ジョン・Ｆ・ケネディ（ＪＦＫ）コミュのジャッキーへの手紙

Ellen Fitzpatrick
『Letters to Jackie: Condolences from a Grieving Nation』
Ecco、３８４頁、２０１０年３月１日

ケネディ大統領が暗殺されて７週間で、ジャクリーン・ケネディのもとに届いたお悔やみの手紙は８０万通以上、さらにその２年後までには１５０万通を超えたそうです。

それらの手紙はボストンのＪＦＫライブラリーで保存され、その後ずっとそのままになっていましたが、今回、歴史家のエレン・フィッツパトリックが、その中から２５０通ほど選んで１冊の本にまとめたのが本書です。

これらの手紙は、アメリカのあらゆる世代、宗教、人種、政治的立場、地域をこえて寄せられたもので、その手紙は、お洒落な便せんからスクラップペーパーに書かれたもの、また涙でにじんでいるインクや鉛筆で書かれたもの、あるいはタイプされたものやほとんど判読できない手書きのものなどさまざまな手紙ですが、ごくふつうのアメリカ人のそのときの深い悲しみを表した貴重な記録となっています。

その中の一人である１６歳の少女は、ケネディ大統領の棺を見て、こう書いたそうです。

「大統領の棺はとても小さかった。たくさんのアメリカ人の多くの思いをそこに共に入れるには」

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著者のエレン・フィッツパトリックへのインタビュー、手紙の実物、当時手紙を送った人へのインタビューなどが動画でご覧になれます。
http://edition.cnn.com/2010/SHOWBIZ/books/03/01/jacqueline.kennedy.letters/index.html?section=cnn_latest