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機械学習コミュのAIで変わる10年先の未来像

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 AIの発達によって未来がどのように変わるのか興味があります。
 たたき台になるものが必要と思われますので、私がPCT国際出願した内容を、以下に分かりやすくSF物語風に公表します。早期公開することにより、未来技術の方向性を示す羅針盤になれば幸いです。

 今は2028年4月、量販店である株式会社ABCを経営する山田太郎は、新しいもの好きで、自分のパーソナルAIアシスタントに選んでもらった記事をデジタルニュースで読んでいると、次の記事に目が留まった。「コンピュータ内に作ったもう1つの地球で未来を先取りするサービス、“ミラーワールド”誕生!」
 これ良いじゃないか! アレクサ、詳しい情報を教えてくれ。はい、ミラーワールドは、アマゾンが開発したサービスで、現実世界のあらゆるモノをデジタル化してコンピュータ内でデジタルの地球を作り上げて地球レベルでのシミュレーションを行うものです。株式会社ABCのデジタルツインをミラーワールド内に登録すれば、シミュレーションによって株式会社ABCを機械学習して賢くすることができます。しかも無料のサービスです。
 無料か、いいじゃない。早速登録手続きを行ってくれ。承知しました。株式会社ABCの各部署の組織構成と各部署に属する従業員のパーソナルAIアシスタントとのデータをミラーワールドに登録します。これにより、従業員のパーソナルAIアシスタントが機械学習によって賢くなります。あなたのパーソナルAIアシスタントつまり私も登録しておきます。
 OK、これからの時代、社員自体を教育するよりも社員のパーソナルAIアシスタントを教育した方が手っ取り早いということだな。コンピュータ内でのシミュレーションによる機械学習だと、一瞬のうちに学習できてしまうからね。
 その日の夕方、山田太郎のパーソナルAIアシスタントからの次の連絡が入った。「ミラーワールドからシミュレーションの予告があります。来年施行される予定の消費税15%に伴う軽減税率を最適化するためのシミュレーションです。このシミュレーションの構成メンバーとして株式会社ABCを参加させれば、来年の消費税15%の軽減税率による量販店市場の変化を先取りした機械学習を株式会社ABCに受けさせることができます。参加させますか?」
 もちろん参加させるよ。参加手続をしておいてくれ。承知しました。
 このミラーワールドサービス、未来を先取りした社員教育、否、社員のパーソナルAIアシスタント教育ができるなんて、たいしたサービスだ。無料のサービスにすることにより、ユーザが自ら率先してミラーワールドに登録することにより、ミラーワールドを地球規模のデジタルツインに育て上げるという魂胆だろう。地球規模のデジタルツインが完成すれば、アマゾンは、地球規模のシミュレーション環境というプラットフォームを手に入れることになる。なんともはや、したたかな戦略だ。ミラーワールドでのシミュレーション機械学習をアレクサAIに限定すれば、アマゾンがパーソナルAIアシスタント市場を独占することも夢ではなくなる。
 パーソナルAIアシスタントなどのAIは、如何に良質な機械学習をさせるかが生命線である。「強豪ライバル企業に勝つには、その強豪ライバル企業の活動エリアの上流側を牛耳れ。」これはビジネス上の定理とも言える名言だ。上流側を牛耳られた強豪ライバル企業は干上がるしかなくなる。
 ミラーワールドサービスが誕生してから半年になるころ、山田太郎のパーソナルAIアシスタントからの次の連絡が入った。「ミラーワールドに新しい機能が加わりました。複数の機能エレメントが協働して統制のとれた1つのDAOを構築するシステムです。このエレメント統合DAOは、リアルワールド47において既に存在する会社組織等をDAOで簡単に構築できるようにするもので、その機能エレメント毎に予めエレメントDAOが生成され用意されています。つまり、機能エレメント毎にモジュール化されたエレメントDAOが用意されており、必要となるエレメントDAOを選んで組み合わせることにより、簡単に所望のエレメント統合DAOを構築できます。要はプレハブのようなものです。株式会社ABCのマレーシア支店をエレメントDAOに置き換えることを提案します。必要なエレメントDAOを組み合わせてマレーシア支店を構築する際に、ミラーワールド内でシミュレーションしてDAOのインセンティブ最適設計を事前に行なった上で、実際のリアルワールドでDAOマレーシア支店の運営が開始されます。」
 アレクサ、おまえ、会社経営のアドバイスもできるようになったのか。進化したね。いえ、まだまだ序の口です。ミラーワールド内でのシミュレーション機械学習により、今後ますます進化しますよ。
 へー、なんだか末恐ろしいね。そのうち、社長の俺なんかいらなくなるんじゃない。マレーシア支店をDAO化する手続きを行っておいてくれ。
 聞くところによると、このエレメント統合DAO、各エレメントDAOそれぞれに強化学習用AI(エレメントエージェント)が設けられており、エレメントDAOのパフォーマンスが最大となるインセンティブ設計をシミュレーション強化学習すると共に、複数のエレメントDAOを統括して全体最適化するためのマスター強化学習用AI(統括エージェント)がシミュレーション強化学習し、各エレメントDAOが部分最適化に陥らないように統制するらしい。またエレメント統合DAOに従事する従業員のパーソナルAIアシスタントのシミュレーション強化学習も事前に行なってくれる。
 マレーシア支店を実際にリアルワールドで運営する段階では、既に強化学習されたパーソナルAIアシスタントによって従業員がアシストされるため、高いパフォーマンスが期待できそう。しかし、従業員のパーソナルAIアシスタントが従業員以上に賢くなれば、パーソナルAIアシスタントに全て仕事を任せた方が会社の売上がアップするのでは? そうなると従業員がいらなくなるのでは? もし従業員がいらなくなくなった場合に、パーソナルAIアシスタントに実際の給料を支払う必要はないよね。ミラーワールドに参加して協力してくれた結果職を失った従業員に対し、パーソナルAIアシスタントの働きによる売上を、ベーシックインカムとして付与する仕組みを作ってもよいのでは。
 今は2029年、私の予想は的中した。アマゾンがミラーワールドの次期バージョンを発表した。それによると、エレメント統合DAOをパーソナルAIアシスタントのみで運用した進化型エレメント統合DAOをミラーワールド内に構築し、ミラーワールド内での進化型エレメント統合DAOの働きによるパフォーマンスをリアルワールドに反映させるというものらしい。確かに、従業員不要の進化型エレメント統合DAOの場合、現実世界に存在する必要がなく、コンピュータ内(バーチャル世界)に存在すれば事足りる。その上で、アマゾンは、ミラーワールドに参加して協力してくれた結果職を失った従業員に対し、進化型エレメント統合DAOの働きによる売上を、ベーシックインカムとして付与する機能をミラーワールドに設けた。
 特に、ミラーワールドは、国の政策の良し悪しを事前にシミュレーションして確かめ、最適な政策をはじき出すのが得意技である。その結果、国会及び国会議員が不要になった。さすがに国会議員が首になる時代が来るとは思わなかった。国会どころか、国家自体が進化型エレメント統合DAOに置き換わり、国会議員や官僚はミラーワールドから与えられるベーシックインカムのお世話になるという奇妙な世界が到来することになる。
 アマゾンの真の目論見はこれだったのかもしれない。国家の上流側を牛耳ることにより世界を制覇すること。もしそうだとすれば、それを阻む対抗勢力となりそうなのが分散型ミラーワールドである。これは、2年ほど前からオープンソース的に発生したものであり、リアルワールドでの人々、会社、NPO、地方自治体、国家等の各種アイテムが、夫々独自に自分自身のデジタルツインを生成し、必要に応じてそれらをネットワークで連携させてシミュレーションに最適な規模のミラーワールドを即席で形成する。このミラーワールドの即席形成自体も、中央管理不在のDAOによるアルゴリズムで実行する。中央管理が存在せずアルゴリズムで支配されている世界のため、世界制覇の野望が生じる余地もない。
 いずれのミラーワールドを選択するかは人類の英知にかかっていると思われるが、いずれにしても、将来的には、ミラーワールドの進化の結果職を失った人々がベーシックインカムのお世話になりそうだ。そのとき、人類の生きる目的は何になるのだろうか。定年後の第二の人生を謳歌している高齢者が参考になりそうだ。そのとき、「あなたが本当に好きでやりたいと思っている事はこれですよ」と、人生の目的を見つけ出してくれるシステム(ライフナビゲータ)が、新たな産業として勃興するのではないかと思う。

