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心☆コミュの心の絵本その15

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ある世界の海に3人の若者がいました。

それぞれの船で航海をしています。

一人は記憶を無くした女性。もう一人は、男性。さらに一人女性。

3隻の船が港に停泊して、お話が始まります。


記憶を無くした女性は、記憶が無い事を気にとめません。

それは、記憶はなくしても、自分の知識は、無くしてないからです。

その知識というのは、天才的なものでした。

全ての事柄を、論理的にすばやく処理できます。

記憶をなくしても、才能を生かし、全く問題なく航海していました。

彼女は、自信に満ち溢れています。


そんなある日、港のある場所で男性と出会いました。

彼は、酷く落ち込んでいます。

記憶を無くした女性は、気にも留めません。

しかし、男性が声をかけました。

『君、素敵だね。。。胸を張って生きているみたいだ。。。』

女性は、冷たく応えます。まるでロボットの様に。。。

『私は、記憶をなくした。感情なんか必要ない。今できる事を精一杯やってるだけだ』

すばやく、立ち去ります。

男性は、港でもう一隻の船に乗って旅している女性に恋をしてたのです。

熱烈に。。。

相手の女性も熱く、男性の事を愛していました。

しかし、不思議な病気がお互いにあり、結ばれることは、できません。

周りの人もその恋愛には、賛成しませんでした。

どうせ、それぞれの航海に旅立つのだからと。


あるとき、また記憶をなくした女性と、男性は、ばったり会いました。

男性は言います。

『君は恋をしないのか?異性に対して何も感じないのか?胸が熱くならないのか?』

『私には、感情は無い。恋というものは、病気だ。周りが見えなくなる病だ』

。。。。。


港を出る3隻の船。

それぞれの航海がまた始まります。

しばらく、航路は同じです。

無線で連絡を取り合う愛し合う二人。

その無線を拾ってしまう、記憶を無くした女性。


『君の事を愛している。できる事なら、二人で旅をしたい。誰にも邪魔せれずに』

『私もよ。。。でも、お互い不幸になるわ。。。いい思い出忘れない』

『ああ』



同じ航路上で、嵐に襲われる3隻の船。

記憶を無くした女性の船は、迅速に対処します。

他の2隻は、損傷が激しく危険な状態です。

みるみるうちに沈んでいきます。

次々とボートに乗り込み船を後にします。

しかし、そのボートも嵐に飲み込まれ、海の奥へ消えていきます。

愛し合う二人もそれぞれ、ボートを出し、沈んでいく船を後に生きようとしています。



しかし



あえなく、海の中へ沈んでいきました。



3隻中、1隻を除き、跡形も無く嵐の犠牲になりました。



嵐は、収まり、静かな海に戻りました。

記憶の無い女性は、ある光景を見ました。

小さなボートに横たわる人影。

動きません。

記憶を無くした女性は、救出に向かいます。

ボートの中の人影は、あの愛し合っていた二人でした。

手を繋ぎ、微笑みを浮かべていました。

しかし、呼吸はありません。。。


記憶を無くした女性の頬に涙がつたいます。

『愛』というものを、思い出しました。


そして、手を合わせ二人に言います。

『二人で、旅に行けたのだな。。。そしてすまない。。。訂正する。恋は病気ではない。ありがとう。』


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