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スピリチュアリティーの学際研究コミュの学校メンタルヘルス2005投稿論文

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メンタルヘルスに貢献するスピリチュアリティーの5因子構造モデル

A Conceptual Model for Spirituality Determined by 5factors as Contribute to Mental Health

1.スピリチュアル教育とその評価

スピリチュアリティーの定義は文脈によって異なり(1)、様々な混乱や誤解が生じている。スピリチュアリティーを測定することなど不可能で、無意味であるという立場もある(2,3)。しかしながら、ポジティブ心理学(4)で扱われるように、個人の心理的成熟度として表れる側面としてのスピリチュアリティー(5)に関しては、心理学的な尺度構成法の手法により操作的定義をした上で測定や記述は可能となる(6-13)。
米国では、ホリスティック教育(14)魂の教育(15)といった名称のものも含め、宗教から切り離された形でのスピリチュアル教育の実践がさまざまな分野で行われている。筆者も大学授業で実践しているスピリチュアル教育について報告してきた(16-18)。その中で、スピリチュアル教育がメンタルヘルスにどのように貢献しているかの効果を評価分析するツールが開発され、現在尺度の標準化手続き途上である(19,20)。
本研究は当初、大学授業におけるスピリチュアル教育実践の評価測定尺度開発として始められた。それは、心理学関連科目の「人間関係の心理」というタイトルの授業である。この授業は、その理論的根拠をトランスパーソナル心理学の、特にホリスティック教育の立場においているものである。ホリスティックな思想は、対立するように思われる主張を、それぞれの適応範囲や位置を明らかにすることによって対話を促し、つながりやかかわりを強調するものである。すなわち、?論理的思考と直感、?心と体、?知のさまざまな分野、?個人とコミュニティー、?地球と自分、?自己と自我、などを結び付けようとする思想である。このような枠組みで、講義(知的学習)とワーク(体験学習)を連携させて行っており、自尊感情が高まり、人間関係が改善するその効果について、主として自由記述データを中心とした側面を報告してきた(16-18)。
このプログラムは、具体的には、サイコシンセシス理論(21)を基本として、コスモロジー教育(22)、ライフスキルプログラム(23)、プロジェクトアドベンチャー(24)、エンカウンターグループワーク(25)など、既存の様々なワークを応用したものとなっている。つまり、スピリチュアリティー教育と呼ぶが、直接的には、いわゆる狭義のスピリチュアリティー(別の次元に対する気づきなど)や自己超越を目指したものではなく、サイコシンセシスで言う、パーソナルセルフの指揮の下で、自我が統合されていくのをまず目標とする教育である(26)。すなわち、コスモロジー理論で知的・論理的なアプローチを行い、ライフスキルプログラムによって実際的なスキルを身につけ、プロジェクトアドベンチャーや、エンカウンターグループワークなどで蓄積されたグループワークの知恵を使いながら、学生の反応、準備状態を観察しながらサイコシンセシスのイメージワークなどを行い、普遍的なものに対する気づきを促すという手順をとっている。

2.サイコシンセシスにおける意志のはたらき

サイコシンセシスとは、イタリアの精神科医ロベルト・アサジョーリが提唱した精神統合という意味の理論・実践体系である。フロイトの精神分析に対し、無意識の中に超意識という輝かしい理想的なものの存在を主張し、愛と魂を取り戻した心理学といわれている。サイコシンセシスでは、意志を訓練することは、目標を設定してそこに到達することを学ぶ手段の一つであると説明されている。しかしながら、意思のはたらきは、本能的欲求や本来の感情の抑圧をともなう辛いものではなく、自己実現の喜びを導くものである、とされている(21)。フェルッチは、サイコシンセシスで言う意志の欠如した状態として、うつ状態、不安状態、怒りっぽいといった精神状態が引き起こされると記述している(27)。本来の、喜びに満ちた意志のはたらきを訓練することが、サイコシンセシスの目的のひとつである。
 サイコシンセシスでは、完全に発達した人間の意志として,?強い意志、?たくみな意志、?善い意志、?トランスパーソナルな意志、を分類している。
強い意志は、意志のただひとつの側面であり、こればかりが強調されると害を及ぼす。たくみな意志とは、最小のエネルギーによって望む結果を得る能力であり、これは自分の内面的な欲求、習慣、機能などとそれらの相互関係をよく知り、特定の状況で一番自分らしいものを活性化するようにはたらく意志である。善い意志とは、倫理観や愛に基づいた正しい目標を選びとる意志である。トランスパーソナルな意志とは、別の次元での気づきをともなった意志のはたらきである。トランスパーソナル心理学では、これを宗教に限定することなく、人類に普遍的なものとして研究が進められている。マズローによると、それは高次の欲求に関連する事柄であり、次のような言葉で表現されるものである。「メタ欲求、究極の価値、結合力のある意識、至高体験、エクスタシー、神秘体験、存在価値、本質、至福、畏敬、驚異、自己実現、究極の意味、自己の超越、トランスパーソナルなもの、日常生活の聖化、ひとつであること、宇宙的気づき、宇宙的はたらき、個体および種全体に及ぶシナジー、人間間の最大のエンカウンター、超越現象、最大限のセンサリー・アウェアネス、応答性と表現、そしてそれらに関連する概念、体験、活動」(28)これらがトランスパーソナルな意志で扱う次元であり、筆者の目指す授業の目標でもある。

