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ねぐろコミュのみんなの思いが詰まったねぐろ(その3)

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しかし、やはり素人集団、三日目になると予定より約半日の遅れが生じる。神尾は「やばい」と思ったと回顧する。二十七日午後五時に開店するには、その前の仕込みのために、前日までに工事を終わらせなければ、間に合わない。最悪でも、二十七日の午前中までに工事をすべて終わらせなければならなかった。
 そこからの二日間は、寝る間も惜しいくらいの忙しさだった。神尾とねぐろの従業員たちは朝八時に作業を始めて、終わるのが深夜十二時、それから片付けをして翌日の準備をして家路に着くのは、夜明け前。車で現場へ通っていた神尾は、あまりの眠さに高速道路の路肩に車を止めて眠り、時間になると再び高速の逆方向に乗り換えて、ねぐろに戻るほどだったという。
 何とか完成の目処が立ったのは、二十六日が終わったときだった。そして、そのとき、次のように神尾は思った。
 「この街は何なんだ!?」
 工事前は、素人だけで工期内に終わらせられるか自信がなく、プレッシャーでカツカツだったという。しかし、工事を始めると次から次へと人が集まってきて、手伝ったり、差し入れしたり。「始まったら工期のプレッシャーは全然感じなかった」と当時を思い出す。
 最後に、神尾に新しくなったねぐろの魅力を聞くと、「素人作りなので、プロの目から見れば、粗もある。だが、目には見えない良さがある。手作りの素晴らしさが伝わってくる。プロには出せない味がある」という。
 改装を機に店名は、「炭火地鶏創作ダイニング・ねぐろ」に生まれ変わった。
そこには、店員たちとその仲間、常連客たち、そして仙川の街の思いが詰まっている。



立原我見

コメント(2)

きれいになったお店の改装の裏に、こういうお話があったのですね。

月に一回、行くか行かないかの私ですが、和洋いろいろのメニューが好きで、
何人か友人を連れて行き、彼らも気に入ってリピートしていたようなので、
お店が業績不振とはついぞ気付きませんでした。

改装成功だと思います。
正座はおろか、あぐらも苦手な私には、全席椅子になって嬉しいことです。

あのいろんな形状のテーブルと座り位置は、直線を嫌ったガウディ的面白さもありますが、
180°の対面より90°の位置の方がリラックスできるので心理療法などに取り入れられているのに似て、
テーブルの反対側についた同行者との緊張を微妙にかわす効果があるようです。
つまりラポールを取りやすい、関係がほぐれ易い。

靴を履いたままトイレに行けるのも嬉しいです。


実は配管の仕事をしているので、
この文を読んで、私も手伝いたかったなあという思いにかられました。


あの白い壁が年月を経て良い風合いに染まるのが楽しみです。

商売繁盛をお祈りします。
あ、多少なりとも売り上げに貢献しますね。
鼓腹さん》ありがとうございます!
これからもいろいろよろしくお願いいたします!

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