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初代尾上辰之助コミュの初春お江戸の賑わい

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2008年、平成20年のお江戸の幕開けはどういたしましょう。

雷演舞場
「雷神不動北山櫻」市川海老蔵空中浮遊相勤め申し候

  出演 市川海老蔵

富士山国立劇場
「小町村芝居正月」

  出演 菊五郎、時蔵、松緑、菊之助、彦三郎、田之助ほか。

チャペル浅草歌舞伎

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
  土佐将監閑居の場
            浮世又平  中村勘太郎
          狩野雅楽之助  片岡愛之助
            土佐将監  市川男女蔵
           女房おとく  市川亀治郎


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
  浜松屋店先より
  稲瀬川勢揃いまで
         弁天小僧菊之助  中村七之助
            南郷力丸  中村獅 童
           赤星十三郎  中村勘太郎
            鳶頭清次  中村亀 鶴
            忠信利平  市川亀治郎
          日本駄右衛門  片岡愛之助


第2部(午後3時開演)


お年玉〈年始ご挨拶〉

一、祗園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)
  金閣寺
              雪姫  市川亀治郎
            此下東吉  中村勘太郎
          狩野之介直信  中村七之助
            慶寿院尼  中村亀 鶴
            佐藤正清  市川男女蔵
            松永大膳  中村獅 童


二、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
  木更津海岸見染の場
  源氏店の場
             与三郎  片岡愛之助
              お富  中村七之助
             蝙蝠安  中村亀 鶴
           鳶頭金五郎  中村獅 童
         和泉屋多左衛門  市川男女蔵



波歌舞伎座

昼の部

一、猩々(しょうじょう)
              猩々  梅 玉
              猩々  染五郎


二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
  檜垣
  奥殿
          一條大蔵長成  吉右衛門
            常盤御前  福 助
           八剣勘解由  段四郎
              お京  魁 春
           吉岡鬼次郎  梅 玉


三、けいせい浜真砂(けいせいはまのまさご)
  女五右衛門
  南禅寺山門の場

          石川屋真砂路  雀右衛門
            太閤久吉  吉右衛門


四、新皿屋舗月雨暈
  魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
           魚屋宗五郎  幸四郎
            小奴三吉  染五郎
          磯部主計之助  錦之助
         宗五郎父太兵衛  錦 吾
           召使おなぎ  高麗蔵
        家老浦戸十左衛門  歌 六
        宗五郎女房おはま  魁 春


五、お祭り(おまつり)
              鳶頭  團十郎



夜の部

一、鶴寿千歳(かくじゅせんざい)
                  芝 翫
                  富十郎


二、連獅子(れんじし)
    狂言師右近後に親獅子の精  幸四郎
    狂言師左近後に仔獅子の精  染五郎


三、歌舞伎十八番の内 
  助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
  河東節十寸見会御連中

           花川戸助六  團十郎
          白酒売新兵衛  梅 玉
           三浦屋揚巻  福 助
            同 白玉  孝太郎
          福山のかつぎ  錦之助
            朝顔仙平  歌 昇
     口上/くわんぺら門兵衛  段四郎
              通人  東 蔵
            髭の意休  左團次
            曽我満江  芝 翫


以上、お江戸の四座がでました。
さてさてどうなりますか。

コメント(32)

国立のお正月はとっても楽しみです〜るんるん
2〜3回は行きたいですね!

演舞場は行かなくてもいいや……
多分、行く時間もないし、まあ時間があっても……あせあせ(飛び散る汗)
国立と歌舞伎座(番組出てませんが)は、決定ですね。
余力があれば、浅草も。
大阪の松竹座は、諸般の事情を考えると、かなり難しそう・・・(泣)。

