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分散形態論、拡散形態論、DM、言語学、統語論、形態論、syntax、linguistics、反語彙主義、Anti-Lexicalism、レキシコン、Lexicon、生成文法、generative grammar、極小主義、ミニマリスト・プログラム、minimalist program、language
Distributed Morphology(略してDM)は、MITの言語哲学科のHalle&Marantzらによって90年代初めに提唱された形態論・統語論のパラダイムです。
従来の語彙主義では、「レキシコン」と呼ばれる語形成部門を仮定し、ここで生成された「語」が統語操作の対象となる、と考えられていました。レキシコンには各形態素の統語素性、音韻素性、意味素性が格納されています。しかし、これではシンタクス以外に‘生成的'で、音と意味とを繋ぐ部門を認めることになってしまいます。
DMは語彙主義のこういった余剰性に異議を唱え、「語」も「文」もみなシンタクスで生成されると考えます。つまり、シンタクスが操作の対象とするのはいわゆる「語」ではなく、形態素なのです。シンタクスへの入力となる素性の集合をMarantz(1997)は‘Narrow Lexicon'と呼んでいます。ここで示されているのは統語操作に関わる素性のみです。([+pl][+past][3rd][CAUSE]etc.)「語」に特有な音韻情報や意味情報はありません。
シンタクスが統語構造を形成した後、派生は枝分かれし、‘impoverishment’‘fission’などの形態操作が加えられ、形態素はPFで初めて音韻情報が与えられます。各形態素の音韻情報は‘The Vocabulary(語彙部門)’と呼ばれる部門に格納されています。
DMは他に、‘The Encyclopedia(事典)’と呼ばれる部門を仮定しており、ここでは意味情報、殊にイディオムや言語外知識(※私の理解では、語や文の「概念」に相当するものです)など、特殊な意味に関する情報が格納されています。
このように、語彙主義では全てレキシコンに格納されていた情報は、DMでは‘Narrow Lexicon’‘The Vocabulary’‘The Encyclopedia’に分かれて格納されています。これがDMの‘Distributed(分散された)'たる由縁です。
しかし実際は各部門の役割や位置づけ等は研究者の間でも一致した見解には至っておらず、議論の余地があります。なお説明文中の訳語は森田順也(2005)から採っています。
DMについてもっと知りたい方は下記リンクもご覧になってみてください。
DM関連サイトリンク集
http://
Rolf NoyerのHP
http://
Wikipedia "Distributed Morphology"
http://
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