 3.サイコシンセシス尺度の作成と評価法

サイコシンセシス尺度は、表1のような構造を持つ。以下、各尺度の説明を行う。
? 自尊感情尺度
自尊感情尺度は、構成的エンカウンターグループ・ワークにおいても、向上が認められている項目であり、自尊感情の向上は、スピリチュアル教育で目的としている一つの概念でもある。今回は、自尊感情尺度とスピリチュアル尺度との関連を見ることで、学生の変化が自己欺瞞や防衛的な態度から表れているものか、あるいは実存的実感を伴った自己一致した態度であるのかを判断するために有用であると考えた。山本・松井・山城による自尊感情尺度(29)を参考に新たに作成した。
? 自己開示度尺度
自尊感情尺度と同様に、この授業において目的としている人間関係の改善を直接評価する尺度である。岡田による友人関係尺度(30)から、自己開示的な項目を選んだ。表面的で儀礼的な関係から、自己開示・自己一致をともなった関係へとの変化測定が期待される項目である。
? スピリチュアル尺度
これが本質問紙の中核となる部分の一つである。価値志向性尺度(30)、PILテスト日本版(31)などを参考に、アサジョーリのサイコシンセシス査定面接に関する項目を中心にして、「つながり」と「存在意味」として構成した。また、「道徳観」をも加えた。つまり、人や自然とのつながりを実感し、実存的な生きる意味や絶対的で普遍的な価値観を見出したものにおいては、愛他的で公正な高い道徳性が見られると推測したためである。また、セルフコントロールによって、適応的で見かけ上自己実現を表しているが、真の自己一致や自己受容があるとはいえないものと、内面から一致して矛盾のない本来の(authentic)スピリチュアリティーを区別する尺度として、「喜び尺度」を使うことにした。つまり、自我のコントロールが、「ねばならない思考」で葛藤によって特徴つけられる超自我による支配か、あるいは内的な喜びに満ち溢れるトランスパーソナルセルフによる制御かの違いを明らかにさせる試みである。
? 意志のはたらき尺度
サイコシンセシスにおける意志のはたらき、つまり、本能的欲求を抑圧するものではなく、むしろ心身ともに自分らしい資源が最大限発揮できるような、しかも、世界と調和した選択を導く意志のはたらきを測定することを目的として、評価尺度を作成した。

評価法は5件法とし、それぞれ、自分に当てはまると思うかどうか、「5.よくあてはまる」から「1.まったくあてはまらない」まで該当する数字に丸をつけさせ、それぞれのカテゴリー別に点数化した。なお、「自己開示度尺度」の項目は得点が高いほど自己開示のない人間関係であることを示す、つまりサイコシンセシス尺度全体では逆転項目として扱った。

4.サイコシンセシス尺度の実施方法・信頼性・妥当性検討

 調査対象は、首都圏の私立4年制大学7校に在籍する学生813名(男性402名、女性411名)平均年齢20.3歳(SD=1.45)であった。2004年4月より10月にかけて、大学の講義時間内に無記名、個別記入方式の質問紙調査を実施した。質問紙は、年齢性別などを聞くフェイスシートのあとに、表1のような項目から構成されている。
信頼性検討は、まず、個体内変動の安定性を見るために再テスト法を行った。同一クラス内で2週間間隔をあけて試行した。次に、内的整合性を確認するために、尺度全体と、因子ごとにクロンバックのアルファー係数を算出した。
構成概念妥当性に関しては、サイコシンセシスアンケート全体で探索的因子分析を行い、下位概念構成を確認した。使用した統計解析プログラムはSPSS for Windows 10.07Jである。因子抽出の手順は、固有値1.0以上の因子を抽出し、因子間に相関があるとの前提のもとで、因子軸の回転にはプロマックス回転を6回行った。

