Helmut Lachenmann(ヘルムート・ラッヘンマン 1935.11.27 〜 )に関するコミュニティ。
◆サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ
再演特集<細川俊夫セレクション>
8月27日(月)19:00 大ホール
◇曲目
ヤニス・クセナキス:ホロス(1986.10.24初演)
サルヴァトーレ・シャリーノ:シャドウ・オブ・サウンド〜オーケストラのための(2005.8.27初演)
ヘルムート・ラッヘンマン:書(2003.12.4初演)
◇出演
指揮=秋山和慶
管弦楽=東京交響楽団
S席=4,000円 A席=3,000円 B席=2,000円
これに伴い、自作自演を含めた室内楽のコンサートも開催されます。
「ラッヘンマンを聴く」
〜ヘルムート・ラッヘンマン、 自作を語り演奏する〜
2012年8月24日(金)
18時15分開場・18時45分開演
同仁キリスト教会 (東京都文京区目白台3-10-9)
地下鉄有楽町線 護国寺駅下車 (6番出口) 徒歩5分
出演 :
ヘルムート・ラッヘンマン (ピアノ、お話)
菅原幸子 (ピアノ)
辺見康孝 (ヴァイオリン)
亀井庸州 (ヴァイオリン)
安田貴裕 (ヴィオラ)
多井智紀 (チェロ)
プログラム :
Wiegenmusik (ピアノソロ)
Serynade (ピアノソロ)
第二弦楽四重奏曲 "Reigen seliger Geister"
(全曲ラッヘンマン作品)
(曲目などは予告なく変更する場合があります)
<演奏者プロフィール>
菅原幸子(ピアノ)
札幌に生まれる。遠藤道子、井口愛子に学ぶ。桐朋学園大学を卒業後、ベルリン音大にて、ハンス・エーリイッヒ・リーベンザーム、ケルン音大にてアロイス・コンタルスキーに師事。ソリストとして、ピエール・ブーレーズ、シルヴァン・カンブルラン、ペーター・エトヴェシュ、ハンス・ツェンダー、ペーター・ルンデル、秋山和慶といった指揮者と共演。トリオ・アカント、木場倶子、辺見智子を始め、数々のソリストと室内楽を共演する他、多くの作曲家からソロ曲を贈られている。夫であるラッヘンマンの作品も数多く手がけ、Kairosからリリースされた"Serynade"はドイツ、レコード業界賞を受賞した。
演奏活動の他に、ザールブリュッケン音大の客演教授を始め、ニューヨーク、シカゴ、北京、ヨーロッパ各国にて、講習会、ワークショップを通じて、現代ピアノ音楽の指導に努めている。ダルムシュタット、クラーニッヒシュタイン音楽賞他、国際音楽賞を多数受賞。ソロ、室内楽の演奏が、Wergo, Col legno, Kairos, Hat hut, Fontec, Verso他からリリースされている。
辺見康孝、亀井庸州、安田貴裕、多井智紀 (弦楽四重奏)
「コンポージアム2009ラッヘンマン」等で多数共演。メンバー各々が同世代のみならず、松平頼暁、湯浅譲二、池辺晋一郎、細川俊夫、三輪眞弘らと世代を越え共同活動を続け、数百曲の世界初演に携わっている。またフェルドマン、ドナトーニなど多くの日本初演に携わっている。
辺見康孝 (ヴァイオリン)
松江市生まれ。現代の作品を得意とし、独自の奏法を開発し従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしている。また自ら作曲も行い、ダンサー、美術家、サウンド・デザイナー、舞台俳優などとのコラボレーションも行う。これまでにヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカ合衆国、南アフリカ共和国、韓国、香港でも演奏活動を行っており、様々な国際芸術祭に招待されている。2001年より2年間はベルギーのアンサンブルChamp d'Actionのヴァイオリニスト、帰国後はnext mushroom promotionのヴァイオリニストとして精力的に演奏活動を行う他、ハーピスト松村多嘉代とのデュオX[iksa](イクサ)では新たな境地を開拓している。またアメリカ、スタンフォード大学などでの現代奏法についてのレクチャーは好評で、作曲家の創作活動に刺激を与え続けている。2004年にMegadisc(ベルギー)からリリースされたソロCD、X[iksa]のアルバムの他、多数のCD録音に参加している。2005年、next mushroom promotionとしてサントリー音楽財団より佐治敬三賞を受賞。
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亀井庸州 (ヴァイオリン)
