石島春美さんとindies soulコミュのTrizonna McClendon『Overtones & Innuendos』

石島春美さんの『SOULDIGGER』昨年12月号分になりますが、紹介されている女性アーティストTrizonna McClendonについて調べてみました。先ずはサンプル。

http://cdbaby.com/cd/trizonna

今風の“アク”抜きしたサウンドにややジャズっぽい感覚も加え、洗い立ての服を着たような清々しさがあります。尚かつ色気をふと感じます。かといってフワッとした感じとも違い、芯がシッカリしていて聴き応えもあります。演奏陣のシンコペーションとグルーヴの確かさに、ヴォーカルの端々に聴きとれるセクシーさが加味しているのが魅力。特に後半になるにつれジワジワと熱くなっていきます。ヒップホップ度が強いのが時々出てきますが、Abstract Mindstateというユニットが関わっています。E.PとIce-Greの名前がフィーチャーされているのがそれです。彼らのマイスペースも聴きましたが、シカゴだからか？ブルース感覚も感じ取れるうねりが激しいグルーヴですね。Trizonnaがシカゴ生まれで一時活動していたとの事で旧知の仲かも知れません。もう一人、カニエ・ウエストとも関連が有るらしいラッパー？malik yusefも参加。こちらの曲は正統R&B路線に近く仕上がっています。

http://www.myspace.com/4abstractmindstate

http://www.artistdirect.com/nad/store/artist/album/0,,2683381,00.html

バイオ・・・シカゴ生まれは上で触れましたが、10代の時母と共にオークランドへ移住。その後もシカゴとの間を行ったり来たりのようです。尚、父親もミュージシャンとの事です。オークランドではCastlemont Castleersというスクール・クワイヤーに参加。ここには過去、トニ・トニ・トニのメンバーも在籍していたようです。

影響を受けたアーティストとしてStevie Wonder、Diana Ross、MC Lyte、Michael Franksの名を上げています。“セクシー”さという点でシャーデーやジル・スコットとの共通点も指摘されていますが、私が聴いた範囲では彼女らより押したり引いたりのタイミングがナチュラルな感じがします。柔らかさからハードな順番に並べるとシャーデー→トリゾンナ→ジルの順番でしょうか？微妙ではありますけどね。

とにかく、メジャーで活躍しても決しておかしくない完成度だと思います。

http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendid=48712232