日本最大のダムに沈んだ、岐阜県徳山村。
そこで生きる老人たちの山の暮らしや陽気な笑顔に
15年間に渡って寄り添ったドキュメンタリー映画
「水になった村」を観た、観たい、応援する、
というみなさんのコミュニティです。
写真家であり、ドキュメンタリー映画
“ナージャの村”“アレクセイと泉”の監督でもあり、
写真家の本橋成一が初めてプロデュースしました。
ドキュメンタリー映画を中心に上映している
ミニシアター“ポレポレ東中野”で
2007年8月4日から公開。(現在はすでに終了しています)
ポレポレ東中野http://
この映画はその“ポレポレ東中野”の
頭上約30メートルに位置する
本橋成一を坐長とする写真と映画の事務所
“ポレポレタイムス社”で製作されました。
監督はその“ポレポレタイムス”に在籍していた
本橋成一の弟子であり、
現在はフリーで活動する写真家・大西暢夫。
今回が初の監督作品です。
●監督 大西 暢夫/おおにし のぶお
1968年生まれ岐阜育ち。
徳山村をはじめ、
日本中のダム計画のある土地で暮らす人たちの姿を
追い続けている写真家。
徳山村関連の著書に、
『おばあちゃんは木になった』(第8回日本絵本賞
受賞)『僕の村の宝物』など。
新刊「水になった村」2007年12月より好評発売中
現在、ジジババの暮らしに影響され 埼玉の自宅近くで畑も耕している。
今後の上映予定
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過去の上映
☆東京・東中野の「ポレポレ東中野」
2007年8月4日(土)〜10月5日(金)
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☆岐阜・大垣市の「大垣コロナシネマワールド」
2007年9月8日(土)〜11月30日(金)
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☆名古屋「名古屋シネマテーク」
2007年10月6日(土)〜26日
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☆大阪「大阪第七藝術劇場」
2007年10月20日(土)〜11月16日(金)
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☆長野「長野ロキシー」
2007年10月27日(土)〜11月9日(金)
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☆神戸「神戸アートビレッジセンター」
2008年1月25日(土)〜1月31日(金)
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「水になった村」公式HP
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ポレポレタイムス社(本橋成一写真/映画事務所)
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ブログ「ポレポレタイムスのぽれーっとした日常」
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●監督・大西暢夫のことば
20代だった僕と80代だったじょばあさん。5合の
炊き込みご飯を2人で一気に平らげたお昼ご飯の記録は、
何年たっても僕たちの中で話題になった。
「じょさん食い過ぎやで!」
「山で食べると何でもおいしいの。はははは〜っ」
一日の仕事の多くは、食べ物を作り出してゆくこと
ばかりだ。
しかしこれが人の生き方なのかなと感じた。
僕はそんなジジババともう15年くらい寄り添い写真を
撮ってきた。
通ううちに、徳山村が僕の生きて行きたい理想の場所
だったと気づいた。だからあきることは一度もなかった。
あるババが荒れた大地を見ながら言った。
「人が神様の仕事に手をつけはじめてまったなア」
廃村になった徳山村に残ったジジババは、決して
ダム反対を訴え居座っている訳ではない。
ダムが完成するまで住み続けたかっただけだ。
ジジババが山を去る日、僕も徳山に別れを告げた。
ここは僕の宝物だった。
そして、村は水底に沈んだ。この場所を繰り返し言い
伝える事が村の記憶につながってゆくのだろう。