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両神山・秩父・西上州の山コミュの両神山の記録(2006.06.10-11)

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両神山に行ってきました。
いちおう記録を載せておきます。

***
■赤岩尾根-八丁尾根縦走 2006.6.10/曇

早朝の電車に乗って西武秩父へ。仲見世通りで野宿していたF君・H君と合流。
ここからは例によって秩父鉄道とバスを乗り継いで中津川集落手前の出合バス停へ。

いざ出発。最初はしばらく林道歩き。両側に岩壁迫る深い峡谷を奥へと進んでいきます。
小さなトンネルをいくつか通過し、最後に長い雁掛トンネル。独りで歩くとあんなにおっかない雁掛トンネルも、みんなで歩けば怖くない。
トンネルをぬけると、金山の鉱山が出現します。
鉱山を右に見ると、小倉沢の廃墟群が現れます。小・中学校や銭湯や公民館、そしてお化け屋敷のような住宅群、どれもすべて廃墟です。
あまりに見慣れすぎた光景ですが、初めて見たときはビックリしたものです。
正面に赤岩岳の赤い岩壁が見えます。あと2時間弱後にはあの岩の上に立っているのでしょう。
ヘアピンの手前ところで左の駐車場への道に入り、住宅をぬけると注意書きが2つ立っている登山口。
注意書きは大ナゲシと赤岩尾根登山に対するもので、「遭難するな」の旨。

ここからは登山道。
最初は左の尾根へと取り付く長いジグザグの登り。脇の木や草が刈り払われて以前より歩きやすいですねー。
3年前にpiko君と間違えて登ってしまったガレを左に見て、まだも斜面を登っていきます。
ところどころ展望がひらけ、すぐ目の前に狩倉岳、その左奥には両神山の東岳から大笹にかけての端正な稜線が望むことができました。
さらに登ると東岳の左に風穴の大下り、そして西岳、さらには赤岩尾根のP1あたりまで見えるようになりました。
今日はあれらのピークをすべて越えてあの両神山頂まで行かなければならないのです。長い長い道のりです。本当に行けるか心配になってきた。
やがて尾根上に出ると、しばらくなだらかな尾根歩き。
すこし登ると登山道は右へ尾根を外れ、右の斜面へとトラバースしていきます。
そして峠へ目指して最後のジグザグ急登。このジグザグは本当につらいんです。
峠の上から差し込む光をめざして登っていきますが、近いようでなかなか着きません。
太ももをパンパンにしながらようやく赤岩峠に到着。小倉沢から50分ならまあ悪くはないかんじです。
赤岩峠には小さな石祠がありますが、以前木にくくりつけられていた「赤岩峠」のプレートはなくなっていました。
峠から大ナゲシ方面へ1分ほどのところにある赤岩岳ビューポイントまでひとりで散歩。赤岩岳はあいかわらずものすごい岩峰だなー。その右には両神山がはっきりと見えました。

さあここからは赤岩尾根縦走のはじまりです。気を引きしめていきませう。
峠から数分で赤岩岳の岩壁基部にぶち当たります。ここで左にそれて基部をトラバース。もっと手前にある「←アカ」のペンキに従ってもいいでしょう。
やがて右側に暗いルンゼが現れますので、そこを登っていきます。
そして突然明るくひらけ、赤岩岳北稜のコルに達します。
ここで赤岩岳へは右へ行かなければならないのですが、左に数十秒の小岩峰に立ち寄ります。
この岩峰上は赤岩尾根でいちばん展望のいい場所なんです。絶対に登ってみるべきです。
岩峰上からは、まず正面に大ナゲシがカッコいい。見てると登りたくなってきた。そしてその左には赤岩峠から帳付山へと連なる上武国境尾根の岩峰群。
背後を振り返ると、赤岩岳の岩壁が凄まじく、左に目を移していくと赤岩尾根の険悪な連なり。鋭くそびえている岩峰はP5でしょうかP6でしょうか?
そのP5かP6に向かって大声をあげると見事なヤマビコがかえってきます。これはおもしろい。
その赤岩尾根の左には二子山、そして人間によってチョン切られた叶山。それらの奥には御荷鉾山や赤久縄山の連なりがうっすらと見えました。
しばし西上州の展望を楽しみ、赤岩岳めざして出発。
さっきのコルに戻り、そのまま正面の岩場を登ります。これをクリアすると、しばらくは暗い樹林の登り。
そして西側の展望が突然ひらけると、赤岩岳に到着。
ここでも木についていた「赤岩岳1570m」のプレートがなくなっていました。かわりに別の木に黄色のビニールテープで「赤岩岳」と記されています。

