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VACCOS(読書会)コミュのパトリシア・ハイスミス著「アメリカの友人」の感想を書こう!!!!

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本日、恒例の読書会が行われ、「アメリカの友人」について、メンバー6人が勝手なことを言い合いました。今回は意見がバラけた。
パトリシア・ハイスミスの愛読者だという人は「イヤーミス」(嫌な感じのミステリーという意味らしい)の傑作だと賞賛した。
読みにくい。うまく読めない。映画の原作として評判になっただけの凡作とけなす人もいた。
主人公のトム・リプリーについても、優しいのかあくどいのかよくわからない謎の魅力があるという人も、たんにリアリティがないという人もいた。
ついでにいうと、ヒロインではないが、一番目立つ女のシモーヌは、女性読者からたたかれた。おじさんはシモーヌのような健気な女を応援したいのだけれど。最近は世話女房タイプはダメなのかしら。
そんなやこんなで、なんでも思ったことをカキコして下さい。

コメント(2)

映画を2回見る機会があったのに、2回とも寝てしまったので、内容がわかってよかったです。
邦題の「アメリカの友人」よりも原作通りのリプリーズ・ゲームの方が内容にあっている気がしました。
映画版と原作の雰囲気は違うなあと感じました。
原作の方は原題の「リプリーズ・ゲーム」のとおり。

主人公のトム・リプリーはアメリカ人。
一方、額縁職人のジョナサンはイギリス人。
二人ともフランス人の妻を持ち、パリ郊外で暮らしています。

トムは異邦人という共通点のあるジョナサンが自分と知り合いになりたがっているだろうと気を回すのですけれど・・・
噂。悪評。
疑惑の人物として取り沙汰された過去のあるトムは、とあることでジョナサンに揶揄されたと思い込み、その意趣返しのつもりで巻き込んで行きます。

けれども、トムはジョナサンが窮地に陥ると、手助けせずにはいられなくなります。
トムはどんな形でも、人と関わり合いになりたいタイプの男。恐ろしく、厄介な人です。

ジョナサンの運命はトムとの初顔合わせで決まったようなものです。
日常の中に異物=トム・リプリーが混入し、破滅へと向かう・・・。

ハイスミスの作品世界の中で、トム・リプリーの危険な毒にやられてしまうのは男性たち限定かもしれません。
女性たちはエロイーズ(トムの妻。お金持ちの令嬢)のようにトムの上っ面を適当に愛するか、ジョナサンの妻シモーヌのように激しく拒絶するか、そのどちらか。そう思ってしまうのは、映画版『太陽がいっぱい』の影響かもしれないけど。

シモーヌは苦手なタイプ。
健気っていうより窮屈な印象を受けます。
ジョナサンがフレンチポテトではなく、イギリス風のポテトフライを食べたがっている心理描写がさりげなく織り込まれていました。
こういう心理描写を重ねてゆくのがハイスミスの作風なのだと思います。

読んで気分の良くなる作品ではないのだけど、中毒性はあるのかも。
そういえば、先週の金曜日の夜にBSで放送されていた『太陽がいっぱい』を観ました。
この映画は大好きです。

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