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ジュエリー・ソムリエJrコミュの{ジュエリー・ソムリエJr}として、知っておきたい情報

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私が所属する集まり=GGのみで形成する「NGS・GIA-CLUB」へ書いたレポートを転載させて頂きます。
ジュエリー関係者にとっては、見逃せない情報です。

「米国・中国におけるパラジウム製品の増加現象」

最新の情報によりますと、アメリカや中国のジュエリー市場では、「パラジウム(Pd1000・950・900等の純度は不明)」を使用した製品が、ブライダル(婚約・結婚)リングを中心に、販売実績が顕著な伸びを示している模様です。
そこで、我が国では、あまり馴染みの無い“パラジウム製品”について調べてみました。
*パラジウム(Palladium)の特性*
元素記号=Pd
元素番号=46番
原子量=106.4
比重=12.02
融点=1.555度
白金族(ルチニウム・ロジウム・オスミウム・イリジウム・プラチナ)の仲間
水素・酸素等の気体を吸蔵する性質があるが、変色・腐食性はなし。
価格=金の約半値、プラチナの約4/1
以上の特性から単純に判断すると、米国・中国におけるパラジウム製品の増加現象も理解できます。
しかし、現状の我が国において、このような「パラジウム製品」が受け入れられるかと問われれば、答えはノーです。
その理由は、「パラジウム製品」を鋳造する過程において、“ス”が出来やすい事が挙げられます。“水素・酸素等の気体を吸蔵する性質があるので、結果として、それが”ス“となって出てしまうのです。この“ス”に対する我が国の検査基準は、世界的にも高く、米国や中国で許される基準範囲よりも、厳しいのです。
また、高級宝飾品市場では、「ホワイト・ゴールド」でさえ、その市民権を獲得するまでに至っていないのが現実です。
「シルバー以上ホワイト・ゴールド以下」のマーケットが新たに生まれれば、その存在価値は認められそうですが、今の我が国の市場で普及する事は、難しいものと考えられます。

*「パラジウム製品」への修理対応*
海外からの帰国者が、国内小売店に「パラジウム製品」のサイズ直しや修理を依頼してくる可能性が有りますが、現状では、断るのが正解だと思われます。
理論的には、Pd1000製品に限って考えれば、レーザー・ロー付けやガスバーナー・ロー付けで、純パラジュウムを接合溶材に使用すれば、サイズ直しが可能です。しかし、Pd950・900・850等に至っては、その地金ノウハウが国内には無く、触れる職人さんが居ません。
サイズ直しを受け付ける時に、(Pt)プラチナと(Pd)パラジウムの刻印を見極める事が大事です。見間違いに注意しましょう!

*今後の見通し*
米国で、硬化純金の様な“硬化純パラジウム地金”が画期的な方法で開発されたのか?
現段階では、不明です。
今後、米国からの情報を分析しながら、「パラジウム製品」への対応を

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