1982年東京生まれ。東京音楽大学在学中の2000年ごろより、同世代の作曲家との共同作業を主眼に置いた活動を始め、これまでに初演に関わった作品は100作品以上にのぼる。2004年サントリーホールデビューコンサートに出演し、2005年よりベルギー王立リエージュ音楽院に留学。20世紀以降の作品の演奏法、即興演奏などを学んだ後、2007年帰国。室内楽を中心とした同時代音楽の演奏を専門に活動し、これまでに湯浅譲二作品個展(2008年)、東京オペラシティコンポージアム2009、武生国際音楽祭2010などをはじめとした年間数多くのコンサートに出演している他、近年はソロ作品の初演にも力を入れている。
これまでにヴァイオリンを久保良治、七澤清貴、荒井英治、大久保泉の各氏、フリーインプロヴィゼーションをギャレット・リスト、室内楽をジャンピエール・プーヴィオンの各氏に師事している。
安田貴裕 (ヴィオラ)
1978年生まれ。東京音楽大学入学後、奨学金を得て州立フロリダ国際大学に入学。帰国後、様々な管弦楽団等でヴィオラ、ヴァイオリンを演奏する他、同時代の作曲家と共に歩むことを主眼に活動を行ない、川上統氏作曲/ヴィオラと管弦楽のための「Cybele」の独奏ヴィオラなどをはじめ、数多くの初演に携わる。現在、内山和重氏主宰「本歌取りプロジェクト」に参画している。KEI音楽学院講師。
多井智紀 (チェロ)
大阪出身。近藤譲と鈴木秀美に憧れ上京。東京藝術大学在学中より 「Ensemble BOIS」「ekiben」「セレブ弦楽四重奏団」等活動を開始し、現在は演奏、作曲編曲、スタジオワーク、国内外の音楽祭に招待されている。2003年「next mushroom promotion (福井とも子主宰) ラッヘンマン作品個展」にソロ・アンサンブルで参加し菅原幸子女史と共演。以来、ラッヘンマン氏の作品に深い共感をもっている。
入場料 :
前売り、予約=3500円・当日=4000円
学生(前売りのみ)=3000円 (全席自由)
(ご予約は先着100名様にて締め切らせて頂きます)
お問い合わせ、予約 :
largetamtam(アットマーク)gmail.com (木下)
主催:ヘルムート・ラッヘンマンを聴く会 (細川俊夫、福井とも子、木下正道)
この夏、ヘルムート・ラッヘンマンがやって来る。自らの音楽を伝えるために。1970年頃より、常に注目を集め、今や国際的に最も影響力のある作曲家となったラッヘンマン。だが、その音楽は果たして、どれ程正しく理解されてきただろうか? 彼が演奏家に対して非常に厳しいのは、本当に創りたい音楽を、可能な限り正確に再現したいからだ。特殊奏法から発生する個々の噪音、絶対的なイメージを以って創られた音の一つ一つを、厳格に構造化しようとするのがラッヘンマンの一貫した取り組みであるが、その要求に応えられる、柔軟な感性と技術を併せ持った演奏家は、今現在もごく限られていると言わざるを得ない。今回出演するのは、そのラッヘンマンの絶大な信頼を得た、希少な演奏家達なのである。また、各曲についての作曲者のトークや、ラッヘンマン自身のピアノ演奏も非常に興味深い。
"Wiegenmusik"は最初期の作品であるが、すでに楽器に対する取り組みの、独自の視点が見て取れる。この曲の、ラッヘンマン自らの演奏は、日本初となる。"Serynade"はラッヘンマン夫人である菅原幸子のために書かれた、長大なピアノソロ曲である。デリケートなピアノ操作、徹底した残響コントロールによる、 全く新しい”ピアノ”を、ラッヘンマンの最大の理解者として、ピアノを含む作品全てを手掛けてきた菅原が演奏する。そして、第二弦楽四重奏曲"Reigen seliger Geister"。この曲の、日本人のみによる演奏は、これが初めてだろう。カルテットのメンバーは、ラッヘンマン2009年の来日時にも、第三弦楽四重奏曲”Grido”を演奏している。第二弦楽四重奏曲は、現在のところ全三曲ある弦楽四重奏曲の中で、最も難しいと作曲者本人が語る。この難曲の演奏をラッヘンマンに快諾させたということが、四人の”Grido”演奏の秀逸さを証明している。
ラッヘンマンの音楽は、演奏する方は当然のことながら、聴く方にも相当の集中力を要求する。しかしながらそれを以って彼の音楽に直に臨んだならば、きっとCD等では聴きとることの出来ない、凄まじいまでに研ぎ澄まされた、厳しく清冽な”音”に出会えるはずだ。それらの音、全てを一緒に体験したいと思う。ヘルムート・ラッヘンマンと。
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