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映画好きが名作・期待作を紹介コミュの「BRAVE STORY」〜多少ネタバレ注意〜

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ブレイブ・ストーリー

2006年 日本作品

112min

7月8日公開

ジャンル/ファンタジー・アニメ

監督 千明孝一
アニメーション制作GONZO

キャスト
松たか子   三谷亘(ワタル)
大泉洋    キ・キーマ
常盤貴子   カッツ
ウエンツ瑛士 芦川美鶴(ミツル)
今井美樹   運命の女神
田中好子   三谷邦子
高橋克実   三谷明
柴田理恵   ユナ婆
石田太郎   ダイモン司教
堤下敦    犬ハイランダー (インパルス)
板倉俊之   若い司教 (インパルス)
虻川美穂子  小村克美(カッちゃん) (北陽)
伊藤さおり  小川 (北陽)
伊東四朗   ラウ導師
樹木希林   オンバ

公開時コピー
−これは、ボクの勇気のハナシ。


【内容】
願い事が一つだけ叶えることができる世界”ヴィジョン”で仲間をと共に運命に立ち向かうワタルの勇気ある物語。

ワタルはごく普通の小学5年生、ある日お化けが出ると噂されている廃ビルで幼馴染の転校生ミツルを見かける。
ミツルはどうしても行かなきゃ、とビルの屋上から天に繋がる長い階段を進む。その先には大きな扉があり、それは運命を変える試練の扉。

ミツルはその先の世界に行くと言い、先立つ。

ワタルは不幸にも最近親が離婚し、父が出てゆき、母は重い難病に倒れてしまう。
受け止めがたい真実に逃げるワタル、その時思い出したのがミツルの言っていたことを思い出す…運命を変えたい、もう一度お母さんやお父さんが居たあの頃に帰りたい。

そしてミツルと同じく、ワタルは幻界”ヴィジョン”へ足を踏み入れるのだが…。

【感想】

「世の中というのは、変えられるものです。」
宮部みゆきさんのお言葉です。

人気マルチ作家宮部みゆき、最近名が馳せるアニメーションスタジオGONZO、そして世界のワーナー配給と気合の入った本作、なのになのに、とても残念な仕上がりでした。

さて、前半、中盤、後半の中盤を除けばとても良い作品でした。
男の子が観るととてもワクワクする内容でして、幻界は剣と魔法の世界でして、ワタルはその世界で勇者としての素質を見極める「おためしの洞窟」で自分を試される。
結果最悪(笑)見習い勇者というなんとも情けない称号を貰い、ある一つの剣を授けられる。

その剣には五つの窪みがあり、それぞれに玉を詰めることができる。
赤、緑、青、白、黒と5つの玉を集めると、集めた者だけが行けるという願いの塔への道が開かれる。

まぁ、そこで試練を乗り越え、女神様がお一つ、願いを叶えてくれるというシステム。

なんか訊いているだけでワクワク、楽しい冒険が始まるわけですよ。
でも同じくして、ミツルの願いを叶えようと先を急いでいる。

行く先、行く先で森は焼かれ、沢山の人々が被害に合っている…これも全てミツルが犯したもの、妥協を許さない玉集めをするミツル…ワタルはミツルを信じる、「そんなことするやつじゃないと」。

でも真実は残酷で感情を捨てて私利私欲に行動するミツル…そしてとうとう最後の黒い玉をも手に入れる。

黒い玉を手にする…それはこの世界”ヴィジョン”が邪悪に満ち溢れてしまうということ、それを承知でミツルはその玉を手に現れた「願いの塔」へ向う。

ミツルにとっては、この世界がどうなったって構わない、自分の願いが叶えばそれでいいのだと…しかしミツルの「願い」とはなんなのか…。

これは重たかったです、ワタル同様にミツルも辛い過去を背負っていて、「過去」取り戻すためこの世界に舞い降りた。
いつしか手段を選ばない人間になっていたミツル、それは愛する者のため、いつしかその気持ちは欲望の鬼へと変貌する。

