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生物科同盟コミュのR研究室の日常

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R研では、「植物系統進化学」という学問を研究しています。

具体的に何?というと、
“植物”の分類を行い、属とか科の系統(つながり)をさまざまな手法を駆使して探るーという感じでしょうかね。

島根大学の生物科には、さまざまな分野の学問を研究する研究室が存在しますが、植物を研究対象物にしている研究室は、我がR研と、10FのA研だけです。

特に、我がR研は応用科学と基礎科学に分けられるのだとしたら、基礎科学でして、純粋に知的欲求を満たすことが研究の大きな目的です。

特に、この植物地理・分類・進化の研究分野は、
「研究室にこもるな!山を歩いて真の“植物学者"を目指せ」を合言葉に、試料採集、栽培・管理・標本作成・実験などを
一人で全てをこなします。

さまざまな分野の研究室のなかでも、大変忙しい研究室といえるでしょう。自分の課題に対してどのように取り組むべきか?
その研究手法、目標設定は自分で行います。

これだけすればいいという限られた勉強とは異なり、この分野に終わりはありません。
特に、最近はやりのDNA手法によって、この分野は肥大し続けていますが、本当に価値のある研究成果を挙げている研究者は少ないのではないでしょうか?

私たち植物系統進化学研究室のメンバーは、美しい女性ばかりで、男性諸君には入りづらいかもしれません(笑)が、
自ら行動し、山へ分け入り、植物を栽培し、貴重な植物とのまれな遭遇は、その疲れを吹き飛ばしてくれるはずです。

わがR研は、常に積極的に問題に取り組み、協力し、さまざまな分野の専門家に意見を幅広く求めます。

学問にはもはや領域は失われつつあります。

新しく入学してきた学生には、日々の授業をこなすだけでなく、自分の知的欲求を求め、大学で学ぶ意味を見つけてほしいと思います。

もし、わが研究室のR先生の授業で分からないところがあれば、遠慮なく私たち学生の研究部屋(711)を訪ねてきてください。

また、生物科のみなさんにお願いがあります。
私たちが通う島根大学・島根県には、植物誌がありません。
植物誌というのは、その地域のどこになんという植物がどれくらいあるかを記した本です。

広島県植物誌、山口県植物誌などほとんどの都道府県には、その国立大学が指揮を執り、製作した植物誌が必ずあります。

しかし、島根県にはありません。
なぜなら、島根大学には標本庫(ハーバリウム)がないからです。
良くないことですが島根大学は植物に対して認識が低いのです。
植物誌を書くためには、標本を収めた標本庫が必要です。
私たちの研究室では、標本を作製しています。
生物科の学生諸君も標本を作ってみませんか?
島根県の貴重な標本を自分で作って、自分の名前を大学に残そうではありませんか?
標本作成に興味がある方は、711(TEL:0852-32-6432)まで来てください。
植物標本の作り方を学生が教えます。
そして、3年以内に島根県植物誌を完成させたいと思っています。
皆さんの協力をお願いします!!!

コメント(12)

さくらさん、ありがとう!
頼りにしています。
R研究室の頼もしい院生です。

今日もすがすがしい春の晴天
こんな日は研究室にこもっていないで、
外へ遊びに出かけたいもの
部屋にいるなんてもったいない!
R研究室は、4月5月が活動シーズン
植物の動態とともに
体を動かしましょう
健全な精神は健全な肉体に宿る
生物科学生諸君の力を発揮しましょう!
R研なるものがわからない、化石とかしたオジさんです。
もしかして杉じいが関わっているのかな?
杉じいが担当した2人目の学生でした。ハハハ♪ (*’▽’)
今から32年も前の話です。

「島根県植物誌」頑張ってください。今では、一番標本を揃えているのは杉じぃぐらいじゃないかなぁ。
現役の頃は、「2人の巌(がん)」と呼ばれる植物の有名人が島根県にはいたけど........

今は杉じぃが一番だと思うよ。
杉じぃに頼めば、県庁の佐藤さん「三瓶自然館」を作った張本人も紹介して貰えると思うから作業の参考になるのではないでしょうか。

昭和54年には、日本生物教育会の全国大会が松江で行われその時に「島根の生物」という冊子が刊行されています。
資料として図書館にもあるかもしれませんよ。
色々なところに、資料がばらばらで存在しているので頑張って集めてみてください。
R研頑張ってくださいね。

そういえば、この前「生物図鑑」に書き込みしましたがそろそろ時期ですね。
編集担当の人は大変でしょうが頑張って!!!

