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SFシネクラシックスコミュの『怪獣島の秘密』 (『Mystery on Monster Island 』 『Misterio en la isla de los monstruos』 1981年) 

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 『怪獣島の秘密』 (『Mystery on Monster Island 』 『Misterio en la isla de los monstruos』 1981年) 

 なんだかやたらにカッコ悪い怪獣ばっかり出てくる島だと思ったら、実はこれがあれですべてあの人のあれだったという、すんごい映画でした。皆さんもきっとびっくりすると思いますよ!

  警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

時代は19世紀後半から20世紀初頭ぐらい?南洋の島でこの映画は始まります。森の中を必死に逃げている男。それを追っかけるライフルで武装した数人の男。ライフルが発射され逃げている男の右腕を貫きます。男は大量に出血しながらもなんとか洞窟に逃げ込みました。後を追った男たちは、この洞窟からさらに掘り下げた坑道があるのを発見するのです。縄梯子を使って下へ降りてみるとそこにあったのは男の死体。「エリックだ」と男たちの一人バーリング(フランク・ブラナ)が呟きます。そしてみつかったものはこれだけではありませんでした。大量の金塊が積まれていたのです。「ウワー、金だ、たくさんあるぞ、俺たちゃ、大金持ちだ!」しかし、そうは問屋が許さないじゃなかった、卸さない。逃げていた男が隙をみて縄梯子を引き揚げてしまったのです。そして男は「ひひひひ、お前たちはここで死ぬのだ。この金は持っていかせないぞ」バーリングは仲間たちの手を借りて穴をよじ登り、彼に襲い掛かったのですが、間一髪で間に合わない。男が持っていたダイナマイトに点火。どかーん、大爆発が起きて洞窟が埋まってしまいました。一人バーリングのみが生き残り、海で待っていた帆船になんとか戻ってきたのです。

 彼を待ち構えていた船長(テレンス・スタンプ)はバーリングに「おい、他の三人はどうした」「みんな死にました。生き残ったのは私一人です」酷い怪我で瀕死のバーリングですが、船長は容赦しません。「それで金はあったのか」バーリングが意識を失いかけていると見るやげすげすと蹴って「おい、質問に答えるのだ、金はどうなった」バーリングは懐から金塊を一個取り出して船長に渡すと「後はみんな爆発で洞窟の中にうずもれてしまいました」がくりと頭を垂れるヴァーリン。船長はそんな彼を一顧だにせず立ち上がると「くそ、いったんサンフランシスコに戻るのだ。だが私は必ず戻ってくるからな」

 船長、サンフランシスコに戻ると件の島のオークションに参加。売り手が「大自然がいっぱい、風光明媚とはこのことなり。しかも危険な動物はいないのですから、こんなお買い得の島はありません」でも、みんなしぶいの。島ひとつ丸ごとの入札なのに120万ドルしかつけないのです。にやりとした船長、「じゃあ、わし、130万ドルつけるわ」これで落札かと思われたのですが、ここで現れたのがウィリアム・T・コルダーアップ卿(ピーター・カッシング)。彼はすぐに船長を上回る値段140万ドルをつけたのでした。この後、島を競り落とそうと争う二人。そして最終的に勝利を収めたのがピーター・カッシング。彼はなんと500万ドルの値をつけたのでした。船長、彼を睨みつけ「コノウラミハラサデオクベキカ」と呟くと会場を後にしたのです。

 さて、ピーター・カッシングには可愛い甥っ子がおりました。その名はジェフ・モーガン(イアン・セラ)、家庭教師のアータレクト教授(デヴィッド・ハットン)をからかっては怒らせるのが大好きなちょっと困った若者。カッシングは彼を呼び出して「ジェフや、二週間後にメグ(アンナ・オブリゲン)との婚約を発表するぞ、どうじゃ、うれしかろう」しかしジェフは浮かない顔。「叔父さん、確かに僕はメグを愛している。でも結婚の前に自分の可能性を試してみたい、手っ取り早く言うなら諸国漫遊の旅に出たいのです」 こいつ、とんでもなく贅沢なこと言い出しやがった。それに諸国漫遊の旅ってなんだ、お前は水戸黄門か。

 しかしさすがは海運王(多分)のピーター・カッシング、メグの助け舟もあって、この贅六の願いを聞き届けることになります。「なら近々出港する私の船に乗せてあげよう。ただ条件がひとつある。お目付け役としてアータレクト教授も一緒に行くのだ」

 映画とは便利なもので次の場面になるともう船が今まさに出港せんとすというところ。意気揚々と船に乗り込むジェフ。後を追ったアータレクト教授、鶏の入った籠に頭をぶつけまして、「なんじゃ、こりゃ、ノアの箱舟か!」そして汽笛が鳴って船はしずしずと進みだします。カッシングと二人で見送りにきたメグ、船上のジェフを見つめながら、「私、なにやら悪い予感がいたします。もう二度とジェフに会えないのではないかと」