5.結果

?信頼性の検討
再テスト法による信頼性検討の結果、相関係数はr=.73であり、その一致度を確認した。クロンバックのアルファー係数は、尺度全体で0.765という結果が得られた。サイコシンセシス尺度全体の内的整合性は確認できたと考えられる。抽出された因子内でのアルファー係数は第1因子より順に、.780,.735,.735,.650,.632であった。回答の信頼性はほぼ確認されたと考えてよいだろう。

?構成概念妥当性の検討
因子分析の結果5つの因子が抽出された。二つ以上の因子にまたがって0.40以上の因子負荷量を与えている項目を除き、独立して因子負荷量が.40以上の項目群について因子の命名をした。(表2)
因子分析の結果は、サイコシンセシス教育評価尺度を構成する要素に5つの因子が存在することを示している。第1,2,3因子は、サイコシンセシスの3つの側面を表し、順に、第1因子「Will:スピリチュアルな行動」、第2因子「Joy:スピリチュアルな態度」、第3因子「Sense:スピリチュアルな感覚」と命名された。第4因子は「超自我」、第5因子は「気遣い」と名づけ、上記の3因子と区別した。

?サイコシンセシス尺度下位概念と抽出された因子との関連(図1)
 自尊感情尺度は、主に、第1、第2因子に吸収された形となった。自己開示度尺度は、ネガティブに「気遣い」として、第5因子に現れた。道徳性は、6項目中3項目が第6因子として「超自我」として抽出された。「スピリチュアリティー」に関する項目では、「つながり感覚」は、第2因子を中心に、「喜び」、「自尊感情」を含みながら、「Joy:スピリチュアルな態度」として現れた。「存在の意味」は、第3因子で網羅されていた。「意志のはたらき尺度」は、第1因子の「Will:スピリチュアルな行動」として収束した。

6.考察

 因子分析の結果、第一因子として「Will:スピリチュアルな行動」が取り出されたことは、この尺度の特徴を現している。この因子は、積極的な意志のはたらきとそれにしたがった行動を伴った、自信に満ちたパーソナリティー特徴を現わす因子であると解釈できる。これは、自己超越やスピリチュアリティー発現といった段階ではなく、現実的な生活レベルでの能力、あるいは状態を測定するものである。ジェームズはトランスパーソナルな正しさを測定する指標として、「日常生活の道徳的・美的性質を増加し、人々の相互作用を改善する、その体験能力によってのみ測定しうる」(32)と述べている。この論に立つと、この第1因子得点によって、スピリチュアリティー、あるいはトランスパーソナルな状態のある一面を測定できるということになろう。
 当初「つながり」意識としてあげた項目は、「喜び尺度」の過半数を伴って、主に第2因子「Joy:スピリチュアルな態度」として抽出された。「生まれてこのかた、いつも喜びに満ち溢れている。」ことは、厳密には人間としてありえない状態であるが、抑圧、否認といった防衛機制によって人生のネガティブな面を感じない場合は存在するであろう。Joyの性質を考える際に、ロロ・メイによるトランスパーソナル心理学に対する批判「人間性の暗部をとび超えて超越へと向かい、ねたみ、苦悩、罪悪感、嫉妬などの感情を無視している、楽天的過ぎる」(33)を吟味する必要がある。
 「存在の意味」としてあげた項目は、狭義のスピリチュアリティーとして第3因子「Sense:スピリチュアルな感性」にすべて吸収されている。第3因子には、実存的な人生の意味感を感じるような超越体験を聞く項目群と、超自然的な感覚を尋ねる項目群の双方が含まれている。これは、マズローの自己超越につながる至高体験的なものと、神話的、魔術的で非合理的な危ういものが混在しているということであり、その区別をしていくことが今後の課題である。
第4,5因子は、倫理観が高く、他者に対する気遣いの細やかな、適応した人格を表しているととらえることもできよう。しかしながら、道徳的に決まりきった、「ねばならない」式の考え方、あるいはサイコシンセシスでいう間違った意志の使い方「とにかくがんばる」や、自分本来のあり方より他者の視線を気にする過敏な気遣いをあらわしているととらえることも可能である。スピリチュアリティー発現の結果として倫理性や意志のはたらきが表れる場合には、開放性、喜び、自己一致、透明性をともなっているはずである。したがって、第4,5因子は直接的にスピリチュアル教育を目指すものとは区別される必要がある。これを図で表すと、図2のようになる。
サイコシンセシス尺度によって測定されるスピリチュアリティーの特性は、サイコシンセシスの3つの側面をあらわす3因子で3次元構成となり、第4,5因子は、サイコシンセシスとはことなり、むしろ区別されるべき因子と考えられる。
サイコシンセシス教育評価尺度の下位概念にはこのように多元性があることが確認された。
近年問題となる、生産的な意欲がない、あるいは生産的な行動が困難であるNEETは、WILLの欠如が推測される。JOYもなく、したがってエネルギーも乏しい状態であろう。また、うつ状態、燃え尽き症候群などは、硬直した道徳意識になりかねない第4因子が関与した人格特性が推測される。また、対人関係の過敏さを特徴とする引きこもりや不登校の事例は、第5因子で表される特徴を持っていると考えられる。これら学校メンタルヘルスで問題となるケースに対する方策が、サイコシンセシス特性である、開放性、喜び、自己一致をはぐくむようなスピリチュアル教育によって手がかりが得られることが期待される。

