"CAN"のキーボーディストで、ジョン・ケージなどの現代音楽の指揮者・ピアニストでもある、Irmin Schmidt(イルミン・シュミット) を扱うコミュニティ。
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--Irmin Schmidt 紹介--
1937年5月29日ベルリンに生まれた。彼はドルトムント音楽院でピアノやホルンを学び、フォルクヴァング・アカデミーでは、作曲、音楽理論、管弦楽指揮等の正式教育を受けたクラシック・エリートだった。さらにケルンでシュトックハウゼン、リゲティ、ベリオらのもとで現代音楽を学び、アーヘン市立劇場の指揮者兼音楽監督としての職につき、数々の交響楽団の指揮者としても活躍した。新進指揮者としてドイツ放送賞をはじめ数々の賞を授与され、ドルトムント・アンサンブル・フォー・ニュー・ミュージック(Dortmunder Ensemble für Neue Musik)の設立、数多くのニュー・ミュージックのリサイタルを行った。また彼はドイツ人ピアニストとしては、初めてジョン・ケージ(John Cage)の作品を解釈、演奏した人でもある。
しかし、クラシック音楽の可能性・即興性の無さに見切りをつけ、「クラシック音楽においては、聴衆と演奏者の間には何の連帯感も生まれない」と考えたイルミンは、1968年にメンバー全員がロック音楽の素人で結成された、アヴァンギャルドなノイズ・ロックバンドCANを結成。
CANで大成功を納めてからは、映画音楽を担当したり、またあらゆる種類のプロジェクトを行ってきた。最近の大きなプロジェクトの一つとしては、「ゴーメンガースト」というファンタジー・オペラが挙げられる。イギリスの作家マーヴィン・ピーク(Mervyn Peake)のファンタジー小説「ゴーメンガースト三部作」をもとにイルミンが作曲したこのオペラは、ヨーロッパで現在までに3度ほど上演されている。なかでも名演だったとされるのは、2004年6月にユネスコ世界遺産であるフェルクリンゲン製鉄所(Volklinger Hutte)で行われた公演。オペラの一部音源はコチラ
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この「ゴーメンガースト」制作に関わってドラムンベースのミュージシャンであるクモとのコラボレーションもスタートさせた。(このクモはもともとオペラのサウンド・エンジニアとして雇われたのだという。)彼らのコラボレーションは想像以上に順調に進み、ついにはファースト・アルバム「マスターズ・オブ・コンフュージョン(Masters of Confusion)」をリリース。
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(余談だが、クモはイルミンの娘である、サンドラと結婚。家族の一員にもなった。)
*この紹介文は、以下のサイトの05年来日時のインタビュー記事からの引用です。
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