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戦乙女を讃える会コミュのコカコーラ社の宣伝よりも早く、彼は赤き衣を纏っていた

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グラビアには季節感がない。

たとえ晩秋や初冬であっても、彼女たちは水着での撮影が主である。なぜか? 読者たちが彼女らの水着を必要としているからだ。

葉が色を変え、やがて落ちては地面に溜まる。そして降る雪がその上を覆う季節になっても、雑誌の表紙には夏の太陽の下でまぶしそうにこちらを眺める、グラビアアイドルたちの水着姿がある。それが慣例なのだ。

しかしある時期だけは、どこでも決まってある衣装を用意する。

サンタクロースの衣装である。

てっぺんにふわふわの白い毛糸玉の付いた真っ赤な三角帽子。白い縁取りの付いた、鮮やかな赤い衣装は、少女のような愛らしさを彼女らから引き出す、優れたアイテムとして昔から業界で重用されてきた。

別にグラビアに限らずとも、この時期、街頭ではサンタクロースの格好をした女の子の販売員であふれ、道行く我々の眼を楽しませる、冬の風物詩となっている。

この季節だけというレアさも手伝い、普段よりも売り上げは確実に伸びるのだそうだ。

閑話休題。

そんな訳でこの時期は、各誌共に趣向を凝らした可愛らしいサンタがグラビアを飾るのだが、今年の冬、どの雑誌も私の心を動かしたものは絶無であった。

通常、クリスマスの週というものは、各社ともにエースをあててくるものだ。自社の利益ばかりでなく、人気者の彼女らを自分たちで抑えておくことで、ライバル誌に登場することをふせぎ、ライバルたちの売り上げを殺すことができるからである。聖夜の裏には血腥い争いがあるのだ。

しかし、今回はそんな各社の思惑が裏目に出てしまったのか、どれもこれも小粒であり、エース級の登場は見送られていた観がある。各社には猛省を促したい。

販売数を伸ばすこと。それはよいグラビアを提供することである。

この基本的なグラビア哲学を彼らは見失っているのではないか。出版不況の今こそ原点に立ち戻って頂きたいものである。

そんな中、及第点をあげてよいと思われるものを二つばかりあげておく。

まずは週刊アスキーの小倉優子。

例の三角帽子は被っていたが、着ている服はサンタのコスチューム、というより単なる赤い服。が、それが逆に良かった。

彼女にしてはめずらしく、大人っぽくしっとりとしたカット。キャラクター性に特化する、Yアニマル系のコスプレグラビアよりも数段上出来であったことを報告しておく。

さて、このパソコン誌という存在。グラビアにおいて俎上にあがることは稀である。が、なかなかどうしていつも平均的に高い数字をはじき出しているのだ。いつかは考察してみたい存在である。

もうひとつは週刊ヤングサンデーの秋山莉奈。

前者とは違い、こちらはビキニタイプのサンタの衣装。そこそこ際どい水着だったにも関わらず、色気よりも可愛らしさが勝っているのは、彼女の爽やかさが醸すものだろう。

ここで、上記のふたつの特例以外、不作だった中で特に気になったものをひとつあげる。

それは週刊少年マガジンの相武紗季である。

大体にして少年誌はコスプレを苦手としている。顔のアップがメインとなる少年誌のグラビアに対し、コスプレは基本的に顔から下が重要となるからだ。

その結果、相武紗季は割を食った。

赤い帽子だけではコスプレとしてはイマイチで、さらには首筋に白いファーのようなものを巻き、足りないサンタらしさを演出したのが完全に裏目に出た。

素材が悪かったため、やけに安っぽくなってしまったのだ。失策だったと評するしかない。

と、ここまでは小道具の不備の問題。ここから先はカメラマンの犯したミスについてである。

さて、皆さんは相武紗季の笑顔が二種類あるのをご存知だろうか?

彼女は通常、大きく口を開けて元気良く笑う。するとあの特徴的な犬歯が、いたずらっ子の少年のような中性的な笑みを演出する。ちなみに彼女が同性にも人気があるのはこの笑顔が原因ではないかと私は睨んでいる。

もうひとつの笑顔とは、口をしっかり閉じて歯を隠し、薄く微笑む、というものだ。こうするといつもの元気なイメージは消え、しっとりとした色香のようなものが立ち上がってくる。

普段の彼女のイメージが、この仄かな色気を補強していることは言うまでもない。不良がすこしでも善行を積むと、常日ごろのマイナスの分だけ評価があがるようなものである。

彼女はふたつの笑顔を使い分け、『元気な少年』から『艶やかな女性』まで軽々と行き来しているのだ。

そこで今回のカットだが、彼女の笑顔は上の前歯で下唇を少し噛むような形で作られている。赤い唇の上に白い歯がくっりと浮かび上がっていた。

これは戴けない。

前々から私の気になっていた、前歯のエナメル質の消耗具合がはっきりと見えてしまっている。

口を開けていれば見ずに済ませられるが、こうして唇の上に乗せられてしまっては目が行くことを抑えられない。見えてしまえばもう駄目だ。気分はすぐに萎えてしまう。

せっかくの聖夜が台無しである。

この週の撮影スタッフは、相武紗季だけでなく、我々読者にも心からの謝罪をすべきであろう。

コメント(1)

>さて、皆さんは相武紗季の笑顔が二種類あるのをご存知だろうか?

すいません。知りませんでした。

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