愛されない孤独な少年でした。

ワタルは旅先で沢山の仲間に支えられ友情を深め、着々と玉集めを進めていく。

正反対の二人、どちらが正しいかなんて分からない、ただ純粋な心を持つワタルは二度「間違っている」と答える。
それは自分が生きている世界「地球」で避けることの出来なかった運命に対してと、”ヴィジョン”でのミツルの冷徹な選択。
この間にワタルは凄く成長していて、考え方も変わり、いつしか”ヴィジョン”をそして出逢った仲間を大切に想える子供へと飛躍している。

歩いた道が違うだけでこうも変わってしまう、なんとも悲しいシーン。
でも世界の崩壊、元々この地に降り立った時に抱いていた勇気という名の「願い」、そしてミツルの願い…ワタルは願いの女神の前で葛藤する。

宮部みゆきさんが言う「出発点」がここで突きつけられる。
受け入れることが「勇気」なのか…そしてワタルが言った「願い」とは…

まだ幼い少年には重い選択です、悲しくてずっと泣いていました。
後半はとても考えさせられる直球過ぎるほどのメッセージ性に涙が止まりませんでした。

なのになのに中盤のつまんなさと言ったらもう…
まず旅先でワタルは水人族と呼ばれるトカゲ人間で商人のキ・キーマとサーカス団のスター、猫族のミーナと子ドラゴンのジョゾ、そして頼もしい騎士団ハイランダーの女戦士カッツと出会い、玉集めの旅に出るのですが…
突拍子なくいきなり、Aqua Timezってバンドの「決意の朝に」って曲が流れるんです。
そのままミュージッククリップ感覚で曲のテンポに合わせ物語が進行…そしていつの間にか青い玉を手に入れていて僕は唖然…

おい、もっとキ・キーマやミーナとの友情とかないの?
感情移入できなくて物語は突っ走る…観客置いていくな、しかも「決意の朝に」がエンドロールでまた流れるから「またかよ」とついつい口走る…もう勘弁して欲しい。

ワタルとミツルの物語を描ければそれはそれでいいのでしょうか。
一応、なかなか理解できない僕でも作る側が伝えたいことは伝わっていますし…

本編は112分、せめてあのクリップシーンみたいなとこを再度編集してもう少し長く欲しい、2時間でも物足りないよ、あんな飛ばされ方したら。
ポストプロダクションの時点でなにがあったの?プロデューサーの考えが「子供向けに…」「でも大人も観られるように…」と気持ちが揺れている証拠。せっかくワーナー配給なんだから私利私欲に作ればいいのに…ってそれじゃぁミツルと一緒なのかとなんかこっちが気使うとても嫌な中盤。

しかも後押しするかの様にインパルスの板倉が演じた敵司祭が最悪で「なんしにきたん」と芸人叩きしたかった。

この作品多数の芸能人が声優にチャレンジしているのです。

ワタルは松たか子、なんと意外を通り越してまるで別人、しかも上手い、とてもいい声、その才能に驚きました。

他にはキ・キーマを大泉洋さん、カッツを常盤貴子、ミツルにウエンツ瑛士と言い出したキリがない豪華キャスト。

個人的にはワタルの同級生、カッちゃんの声をしていた虻川美穂子(北陽)が良かったです。
女性が男の子の声をやるのはやっぱいいですね。

評価★★★☆☆

コメント(2)

確かに、松たか子さんの声はCMや特番で良く聞きますが、さすが女優と言った感じで違和感がないように感じました。
しかし、失礼かもしれませんが僕はあまり観ようとは思っていませんでした。どちらかというと、子供に向けた映画だと判断したからです。学文路さんが満足できなかったのは、内容が短縮化させられすぎて、大人が真剣に観た場合に物足りなさを感じるからでしょう。それは、時間にヒントがあるような気がします。やはり、子供向けということもあり、子供に飽きがこない二時間にまとめたのではないでしょうか?子供は一箇所にずっと留まることを嫌うからです。
そうですよ〜ホント

ノーカットで挑んで欲しかったです。

でもとても良い作品ですよ。

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