サン・カルロ劇場 Teatro San Carlo ナポリで上演された最初のオペラは「ネローネIl Nerone」の名前で上演されたモンテヴェルディMonteverdiのポッペアの戴冠L’incoronazione di Poppea(1651)といわれるが、カヴァッリのディドーネDidone(1650)である可能性も否定できない。1597年フィレンツェで誕生したオペラは、その後マントヴァ、ヴェネツィアを経由して18世紀に入るとナポリにその中心が移る。そのナポリオペラの繁栄を支えたのが、1737年に建設されたサン・カルロ劇場だった。当時ナポリを支配していたのはブルボン家のナポリ王カルロ3世、彼の命によりジョヴァン二・メドラーノGiovanni Medranoが設計を担当し、サッロSarroのキロスのアキレスAchille in Sciroで開場した。ナポリ派のオペラは、パレルモ出身のA・スカルラッティAlessandro Scarlatti(1660~1725)がサン・バルトロメーオ劇場の音楽監督になった頃に始まるといわれ、その後ポルポラNicola Porpora(1690~1730)、フェーオFrancesco Feo(1685?~1761)、奥様になった召使La Serva padronaを作曲した早逝の天才ペルゴレージGiovanni Battista Pergolesi(1710~1736),ピッチン二Nicola Piccinni(1728~1800),パイジェッロGiovanni Paisiello(1740~1816),ヨンメッリNicolo Jomelli(1714~1774)、トラエッタTommaso Traetta(1727~1779)、チマローザDomenico Cimarosa(1749~1801)などが出現し、ナポリオペラの黄金時代が来る。その後もロッシーニの「エリザべッタ、イギリス女王Elisabetta,Regina d’Inghilterra」(1815)、アルミーダArmida(1817)、湖上の美人La Donna del Lago(1819)などが初演され、ドニゼッティの最大傑作「ランメルモールのルチーアLucia di Lammermoor(1835)が初演された。ヴェルディとこの劇場は縁が深い。最初に彼がサン・カルロを訪れたのは、1842年で、最初のオペラオベルト・サン・ボニファッチョ伯爵Oberto,Conte di San Bonifacio上演の為で、その後アルツィーラAlzira(1845)、ルイーザ・ミラーLuisa Miller(1849)、などの傑作の初演が行われた。1816年には火事になったが、翌年再建された。ジュゼッペ・カンマラーノGiuseppe Cammaranoが描いた天井画「知恵の女神、ミネルヴァに詩人達を紹介する太陽神アポロ」を見たスタンダールはこの劇場を「目もくらむ客席、・・・オリエンタル宮殿に来たかと思った」とその印象を書いている。第2次大戦の時は一時中断されたが、その後もマリア・カラス、テバルディ、モナコ、コレッリらの名歌手、ベーム、クラディオ・アッバードなどの名指揮者がこの劇場で活躍した。
今シーズンのプログラムはすでに始まっているが、2月以降のプログラムを紹介します。
チケットオフィス C.A.Biglietteria FONDAZIONE TEATRO DI SAN CARLO Via San Carlo 98/F 80132 Napoli