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胸くそ悪さがたまらない!コミュの大風呂敷のトンデモSF映画

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 SF映画にもいろいろありますが、もちろん、ここで語るべきSFは、SF設定たる大風呂敷を広げすぎたあげくトンデモエンディングにオチを見いださざる負えなかった不幸な、しかしその胸くそ悪さがたまらない、SF映画の数々です。

 ちなみにこれから語る映画の数々はそのトホホ的見所アピールのため「ネタバレ」必至です。それは見たかった!という方はご注意を!
 ちなみに以下にネタバレするのは、
「最後通告」(スイストンデモ子供失踪映画)
「フォーガットン」(近年アメリカの流行トンデモ設定「実はいたと思った人が実際は存在すらしなかった時あなたは!」映画)


さてさて「最後通告」です。
実はこの映画。なかなかの傑作映画です。
しかしやってしまっているのです。大きな風呂敷を広げすぎ、最後「やべえ、この映画どうやって終わらしたらいいかわからねえ。逃げちゃえ」的なうやむやトンデモエンディングを!

あらすじはですね、

ある満月の夜、10歳の少年トニーが失踪する。やがて同じ日にスイス各地で12人の10歳の子供が姿を消していることが判明。警察の懸命の捜査もマスコミの過熱した取材も何ひとつ手掛かりをつかめぬ内、さらに不可解な事態が起こり始める。盲目の老人の目撃証言、忽然と現れたオブジェのような板切れ、面識のない親たちが共通して見た夢。そして子供たちから、期限を次の満月までとした、ある"最後通告"が届く…。

 とまぁ、SF映画でもあたりはずれの多い「謎の失踪」的視点で始まるこの映画。終わりあたりまでかなり面白いことは確か。失踪の理由としてもいろいろ登場し、いい意味で攪乱してくれる。しかし・・・失踪した子どもたちの親が同じ夢を見るあたりから怪しくなり、「こんないろいろ種まいちゃって、ちゃんと最後に一つの結論に結びつくのかしらん」という不安がよぎる。そして謎の黒人少年が登場してそれはさらに宗教的な側面を帯びてしまうのだ。
 そもそもSF映画に宗教やら政治やらのモチーフを入れ込んでくるとこれはもはや正当なSF映画でなくなってしまうこと多いのである。ただでさえ「SF」とう文法を守ってストーリーを語らないといけないのに、その上宗教の意味と政治的メッセージ?そんなのSFファンは望んでないってゆーの。
 そして最後、失踪する子供の数が12の2乗に増えて行く、というトンデモ設定がついに着火。話は暴れ馬のような迷走を始め、ついに子供も帰ってこず、謎も明らかにならず、どんどん子供だけが増えてゆく謎の空間の大写しでTHE END…なんじゃそりゃ!まじめに考え、推理を働かしてみてる人間もおるんじゃあ!
 この映画、深い考えを持つ批評家さん達の間ではかなり政治的ミーニングを持つ映画として語られているらしい。しかし、それでも矛盾は生じるってんだから。
 しかし、広げすぎた大風呂敷故こんな無茶なエンディングにならざる負えなかった「最後通告」も、やはり「胸くそ悪さがたまらない」ファンの方々にはまったく美味しいうやむやとして消化されていいはず。「スカッ!」と解決しない、消化不良のSF映画を見てモヤモヤしたい方にはおすすめです。

 さて次は近年のトンデモSF映画の間ではヤバイ!と噂の「フォゴットゥン」です。何がヤバイかってーと。「ドヒューン!」です。この映画のドヒューン!がヤバイのです、まったく。いったい誰がこんな視覚効果を採用したのでしょう。バカ受けです。しかもこのドヒューン、日本のTV版予告編で見せてしまっています。ダメだっつーの。ドヒューンみせたらこれがエイリアン映画ってバレバレでないの、広報さん。
 
 さてさてこのドヒューン問題映画のあらすじですが、

 11人の死亡が確認された悲惨な飛行機事故で9歳になる一人息子サムを亡くした母親テリー。それから14ヵ月たったいまでもテリーは立ち直れずに、サムの思い出に浸るだけの毎日を送っていた。そんなある日、テリーは夫と息子と3人で撮った記念写真からサムだけが消えているのを見つけ困惑する。異変はさらに続き、大切なアルバムからも、そしてビデオテープからもサムが消えてしまっていた。動揺するテリーに精神科医は、“息子など最初から存在しなかった”と告げるのだった。ショックを受けるテリーは、サムの存在を証明しようと躍起になるのだったが…。

 さてさて、まずこの映画。SFとして紹介されてません。それはいいです。しかし、それにしてはあまりにぶっ飛びな後半の展開ではないか!と大半の観客は怒っているわけです。
 ちなみに息子は始めから存在しなかった、と言われたテリーは、どうしてもそれが信じられません。そこで息子の遊び相手だった女の子の父親に話しに行きますが、ここで父親は「うちに娘なんかいない」と言う始末。どうなってんねん!となったところでテリーはこの父親の家の壁紙をはがすと摩訶不思議!子供部屋の壁紙が出てくるのです!やっぱりいたんだ子供!とこっちが驚き、期待した次の瞬間、FBIがやってきて、テリー達の口止めをしようとします。そこで返り討ちにしたテリー達が「どういうことなの!」と詰め寄った瞬間!ドヒューンが起こるのです!椅子に縛られてたFBIのおじさんが、突如天井に吸い上げられ、家の天井を破って空へ「ドヒューン!」と打ち上げられてしまうのです。は?!
 ここでSF映画とわかってしまうのですが、この後真相に迫るテリー達の周りで度々起こる関係者のドヒューン。まるでカキーン!とジャストミートされた巨人桑田のカーブホールのごとく易々と、凄いスピードで、空に向けて人間がすっ飛んでってしまうのです。やや!違いました。あれは「うる星やつら」なんかで浮気をした諸星あたるが強烈なアッパーカットを食らって夜空の星になる、あの場面そのままなのです!
 要は「エイリアンに、ええぃ、人間を差し出せ!と言われたFBIが偽装工作して人間を失踪させていた」とかいうオチなのですが、そんな協力なエイリアン倒せるわけねえだろ!最後、見事に子供は帰ってくるのですが、どうして帰ってきたのか、思い出せません…それどころかあまりのドヒューン的衝動のため、帰りにスターバックスで何を飲んだのかさえ想い出せません。まさにフォーゴッテンなわけです。おいおいそんなんでうまくまとめたつもりかよ!って?だってこんな無茶な風呂敷誰も閉じれないでしょう。これが愛すべきトンデモエンディングかは微妙です。一つ言えるのは、やっぱこういう胸くそモヤモヤ映画があってこそ、正当エンターテイメントがありえるってことです。口内炎ですね、フォーゴッテンのエンディングは。
 SF映画制作人のみなさん。くれぐれも風呂敷を広げる時は、結べる大きさか確認してから広げてくださいな。

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