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日本とフィリピンの教育コミュのフィリピン現地活動の報告

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A.S.I.A . NIPPON and CIWEST
2007 フィリピンツアー
行    程
2007.3/2 金曜日
午後 3:30 豊橋駅発
午後 5:30中部国際空港着
午後 7:40 中部国際空港よりNW71にて二ノイ・アキノ国際空港へ
午後 10:50 ニノイ・アキノ国際空港着 バタンガス州タナワンへ
午前 2:00 バタンガス州タナワン・ビロッグビロッグ着
             ビロッグビロッグにてホームステイ 1
3/3 土曜日
午前 9:00 パレンケ(市場)にて買い物
午前 11:00 マハガンボハギン・マリアパスへ移動
午後 1:00 デイケアセンターにて、ブラッシング指導
午後 3:00 ミーティング
午後 6:00 地域住民との交流会           
     マリアパスにてホームステイ 2
3/4 日曜日
午前 7:00 マカホスナカホイ・キナラグラガンへ移動
午前 8:00 インタビュー調査
午前 10:00 タナワン・ビロッグビロッグ・ダヤパンへ移動
午後 12:00 ダヤパンの小学校にて、ブラッシング指導
午後 3:00 自由時間
                 マニラ・アトリウムホテル泊 3
3/5 月曜日
午前 11:00 タナワン・マラキンプロのデイケアセンターにてブラッシング指導
午後 1:00 マニラ・パッシングへ移動
午後 2:00 CIWEST事務所到着
午後 2:30 日本拳法の指導
午後 8:00 在フィリピン日本人との交流会
              マニラ・CIWESTアパート泊 4
3/6 火曜日
午前 4:00 ホテルチェックアウト
午前 6:40 NW72にて中部国際空港へ
午前 11:00 中部国際空港着
午後 12:00 名古屋鉄道にて豊橋へ
午後 1:30 豊橋駅着 5


2007年フィリピン現地活動報告書
A.S.I.A NIPPON 井原淑雅

 今回の現地活動は3月2日より6日まで、バタンガス州にて実施した。今回の主な活動内容は、歯のブラッシング指導である。この活動を計画し実施した背景として、以前よりデイケアセンターの活用に関してマルチパーパスセンターとして幅広い分野での活用方法を思索していたのであるが、なかなかこれといったものが見つからなかった。しかし、昨年より我々の活動の主旨に興味を示してくれていた歯科医師三名(山下先生、浅野先生、三宅)が、メンバーとして活動にも参加してくれた。そして、昨年末に彼らより約600本の歯ブラシが寄付されたという経緯がある。今回の活動当初の計画としては、実際に歯科医師の先生が現地活動に同行していたただき、直接ブラッシング指導をしていただくつもりであった。しかし、どうしても日程の調整ができなかったため、ブラッシング指導は私が代行することとなった。とは言っても私自身歯科衛生に関してはまったくの素人であるため、2月24日に浅野先生にから直接基本的なブラッシング方法を教えていただき、体当たり的ではあったが現地活動を行った。
 現地ではデイケアセンター二ヶ所と現在建設中のセンターに隣接する小学校一ヶ所の合計三ヶ所で実施した。以下は具体的な活動についての報告である。
 
 出発は3月2日の夜の便でのフライトであったが、予定より少し遅れて午後8:20にNW72便で中部国際空港よりマニラへ向かう。マニラのニノイアキノ国際空港では、CIWESTのスタッフであるリチャードさんが出迎えてくれた。今回はそのリチャードさんのエスコートにより活動を実施する。そその後はリチャードさんの車にて、バタンガス州タナワン市ビロックビロッグに向かい、CIWEST代表の宮本邸にて宿泊させていただく。
 
 翌3月3日は、バタンガス州タナワン市マハガンボハギン・マリアパスのデイケアセンターにて、約30人の子供たちを対象にブラッシング指導を実施する。センターへは12時ごろ到着したため、まだ授業の途中であった。アルファベットや足し算引き算などの勉強を楽しくおこないながら、規律もしっかりと守らせる指導であった。一時間ほど見学をした後、午後一時ぐらいからブラッシング指導を実施した。具体的な内容として、第一に今回の活動の目的を伝え、その後歯の健康を維持するための三つのポイント(?歯磨きをしっかりする。 ?決められた時間に食事をする。 ?よく噛んで食べる。)を説明した。その後持って来た歯ブラシを配布し、具体的にブラッシングの要点について模型を使って実演、子供たちにも実際にやってもらうというように進めた。その際私が英語でおこなう説明を、リチャードさんがタガログ語に訳しながら子供たちに分かり易く説明してくれたため、非常に順調に進んだ。このような日比両国NGOの連携による活動が現地では大変な効果を発することを実感した。

