マネックスFXのAPIセットは微妙ですね。APIライブラリを通してホストプロセスと駆動するJooが実態として稼動しますがJooの信頼性に難があります。取引頻度にもよりますが印象としては24H x 5Daysの連続稼動は少々難しいため1日に一回はJooを再起動させたほうがいいようです。
また、APIの呼び出し頻度の制約が厳しいため、まとめて注文を出そうとすると数秒はかかりますし、機能的にも洗練されていません。さらにいえばマネックスFXのJooは約定に意外と時間がかかるプラットフォームであるためスキャル系のトレードシステムには明らかに不向きです。
マネックスFX APIへのアクセスの方法は.NET Framework用ライブラリを使う場合と、COMベースのアクセスの方法があったと思います。C++のライブラリは提供されていなかったと思います。ただしCOMベースのアクセスは.NET版では用意されている全ての機能が使えるわけではありません。具体的にはイベントによる非同期通知系は全滅だったかと思います。このため何らかの情報を非同期で取得するために定期的にポーリングを行ってチェックしなければいけません。例えばデータフィードは非同期通知でレート通知される.NETのタイプに対して、COM版ではJoo内部に設けてあるキャッシュを読みに行くことによって実現します。このあたりは、COMのイベントシンクを使えるFXCMのOrder2Go APIセットやCMSのVT API Libraryとは提供された時代が違うため致し方ないのかもしれません。フルセットは.NET版を使ってほしいということでしょう。