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レヴィ=ストロースコミュの100分de名著『野生の思考』

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NHKのEテレの番組、「100分de名著」において、レヴィ=ストロースの「野生の思考」がとりあげられていることをご存知でしょうか。現在第2回まで放映されています。きたる19日月曜日の夜10:25からは第3回が放映されます。その週の水曜日には再放送もされます。

私は2回まで見ていますが、なかなか難しいです。放映スケジュールは以下の通りです。

第1回:「構造主義」の誕生 12月5日放送

第2回:野生の知財と「ブリコラージュ」 12月14日放送

第3回:神話の論理へ 12月19日放送

第4回:「野生の思考」は日本に生きている 12月26日放送

コメント(9)

第1回では、ヤコブソンとの関係に触れられており、この点が興味深かったです。テキストでは、ヤコブソンの思想は「言語をはじめあらゆるコミュニケーションには発信者と受信者がいて、共通の「コード」(符号)を使って「メッセージ」を伝達する。それがコミュニケーションの基本であるというところが土台となります」と紹介されています。

「隠喩」(メタファー)と「換喩」(メトニミー)の違いも初めて知りました。あと、数学の「群論」という言葉がところどころ登場しており、これがけっこう難しいですね。
第2回のテーマのひとつは、「科学的思考」と「野生の思考」の違いです。科学的思考では、まず概念を組み立てることからはじまります。概念は抽象的なもので、できるだけ具体的要素を取り除いて、ある特定の用途にぴったり合うようにつくり出された知的道具です。

一方、野生の思考では「記号」を用いているとレヴィ=ストロースはいいます。記号を用いて考えを組み立てるとき、必然的にブリコラージュが導入され、シニフィアンとシニフィエが不可避的にずれるとしています。
第3回は現時点ではまだ放映されていませんが、テキストを読むと、第3回のテーマは「神話はなぜ生まれたか」のようです。レヴィ=ストロースのよれば、「神話は、人類最初の哲学である」と語ります。また、宇宙の中で人間とはいったい何なのか。これは思考にとって解きがたい謎を突き付けてきました。その矛盾を思考によって乗り越えるものとして、神話は生まれたとしています。
第4回では、レヴィ=ストロースと日本とのかかわりが詳細に紹介されます。レヴィ=ストロースは相当に日本びいきだったようです。日本には生涯に5回も来日していますし、フランスに帰ってからも、晩年は百歳で亡くなる直前まで、日本製の電気釜で炊いた大好物のごはんと焼きのりを食卓に欠かさなかったそうです。テキストには、「レヴィ=ストロースのいう「野生の思考」を高度に発達した科学技術と同居させた、まことに稀有の文化だ」という著者(中沢新一氏)の見解が述べられています。
tomtomさん、トピックを作ってくれて、ありがとう。

僕は『野生の思考』をはじめ、何冊かレヴィ=ストロースの著書も読んだし、彼に関する研究書も読みましたが、このテレビシリーズはテキストも含めクオリティーが高く、素晴らしいですね。

中沢さんの自由な思考と大衆的なテレビという場が良い化学反応を起こしていて、構造主義やレヴィ=ストロースに少しでも関心のある方は、伊集院光さんと同じ目線の素朴な好奇心から出発して、テキストに手を広げ、そのあと思想的な入門書に進むと、理想的な出会い方になると思います。

僕は大学で文学を教えているのですが、2週連続で講義でこの番組を伝え、「僕が最も重要と思う本なので、是非観てください!」と強力レコメンドしてます! 

ひとつひとつエピソードや思考のあり方がエッジがきいていて、面白いから、思想的な背景など無視して、近代を別の視点から考えるためのわくわくする考えを、好奇心いっぱいに感じることが大事だと思います。
>>[6] レヴィ=ストロースの入門書になにか推薦できるものはありますか。今回のテキストは読んでいてなかなか難しいです。
>>[7]

テキストは中沢新一的な自由奔放な広がりがあるし、情報が幕の内弁当的に詰まっているので、緻密・学術的に詰めていこうと考える方にとっては、とっかかりがつかみにくいかもしれませんね。

読んだ中で、いくつか思いつくものを示してみます。

渡辺公三『レヴィ=ストロース (現代思想の冒険者たちSelect)』は、年譜や主要著作の紹介、キーワード説明があるし、説明も時系列的なので、最初の一冊にふさわしいかと思います。文章の説明も平明にして誠実です。

本人の言葉によってざっくりつかみたいなら、レヴィ=ストロース本人の『神話と意味 (みすずライブラリー)』がよいと思います。フランス語が母語の本人が英語でラジオで喋ったものなので、言語のニュアンスにこだわる部分が減り、思想の骨格がわかりやすいです。

『レヴィ=ストロース講義 (平凡社ライブラリー) 』は、日本での講演録です。話し言葉、日本人対象、晩年の講演ということで、わかりやすいですが、思想の繊細な部分、襞の部分はあまり感じられないかもしれません。

以上、ご参考になれば、さいわいです。
これですね。機会があれば読んでみます。

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