女優になるための演技勉強会

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詳細 2022年5月9日 20:45更新: 演技の勉強会を開催します。

まず、俳優を目指している人への質問です。

①自分が舞台に出演したとします。そのとき、他の人（←客演の俳優さんとか）がつれてきたお客さんを「自分の固定客」に出来ますか？
②オーディションに合格して自分が映画（テレビでも良いが）に出演したとします。そのとき、その監督の次回作には「（オーディションを省略して）指名で呼ばれる」自信はありますか？

この２つが実現出来ているなら、今の調子で頑張ってください。数年後には大スターになってるはずです。

ただ、「この２つは今の自分には無理だ」と感じる人もいると思います。
そういう人には２つの選択肢があります。

①とりあえず、「今のままやってれば、そのうち上手くなるんじゃないの」、と考える。
②「どうすれば上手くなるんだろう？」、と考える。

①を選んだ人は、今のまま頑張ってください。そのうち上手くなるかもしれません。
②を選んだ人は、以下の文を最後まで読んでください。上手くなるヒントになるかもしれません。

「演技の本質」に関する誤解

①一番多い誤解は、「監督の頭の中に正解があって、その『正解』を見つけ出して再現するのが演技」、と思っているパターン。

これは監督（演出家）にも原因があります。
「この人物はこのシーンではこういう気持ちになるはずだろ！」、「台本の解釈が甘い！」、とか言って『自分の正解』を押し付ける人も少なくないですから。
でもですね、「監督の頭の中のイメージを再現する」のが目的だったら、全部CGで作れば良いんじゃないの？
そうすれば、100％監督のイメージを再現出来るんだし？
俳優なんて使わずに全編CGで作れば、「オードリー・ヘプバーンとマリリン・モンローとジェームズ・ディーンと三船敏郎の夢の共演」なんてのも（外見的には）可能。
でもね、そんなの「三船敏郎出演」って言えないでしょ？
私だったら、「プログラム通りにしか動けない演技ロボット」よりも、「自分で演技を生み出せる想像力を持った俳優」を選びます。

②二番目に多い誤解が、「『自分にしか出来ない演技』であれば何でも良い」、と思っているパターン。

もちろん、「個性」は非常に大事ではあるんですが、TPOもやっぱり存在します。
例えば、宝塚の公演で吉本新喜劇の演技をしたら変ですよね（←逆も然り）。（←もちろん、例外もあるかも知れませんが）。
この例は極端ではありますが、こういうタイプの演技は小劇場とか観てれば普通に存在しています。
私だったら、「他の俳優との関係を無視するキワモノ的・コント的な演技」ではなく、「他の登場人物との関係を意識出来る個性的な演技」を選びます。

「演技の本質」とは何か？

私は、
①監督の世界観に沿っていること。
「絶対唯一の正解」は（たぶん）存在しませんが、「数多くの正解例の中の１つ」ではないといけません。
②自分自身の一側面（魅力ある部分）を表現する事
台本に書いてある状況に実際に直面した時、「自分がとりうる数多くの反応の中で、もっとも『可能性の高い』反応」、ではなく、「自分がとりうる数多くの反応例の中で、もっとも『魅力的に見える』反応」、を選び出す。

の２点だと思います（←あくまでも、「私の考え」ですが）。

ちなみに、私の考え方は下記の４冊に強い影響を受けています。詳しく知りたい方はそれを読んでください。
・「演劇入門」（平田オリザ、講談社現代新書）
・「演技と演出」（同上）
・「成井豊のワークショップ」（成井豊、演劇ぶっく社）
・「ザ・オーディション」（マイケル・ショトレフ、フィルムアート社）

そういうわけで、私の考え方に賛同してくれる人だけで集まって、上記の４冊をテキストに演技の勉強会を行いたいと思います。

「ワークショップ」ではなく「勉強会」と名付けたのは、「座学（演技理論）」が中心になるからです。

「実践なき理論は空虚であり、理論なき実践は盲目である」（←有名な哲学者の言葉。名前は忘れた）。

内容は
・各自がテキストを読んでレジュメを作り、勉強会で質疑応答を行う。
・時々、有名作品のワンシーンをみんなでやってみる。
・場所は東京都足立区。
・毎月２～４回を予定（毎回の参加は強制しません）。

参加条件
①今回は女優のみの募集とします（次回作で主人公の恋人役がポイントとなる）
②平均以上の容姿であること（女優を目指す以上、容姿は「重要な才能」です）
③私の考え方に賛同する人

参加希望の方は管理人（まさだ）まで連絡ください。