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イタリア歌劇場コミュのラ・ボエームが初演された劇場

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魚ウマトリノはフィアットに代表される工業都市という印象が強いが、散策してみると、素晴らしい回廊があり、老舗のカフェ、パスティチェリアが軒を並べ、緑も多く私の好きな街の一つだ。現在のイタリア共和国は19世紀にトリノを中心に起こったリソルジメントRisorgimentoに負うところが大きい。統一前のイタリアは、ハプスブルク家が北部、南部はスペインなどによって複雑に分割され、外国人が支配していた。この時、立ち上がってイタリア統一を主張したのが、カヴール、ガリバルディなどであり、1861年にイタリア統一が実現すると一時イタリア王国の首都になった。
音楽ではオペラ「クリストフォロ・コロンボCristoforo Colombo」を書いたアルベルト・フランケッティAlberto Franchetti、鋼のような声を持つと言われ、オテロOtello の初演の時タイトルロールを歌ったテノールのタマーニョTamagno、名バス歌手のイタロ・ターヨ、名バイオリンニトのアッカルドもトリノで生まれている。

波テアトロ・レ-ジョ Teatro Regio波
トリノのオペラの歴史は、1611年に王宮内の宮廷劇場で上演されたディンディアのザリズーラLa Zalizuraに始まる。その後1730年カルロ・エマヌエル3世が建築家のフィリッポ・ジュヴァッラFilippo Juvarraに、新しい劇場の建設を委託した。彼の死後建築家のべネデット・アルフィエリBenedetto Alfieriが1738年に2500席ある優雅な劇場を建て、1740年12月26日にフランチェスコ・フェオFrancesco FeoのアルサーチェAlsaceで開場した。当時はグルッピ、ヨンメッリ、チマローザ、パイジェッロなどの作品が上演された。1790年から1814年ごろはテアトロ・ナツィオナーレ、テアトロ・インペリアルなど数回改名された。1895年から1898年まではトスカニーニが音楽監督に就任した。1893年プッチーニのマノン・レスコーManon Lescautが初演され、1896年にはラ・ボエームがトスカニーニの指揮で初演されている。19世紀に改築された劇場はナポリのサン・カルロ劇場をモデルにしたネオクラッシックの美しい劇場であったが、1936年に火災で焼失した。それ以来オペラの公演はヴィットリオ・エマヌエーレ劇場とモーダ劇場で行われていたが、1965年になって建築家のカルロ・モリ―ノCarlo Mollinoとマルチェロ・ザべラー二・ロッシMarcello Zavelani Rossiによって現在の現代的な無味乾燥な劇場が出来、そのこけら落としにヴェルディのシチリア島の夕べの祈りI Vespri Sicilianiが、マリア・カラスとジュゼッペ・ディ・ステーファノという黄金キャストによって上演され、話題となった。
今年の1月は、ランカトーレが出演して、ホフマン物語の上演があった。


揺れるハートインフォメーション揺れるハート
衝撃Fondazione Teatro Regio di Torino
るんるんPiazza Castello,215 10124 Torino
失恋Biglietteria
えんぴつTel:(39) 011 8815241 8815242 8815270 Fax:011 8815214
さくらんぼhttp://www.teatroregio.torino.it
射手座E-mail:biglietteria@teatroregio.torino.it 射手座

チューリップ音楽にゆかりのある見どころチューリップ

衝撃王宮 Palazzo Reale
1660年に建てられたもので1865年までサヴォイア家の王宮であった。内部には多くの部屋があり、17世紀から19世紀にかけての豪華な家具、調度品、絵画などで飾られ,一見の価値がある。時間がない時はここだけ訪れるとよい。はさみの階段Scala delle forbiciと呼ばれる玄関の大広間から階上に上がる階段はフィリッポ・ユヴァッラによる装飾が美しい。彼はまたガビネット・チネーゼGabinetto Chinese(中国風小部屋)という部屋の装飾も行っている。宮殿の背後にはフランス式王宮庭園が広がっている。王宮の前は大きな広場になっていて催し物が開催される。

ふくろカリニャーノ宮殿 Palazzo Carignano
17世紀に活躍した建築家グアリーノ・グアリー二が1679年から1685年にかけて建設した壮麗な宮殿で、サヴォイア家の分家であるカリニャーノ家の住まいだった為にイタリアの歴史上重要な出来事があった。サヴォイア王カルロ・アルベルトの子で、初代イタリア国王ヴィットリオ・エマヌエル2世が1829年ここで生まれている。また1861年にイタリア王国成立の宣言が行われた場所である。現在は国立リソルジメント博物館になっていて、カヴールの書斎などが復元されている。写真、書類、記念品などが見られる。またトリノがイタリアの首都だった最後にピエモンテ議会が開催された部屋は当時のまま保存されている。