演舞場はわたしもたぶん・・・(-_-;)
金魚堂さま
そうなんですたらーっ(汗)
ABちゃん、空中浮遊でも何でもやっていいけど、芝雀ねーさん連れて行かないで〜〜!
最近、芝雀さんかなりお気入りなので、国立か歌舞伎座で見たかったのに…たらーっ(汗)
私もお二人に同じく……
踊りのないのはつまらなんです。
ちゃんと踊れる人がいるのになぜ〜〜〜???
今年はパスしちゃったので、来年は浅草行くつもりだったんだけど……
一部は南郷の配役がとんでもなく気に入らないので、行く事はないと思います。
行くとしたら第二部かねえ……
やっぱり、こりゃ、歌舞伎座の演目が出てから、考え直しかねえ…
うーん、亀ちゃんのお徳と、雪姫は見たいけど・・・。
S童くんがねぇ・・・。
苦労してまでチケットとるのもなぁ・・・って思っちゃう配役と、演目ですね。

お正月なんだから、「三番叟」モノとか、ご祝儀曲とか、なんか踊りがあってもよさそうなのにねぇ・・・。
あ、たぶん、地方さんが足らないのも、理由の一つだと思いますよ・・・。
東京だけでも4座、その上、松竹座に南座(前進座)まで開いちゃいますからね。
歌舞伎座百二十年
壽 初春大歌舞伎

平成20年1月12日(水)初日  26日(土)千穐楽

昼の部(午前11時開演)
一、猩々
 猩々             梅玉
 猩々             染五郎

二、一條大蔵譚
 一條大蔵長成      吉右衛門
 常盤御前         福助
 八剣勘解由        段四郎
 お京             魁春
 吉岡鬼次郎        梅玉

三、けいせい浜真砂
 石川屋真砂路      雀右衛門
 太閤久吉         吉右衛門

四、魚屋宗五郎
 魚屋宗五郎        幸四郎
 小奴三吉         染五郎
 礒部主計之助      錦之助
 宗五郎父太兵衛     錦吾
 召使おなぎ        高麗蔵
 家老浦戸十左衛門   歌六
 宗五郎女房おはま    魁春

五、お祭り
鳶頭             團十郎


夜の部(午後4時30分開演)
一、鶴寿千歳
                芝翫
                富十郎

二、連獅子
 狂言師右近       幸四郎
 後に親獅子の精
 狂言師左近       染五郎
 後に仔獅子の精

三、助六由縁江戸桜
 花戸川助六        團十郎
 白酒売新兵衛      梅玉          
 三浦屋揚巻        福助
 同   白玉        孝太郎
 福山のかつぎ       錦之助         
 朝顔仙平         歌昇       
 口上            段四郎
 くわんぺら門兵衛
 通人             東蔵
 髭の意休          左團次
 曽我満江         芝翫
吉さまの「一條大蔵」が楽しみです!でも、ちょっと配役が微妙かなあ…
「けいせい浜真砂」って、見た事ないと思うんですが、女性版五右衛門でしたっけ?
雀右衛門さん、久しぶりの舞台ですね〜
團十郎さんの「助六」は4年ぶり位??これも楽しみながらも、配役が微妙だなあ…
揚巻ちゃん、お願いだから、笑わないでね〜〜
お正月料金、1等2等とも2000円も高い!辛いなあ…
昼はイイ席で見たいなあ…
夜は安い席でもいい気がするけど、「助六」で花道が見えないのはつまらないし…
悩みどころですなあ…
「けいせい浜真砂」は、女五右衛門って、書いてありましたね。
私も、初めて、見ます。

昼の部の四と、夜の部の二は、あまり‥‥。
助六は、多分、幕見に通います!
どうして、ちりばめちゃうのかな…。
ま、売り出しで買うのは、夜は、一度下で見て、昼は上で一度見て、っていう感じでしょうか。
多分、またNHKさんが初芝居の中継してくれるでしょうから、それを見てから考えるかもですが。
しみちゃん様
わたしも6日夜行きます!
席はどこだっけなぁ冷や汗半月前にとったので、記憶が…がまん顔

今度こそ、お目にかかれるでしょうか?!

