梁石日
作家
行間から伝わる壮絶なエネルギー。
梁石日の作品は、人間の生きる力とは何かを教えてくれる。
ときに手酷く、ときに笑いを誘い、ときに病的な睡眠不足を伴いつつ。
【小説や評論を書く人間が観念的になりすぎてしまった。
「文学」という枠にとらわれ、「知性」という言葉に迷わされ、知的であればものを書けると思いすぎた。
梁石日が知的でないとは言わない――いや、言ってもいい。
梁石日は知的という言葉が云々される場所(権威的場所)とは違う場所で小説を成り立たせた。
しかもそれは優れて歴史的なルポルタージュでもあった。
梁石日はもとアパッチで、違法すれすれの詐欺師で、ほんもののタクシードライバーで、幾多もの借金を踏み倒してきた男なのだ。
「べつだん文学なんぞ要らない」と平然と言う男なのである。
しかしそのような生こそが、戦後の歴史を担って来たのだった。】
〜『ユリイカ「梁石日特集」』より〜
○1936年8月13日生まれ
大阪府大阪市猪飼野生まれ。済州島出身。在日コリアン。事業失敗後、各地を放浪。
タクシードライバーなど数多くの職に就く。
○受賞歴
第16回青丘文化賞(1990年)
第11回山本周五郎賞(1998年)『血と骨』
『タクシードライバー日誌』
『夜を賭けて』
『海に沈む太陽』など著書多数
○映画化作品
ノンフィクション『タクシードライバー日誌』は、映画『月はどっちに出ている』(監督:崔洋一 1993年)の原作となり、話題をさらう。
『夜を賭けて』(監督:金守珍 2002年)
『血と骨』(監督:崔洋一 2004年)
など映画化作品多数。
さあさ、みなさん集いましょう。語りましょう。
で、
破壊と創造をめざせ!
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梁石日を媒介にして集まる人々の場にしたいのです。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。