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ペット遺伝病コミュの犬遺伝病3 血友病B(Hemophilia B)

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■■ どんな病気か? ■■
 血液が凝固しにくくなる病気。ちょっとしたことで出血が止まらない。以下のような兆候がある。
1.突然皮下に内出血、血腫(皮下が膨れる)ができる。
2.注射部位に血腫ができる。
3.歩き方が変になる(筋肉や関節内での出血、大型犬種に多い)
4.麻痺(脳内、脊髄内出血)
5.手術時に出血が止まらない(特に去勢手術の時)。
6.突然の貧血(歯肉が白い、どこかで出血がある)
7.なかなか治らない血便(消化管内の出血)
8.呼吸がおかしい(気管、肺、胸腔など呼吸器での出血)

■■ なぜ血が止まらない? ■■
 血液凝固因子の一つ「第?因子」が変異しているため。このため血液凝固が起こらず、血が止まらない(血液が凝固するには、いくつかの血液凝固因子が連鎖反応して働く必要がある)。

■■ 発症犬種 ■■
以下が報告されている。

エアデール・テリア
ブル・テリア
ラサ・アプソ
ラブラドール・レトリバー

■■ 遺伝の仕方 ■■
伴性劣性遺伝。変異遺伝子はX染色体(性別を決める染色体)上にのっている。

※補足・・・性別を決める染色体XとY
性別を決める染色体はXとYの2種(他の染色体と異なり形がXとYで違う)。父方と母方からそれぞれどちらか一方を受けつぎ、あわせて二つ持つことになる。その組み合わせがXYであればオス、XXであればメスである。

変異遺伝子は正常遺伝子に対して劣性の形質であり、メス(XX)であれば、片方のX染色体上の第?因子の変異だけであれば、キャリアであるが発症はしない。両方のX染色体上の遺伝子が変異していない限り発症しない。しかし、オス(XY)の場合、このひとつだけ持っているX染色体上で変異があれば、発症する。この遺伝メカニズムから考えると、この病気は、実際はオスにのみ現れると言って差し支えない。発症したオスの母方がおそらくキャリアである。父方が変異を持っているにもかかわらず交配を行うことはないだろう(出血傾向があるのに交配に使うことはまずない)

■■ 診断法 ■■
1.血液凝固の具合を検査する。
2.第?因子の活性を検査する。
3.遺伝子の変異を検出する(確実→http://www.healthgene.com/vet/C114.asp)。

■■ 治療法 ■■
1.第?因子の補充
健常な他の犬の血漿(血液から赤血球、白血球を除いたもの)でもって、第?因子を補充する。全血輸血を行う場合は犬の血液型を考慮する必要がある(血漿補充の場合は特に考える必要はない、しかし人では、稀に蕁麻疹がでることが知られている)。人間の同病では、因子の活性が健常人の1%を超えるだけで、出血の頻度がかなり改善すると言われている。しかし、外から補充した第?因子は数時間でなくなるため、長期的な維持は難しい。実際には、多量の出血があったときに、この治療が行われている。

※Cryosupernatantによる第?因子補充
 新鮮凍結血漿を4度でゆっくりと解凍すると、Cryoprecipitateと呼ばれる沈殿物が発生し、この沈殿を除いた上清をCryosupernatantと呼んでいる。この分離によって限られた血液を有効に利用できるメリットがある。沈殿、上清ともに、含まれる成分に応じて様々な疾患治療に使用できるが、特にCryosupernatantは第?因子を含んでおり、本病の治療に有効である。アメリカ、オーストラリアでは、いくつかの団体が犬の血液をストックしており、上記の製剤が利用可能になっている。日本ではまだ、そのような団体はないと思われる。

※ 遺伝子治療とは?応用できるか?
 正常遺伝子を体内の細胞に取り込ませ、正常な第?因子をその細胞に作らせようとする治療法。昔から治療が試みられており、臨床応用が待たれる。実験段階では、良好な成果を収めている。(参考1: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=8211118&dopt=Abstract、参考2: http://www.nature.com/nm/journal/v5/n1/pdf/nm0199_56.pdf )。この治療法が成功すると、長期間にわたって凝固因子の補充がいらなくなる。

※第?因子補充における問題
 補充した第?因子に対して抗体ができることが大きな問題となっている。この抗体により、補充した第?因子が速やかに不活化されてしまう。原因は、正常な第?因子が発症犬の体内にもともとなかったことである。つまり、正常な第?因子は異物として認識され、免役反応により除去される。この問題を解決するため、補充する第?因子の構造を変える、他動物の因子を使用する、免疫抑制剤を併用するなどのアプローチが考えられているが、まだ解決には至っていない。

2.安静にする
 特に重症または出血時の場合は、第?因子補充と同時に絶対安静が必要。

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