さて、今夜中継を見て、予習しなくては!
私も「助六」のために17列目取っちゃいました。お二方とは日にちがずれて残念なり〜
助六は花道も舞台全体も観たいので1階を取りましたが…でも、正月料金高いっす…たらーっ(汗)
昼は吉さまの「一條大蔵」のためにかぶりつき取っちゃったし…
あーーー今年も松竹ご奉仕の1年が始まる予感があ…
正月料金、高いですよねぇ・・・。
「連獅子」いらないから、安くしてくれ〜ってわけにも参りませんし(笑)。
あ、でも、「連獅子」は囃子連中が豪華なので、聴きに行くつもりでいいか・・・(爆)。

しみちゃん様
お席、すごーーーく近いかもです。
17列でしたよ、わたしもわーい(嬉しい顔)
もう1回ぐらい行きたいところなれど、そういえば我慢したんでした・・・。
でも、まつたけの罠にハマりそうな予感も・・・。
いや、そうそう正月料金は払えません。
花道見えないけど、あとは幕見で我慢します。
歌舞伎座(夜の部)

《鶴寿千歳》

キビキビとした歌昇丈、艶々した男っぷりの錦之助丈、
乙女の香りが漂う孝太郎丈の顔合わせで、正月にふさわしい舞いでした。
そして、芝翫丈と富十郎丈の二人の人間国宝の舞が、格調高さを加えていました。
女形の柔らかさと立役の力強さが、舞台を包み込んでいました。
ただ、富十郎丈の足元が、ややおぼつかないように見えたのが、気にかかりました。
老人の役のため、そういう演出だったのでしょうか?


《連獅子》
間狂言で、法華の僧・蓮念を演じる松江丈が、イイ味を出していました。
こうしたユーモラスな三枚目役で、新しい分野が開けるような気がします。

連獅子は、昨年10月の新橋演舞場での中村屋さんの素晴らしい舞台が、
脳裏に焼き付いています。
それと比べてしまうのは、酷かもしれません。
幸四郎丈と染五郎丈の姿と舞いは、眉目秀麗で、絵になる美しさなのですが、
キレイにまとめようとする意識が強いのか、迫力を欠くものでした。
特に、髪を振り乱し、踊り狂う場面では、汗やおしろいが飛び散る勢いが、
もっとあってもイイと思いました。
しかし、染五郎丈には、美しさの中に、ピンと張った清々しさを感じ、
今後に期待したいと思いました。


《助六由縁江戸桜》
2003年(平成15)以来の、團十郎丈の助六です。
市川家で、還暦を過ぎて、助六を演じるのは、当代團十郎丈が初めてだそうです。
言うまでもないことですが、花道の出が、素晴らしいです。
蛇の目傘の下から見える口元が、何とも艶っぽく感じられます。
荒事、和事、辛抱役を見せる團十郎丈に、“江戸のイイ男”って、
こんなヤツだなあ、と鳥肌が立ちました。
まだまだ、海老蔵丈の若さに負けない粋なモノを、観ることができました。

白酒売新兵衛、実は曽我十郎の梅玉丈は、和事の優男がピッタリでした。
その中にも、ただ者ではない(実は敵を狙う武士)という鋭さと気品が感じられ、
今年の活躍が、ますます楽しみな梅玉丈です。

通人里暁と言えば、亡き松助丈が絶品でしたが、
東蔵丈も、それに負けないものでした。
ひょうひょうとした中に、風流さが漂い、
股をくぐる姿にも卑屈さを感じさせません。
アドリブなのかどうか分かりませんが、パリ公演や紫綬褒章ネタに、
團十郎丈と梅玉丈は、ニヤニヤして、楽しそうでした。

曽我満江の芝翫丈は、荒々しい曽我五郎を温かく包み込む抱擁力と、
有無を言わせない母親の力強さを見せてくれました。
白玉、揚巻と演じてきただけあって、舞台の雰囲気づくりに、
抜群なものを感じました。

意休の左團次丈は、安定した出来でした。
ただの悪役ではありません。「そんなことでは、親の仇は討てない」と、
助六に意見する姿には、“友情”さえ感じました。

成駒屋代々の大役が続く福助丈です。
やや抑えた演技の中にも、華やかで、勝気な傾城という部分を失わず、
素敵な揚巻でした。
品位が感じられました。
歌舞伎座(昼の部)

