ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

緒方貞子 [コミュニティ]コミュの緒方理事長のアフリカ訪問(スーダン)2008年02月22日

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

緒方理事長のアフリカ訪問(スーダン)2008年02月22日

緒方理事長は2月15日から19日までスーダンを訪問しました。

JICAは、1989年にスーダンに事務所を開設しましたが、内戦の影響で92年の援助の原則停止に伴い事務所を閉鎖しました。その後、2005年1月の南北包括和平合意を受けて日本は「平和の定着」と復旧・復興のための支援を再開。JICAは2006年10月にハルツームとジュバにフィールド・オフィスを開設、昨年(2007年)7月には正式に事務所を再開しました。
JICAはこれまで紛争被災民の社会再統合支援、保健・水・衛生、基礎教育・職業訓練など緊急的な生活基盤整備への支援を重点分野に、南部スーダン・ジュバ市の開発計画策定や職業訓練強化プロジェクトなどに取り組んできています。

1. ハルツーム

16日、緒方理事長は1985年に日本の無償資金協力によって建設され、その後、技術協力プロジェクト、青年海外協力隊員派遣が実施され、ハルツームにおける日本の支援の象徴的な存在でもあるイブン・シーナ病院を視察しました。機材は20年以上にわたり有効に活用されているものの老朽化がはげしく、JICAフォローアップ協力による機材を供与することを伝えました。

17日にはバシール統一政府大統領と会談。現地でのJICAの活動概要を説明するとともに、平和と復興を促進するためには、南北スーダンへのバランスのとれた支援が重要と述べ、政情の安定と援助関係者の安全の確保は協力活動の前提条件であり、南北和平合意の履行、ダルフール情勢の改善への期待を伝えました。また、今年、日本で行われる第4回アフリカ開発会議(5月)、洞爺湖サミット(7月)についても説明。その他、気候変動・砂漠化による影響などについて意見交換を行いました。

理事長は、4千万人の人口を有するスーダンへの支援はJICAのアフリカ支援全体の中でも重要であること、スーダンの抱える多くの課題に対応するためJICAが支援を進める余地が多くあるとの認識を示しました。JICAは、引き続き、母子保健、水供給、基礎教育・職業訓練分野など基礎的生活分野での支援を拡充していく予定です。


2. ジュバ

スーダン南部のジュバは、和平合意後、難民の帰還により25万人から100万人へと人口が急増、今も増加を続けています。
19日、JICAが緊急生活基盤整備計画の一環として整備した河川港施設を理事長とともに視察したバルナバ・ベンジャミン地域協力大臣は、2009年には200万人の帰還が予想されるものの、基礎的な生活インフラが破壊されていることに懸念を述べ、地域復興に対するJICAの役割に大きな期待を表明しました。

次いで訪れたジュバ教育病院では、マラリアが最大の問題であるが、交通事故も深刻な問題になってきているとの説明を受けました。

JICAが2006年から指導員の育成、カリキュラムの作成等で協力を実施しているジュバ職業訓練センターでは、手に職をつけ自立に向けて希望を語る訓練生の声に耳を傾けました。
理事長を案内したアウット・デン・アクイル労働大臣は、「南部での戦争は済んだものの、私たちの社会を再建し平和を強固なものにしていく戦いが残されている。理事長の訪問はJICAからの支援の意思を示すもの」と述べました。

国連難民高等弁務官事務所のバイラジャ・パンディ代表からは、「難民の帰還、南部の復興は始まっているが、スーダンは依然として脆弱であり、明るいストーリーが描かれたとしても、それが成功するためにはJICAなどの支援は欠かせない」とJICAへの期待を語りました。

18日には、サルヴァ・キール南部政府大統領と会談。現在のJICAの協力は未だ控えめなものと述べた理事長に対し、大統領はJICAのプレゼンスは非常に重要で高く評価していると述べました。

理事長は、ジュバの発展の可能性とともに課題の大きさについて認識を新たにしました。JICAは、今年度からジュバ市の給水事業、交通網整備のための調査を開始しています。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

緒方貞子 [コミュニティ] 更新情報

緒方貞子 [コミュニティ]のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング