彼はこう言った。
『僕はどこに向かってるの?』
私は答えられなかった。私は幼いながらも彼の行く場所が分かってしまったから。
それは親の運転する車に乗り高速道路を走っているときだった。
前方のトラックの荷台に乗った彼は少し寂しそうな目で私を見つめながらそう言った。
確か、あれは、冬だっただろうか?
荷台で冷たい風に当たりながら彼は鼻水をたらしていた。
私はその日眠れなかった、なぜか彼の事が気になった。
次の日の給食はハンバーグだった。
私は目頭が熱くなった。
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