 ブラッシング活動後、現地住民が準備してくれた昼食をリチャードさんと頂く。ご飯とテラピア(フィリピンで最もポピュラーな魚)とインスタントラーメンといった質素な食事であるが、このマリアパスの人々からすれば最大のもてなしをしてくれたと思う。その後デイケアセンターのボランティアワーカー(センターの先生)と話をする。彼とは我々がこのマリアパスで活動を開始して以来の付き合いである。特に昨年はセンターに通う子供の家庭への聞き取り調査の時に同行し、通訳をしてくれた人物である。昨年は彼からこの土地の経済環境や彼自身のセンターにかける思いなどを聞くことができた。今回も同様の話題に触れてみるが、返ってくる答えは同じであった。一年が経過してもこの土地はまったく変化していない様子であり、彼の生活も変わっていなかった。
夕方になるといつものように人々が集まってきて、ジンの回し飲みをしながら雑談を始めている。その中の二人が私たちを呼びにきて、その輪の中に私たちを誘い入れてくれる。私も彼らと一緒に酒を酌み交わしながら談笑の時を過ごす。偶然にも私の隣の席にいた人と話が弾み、我々の活動の話題となった。そして一度彼の住む地域へ来て欲しいという要望から、翌日彼の住む地域へ向かうこととなった。

 3月4日は朝7時からバンカーに約20分間乗り、タール湖湖畔にあるマカホスナカホイ・キナナグラガン地区へ向かう。ここはリパ市にある16のバランガイの中の一つであるマカホスナカホイの中に、シチョと呼ばれる5つの小地区があり、その一つであるキナナグラガン地区である。ここには約1,000家族が居住し、約3,500人の人口であるという。一般的な家庭の世帯は4,5人で、漁猟による収入と工場での労働収入で生計を立てている。平均的な月額所得は6,000ペソ〜8,000ペソであるという。同じタール湖湖畔にあるマリアパスに比べて平均収入が高いのは、先に書いた工場労働収入があるからである。ここでの具体的な工場労働収入とは、リパ市近郊にある工場労働者としての収入である。聞き取り調査をした人物も溶接工場で働いているという。すなわち、ここの地域はリパ市へのアクセス状態が良いために工場労働者としての雇用機会に恵まれているのである。そのため、多くの住民が上記程度の所得はあるという。同じタール湖湖畔にあるマリアパスと家の建築素材や家具、電化製品などを比較しても、かなり生活水準の違いを感じる。前回の調査でマリアパスの平均的な月額所得は3, 00〜4,000ペソであったことを考えると、その所得の違いが明らかに生活面に反映されている。この地域についてもより詳細な調査をしてみる必要がある。

その後2004年5月に建設されたマカホスナカホイのデイケアセンターを訪問した。この日は日曜日であるため授業はおこなわれていなかったので、室内のみ拝見させてもらった。掃除も大変行き届いており、有効的に使用されている様子であった。その後はトライスクルとバスを乗り継ぎ、現在建設中のセンターがあるタナワン市ダヤパンへ向かう。

 タナワン市ダヤパンでは、建設中のセンターに隣接する小学校にてブラッシング指導を実施する。昨日同様の手順で約40人の児童を対象におこなった。今回は二名の先生も参加していただき、積極的に指導に協力をしてくれた。
 ブラッシング指導後は、CIWESTのスタッフとデイケアセンター生徒の保護者たちとのミーティングに参加させてもらう。ミーティングの議題は、センターの完成時期が大幅に遅れている理由と今後の対策について話し合うことであった。
このセンターは昨年の11月3日から建設を開始したが、四ヶ月を経過した現在でもまだ完成に至っていない。本来なら三ヶ月で完成の予定であったのが、なぜこんなにも遅れているのかである。一番の原因は建設にあたるボランティアワーカーの不足であるという。そもそもCIWESTのコンセプトはあくまでもボランティアワーカーの参加によるセンター建設である。当然計画段階からこの点については、周知徹底されていたはずだが、日を増すにしたがって参加人員が減少しているという。理由は子供が小さくて忙しいから参加できないとか、無料報酬であることへの不満だとかで、モチベーションが低下しているからだそうだ。そこでもう一度CIWESTのスタッフにより保護者たちに本プロジェクトについての説明がされた。その結果翌日から保護者たちが各家庭を巡回し、各家庭一名は参加をしてもらうように働きかけるという。