《猩々》
ご祝儀舞踊には、梅玉丈は、欠かせません。
折り目正さと華やかさを合わせ持ち、梅玉丈ならでは、のものを、
いつも見せてくれます。
これも、いつも思うことですが、一緒に舞う若手の役者さんが、
梅玉丈に負けることなく、高い品位が備わって見えるのです。
オーラが伝わるのか? 指導の賜物なのか? 多分、両方、あると思います。


《一條大蔵譚》
『一條大蔵譚』は、勘三郎丈(2005年3月・歌舞伎座)、
仁左衛門丈(2006年7月・大阪松竹座)で、観ています。
徹底的な阿呆公卿の勘三郎丈、高貴さを醸し出す仁左衛門丈、
武人としての面が強い吉右衛門丈、という感じでしょうか。
もうひとつ、吉右衛門丈の一條大蔵に言えることは、
その阿呆ぶりが、童顔のように純粋に見えることです。
思わず、「僕、いくちゅ?」と声を掛けたくなります。

主家横領を企む強欲な家老・八剣勘解由を演じる段四郎丈は、
どこか憎めない悪役が、ハマッてます。
ホントはすごい悪者なのに、何か一本が抜けているヤツ、という感じです。
段四郎丈では、真面目な善玉の家老役も好きなのですが、
そういう硬い役を、きっちり出来るからこそ、
赤面の悪役でのちょっとした動作が、私の目に、ユーモラスに映るのでしょうか。

八剣勘解由の妻・鳴瀬を演じた吉之丞丈は、
ここでも、いぶし銀の演技を見せてくれました。
ここでは、強欲な夫と阿呆な主人に仕えているわけですが、
何も言わずとも、かゆいところに手がいくような忠勤ぶりが、目に浮かびます。

源氏の忠臣・吉岡鬼次郎を演じる梅玉丈は、相変わらず、イイ男っぷりです。
少ないセリフの中から、あふれんばかりの忠義心が、感じられます。

女小姓・弥生で出演していた、芝のぶ丈が、可愛いかったです。
ますます、美しさに磨きが、かかっています。

常磐御前の福助丈は、途中、やや発声が苦しそうでしたが、
時代に翻弄される女性の憐れさと強さが、見て取れました。


《けいせい浜真砂》
雀右衛門丈のお姿を拝見するのは、昨年5月の俳優祭以来です。
短い演目の中でも、その存在感は、光っていたと思います。
 山門の上で、巻き手紙を手にする雀右衛門丈の美しさ
 山門の下で、柄杓を手にする吉右衛門丈の凛々しさ
やはり、雀右衛門丈は、舞台の華です。



《魚屋宗五郎》
昨年4月の襲名興行以来である、錦之助丈の礒部主計之助は、
“殿様ぶり”が、更に際立っていました。
世話物の宗五郎と対をなす、時代物の主計之助、というところでしょうか。
この主計之助には、お坊ちゃま育ちの甘い表情の裏に、狂気的な血を感じます。バカ殿ではないのですが、権力者としての冷たさを、どこかに含んだ錦之助丈でした。
自分の短慮で殺しておきながら、頭ひとつ下げただけで終わり、というのは、
よく考えたら、ムチャクチャな話ですが、深く追求するのは、やめましょう。

宗五郎を救う家老・浦戸十左衛門を演じる歌六丈からは、
懐の深さが、より伝わってきました。
主役を盛り立てたり、救ったりする大物の役を、
歌六丈は、すっかりモノにしているようです。
じっと、相手の話に聞き入る姿からも、信頼感が如実に伝わります。

『魚屋宗五郎』の感想を、これで終えたら、突っ込みが入りそうなので、
宗五郎についても、書きます。
まず、第一に、町人に見えません。魚屋に見えません。
こんな怖そうな魚屋では、買い物はしたくありません。
第二に、花道の出からして、既に、目が据わっています。
早くも酒に酔っているのか? 屋敷に殴りこむ覚悟なのか?という感じです。
第三に‥‥。書いていたらキリがないので、このへんでやめましょう!