近くには船長もいて、ジェフたちを睨みつけております。彼女の予感はどうやら当たりそう。

 出航後、しばらく平穏な航海が続きます。とはいえ船上生活にまるで不慣れな教授、船酔いでげーげーやったり甲板で滑って転んだり、悲惨な目に会っております。また教授がスッ転んだ。彼は救命ボートの中に落ちたのですが、下から「うわあ、お助けください」という声。なんと中国人の密航者だったのです。この船の船長は密航者には死あるのみ、海へ放り込めと叫ぶのですが、これをジェフがとりなして命を助けることになったのです。中国人は次の港まで厨房で働くことになりました。

 ある夜、船は深い霧に包まれてしまいました。と、ジェフの寝室に飛び込んできた教授、「火事だ、火事だ、ジェフ逃げるぞ」慌てて服を着替えて逃げ出すジェフ。奇妙なことに船内には人がいません。すでに逃げてしまったのだろうかと思って甲板に上がってみると、二人船員が倒れているではありませんか。しかも抱き起こしてみたら「うわー、死んでるぞ」そして、次の瞬間、半漁人が出現。ぶっかぶかの着ぐるみでゴムの質感丸出し、顔も漫画のように緊張感がない素晴らしいモンスター。しかも何を考えたのか手に発炎筒を持っております。「うわあ、出、出たぁ」半漁人の群れに追われて逃げ惑う二人。その間にも船の火災はどんどん酷くなっていきます。もはや、これまでだ、ジェフと教授は暗い海へ身を投げ出したのでした。

 その直後、船は炎に包まれます。そして大爆発が起きて沈没してしまったのでした。

 あまりに半漁人の着ぐるみが不出来で、しかも発炎筒を持っているという不自然さ。これは絶対この船のクルー達が着ぐるみ使って二人を騙して海へ追い払おうとした作戦でしょう。でもあの爆発はどういうことなのでしょうか。

 夜が明けて海岸にジェフが漂着しているというのはこんな無人島映画の定石。幸い教授も近くで見つかりました。もっとも彼の場合は海草まみれになっていましたけど(笑)。二人はここが無人島であることを知って愕然としますが、とにもかくにも周辺を調べてみようということになります。ジャングルをかき分けて進む二人。ジェフはこういう環境に慣れているようですが、教授はそうもいきません。木の枝に顔を打たれて「アイタタタ」、木に巻きついているアナコンダを見て「ひー」とにかくうるさいったらない。

 二人は洞窟を見つけます。中を探検してみると二体の白骨死体が!「これ、人喰い人種じゃないの」と震え上がる教授。しかし、他にいくあてもないので、当分の間、この洞窟を根城にすることになったのです。ジェフは海で貝を採り、教授は火を起こそうとします。当然ながら教授のほうは上手くいきません。教授は手が豆だらけになったとぶつぶつ言いながらジェフの採ってきた貝を生で食べる羽目になりましたとさ。ジェフ、次は木の実を取ろうとして大木に登ります。その時彼が見たものはまごうかたなき煙。「教授、煙だ、人がいるかもしれませんよ」二人は煙が上がっていたと思しき場所に急行。しかし、そこにあったのは朽ち果てた小屋だけだったのです。

 とはいえ、中を調べてみるとトランクがありまして、中には衣類や傘、紅茶、紅茶のセット(笑)があったりして意外に使えそう。おまけにこの小屋にいた人懐っこいチンパンジーが彼らの仲間になるのです。それからしばらくは楽しい無人島生活。洞窟の入り口に扉をつけたり、教授が土器を作ったり。もっともこの土器、チンパンジーが悪戯して発射されたピストルの弾で粉々になってしまうのですが。ジェフもメグの写真を取り出して、乗馬デートやダンスなどの思い出に浸っております。

 この平穏な時間は長くは続きませんでした。彼らが恐れていたことがついに現実になったのです。人喰い土人の襲来です。もっとも彼らを襲いにきた訳ではなく、連れてきた捕虜の男を捌いてパーティをやろうとしているらしい(笑)。ライフルと銃で武装したジェフと教授は彼らの様子を伺います。土人たちは捕虜を吊るしてどんがどんがと太鼓を叩いて踊ってます。そしてその中の呪術師らしき人物が蛮刀を振り上げた。このままでは捕虜の頭がスパッと斬られてころんころんと転がるぞ。

