カール・ハインリヒ・マルクス(Karl Heinrich Marx, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)
あっさりとマルクス=レーニン主義が崩壊していしまい、ミシェル・フーコーの予言よろしくマルクスが旧世代の遺物となって葬り去られ、リベラルデモクラシーがこの世に楽園を作り出そうとしてしばらくたった今……
われわれが目にしているのはなんと、まさかのマルクスの亡霊たちの復活。
南米でクラシカルな装いをしてアクチュアルな運動としてよみがえったかと思うと、ポストモダンと折衷されポストマルクス主義やマルチチュードの思想として、もしくは哲学との葛藤のなかで洗練を極めていく西欧マルクス主義として、ヨーロッパを席巻する。
そして、なによりもクラシカルな労働感や資本主義感が崩れていく今、不気味なものとしてわれわれの目の前に現れるマルクス。
マルクスについて、マルクスとともに、マルクスを超えて、考える必要が、今だからこそあるのではないでしょうか。