《お祭り》
この演目で好きな場面は、大向こうの「待ってましたーっ」に対して、
役者さんが「待っていたとは、ありがてぇ」と返すところです。
舞台と客席がひとつになった感じがします。
團十郎丈と言えば、荒事や歌舞伎十八番を想像しますが、
こんな粋な鳶頭も、また素敵です。
喧嘩に強いだけでなく、町娘がしなだれかかってきそうな男気を感じます。
国立劇場初春歌舞伎公演

三宅坂の正月風物詩になりつつある菊五郎劇団の復活狂言です。
上演時間が3時間余り(休憩時間含まず)の大作なので、
幕ごとに感想を書いていきたいと思います。


《小町村芝居正月》

序幕 第一場 江州関明神の場  第二場 大内裏手の場

菊五郎丈の大伴黒主は、ケチな悪党なんかではなく、
スケールの大きな魔神のように見えました。
團蔵丈の四の宮兵藤武足は、黒主の手先です。
腕の立ちそうな悪役は、團蔵丈の持ち味になっています。
松緑丈の紀名虎も、悪役ですが、その中に、“美”を感じました。
とんでもないワルなのに、女性に、もてそうです。
菊之助丈の五位之助兼道は、小野家の家臣です。
正義感あふれ、美しく、しかも強い、という役柄は、男から観ても素敵です。


二幕目 大内紫宸殿の場

松也丈の惟仁親王が、玉座から蹴落とされ、世にも情けない顔をしますが、
女性の母性本能をくすぐりそうです。
でも、ただのボンボンではなく、帝の血筋という威厳は失っていません。
「このお方のために」と思わせる松也丈の親王でした。
亀蔵丈の惟喬親王は、悪役ですが、どこか愛嬌が漂っています。
味方だった黒主に裏切られる場面でも、なぜか笑ってしまうのは、私だけでしょうか?
時蔵丈の小町姫からは、気品と英知が感じられました。
梅枝丈の香取姫は、紀貫之の息女です。
すっかり、お姫様や美少年が似合うようになった梅枝丈です。
今年は、どんな役に挑戦してくれるか楽しみです。


三幕目 深草の里の場「花色香婾娘」

正直なところ、序幕・二幕目は、やや睡魔に襲われたのですが、
三幕目から目が開きました。

舞踊劇で、美男美女の道行です。
菊五郎丈と時蔵丈からは、義経千本桜の『道行初音旅』や
仮名手本忠臣蔵の『道行旅路の花聟』の雰囲気が伝わってきます。
旅商人に姿を変えているとは言え、高貴な身分であることを感じさせています。
勇ましい武者の松緑丈と花売り娘の菊之助丈の踊りも、素晴らしいものでした。
12月南座の『三社祭』とは違った魅力を、存分に表していました。


四幕目 第一場 柳原けだもの店の場  第二場 柳原土手の場

『魚屋宗五郎』や『め組の喧嘩』の夫婦を思い出させる、菊五郎丈と時蔵丈です。
この幕は、完全に世話物の世界になっていて、
菊五郎丈の本領発揮で、爆笑の嵐でした。
時蔵丈は、時代物・世話物でも、菊五郎丈と組んでいる時は、実に冴えてます。
他の役者さんとの共演でも、もちろん素敵なのですが、
菊五郎丈は、時蔵丈のイイところを引き出しているようです。
特に、世話物では、この夫婦の会話の間(ま)のとり方は、絶妙です。

柳原土手の場は、雪中の立ち廻りとなってました。
名虎の手下を大勢、相手にして、動き回る菊之助丈からは、
狐の俊敏さと、女狐の美しさ、妖しさが見えました。
『義経千本桜』の源九郎狐を思わせるような、早変わり、衣裳、立ち廻りでした。


大詰 神泉苑の場

『暫』の趣向が取り入れられて、
黒主→清原武衡、孔雀三郎→鎌倉権五郎、となっています。
松緑丈の口跡は、正義の味方らしく、堂々として、よく響き渡っていました。
あのド派手な衣裳も、ピッタリきまっていました。
粂寺弾正なども含めたヒーローを、どんどん演じてもらいたい、と思いました。