     文理学部 学生番号 48373
            昭和48年入学
  文学科(1) 法学科(2) 理学科(3)
                  78

 数学専攻(25),物理専攻(25),化学専攻(25),生物専攻(10)
 地学専攻(10)の時代でした。キャハハ! (^Q^)/
           
私が入学したのが2001年で、すぎじいは2002年に確か退官されたので、もうスギジイを知っている生徒もほとんど生物科には存在しなくなりました(悲)
その後、2003年にR先生が来られて、私は二年目の卒研生なんですが、すぎじいにはいまだにいろいろお世話になっております。
貴重なご意見ありがとうございます。
所属は生物資源となり、農学系になってしまいましたが、先輩方にいろいろご指導賜りたいと思います。
すぎじいの研究室で卒業した方、もしかすると今私たちが作っているのがまさにあなたの残した標本かも・・・しれませんよ。
もし、心当たりのある方はぜひ名乗り出て、標本の採集者欄に名前を記入してください!!!
ちえさん、杉じいが退官しちゃったのは知っていました。
完全に切れていたんですね。失礼しました。

杉じいの家には、大量の標本が保管されているはずですから資料になると思いますけどね。
杉じい達は、大学でも大量の標本を研究してで作っていたからそうかもしれませんね。
杉じいとは採集旅行とか在学中にしましたよ。
本当に膨大な量の標本が残っていると思いますのでできればデーターベース化して欲しいものです。以前に国立博物館に標本を持って行ったときも、その多くが整理されないまま保管されていたことを覚えています。実際に、そういう基礎研究のスタッフは何処でも不足していて貴重な資産が単なる粗大ゴミもどきになっている現実が何処でもあり、残念で仕方在りません。

植物誌を作る作業の中で標本が整理され、それが、今後の研究にも役立つと思うので。頑張ってください。
オヤジさん

貴重なご意見ありがとうございます。
標本は誰でも見れるようにしてこそ“標本”ですからね。
つくばの国立科学博物館、首都大学の牧野標本館など大きな標本庫を持つところであっても、現実は似ているのかもしれません。
でもでも、島根県は人口は少ない(46位)県ですが、
Wikipediaによれば6,707km2(19位)で比較的面積は広い県です。
しかも、日本海岸沿いに細長く出雲部と石見部で気候も違いますし、隠岐の島があったりと自然に恵まれている県と言えるので、島根県民にも島根の良さを分かっていただきたいですね。
今日は、R研の研究内容を簡単に述べたいと思います。
R研では、植物進化系統学を専門分野として、その名のとおり、植物を扱っているわけです。
特に、我が研究室のR先生の専門がシダ植物なので、今まではシダ植物を研究する学生が私を含め、8人卒業しています。
シダ植物と言ってもいろいろありますが、シダ綱シダ目オシダ科イノデ属と同じくオシダ科オシダ属ベニシダ類を研究してきました。
前者は現在まで、私を含め3人の卒業生が取り組んだ課題です。
後者は現在まで、6人の卒業生が取り組んできました。
どちらも同じオシダ科に属し、オシダ科は大変種数が多く、世界中に分布していますが、日本には8属133種(日本の野生植物シダより)記録されます。
そのオシダ科の中でも、イノデ属とオシダ属は大変繁栄している属で、イノデ属は日本に32種、オシダ属は61種が記録(日本の野生植物シダより)されています。
「うーん、それって多いの?」
と思われるかもしれませんが、シダの中では多いほうですよ。
この二つの属の大きな違いは、生殖様式が異なることです。
R先生の授業を受けられる学生諸君、“生殖様式”は重要ワードですよ!!!
生殖様式といえば、中学・高校で必ず習う、「無性生殖」「有性生殖」のあれですよ。
無性生殖は体の一部が栄養的に(体細胞分裂で)増える生殖、有性生殖は減数分裂して受精が起こる生殖で、大きく異なる生殖様式。
なぜ、生物科の学生でなくとも
「生殖様式って必ず習って覚えさせられるけど、そんなに重要なこと?」
という疑問が常にお持ち!?
いえいえ、かなり重要ですよ。
人間を中心に考えてはいけないよ。
植物も動物もいろいろな生殖様式を持った種がたくさんいるんですから。
人間は言わずもがな、有性生殖をしています。
しかし、イノデ属は主に、有性生殖
オシダ属は無性生殖を主流としています。
同じ科でですよ、属内でも異なる生殖様式を持つんですから、びっくりです。
タンポポだって、同じ属でセイヨウタンポポは無性生殖、日本タンポポは有性生殖をしてるんですから、生殖様式は本来いろいろなんです。
「なぜ、同じ生物生殖様式がことなるの?」
「生殖様式が違うと何が違うの?」
という疑問を持ちませんか?
私は、R先生の生物機能学という講義(確か?)で、この事実を理解してから、とりこになってしまったのです。
R研はシダが中心ですか。

私は、杉じいのすすめでヘイケイヌワラビの発生を卒研でやりました。
何せ希少種なので、鈴の大谷山(type locality)に採集に行って、タニイヌワラビを大量に採取して帰ったことがあります。ヘイケイヌワラビは1株も採集せずに( iдi ) ハウー