りんごマダマ宮殿 Palazzo Madama
カステッロ広場の中心に建つ宮殿、トリノの歴史と共に歩んできたモニュメント。1585年ここでカルロ・エマヌエーレ1世とスペイン王女カタリーナの婚礼の際に、大広間でグアリー二の牧歌劇忠実な羊飼いIl pastor fidoが上演されている。17世紀には王室の令夫人Madama Reale すなわちヴィットリオ・アメデオ1世未亡人で、カルロ・エマヌエーレ2世の摂政であったマリー・クリスティの住居になったことからマダマ宮殿といわれている。

現在は修復が終わり中世初期から19世紀までのピエモンテの絵画を中心に作品が展示されている。アントネッロ・ダ・メッシ―ナの「男の肖像」ポントルモ作「聖ミカエル」などの作品がある。

CDサバウダ美術館 Galleria Sabauda
科学アカデミー宮殿にはサバウダ美術館3階とエジプト博物館2階がある。サバウダ美術館は、1832年カルロ・アルベルト王がサヴォイア家のコレクションをマダマ宮殿で公開していたことに始まった。ヴァン・ダイク、ヴェロネーゼ、メムリンク,ポライオーロ、ファン・デル・ワイデンなどの作品があり、充実している。その中ではピエモンテの画家ベロット
Bellottoの描いたトリノに流れるポー川の風景を描いた2枚の絵が素晴らしかった。

さくらんぼサン・ロレンツォ教会 Chiesa di San Lorenzo
1668年から80年にかけて建築家のグアリー二によって建設された教会で、トリノで一番美しい教会といわれている。クーポラは個性的で美しく、王宮前の広場から優雅な姿を見る事ができる。

失恋ドゥオーモ Duomo
内部が3廊式の1498年に建てられたルネッサンス時代の教会。内部にシンドネ礼拝堂Cappella della S.Sindone がある。中央にはベルトラ作のきらびやかな祭壇があり、その中の箱にシンドネと呼ばれる聖骸布が納められている。これは長さ4.1メートル、幅1.4メートルのエジプト産の一枚の布で、キリストの遺骸を包んだといわれ、その体の跡が布の残っているという。最近ではあまり公開されない。いつだったか日本のテレビでこの布が本当にキリストの体を包んだものなのか鑑定した番組があり、それによるとそのような痕跡は見出せなかったという。

ペン映画博物館 Il Museo del Cinema
映画の創世記である20世紀初頭から現代に至る膨大な映画の資料が展示されている。無声映画や映画の発明者ルミエール兄弟の作った映写機など貴重な展示が多い。マリリン・モンローのコーナーには彼女の身につけていた下着まで展示している。日本の映画スターのプロマイドなどもあり、一世を風靡した名スターたちの作品に再会で来るので、映画に関心のある方には魅力ある場所である。

るんるんプッチーニの家 La casa di Puccini
プッチーニはトリノとゆかりが深い。彼の最初の成功を収めた「マノン・レスコーManon Lescaut」、ボヘミアン達の生活を描いた「ラ・ボエーム」もトリノのテアトロ・レージョで初演されている。
その彼が最初にトリノを訪れ滞在した家がサン・アゴスティーノ教会の脇のVia Santa Agostino 15番地にある。そこにはプッチーニが1884年6月24日から7月6日までここに滞在した事が書かれている碑がある。プッチーニはアゴスティーノ教会でオルガンも弾いたといわれている。

射手座イタリア一のトリノのカフェ文化射手座
トリノはオーストリアから独立を目指してイタリアで最も激しいリソルジメントの運動が行われた場所である。その為人が出会うカフェが発達した。特にトリノには、有名人が訪れた歴史的カフェが多い。これらのホテル、レストラン、カフェに訪れた文学者、音楽家はイタリアだけでなく、世界各国にまたがり、トリノという街がそれらの人にいかに愛されていたか知る事ができる。

衝撃魚 Caffe Bicerin  Piazza della Consolata 5 Tel:011 4369325
1763年創業のトリノで一番古いカフェ。プッチーニが度々訪れ、オペラ ラ・ボエームのモデルになったカフェといわれている。飲み物も美味しくこの店のビッチェリン、チョコレート、ザヴァイオーネなどは絶品。他にカヴール,アレキサンドル・デューマなども訪れている。

ハート達(複数ハート)Caffe Gelateria Fiorio Via Po 8 Tel:011 8173225
1780年創業のカフェで、ポルティコのある素敵なポー通りにある。この店には、ドイツの哲学者であるニーチェがよくアイスクリームを食べに来たという。アイスクリームは美味しいと評判。

さくらんぼCaffe Elena Piazza Vittrio Veneto 5 Tel:011 8123341
「美しい夏」「月とかがり火」などの作品を残したチェザーレ・パヴェーゼCesare Paveseが常連だったといわれる1900年頃創業したカフェ。簡単な軽食、ワインなども飲める。

飛行機トリノには他にも1828年創業のサン・カルロSan Carlo、1907年創業のムラッサーノMulassano、1870年創業のプラッティPlatti、1903年創業のトリノTorino、1875年創業のバラッティ&ミラノBaratti&Milanoなど有名人が訪れたカフェは沢山あるが、興味のある方は拙著「イタリア歴史的ホテル・レストラン・カフェ」増補版(三修社)を参照下さい。



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