1968年11月23日、アメリカの気象衛星「ESSA-7」が
鮮明な「北極の穴」を撮影し、世界中が大騒ぎになった。
この画像は朝日新聞の1面にも掲載され、
当時2歳6ヶ月だった私(=高野)にとり
これが新聞というものを見た最初の記憶となる(爆
以後、地球がいわば腔腸動物のように
両端に風穴を備えた「筒」であることが、
幼子の哲学として根強く私の精神に残存したのである。
40年が過ぎた。
もし生物の「声」が
何らかの自然現象を模倣するところから始まったとするならば
(あるいは少なくとも、音声芸術がそのことに憧れつづけるのであれば)
その起源はおそらく「極地のあの、穴」に求めることが
もっとも壮大な「大法螺」といえるであろう。
その思いが、このたび形になりました。
すべてを背負い込んでバカをやるインプロヴィゼーション法螺吹きトリオ。
『地球風洞説』
初稿の筆を、いま、地表にくだします・・・!