卒業して数年後に、烏ヶ山(大山:鏡ヶ成)の登山道で偶然見つけ、前述の通り(コメント5)国立博物館にその標本を届けました。おかげで、日本シダの会が出版した日本のシダ植物図鑑にも載せていただくことができました。
(その後、田中昭彦先生が育苗されたものが伯耆町のフラワーパーク「とっとり花回廊」 に植栽されています。)

ところで、イノデ属はその生殖法からきわめて雑種ができやすく2種以上のイノデがあるとその中間雑種が存在するという特徴がありますよね。このことは覚えているのですが、何処で雑種ができやすいのかという肝心なところを忘れてしまいました(T△T) そんなぁ…

以前は、中国シダの会に入って夏の採集会にも参加していたのですが、仕事の都合で参加ができなくなりそれっきりになってしまいました。
今は、シダの会はどうなっているのでしょうか?以前は、杉じいが島根県の代表になっていたのですがこの頃はどうなんでしょう?
その辺りの情報も教えていただけたら幸いです。
オヤジさん

ヘイケイヌワラビは知ってますよ。
島根県がタイプ標本ですからね。
二年前に日原町で採集しましたが、気候は暖かいし、熊に遭遇するし、本当にいろいろなシダが繁茂していて驚きました。

シダ植物図鑑に載っているヘイケイヌワラビの写真は確か鈴の大谷で撮影されたものですよね?
もしかしてオヤジさん関係ですかね?
石見部は遠いのでなかなか採集には行けません。
去年のシダの観察会は、石見方面でありました。
用事があっていけませんでしたし、杉じいも参加してなかったようです。
中国シダの会というのか、島根県植物研究会というのか、杉じいが会長で、というのは聞いたことがあります。
しかし、参加したことは残念ながらありません。
あまり交流がないんですよね。
杉じいも最近なかなか大学に来られないようで、
飲み会に誘っても論文発表会に誘っても来られないですね。
自宅にも行ったことがあるんですが。
今は完全に大学と切れてしまっているので、難しいですね。

イノデ属の雑種は、島根ではなかなか見つけられないですね。
もし思い出したら教えてください。
写真は松江市あじさい団地付近のアイアスカイノデの芽生えです。
ちえ さん

前述の通り、イノデ属は2種あれば必ずその中間雑種があるというくらいです。だから、サカゲイノデとイノデがあればその雑種がそこにあるといわれていました。

逆に言えば、雑種を見落としている場合が多いです。
採集の時に、何株も見て雑種を見落とさないようにするのが、イノデの観察の注意事項じゃないでしょうか。

ですから、私(今は仕事の都合でなかなかでられないのですが)が杉じぃと採集に回っていたとき、注意して株を観察すると雑種らしきものがたくさん出ていましたよ。

がんばって、探してみてください。
引き続きR研の研究内容について話します。
科学Scienceという世界にはさまざまな分野が存在します。
生理学、生態学、植物学、生化学、物理学、化学、進化学などは大きく分けたもので、さらに電気生理学、神経生理学、植物生態学、動物生態学などなどです。
R研の研究分野を端的にあらわす言葉は、植物系統進化学と以前書きました。
でも、科学は分野ごとに表されても他の分野と全く関係ないかということはほとんどありませんねえ。
DNAなどの解析手法を取り入れれば分子生物学になるし、植物を勉強すると、地理学や生態学は切っても切れない重要な学問であることに思い至ります。
植物を研究材料にするからと言って動物は関係ないというわけではなく、動物で行われている研究手法を植物で取り入れたり、動物での考え方と比較して植物のことが見えてきたりします。
生物学のもっとも面白いところはこの分野間の盛んな交流でしょうか?
生殖について考えていると、植物の不安定または改変可能な自由な生殖過程は、動物(高等)のそれとずいぶん異なっているなあなんて思います。
この自由さは植物個体が自由に移動することができないことと対になっていると思います。
つまり、環境が嫌だからと言ってすぐに移動できない植物は、自然と環境変化に対応する能力を固定するよりはいろいろ変化させれるようにしている。

イノデ属はたくさんの雑種を作ります。
私はその全ての雑種を確認したわけではありませんが、
40以上の組み合わせの雑種があるそうです。
イノデ属といえば雑種といわれるくらい有名な属。
でも雑種を作っても雑種だから子供は作れない。
そう、無意味なのです。
でも本当は何か意味があるのかも・・・
というのが研究の出発点でした。

つづく・・・
今日はさくらさんとスギジイの家に行った話をします。
すぎじいは相変わらず元気そうで、でも68歳!
今でも植物に対する知的好奇心を抑えられず、川本町まで行ってきたばかりだったようです。
あっぱれ!
「勉強せなならん」
と言っていました。
生涯現役です、きっと。
ひどい雨の中、自宅の周囲に植えているハマニンドウと、もう一つなんだったかな?何かを見つけて教えてくれました。
真っ暗だったんですけど、すぐに見つけていました。
すごい!
本当にひどい雨で、スギジイは8時から見たいテレビがあるからと足早に自宅へ。
本当に相変わらずのスギジイでした・・・

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