赤岩尾根縦走はまだ始まったばかり。ここからが本番です。
赤岩岳(P7)から東へ尾根上を進んでいくと、数分で展望がひらける岩稜となります。右側は数百メートルの断崖です。
小倉沢の鉱山と廃墟群がはるか下に見下ろすことができます。いままさにあの下から見上げた赤い岩の上をあるいているんだなー。
小倉沢の谷の向こうには狩倉岳が大きく、狩倉岳の奥には狩倉槍から1683Pへと連なる横八丁がギザギザと凄まじく、スカイラインはそのまま両神山のおだやかな稜線へと続いています。
しばらく岩稜を進むと、再び樹林帯になります。
平和な雰囲気の顕著なコルを過ぎると、赤ペンキの小ピーク。ここからは間近にP5が見えました。こわそー。
この小ピークで踏跡は右に折れて下り尾根上を少し行くと、垂直の岩壁が出現。P6です。ガイドブックには「1583Pの前衛峰」と書かれています。
このP6は左のルンゼにつけられた固定ロープを登ることもできますが、ここはあえてスリルを求めて正面岩稜を登るべきでしょう。
3人で声をかけ合いながら慎重に登りきりました。F君はちと危なっかしくて冷や肝だったけど、問題なくクリア。よかったよかった。
P6を下るとすぐに1583m峰(P5)が眼前に出現。狭い岩の上でしばし休憩。

この1583Pという岩峰はは本当に凄まじいというしかない。
こんな岩の塊に本当に登れるのか?と疑いたくなってしまいます。しかし登らなければならないのだから仕方がないんです。
小休止の岩上から両神山やP5の写真を撮り、いざ1583m峰!
まずはこの小休止の岩を下ります。以前はついていなかったトラロープの岩場を下ります。このトラロープは非常にありがたかった。
尖った岩にぶち当たると踏跡は右の急斜面を下ります。
尖った岩のわきを越えて岩壁の基部を数メートル進むと左に5メートルほどのルンゼというかチムニーが現れるので、これを登ります。
しかしこのチムニーの登りがなかなか悪いんです。ホールド・スタンスはほとんどないうえに、岩がもろくてすぐにボロボロ剥離します。ここはもう強引に登るしかありません。
これを登ると、さっきの尖った岩の上に出ます。ここから岩壁の左奥へと狭い岩棚をトラバース。
そして正面に現れる数メートルのチムニーを通過しますが、この溝の幅がちょうど人間一人やっと通れるくらいなのです。
120Lのザックを背負っている俺はここでひと苦労。ザックが溝に挟まり身動きがとれなくなってしまいましたが、前方に力をこめて踏んばっていると突然ズボッと体が溝をつきぬけ、なんとか通過することができたのでした。
そして目の前のリッヂを慎重に数メートル登り、スラブ状を這い登ると核心部はおわり。ホッと一息つきました。
あとは快適な明るい登りわずかで頂上部に達し、樹林を東へわずかで赤ペンキの目立つ1583m峰に登頂。
2年前にあった「赤岩尾根1583米峰」のカッコいいプレートと「赤岩岳」のプレートはなくなっていました。遊動ものはすぐになくなるのが常。
このP5の登りが赤岩尾根の核心部ですが、南面に固定ロープのルートがありますので、自信のない人はそっちを登ったがいいでしょう。そのかわり赤岩尾根の魅力が半減してしまいます。

