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小説を書こう!!コミュのLevyn's saga〜one

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 乾いた大地。突き刺す光り。不毛の土地であり、死の谷と呼ばれるラゴール大渓谷を一列のキャラバンが通過していた。

 大型草クリーチャー、カヴが引く斥候車を先頭に隊列を組んでいた。カヴの口角から伸びでた巨大な角に引っ掛け、ずんぐりとした胴体にバックルが固定されている。分厚い皮膚に覆われた体躯にずん胴の足が生えているさまは、まるで動く大木のようである。

 カヴは他にも3頭。いずれも荷車を牽いている。その中の荷台に2人の少年が座っていた。山吹色をした髪を揺らし、金色の瞳を持つレヴィン。輝く銀の髪に深く藍色の瞳を持ったニヴェル。2人は兄弟だった。2人ともまだ幼く、特にニヴェルの方はまだレヴィンの傍から片時も離れようとはしなかった。

 カヴを通し、調子よく振動が二台に伝わる。長く触れていると眠気を誘う振動だが、如何せん照らし続ける太陽の光によって眠気が訪れることは無かった。

 乾燥地帯に適した身体を持つカヴはともかく、カヴを操る男やレヴィンたちと共に荷台に腰掛ける男は平気な顔している。荷台に座っている男なんか心地よい振動を感じながら、すでに夢へと入り込んでいた。それを尻目にレヴィンとニヴェルは、出来るだけ太陽の光が当たらないように布に身を隠す。

「暑いよ…」

 小さなニヴェルが呟く。必死に搾り出すように訴えかけるその声にレヴィンは口元をゆがめる。

「もう少しの辛抱だ。きっとすぐオアシスが見つかるさ」

「うん」

 うつろうつろするニヴェルからレヴィンは視線を前方へと向けた。相変わらず男が手綱を片手に悠々としている。その男に尋ねるが、男は「あと少しだ」とだけ答え、すぐに前方を向いた。いくら聞いても無駄だろう。そう判断したレヴィンは、ニヴェルと同じように布を頭にすっぽりと被せ、小さくうずくまった。あと少しの辛抱だ。そう自分に言い聞かせ、レヴィンもうとうと夢へと引きずり込まれていった。

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