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カール・マルクスコミュの斎藤幸平著『100分で名著 カール・マルクス「資本論」』について

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斎藤幸平著『100分de名著 カール・マルクス「資本論」』について
https://mzprometheus.wordpress.com/2021/04/04/saitoushihonron/

NHKEテレの『100分de名著』シリーズで放送された『100分de名著 カール・マルクス「資本論」』のテキストについて論評したもの。斎藤幸平さんの『資本論』理解は、資本主義が労働者と自然をいためるものであり、資本主義では労働者への搾取がひどくなり、環境が破壊されて持続可能ではないことを論証したものという内容である。しかしマルクスの『資本論』はそれに尽きるわけではない。資本を自己増殖する価値として概念把握したものである。その際に、価値を生身の人間の抽象的人間労働のガレルテ(膠質物)として定義している。それが資本―賃労働関係の中で剰余価値が資本に吸収されて、増殖して発展して社会全体を支配する。その際にあくまで価値を生むのは生身の労働者の労働だけだという意味で、労働力を可変資本、それ以外を不変資本とする。そのことを前提して、搾取や価値増殖が説明され、恐慌が循環的に起こったり、利潤率が低下する法則を展開して、必然的に崩壊することを説明したものである。しかし自動機械に労働力が代替されることで、生産性が上がり、価値が飛躍的に増大するということは、生身の労働力だけが価値を生むという矛盾しており、生身の労働力だけが価値を生むというマルクスの大前提から見直す必要があるけれど、斎藤さんの解釈は、その問題をスルーしている。
 また「脱成長コミュニズム」が晩年のマルクスの立場だというけれど、その立場を打ち出しているマルクスの文言の引用はやはりみられない。古い共同体が定常型経済で、成長を抑えることで環境破壊や富の不平等拡大を防いできたことについてノートしているというだけである。それは古い共同体と同様将来の新しいコミュニズム成長しない定常型経済にしようと考えていたことには全くならない。
 それに成長と環境は両立しないと決めつけて、環境を守るためには成長を否定するのは飛躍がある。環境を守ろうとすれば、科学技術を発展させなければならず、そのためには高度な産業基盤が必要で、「脱成長」は未来の発展を閉ざす発想で、大変危うい発想である。本当に地球を守るためには、将来必ず起こる太陽の老衰に備えて、地球を守るような科学技術を生み出せる高度な文明を作らなければならない。そこまで言わなくても、当面の地球温暖化を防ぐ技術革新のためにも、現在の産業の力では足らないわけで、環境を破壊しないで、経済を成長させる方法を具体的に考える必要がある。原因を資本主義と成長に還元して「脱成長コミュニズム」を説いても、問題解決には近づけない。
https://youtu.be/IJoL5JiDKEA

コメント(14)

マルクスの資本論は等価交換がいかがわしいそんなところはどこにもない。
不等価交換に直して読むと資本主義は崩壊しない。
NHKの『100分de名著』は私の好きな番組のひとつです。この番組で取り上げた「名著」の数はすでに100タイトルを超えていますが、この「資本論」の回は、これまで放映された回の中で文句なくベスト10に入る大変面白いものでした。このテキストで一番興味をもった部分は、「ブルシット・ジョブ」に関する記述です(P94)。実は斎藤幸平さんの姉妹本『人新世の「資本論」』(集英社新書)では、ブルシットジョブについては触れられておらず、ちょっと残念です。いずれにしても、現在の資本主義のステージは非常に問題含みであることに気づかされます。
とにかく安く買って高く売る社会では有機的構成の高度化でも資本が倒れません。
もちろん搾取自体無くなってしまう
つまり機械化こそが搾取をなくし
安く買って高く売るこそが新しい資本主義だということです
それはもしかすると共産主義なのかもしれない
マルクス資本論では可変資本だけが価値を生むと言われたけど不平資本がそうでないのはなぜかと
そもそも等価交換なのは何故かという問題がある
不等価交換でも価値を生むならば有機的構成の高度化に資本主義は生き残る
もちろんマルクス資本論は不変資本が価値を産まないこと
等価交換がおかしいわけです
これらを修正すれば資本主義は崩壊しないでしょう
もちろん搾取自体無くなってしまう
機械化というものが搾取問題を無くす
福音となっている
低成長コミュニズムというのも資本論自体にそんな主張はなく斎藤さんがそう言ってるにすぎないわけでマルクスとは別でしょう。
ただ資本論自体ろくに等価交換否定だとかで読まれてないわけです
等価交換で資本論を読むと
とにかく有機的構成が高度化するまで
資本主義は高度化するとある
低成長コミュニズムというのは皆無です
とにかく太陽の話ですが相対性理論を覆す物理理論でもない限り太陽系外天体への移住なんてことができるとも言えずそうなると滅びるしかないような気もする。まあ地球温暖化と太陽の老衰の話は話が飛びすぎかと
地球温暖化は一つは低成長と科学的技術を増進させるのは両立できないわけではないと思う。
どのみち低成長コミュニズムにしろ
メインストリームの考えではないので
心配しなくても無視されるでしょうね
まず環境問題とマルクスを結びつけること自体議論が飛躍しすぎです。斉藤さんという人にしろ自分の議論にマルクスを利用したがってるだけに見える。本来マルクスは環境問題になど触れてはいない。環境問題について語るなら自説を語るべき。
一方でマルクスは資本論自体ろくすっぽ評価が定まっていない。マルクスについて語るなら資本論の話をしたほうがいいと思う。
あと低成長資本主義ならともかく
低成長コミュニズムというのはどういう形態なのかが明らかでないアソーシエーションを含めてマルクス主義の無内容も批判すべきかと
ソ連崩壊を持って近代共産主義はやはり失敗に終わったというのが私見です。
マルクスのアソシエーションというのは市場否定の計画経済だという
しかし市場を否定して建設的な未来社会はできません
結局資本主義を再配分し
環境問題に適応させるくらいが関の山でしょう
ともあれ斉藤さんという方がそういうマルクス商売をやる方だと分かった。彼の資本論は手にすることはないでしょう。

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