ここから先はうろ覚えです。前回もうろ覚えだったので今回こそはちゃんとした記録を残そうと息巻いておりましたが、赤岩尾根はやっぱり複雑です。そしていちいち記憶する余裕などもありません。
1583Pを下り、さらに次のピークの下りはかなり急だったような気がします。たぶん赤岩尾根でいちばん急な下り。
その次のピークがP4かと思いきや、右から巻いてしまいました。しかし再び急登で尾根に乗り、東へわずかで顕著なピークの頂上部の2つのコブの鞍部に登りつきました。
これこそP4と確信し、小休止。いやー思ったより早く来てるぞ。
これを下り、少し行くと小キレット。1メートルほどの岩溝をジャンプでとびこえます。あれ?これってガイドブックに書いてある「小キレットを跨ぐ」だよな…。てことはP4まだじゃん…。
ここからわずか登ったところがP4でした、たぶん。展望がなくてけっこう狭い頂だったと思います。
そのあと、P3がわからない…。いくつかピークを越えて、北面展望のひらける小ピーク。ここがP3なのかな?ひさびさの展望を楽しみました。
このピーク(P3?)は主尾根からわずかに北に外れていて先には進めず、鞍部まで戻ってから南面を下るかんじです。
少し行ったピークはたしか右から巻いて、再び尾根に復帰して急登ののち、西面の展望ひらける顕著なピーク。P5がよく見えますねー。
これがP2だろうと確信していましたが、東には更に高い2つの岩峰。あれがP2・P1か…、ガッカリ。

P2はかなり急な泥壁登り、岩っぽいところも少しありました。頂上部は東西に長く、西面の展望がすばらしいです。
木にP2のプレートがくくりつけられていたので、ここだけは間違いないでしょう。
南東側の展望もすばらしく、横八丁・狩倉岳の険悪な連なりや両神山八丁尾根もよく見えます。真下には採石場もみえますねー。
P2を下りはじめるとすぐに、東側の展望台。目の前には岩壁したがえたP1、そして八丁尾根西岳の巨大な突起、その右には突然せり上がった八丁尾根東岳。東岳からは剣ガ峰までまっ平らな稜線が続いています。かっこいいですねー。こうやって見ると両神山って大きいなーってつくづく思うよ。
トラロープのつけられた岩場を慎重に下り、P1手前のコルに降り立ちます。
さあP1はどうしよう?登るか巻くか…なんかあんなに登るぞーって息巻いてたのに、いざとなると面倒くさくなってきたな。
そして捲きました。いまになって登らなかったこと後悔してるよ…。
右側から大きく下って捲きます。途中、踏跡を見失って数十メートルの泥壁のぼりでトラバース踏跡に復帰。
P1東側の尾根に復帰するとすぐに、諏訪山・志賀坂峠への踏跡を左に分ける志賀坂分岐。ボロい道標が立っています。
ちなみに、諏訪山への踏跡、以前Y氏と下ったのですが、ほとんど壊滅状態です。前半は踏跡すらありません。高度な読図力と勘を要しますので、安易に立ち入らぬが吉です。展望もゼロです。
この志賀坂分岐からしばらく踏跡をたどって進むと、テントが張れそうな広い鞍部。ここが旧八丁峠でしょうか?
ここからしばし登り、左側に山ノ神が現れると、正面の巨大なピークを左から巻くトラバース道となり、なにやら見えてきましたよ!
最後の直線を一気に駆け下ります。
八丁峠に到着。うわー人がたくさんいるよ。これが一般縦走路とバリエーションルートの違い。

赤岩尾根縦走、無事達成しました!やったね。
F君もH君もこれは自信もっていいよ。赤岩尾根歩けたんならどんな山でも歩けます。
ちなみに赤岩峠から八丁峠まで約4時間。すばらしいタイム。6時間は覚悟してたんだけど。