いろいろな演目の場面やセリフが入り混じり、豪華な福袋を開いたようでした。
歌舞伎座、昼の部抜粋と夜の部を4日に見て来ました。
吉さまの大蔵卿が可愛くて、そして凛々しくてやっぱり素敵でしたわ〜
「けいせい浜真砂」は久々の雀右衛門さんの舞台、そこにいる存在感だけで満足です。

夜は何と言っても「助六」
でも、團十郎さんの助六は理屈抜きに大好き!色気もあるしヤンチャっぷりもいいです。
ただ、ちょっと声に元気がなかったようなのが気になりました。
意休はなんだか左團次さん以外に考えらなくなちゃってます。
松助さんの通人が大好きだった私ですが、東蔵さんの通人も良いですね〜
でも、なんといっても梅玉さんの白酒売りが良かった〜きっといいだろうと思ってたけど、思ってた以上に良かったです。

昼は来週、もう一度見に行きます。
次回はかぶりつきなので全部見ようかな…かぶきつきで「魚屋宗五郎」見るのかあ?!
新春浅草歌舞伎(第二部)

《祗園祭礼信仰記 金閣寺》
雀右衛門丈が指導したそうですが、亀治郎丈は、見事に、それに答えていました。
大膳の要求を拒絶する場面で、少し斜め上を見上げるような表情が、
とても印象に残りました。
更に、桜吹雪の中で、縛られながらも、爪先で鼠を描く見せ場は、
とても初役とは思えません。
私は、雀右衛門丈の雪姫は、写真でしか、観たことがありません。
亀治郎丈の雪姫は、一瞬、一瞬の動きの中で、
「雀右衛門丈は、こう演じたのだろう」と思わせるものがありました。

勘太郎丈の此下東吉の、碁盤の見得は、実に美しく決まりました。
どこかひょうひょうとしながらも、知性あふれる武将を見せてくれました。
様々な場面で、得意な舞踊が生かされ、
『勘太郎丈の型』を確立しつつあるように見えました。

亀鶴丈の慶寿院は、出番は少なく、地味かもしれませんが、重要な役どころです。
尼僧としての気品と、将軍の母としての威厳を、備えていたと思います。
「この方を、大膳も簡単に殺せないし、東吉も自然に平伏するよなあ」、
という感じでしょうか。

獅童丈の大膳は、恰幅がよく、錦絵から飛び出したような悪玉ぶりでした。
口跡も良く、イイ出来だったと思うのですが、
天下を狙う大悪人としての懐の深さまで、あと一歩という感じでした。



《与話情浮名横櫛》
おじの仁左衛門丈に習ったという、愛之助丈の与三郎です。
木更津海岸見染の場では、放蕩三昧を続ける大店の息子、
という雰囲気が、出ていたと思います。
実は、子細あっての放蕩か?と思わせるしぐさや目付きも、
なかなかのものでした。
さすがに、“羽織落し”は、難しそうでした。
源氏店の場では、まだまだ凄味と色気が、足りなく見えましたが、
あと10年後、20年後が楽しみです。

七之助丈のお富は、玉三郎丈に習ったのでしょうか?
美しくまとまっていましたが、特に、源氏店の場では、身のこなしや口跡が、
玉三郎丈のコピーを思わせるものがありました。
しかし、大先輩のモノを貪欲に吸収しようとする意識も感じられ、
ラクには、新たな、お富ができるのでは?と期待できます。

この演目でも、亀鶴丈が、イイ味を出してくれました。
猫なで声を出したかと思えば、怒鳴り上げる、という蝙蝠安は、
強請りのプロ(?)でしょう。
そのくせ、本当に強い者には、からっきし弱いというヤツを、
亀鶴丈は、楽しんで演じているようです。
しかも、決して、主役の与三郎とお富を食うことなく、
一歩下がって、盛り立てています。
地味な役どころでも、きっちりツボを押さえています。