7.結論

 スピリチュアリティー教育評価尺度開発にあたって、サイコシンセシス概念を中心に尺度開発を行った。サイコシンセシス尺度と名づけられたこの尺度は、その特徴を現す3因子「Will:スピリチュアルな意志」「Joy:スピリチュアルな態度」「Sense:スピリチュアルな感性」と、区別されるべき二つの因子「超自我」「気遣い」を第4、5因子として構成されていた。このスピリチュアリティー概念モデルは、学校メンタルヘルスの現場における過適応・不適応問題のメカニズムを示唆する有益なものであると考えられる。さらに、メンタルヘルス問題に対するスピリチュアル教育によるアプローチの可能性も示唆された。

























文献

1.Wilber K.: Integral Psychology - Consciousness, Spirit, Psychology, Therapy, Shambhala, Boston, 2000.
2.尾崎真奈美・鈴木則夫:トランスパーソナルおよびスピリチュアリティーの定義をめぐる調査―わが国トランスパーソナル・コミュニティーにおける概念と操作的定義の探索、トランスパーソナル学研究7,pp75-92, 2005
3.Ozaki,M and Oku,T: Research Method of Spirituality in Consciousness Studies-A Challenge to Overcome Category Error and Reductionism, Journal of International Society of Life Information Science,24(1)pp370-381,2005
4.C. R. Snyder and S. J. Lopez (eds.) Handbook of positive psychology, Oxford Univ. Press.2002
5.Valliant G: In S. J. Lopez & C. R. Snyder (eds.): Posotive psychological assessment: A handbook of models and measures, American Psychological Association.2003
6.奥健夫・水木太喜・井上誠哉・尾崎真奈美:心と生命のホログラム−スピリチュアリティーと超弦の出会い、三恵社、2005
7.Ellison C.W.: Spiritual Well-Being: Conceptualization and Measurement, J Psychol. Theol. 11: pp330-340, 1983.
8.Daaleman T.P. and Frey B.B.: The Spirituality Index of Well-Being: A New Instrument for Health -Related Quality-of-Life Research. Annals of Family Medicine, 2:pp499-503, 2004.
9.Dierendonck D.: The Construct Validity of Ryff’s Scales of Psychological Well-being and Its Extension with Spiritual Well-Being, Personality and Individual Differences, 36(3)pp 629-643, 2004.
10.Atkinson M.J., Wishart P.M., Wasil B.I., Robinson J.W.: The Self-Perception and Relationships Tool (S-PRT): A Novel Approach to the Measurement of Subjective Health-Related Quality of Life, Health and Quality of Life Outcomes, 2: 2004.
11.Ledbetter M.F., Smith L.A., Vosler-Hunter W.L., Fischer J.D.: An Evaluation of the Research and Clinical Usefulness of the Spiritual Well-Being Scale, J. Psychol. Theol., 19,pp 49-55, 1991.