八丁峠に到着したことはうれしいですが、これからまだ長い長い道のりが残っているのです。
ここから両神山までは所要時間2時間からの八丁尾根縦走。
山頂に着くころには17時をこえてしまうはずなので、のんびりもしていられません。

えー、八丁尾根はいままで散々歩いていて、今回わざわざ細かい記録書くまでもないので省きます。
飽きるほどクサリが連続する岩稜縦走です。とはいっても、ついさっきまで赤岩尾根を歩いてきた身にとっては楽勝コースです。疲れるけどね。
八丁峠から行蔵坊・西岳・風穴キレット・東岳・前東岳と歩いていき、両神山頂のある剣ガ峰に達する、両神山本体のハイライトです。
西岳からは、風穴キレットからものすごい角度で天へと突き上げる東岳が間近に見え、もうゲンナリしてしまいます。やる気が半減。
そしてようやく両神山登頂です。疲れました、赤岩尾根-八丁尾根と長い長い道のりでした。ほんとお疲れさまです。
いつのまにかガスってきて、山頂からは何も見えませんでした。ここから見た赤岩尾根は最高にカッコいいのですが、それを2人に見せることができなくって残念。
あと、驚くべきことに山頂の標柱が新しくなってました。「日本百名山 両神山 1723.5m」と活字で書かれた立派な標柱。ようやくってかんじで、うれしかったー。でも対応遅すぎるぞ。

剣ガ峰からは日向大谷への登山道を15分ほど下って両神神社本社へ。
神社前のベンチとテーブルでF君が夕飯を作っているあいだ、H君と水場をさがしに行きました。
神社Pの北斜面に狙いをつけて下降。なかなか見つからず、西へトラバースしながら下降すると沢状発見。しばし下るが水流見つからず、崖の落ち口。
西へトラバースしながらいくつか沢状を下りますが、どれも水流に発展する前に崖となってしまいます。
そして西へトラバースを繰り返してようやく発見した顕著な谷。崖の落ち口手前まで下るとチョロチョロながらわずかに水流となっていました。
ペットボトルを岩に押し当てて水くみ。時間かかるー。
水くみ終わると急いで神社に戻ります。近くの小尾根に乗って稜線めざして登っていきます。神社から沢まで標高差100m以上も下ってしまったのでシンドイシンドイ。
ようやく稜線に達するとそこは神社P西端のビバーク適地でした。予想通り!
神社に戻ったころにはもうヘロヘロ。19:00近かったような気がします。
夕飯のカレーライスとラーメンをガツガツ食べて、両神神社となりにある御嶽神社のなかでシュラフに潜りこみ早々に就寝です。

明日はメインディッシュの狩倉尾根。さあ緊張してきたー。
***

***
■梵天尾根縦走 2006.6.11/雨

3時に起床。なんでそんなに早いのかというと…二度寝を楽しむため。
とりあえず起きて、朝食を作って食べました。親子丼とラーメンと味噌汁。
外は小雨が降ってます。
食べ終えたらとりあえず二度寝。

5時すぎに2人に起こされたので、出発することに。
ここ両神神社・御嶽神社から2分ほど歩いたところにある「ノゾキ」へ。
つってもノゾキについてはいままで数えきれないほど書いてきたので、わざわざ詳しいことは書きません。
とにかく展望のいい300メートルくらい切れ落ちた絶壁のテラス。「覗岩」っていう両神山塊最大の岩壁のいちばん上です。
荒船山の艫岩の展望台がちょうどこんなかんじだよ。高度感も同じくらい。
落ちないように気をつけながら展望を楽しむが、今日は天気悪いので展望など当然ないので、高度感を楽しみました。

神社に戻って出発。御嶽神社様、どうもお世話になりましたと100円の御賽銭チャリーン。
20分弱で両神山頂の剣ガ峰に到着。やっぱりなにも見えません。残念。
えーと、今日は横八丁・狩倉尾根歩く予定だったんだけど…、まあこれはやめたほうが頭いいね。
雨で岩はすべるし泥壁もすべるし、ガスで道迷いになる可能性大。まあ最初から道なんかないけど…。
というわけで、狩倉尾根リベンジはあきらめます。ごめんなさい。