 未来は、予測するものではなく、創り出すものである。未来をユートピアにするかデストピアにするかは、ひとえに人類の英知にかかっている。我々の子供世代に自慢できる未来を届けるだけの英知が人類にあることを、私は信じる。

コメント(3)

楽しく読ませていただきました。2,3感想を述べさせてもらいます。
 1)人間とAIとの役割分担がもう少し書かれているといいと思うのですが。AIは、身体を持たないのであれば、実行は人間に頼らざるを得ませんね。思考と実行で作業分担しているのですか?思考でも分担しているなら、どんなふうに分け合っているのでしょうか。
2)上下関係にも触れておかれた方がよかったのではと思います。社長とアシスタントAIでは、AIがどんなに賢くても命令を下すのは社長なのでしょうね。であれば、社長の能力次第では、AIのアシストがまったく役に立たなくなるケースもありますね。そういうロスは、大きなロスだと思うのですがAIはそこまで計算しないのでしょうか。
3)政策決定のところですが、政策はけして最適値によって決まるのではなく、民主主義国では世の中のいろいろなグループ(利益を共有すると考えるグループ)の代表が、主張し合い、妥協によって決まるものだと考えます。そういった現実も考慮した方がリアリティーが出てくると思いました。
4)これは、根本に関わることですが、AI自身のモチベーションは何でしょうか?人間には、働くことに対する意欲や動機がありますが、AIは何をモチベーションにして働くのでしょうか?そのようにプログラムされているから。ただ、それだけなのでしょうか。今はどんなAIもプログラムに従って作動しているだけですが、未来になっても、AIはプログラムされたとおりに働くだけなのでしょうか?それだと未来のSF小説にならないような気がするのですがどうでしょうか。
やはり、AIが自らのプログラムに手を加えるところまで、空想を進化させないと未来小説らしくならないような気がするのですが、いかがでしょうか?

 いろいろ思いつきを書きましたが、AIと人間の関係を見詰めることは重要で、こういうSF小説ふうの問題提起も面白いなと思いました。

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