12.Holland J.C., Kash K.M., Passick S., et al.: A Brief Spiritual Beliefs Inventory for Use in Quality-of-Life Research in Life-Threatening Illness, Psycho-oncology, 7: 460-469, 1998. 13.Ozaki,M:Development of an Assessment Tool on Spirituality Explained by Three Domains, Will, Joy and Sense: From a Holistic Educational Approach, Journal of International Society of Life Information Science,24(2)pp364-369,2005
14. 吉田敦彦:ホリスティック教育論,日本評論社,1999
15.Miller J: Education and the Soul-Toward a Spiritual Cyrriculum,State University of New York Press,Albany,2000
16.尾崎真奈美:「人間関係の心理」授業におけるホリスティック教育的アプローチ、東海大学文学部紀要81,pp123-136,2004
17.尾崎真奈美・石川勇一・松本孚: 相模女子大生のスピリチュアリティー特徴と「スピリチュアル教育」マニュアル作成の試み、相模女子大学人間社会学科紀要68A,pp31-46,2005
18.尾崎真奈美:大学教養課程におけるスピリチュアル教育プログラム、学校メンタルヘルス、7、2005受理
19.Ozaki,Manami:Spirituality determined by Will and Joy plays a part in Salutegenesis, Journal of Psychosomatic Reserarch58(6)p.S90,2005
20.Assagioli R: The Act of Will, Psychosynthesis Institute, 1973 (国谷誠朗、平松園枝(訳):意志のはたらき、誠信書房、1989)
21.岡野守也:http://blog.goo.ne.jp/smgrh1992
22.World health Organization: Life Skills Education in Schools:1994(川端徹朗、西岡伸紀、高石昌弘、石川哲也監訳「WHOライフスキル教育プログラム」大修館書店1997)
23.Prouty,D.,Schoel,J.,Radcliff,P.:Islands of Healing:Project Adventure,Inc.(プロジェクトアドベンチャージャパン訳「アドベンチャーグループカウンセリングの実践」みくに出版1997)
24.国分康孝編:構成的グループ・エンカウンター:誠信書房1992
25.崎真奈美:教育現場におけるスピリチュアルヘルス、トランスパーソナル心理学・精神医学5(1)pp8-14: 2004
26.Ferrucci:InAssagioli,R.,Psychosynthesis:Psychosysthesis Research Eoundation,1965.(国谷誠朗・平松園枝訳『サイコシンセシス』誠信書房、1997)
27.Maslow AH:Toward a Psychology of Being,Van Nostrand Reinhold Company Inc.1968(上田吉一訳完全なる人間ー魂の目指すもの 誠信書房、1998)
28.山本・松井・山成:自尊感情尺度,1982 In堀洋道監,山本眞理子編:心理測定尺度集?サイエンス社2001
29.岡田:友人関係尺度,1995 In堀洋道監,吉田富二雄編:心理測定尺度集?サイエンス社2001
30.酒井・山口・久野:価値志向性尺度,1998 In堀洋道監,吉田富二雄編:心理測定尺度集?サイエンス社,2001
31.J.C.Crumbaugh,L.Maholick:PILテスト日本版 岡道哲雄監:PIL研究会編訳,1993
32.James,W:The varieties of religious experience. New York Longmans.1902
33.May,R.:Transpersonal or transcendental? Humanistic Psychology,19,pp87-90,1986














表1 サイコシンセシス尺度の構成概念と項目数







構成概念 項目数
?自尊感情尺度 6
?自己開示度尺度 6
?スピリチュアル尺度
A:つながり感覚
B:存在の意味
C:道徳観
D:喜び尺度
E:神話的・魔術的思考 6×5
6
6
6
6
6
?意志のはたらき尺度 18
?ライスケール 3
合計 63


























表2. サイコシンセシス尺度の因子分析結果 (N=813).