じゃあどうしよっか。どこに下ろうか。って話だけど。
いちばん楽なのは白井差新道下るのだけど、山中さんに怒られるから却下。
落合橋へ下降ってのが現実的な線だけど、ものたりない。
前東岳から天理尾根を下って日向大谷ってのもありだけど、ちょっとこの天気じゃ危ないかも。
じゃあ八丁尾根を下る?つってもきのう歩いたしなー。
かなり現実的なところで、表参道で日向大谷に下山。あーでもつまんなすぎる。
じゃあ梵天尾根縦走して、白井差峠から中双里に下るってのは…アリかもな。
展望とスリルは皆無だが、距離はあるし体力的にも時間的にも多少の歯ごたえはある。
というわけで中双里に下りますよ。

山頂直下のベンチ下の「白井差には下れません」のロープをくぐって、梵天尾根を南下します。
数分で、落合橋への下降点。右へ道なりにいくと、上落合橋から数十メートル小倉沢側にある落合橋に下れます。
ここは白井差新道の下降点にもなっていて、反対の左斜面を道なりに下っていくと白井差に下山できます。通行料1000円。
ここを通り過ぎてなおも梵天尾根上を南下していきます。
10分ほどで、笹の下生えが広がる大笹。ここは横八丁・狩倉尾根の入り口にもなっています。
前回ここを通ったときは「←大峠1.9km・中双里6.9km/両神山0.7km・清滝小屋2.3km→」の立派な道標があったのですが、いつのまにやらなくなっていました。
この道標の裏が狩倉尾根の入り口という目印になっていたのですが、それがなくなってしまい、初めて狩倉に行こうという人はちょっととまどうかもしれません。
大峠側から登ってきた場合、急登が終わり平地になり、道が右に屈曲しているところです。そこを向かって左のピーク(1683P)に向かって進めばOKなんです。
ここにはもういっぺん道標を立ててもらわねば困りますねー。でも梵天尾根じたいが廃道に指定されてしまったので、まあこのまま放置プレイでしょうな、おそらく。

大笹からは急な下りが続きます。ヒゴノタワのコルまで標高差約300mの下り。ちょうど北アの不帰の「天狗の大下り」の岩を泥壁にしたかんじです。
ようやく大笹・三芳岩の鞍部であるヒゴノタワに降り立つと、三芳岩まで一気に登ります。
途中クサリ場あります。ここのクサリ場は晴れていてもいつも湿っているのですが、今日のような雨の日でも湿り具合はあまりかわってませんでした。変なの。
三芳岩の稜線に出て左へ進むと、露岩に出ます。
ここは梵天尾根で唯一展望のきくところなのですが、なにも見えませんねー、残念。覗岩見たかった…。
この三芳岩で小休止ののち出発。ザックを背負って歩き出そうとして背後を振り返ると、突然雲が切れて神秘的な光景が目にとびこんできました。
これはキター!と思い、F君とH君は先に行かせて、しばらく写真撮影。覗岩が見えたー!スッゲーよ、これは。鳥肌立ったー。

ふたりに追いついてどんどん進みます。
三芳岩の次のピークは、逆路からだと上部が非常にわかりづらいのですが、南下コースなら問題ありません。
さらに次のピーク。これはピーク手前の道標のコルから左に尾根を外れ、正面の岩壁を避けて捲き下るのですが、いつもは捲き途中で右の岩壁をムリヤリ登って(逆路のときは下って)ピークの南斜面に出ていたのですが、岩壁を登らずにもう少し捲き下るとなんとクサリが現れ、それを登ると容易にピークの南側の尾根上に復帰することができました。
やっとこのピークの捲き方がわかったわけです。いつもかなりムチャしてたので、正しい巻き道を発見できただけでも今回来てよかったなと思いました。
さらにピークを越えてコルに下りると、大峠。
ここから白井差に下る廃道は下ったことがないのです。でも山中さんに怒られるのでたぶん一生無理でしょう…。
大峠からはしばし急登が続きます。これを登りきると頂上部がちょっと複雑な地形の1383Pです。
ここから西へと下る尾根。これはおととしS君と石舟からムリヤリ登ってきた尾根です。あのときはこの1383Pにたどり着くまでは生きた心地がしませんでした。
この1383P西尾根ですが、地形図見る限り、尾根上を藤十郎沢出合まで下れそうなかんじなんです。いつか挑戦してみるつもりです。