 3月5日は2003年12月に完成したタナワン市マラキンプロのデイケアセンターにて、ブラッシング指導を実施する。我々が到着したのは午前11時頃であった。対象とする生徒約40名と先生が首を長くして我々の到着を待っていた。今までと同じ手順で実施した。さすがに三回目ともなると段取りよく出来た気がする。

午後は日本拳法中部日本本部国際部副部長という私の立場から、日本拳法の普及に努めているCIWESTスタッフの一人である藤村氏と面会をする。現在氏はCIWESTの日本語教員として研修生を指導している。そのカリキュラムの一つに日本拳法を導入して研修生の精神修養に努めている。
 しかし、今後は研修生のみの指導としてではなく、広く一般に普及させたいと考え、事務所から20分ほど離れた場所に練習場を借りた。練習場はスーパー二階の20畳ほどのスペースであるが、一面がガラス面であるため道路を行交う人たちの目に留まり易い場所といえる。また、近くには高校や警察の本署もあるために、それらの人たちが興味関心を示してくれるとおもしろくなりそうである。
 練習場の内部はコンクリート張りの床の上にマット(1? 約2,000円)を敷き詰めて、安全を確保している。また防具を置く棚もオーダーメイドしたバンブー棚が備え付けられていた。そこには多くの協力者から提供された防具が10セットほど並べられていた。練習環境もだいぶ整ってきたといえる。
 今回は氏より依頼があった基本と形の指導を中心にして約二時間実施した。具体的には博撃の形、受け手捌、逆技などについて、日本拳法中部本部の指導者講習会用の指導マニュアルを中心に指導してきた。藤村氏と氏の弟子であるアルドリンも熱心に講習に参加してくれた。今までは基本練習と防具練習を主体とした指導であったそうだ。研修プログラムの一環として実施しているには問題はないとのことだが、今後広く子供から一般を対象におこなうとなると、熱し易く冷め易いフィリピン人の気質だと基本と防具のみでは長続きしないことがあるそうだ。そのため、今後は上記の内容などを積極的に取り入れていきながら、基本と防具実践の関連性を理解させるような指導を導入していきたいとのことであった。
 その夜青山学院大学OBの大森氏と会食をした。氏はマニラの中心地マカティにあるコンピュータービジネス系の会社に勤務し、住居も同じくマカティのコンドミニアムに構えている。氏は柔術の経験も豊富であることからマカティの柔術道場に通っている。現在はその道場の練習日でない曜日を拳法の練習日として借り、日本拳法の指導をしているとのことである。しかし、まだまだ練習生は十分には集まっていないとのことだ。
 最後に、藤村氏と大森氏の居住する場所が近くはないため、頻繁には行き来は出来ないとのことであったが、なるべく連絡を取り合うようには心がけているそうだ。この日も級による帯の色決めや仕入れ価格、広報活動などについて積極的に議論されていた。

今回短時間ではあるが一年ぶりに藤村氏に会い、現在の状況と今後の方向性について話を聞くことができた。氏がフィリピンに渡り三年半の歳月が経過した。氏は常に情報収集には余念がなく、試行錯誤を繰り返して様々な戦略を試みている。フィリピン日本拳法は、当初の計画通りには進んでいないのが現状であるが、我々もでき得る限りの支援をしながら、日本とはまったく違う状況の中で孤軍奮闘している藤村氏の成功を期待したい。
 また、ブラカン州キギント地区で自動車整備販売会社「Rock up Auto」フィリピン社長であり、我々のメンバーでもある原田氏とも会食をした。原田氏にはブラカン州キギント地区でもブラッシング指導をしてもらうようにお願いし、歯ブラシ100本を渡す。
以上すべての予定がほぼ計画通り順調に実施できた。今回のように非常に少ない日程において、数箇所で活動を実施することはフィリピンでは大変困難なことである。これが可能であったのも偏にCIWESTスタッフによる事前連絡と準備の賜物であると深く感謝する。また、今回配布できなかった歯ブラシはすべてCIWESTによって他のセンターにて配布していただくように預託した。





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