項目 因子負荷量
第1因子 Will:スピリチュアルな行動(α = 0.780)
49.大多数の人が間違ったと思われる行動をしているときに、自分ひとりでも自分の正しいと思うことを実行する 0.612 -0.123 -0.003 -0.048 -0.206
61.集団的に恐れやパニックになっている状態でもその影響から身を守り、本当になされることが何かを静かに明確に見抜く 0.538 0.153 -0.008 -0.064 0.020
55.正しいと決断したことに対しては、何回失敗しても信念を持ってやり続ける 0.529 0.189 0.141 0.132 -0.093
54.不安や恐れがあるときでも、決めなければならないときには勇気を持って決断する 0.524 0.169 0.028 -0.083 0.026
46.やろうと決めたことを実行中に、ほかのことや人からの誘惑に抵抗してやり続けることができる 0.504 0.047 0.040 0.203 -0.093
52.退屈なつまらない仕事でも、必要なことは淡々と実行する 0.477 0.040 -0.002 0.068 0.128
48.時間の観念のない人たちとのおしゃべりに、丁寧にしかも断固として断ることができる 0.448 0.041 -0.078 0.064 -0.171
57、目的や価値があるときには、あえて危険や冒険をおかすことをいとわない 0.442 0.074 0.076 -0.163 -0.136
3.自分らしくいることを大切にしている 0.424 0.173 0.130 -0.221 0.180
53.一人静かに、長い間ひとつのことに集中していることができる 0.414 0.011 0.023 -0.057 0.139
第2因子 Joy:スピリチュアルな態度(α = 0.735)
23.(R)自分がなぜ生きているのか、時々わからなくなる 0.141 0.612 -0.143 0.090 0.073
25.生まれてこのかた、いつも喜びに満ち溢れている 0.091 0.548 0.140 -0.037 -0.067
45.(R)ストレスが多くゆったりとした気持ちになれない 0.110 0.548 -0.172 -0.181 0.009
60.攻撃的、不安、うつ、落胆などのネガティブな感情が起きたときに、断ち切って有益な方向にエネルギーを集中できる 0.291 0.513 -0.090 0.040 0.038
2.(R)自分自身に自信が持てない 0.294 0.497 -0.150 0.018 -0.198
43.目覚めたときに、今日一日がどんな日になるか期待でわくわくしている 0.077 0.462 0.224 0.005 -0.089
1.欠点もあるが自分のことが好きである 0.290 0.406 0.202 -0.123 0.060
26.もしできるなら、今のこの人生を何度でも繰り返したい -0.047 0.406 0.059 -0.151 -0.053
第3因子 スピリチュアルな感性(α = 0.735)
37.何かに祈ることがある、又は、祈りたい気持ちになる -0.126 0.034 0.570 0.100 0.092
32.自然や宇宙の偉大さの前に、謙虚な気持ちになる 0.074 0.019 0.566 0.171 0.072
34.生命の素晴らしさ、神秘性に、畏敬の念を感じる 0.100 0.090 0.515 0.181 0.091
30.何か、意味があって生かされているはずだと感じる 0.117 0.200 0.484 0.231 -0.042
40.踊りだしたくなるような気分になることがある -0.039 0.215 0.471 -0.209 -0.091
31.自分が生まれる前も死んだ後も続いていく永遠の時の流れを感じる 0.104 0.001 0.460 0.162 -0.022
22.悪いことをすると天の罰が当たる -0.149 0.086 0.460 0.131 0.182
39.一人静まったときなどに、内なる声というか、意思のようなものを感じることがある 0.073 -0.120 0.460 0.061 -0.195
35.この世界には人間の力をはるかに超えた大いなるものの力が働いていると思う 0.144 -0.060 0.457 -0.013 0.111
44.空の雲や星を見上げてほっとすることがよくある 0.091 -0.018 0.452 -0.079 0.068
33.人間の勝手な振る舞いに対して、自然界が怒って反撃しているとおもう -0.078 -0.009 0.449 0.095 0.008
38.言葉に出したことが実現してしまうのは本当だと思う 0.075 0.159 0.402 -0.054 -0.005
第4因子 超自我(α = 0.650)
18.(R)ばれることがなければ、止められている事でも楽しかったらやるだろう 0.003 -0.037 0.042 0.511 -0.071
62.健康のために、腹八分目や酒タバコを控えたり、夜更かしなど不健康な行動をコントロールする 0.153 0.088 0.143 0.409 -0.022
21.(R)何といっても自分が楽しいのが一番だ 0.003 -0.144 0.088 0.402 -0.017
第5因子 気遣い(α = 0.632)
12.互いに傷つけないよう気を使う -0.069 -0.102 0.074 0.123 0.546
7.対人関係において、相手の考えていることに気を使う 0.134 -0.028 0.161 0.133 0.511












図1.サイコシンセシス尺度下位項目と5因子との関連

















図2.スピリチュアリティーの5因子モデル









図表一覧

図1.サイコシンセシス尺度の構成概念と項目数

図2.サイコシンセシス尺度の因子分析結果

表1.サイコシンセシス尺度下位概念と5因子との関連

表2.スピリチュアリティーの5因子モデル

コメント(4)

アンナ、アサジョーリさん大好きなんです。

それにしても、図表どうやって載せられるのかな〜全部パワポで作成してるんだけど。

マイピクチャーに保存してJPGに変換して?そんなテクニック知らないよ〜ええええええん
ありがとう、ビルシャナさん。

アンナ極端なのご存知?
極端に機械おんちなんですが・・・簡単かな〜

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