話はもどって、1383Pからは梵天尾根の屈曲に沿って、南東の斜面をコルにむけて一直線に下ります。
ここからは梵天ノ頭まで長ーい登り。
急登からなだらかな登りに変わり、「足元注意」の立て札を2つ通過すると梵天ノ頭に到着です。
ここまで来ればもうあとは楽チンです。
大小いくつかのピークを左右から巻いて越え、大きな岩を右から巻いて越えると直線状の急登になります。これを登りきると、展望のいいはずの岩峰上。
これを下ると、背後にはいま登った岩峰東側の大岩壁がすさまじいです。
あとは1436Pめざして一気に登り、1436Pから数分下ると白井差峠に到着です。

白井差峠からは梵天尾根を外れ、あとは中双里まで下りのみです。
最初は尾根沿いのなだらかな下りが続きます。2004年11月のクマ遭遇ポイントも無事通過すると、急な下降がはじまります。
杉の暗い樹林帯のジグザグ急降下です。ひたすら下るのみです。
ちなみにこの逆路をとると登りがやばいです。中双里から白井差峠まで心臓破りの急登で、がんばれば1時間で標高差800mを登ることができますが、疲れるのでオススメできません。
この「中双里→白井差峠」と「ヒゴノタワ→大笹」の登りは両神山の中でももっともキツイ登りといえるでしょう。その両方を含む「中双里→両神山」のコースは、ほんと悶絶コースです。逆路は問題なし。
さあその急登を思い出しながら下りつづけ、登山道脇の巨岩「川後岩」を通過します。川後岩はわざわざ名前つけるほどたいした岩ではないです。
川後岩の数分先で最後の小休止。
ジグザグをもうしばらくくり返し、ようやく見えてきたー中双里の集落が。
注意書きの立つ登山道入口から階段を下って、集落の中を適当に下ると中津川の河原に到着。ここから見上げる秩父槍はかっこよすぎ。
無事下山です。F君もH君もお疲れさまでした、すごい体力だねー。

バスの時間まで2時間半以上あったので、河原で水浴びをして、国道140号方面へ歩くことにしました。
ヒッチハイクをしようということになりましたが、いざやるとなるとなかなか難しい。
1時間ほど歩いてようやくマジメにヒッチハイク。
そして快くOK!
三峰口駅まで送っていただきましたが、話によると乗せてくれたおじさんはこれから所沢市星の宮の自宅まで帰るそうな。星の宮ってうちから自転車で2分、歩いて5分くらいのとこ。うわーそのまま乗って帰りたかったー。
三峰口から電車で普通に帰りましたが、15時ころには家に着いたので、きょうはかなり余裕のある山歩きでした。

あーそれにしても今回はスゲー疲れたよ。体力的に厳しかったです。
でも院試前の最後の山で赤岩尾根を歩くことができて、それだけでもうれしかったです。達成感あるよね。
狩倉尾根は紅葉の時期にでもリベンジしようかなとか思ってます。

F君もH君もほんと来てくれてありがと。
いままで部活以外の山行は単独か2人でしか行ったことなくて、初めてそれ以上の人数(3人)で行ったのですが、なんとかなりました。
でも今回のコースでこれ以上連れてくのは俺にはちょっと無理かなーと思いました。簡単なとこなら大丈夫だけど。
でもやっぱり2人か単独がラクでいいですねー。
***

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