片岡一門のベテラン脇役の松之助丈が、手代・藤八で、楽しませてくれました。
時には敵役、時には三枚目と、幅の広い役者さんです。
新春浅草歌舞伎(第一部)

昨日(6日)の第二部が「着物で歌舞伎の日」だったせいか、
第一部も着物姿の人が目立ちました。

年始ご挨拶は、獅童丈。第一部の演目の解説をしていました。
『傾城反魂香』の解説の中で、
「夫婦愛の物語です」と言ったところで、客席から笑いが‥‥。
「何で、ここで笑うんですか?
 私に夫婦愛は似合わない、ってことですかねー!」
と言う獅童丈の自虐ネタに、場内は大爆笑。
パンフレットを見たら、獅童丈の年始ご挨拶は、第一部ばかりでした。
このネタで、ずっと行くのでしょうか?
どなたか、レポートをお願いします。


《傾城反魂香》
亀治郎丈のおとくが、冴えていました。
又平に代わり、長々と話す“しゃべり”では、
どことなく、『十二夜』の麻阿を思わせる雰囲気でした。
しかし、又平との二人だけの場面になると、一転、
又平を温かく包み込む優しさが、伝わってきました。
こちらも、雀右衛門丈の指導なのでしょうか?

勘太郎丈の又平は、純粋な人柄は伝わってくるものの、物足りなく感じました。
でも、難しい役を、よく勤めたと思います。
最後に、衣裳を改め、大頭の舞を舞う場面では、
豪快で、気持ちよく決めてくれました。

愛之助丈の雅楽之助は、注進に駆けつけ、主君・狩野元信の危機を知らせます。
剣の腕も立ち、二枚目という雰囲気が、よく出ていました。
主家の危機を、舞いながら語って聞かす場面では、
完全に、舞台を独り占めしていました。



《弁天娘女男白浪》
2003年(平成15)10月、平成中村座で観た、七之助丈の弁天小僧は、
「知らざぁ言って聞かせやしょう」の名台詞が、
平坦で、少しがっかりした記憶があります。
しかし、今回は、「ああ、素敵だなあ」と思わせてくれました。
武家娘は、女形の本領発揮で、そそとした美しさと恥らう様子が、絶品でした。
盗賊の本性を顕す場面では、顔つきも口跡も、ぐっと来るものがありました。
今後、悪のすご味や色気が、もっと加われば、
更に、“弁天小僧七之助”に磨きがかかるのではないでしょうか。

愛之助丈の日本駄右衛門は、2004年(平成16)、三越劇場で観た時より、
ますます、深みを増していました。
当時は、おじの仁左衛門丈に、そっくりという印象しかありませんでしたが、
自分なりに、いろいろ工夫をしてきているのでしょう。
特に、浜松屋の場面では、思慮深くて、
子細工などは看破してしまうような表情でした。
「おぬし、なかなかの者じゃのぉ〜」と肩をたたきたくなる、お武家様です。

獅童丈の南郷は、見ばえも、口跡も、良いと思うのです。
しかし、浜松屋の場面では、武家に仕える若党というより、
森の石松に見えてしまいました。
こんなことを思うのは、私だけかもしれません。
南郷は、浜育ちで、武家ではないから、これで、いいのかもしれませんが‥‥。

稲瀬川の勢揃いは、錦絵を見ているようで、私が大好きな場面です。
演歌歌手も真っ青の、ド派手な衣裳が、歌舞伎らしくて、最高です。
亀治郎丈の忠信利平は、この場面だけの登場ですが、
名乗りも、見得も、迫力があり、ここも、私の目に、はっきりと焼付けられました。



