【NHK】手嶋龍一【元支局長】コミュの新刊『ブラック・スワン降臨、9.11－3.11インテリジェンス十年戦争』を読み解く

◆手嶋龍一・新刊『ブラック・スワン降臨、9.11－3.11インテリジェンス十年戦争』を読み解く

※要旨

・オバマ大統領は、ボブ・ウッドワードの取材を受けたときには、
政権の首脳たちは「ビンラディンの隠れ家がパキスタン国内にある」という
極秘情報をすでに掴んでいた。
しかし、ウッドワードの巧妙な誘い水にも白を切りとおしている。

オバマ政権は極秘情報を胸の奥深くに封印していたのである。

・アメリカの諜報当局が総力を傾けたインテリジェンス活動をもってしても、
オサマ・ビンラディンが邸内にいることを裏付ける確報は掴めていなかった。

オバマ大統領は、作戦の成功率を５０％から７０％程度と見込んでいた。
万一作戦が惨めな失敗に終わっても、すべての結果責任は自らが負わねば、
それが大統領職を担うことなのだと自らに言い聞かせていた。

・インテリジェンスとは、単なる極秘情報などではない。
国家指導者の最終決断の拠り所となる選り抜かれた情報なのである。

同時に国家指導者は、自らの決断の結果責任を、たった独りで背負ってみせなければならない。

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