新橋演舞場は、12日(土)!
国立行ってきました!
詳しくは大ちゃんが書いてくれてますが…(これこれ不精するな>私)
いや〜なんと華やかで楽しいお芝居だったことか!
菊五郎さん、大伴黒主のスケールの大きい悪っぷり、深草少将の色男っぷり、そして、世話の亭主ぶり、どれをとっても素敵!
時蔵さんの小野小町姫も気品ある美しさですが、菊五郎さんとの世話の夫婦がほんとにイイ!とっても好き!
菊ちゃんも立役は凛々しく、女形は美しく、小女郎狐は可愛くもなにか妖しげで良かった。
でも、私はやっぱりなんと言っても嵐くん!
紀名虎の悪役っぷり、孔雀三郎で菊ちゃんとの踊り、正直屋庄兵衛(実は紀名虎)の色気(個人的にはこれかなり好き)。
そして、最後の「暫」はでっかくて、かっこよくて、色気もあって良かった〜
今月は浅草も演舞場も蹴って、国立と歌舞伎座にしぼった甲斐がありました!

大ちゃん>
演舞場の感想も楽しみにしております。
浅草も行けそうもないので(演舞場は最初から行く気がない^^;)、詳しい感想嬉しかったです。


新橋演舞場は、めったに上演されない通し狂言で、楽しめました。
『毛抜』や『鳴神』が、どうつながっているのか、文献で分かっていても、
実際に、舞台を観ると、一層、理解が深まった感じでした。


海老蔵丈が、粂寺弾正・鳴神上人・不動明王・早雲王子・安倍清行の5役を
演じるところが眼目ですが、その中で、印象に残った場面は‥‥。

二幕目(毛抜)
空中浮遊する毛抜を、にらむ弾正。
寝転んで、煙管をにらむ弾正。
槍を構えた弾正。

三幕目(鳴神)
雲の絶間姫を警戒する、謹厳実直な鳴神上人。
柱巻きの見得。

大詰
朱雀門の前で、最後に力を振り絞る、悪の権化・早雲王子。

特に、粂寺弾正の見得では、場内の空気と観客の呼吸まで
コントロールしているかのような、きまり方でした。
口跡で、グッとくるところは、あまりなかったのですが、
一瞬、一瞬の型が、脳裏に焼きついています。


他の役者さんで、一番、印象に残ったのは、芝雀丈でしょうか(第三幕)。
実を言うと、芝雀丈の雲の絶間姫を観たくて、行ったようなものです。
亡夫との馴れ初めを語る時の、エロチックなオーラ。
鳴神上人を籠絡しながら、時々、見せる“女スパイ”の目。
酔いつぶれた鳴神上人へ見せる、申し訳なさそうな顔。
今年も、芝雀丈の活躍に期待できる舞台でした。

次に、印象に残った役者さんは、右之助丈です(第二幕)。
右之助丈の演じる秦民部は、小野家の善玉の家老です。
清廉潔白を絵に描いたような忠臣でした。
しかし、その中にも、柔らかさや優しさが感じられ、
ベテランの渋い演技を見せてくれました。


澤瀉屋一門の役者さんも大活躍でした。

猿弥丈の山上官蔵は、早雲王子の執事です。
赤っ面で、恰幅の良い、絵に描いたような悪人でした。
憎々しい中に、どこかユーモラスな部分もありますが、
王子の手足となって、しっかり悪事を働いていました。

段治郎丈の文屋豊秀は、公卿ですが、武芸に優れた人物です。
正義感あふれる、イイ男っぷりでした。
『毛抜』の中では、名前しか出てきませんが、
今回の通しでは、早雲王子の悪事を阻止するために活躍していました。
山上官蔵との斬り合いが、なかなかキレイに決まっていたと思います。

春猿丈の秦秀太郎は、『毛抜』で、弾正がチョッカイを出す(?)若侍です。
キリっとした若侍ですが、女性からも男性からも、もてそうに見えます。
女形の色気と立役の折り目正しさが折衷し、
将来は、塩冶判官などをやって欲しいなあと思いました。

笑三郎丈の巻絹は、こちらも、『毛抜』で、弾正が口説こうとする腰元です。
妖艶で、どこか男好きな感じが漂ってくる腰元でした。



お江戸の四座、まずは、かけ足で観劇!
昨日、歌舞伎座・昼の部、2回目の観劇。
雀右衛門丈が、1/3よりも、艶やかになっていました。

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