 これを見過ごせなかったジェフ達はライフルと銃で不意打ち。見事蛮族どもを追い払ったのであります。助けられた捕虜の男カリフェトノフは地面に頭をすりつけ、身振り手振りで彼らの生涯の召使になることを誓ったのです。さて、じゃあ、洞窟に帰ろうか、と歩き出したところ、カリフェトノフが騒ぎ出した。彼は地面を指差して何かを叫んでいます。そこにあったのは巨大な足音だったのです。わあと思う間もなくこの足跡の主である思われる怪獣出現。これがまた、ああた、先の半漁人よりも酷い出来。肥満体のティラノサウルスの体にカエルの頭が乗っているような塩梅で、もう何を考えてデザインしたのかと言いたくなるほどカッコ悪い。

 この怪獣が三匹も現れたからたまったものではありません。彼らは洞窟に追いつめられます。ライフルでもカリフェトノフのヤリも効果なし。三人とチンパンジー一匹は洞窟の裏の出口からほうほうの体で這い出し、なんとか逃げることができたのです。これじゃ、洞窟には住めない。怪獣の襲撃にも耐えられるような家を作ろう。これからまたえんえんと家を作る様子がだらだらと何の工夫もなく続きます。いい加減私は飽きてきました。

 その次に彼らは浜に漂着していたボートを見つけて修理。テストのために海に入ろうとしたのですが、またまた怪物が現れた。今度は全身を海草に覆われた海草モンスター。

海草モンスターに追いかけられて逃げ惑う三人。ライフルもピストルもまったく効き目がありません。あ、海草モンスターの下に人間そっくりな足が見えた!三人はどんどん数が増える海草モンスターについに崖の下に追いつめられてしまいます。もうこれで駄目かと思われたのですが、このピンチを救ったのは意外にもチンパンジーでした。彼はどこからか持ち出してきたか知らないけれども、縄梯子を垂らし3人を助けたのでした。

 三人は怪獣襲来に備えて門を強化した洞窟に戻ります。そして昼間の疲れからぐっすりと寝ていたのですがまた新たなる敵が登場。今度はアラブ・ゲリラ風の衣装に身を包んだ男たち。彼らは門を破って侵入すると洞窟の入り口に枯れ草を積み上げて火を放ちます。たちまち煙が洞窟内に充満、目を覚ました三人は「げほ、ごほ、火事だ、逃げろ」洞窟の奥に逃げ込んだのですが、そこには巨大な芋虫怪物が!しかもこれが一匹ではないのです。五匹ばかりもいてなにやらガスのようなものをしゅーしゅーと三人に吹き付けてくるのです。このガスのパワーで洞窟の天井が崩れ落ちてきた。三人はわき道に逃げ込みます。と、ここが妙に明るい。その壁をじっと見つめた教授、驚きに目を見張って「ジェフ、こ、これは金ですぞ」ジェフと二人で「これで僕らは大金持ち」と大喜びしていたのですが、今度は壁の頭からでっかいトカゲが首を出した!

 驚いた教授、洞窟の床に空いた穴から下に落ちてしまいます。そのまま底知れぬ空洞に落ち込んで餓死するまで彷徨い続けるのです・・・となったら面倒がなくっていいのですが(笑)実際は地底の泉にじゃぼん。ジェフとカリフェトノフも教授の後を追ってじゃぼん。彼らは水中に抜け道を発見します。思い切って潜ってみたらこれが海に通じていたという都合の良さ。みんな海中から砂浜へ上陸して、やれやれと腰を下ろすのですが、そんな彼らの目に飛び込んできたのが大型帆船。「教授、船ですよ、合図しましょう、火を炊きましょう」ジェフとカリフェトノフが集めた薪に火をつけようとしたのですが、教授の持っていたマッチが湿って使い物にならなかったという・・・。

 あたふたしているうちに船は行っちゃった。絶望した教授は「ウワー、もう駄目だ、みんな死んじゃうんだ」彼はジェフを睨みつけます。「お前のせいだ、お前が私を巻き込んだんだ。何が冒険だ、何がアドヴェンチャーだ、何が諸国漫遊だ、お前は水戸黄門か」泣き崩れる教授。ジェフとカリフェトノフは彼をなだめてまた山へ戻ろうとします。でも例の洞窟は火事で燃やされちゃったし、どこへ行こう、いやそれより前に腹へったということで食料探し。二人が教授から離れたところで、何故か七面鳥が現れます。教授、さっそく捕まえようとしたのですが、七面鳥もすばしっこく逃げられてしまいます。諦めきれない教授、七面鳥が逃げ込んだ茂みのあたりを調べるのですが・・・、お、羽が見えた、七面鳥だ、今度こそ逃さん。ところが教授が掴んだのは仮面についた羽飾りだったのです。仮面を被った人物がばっと立ち上がったので驚いた教授は逃げ出し、ジェフたちに「化け物七面鳥がいたぞ」 ジェフ達は最初信じようとしないのですが、現場に戻ったところ、七面鳥ではなかったけれども、仮面を被った不審な奴がいた。ジェフ、飛びついて捕らえるのですが、仮面の下から現れた顔を見てこれまた仰天。それは妙齢の金髪美人だったからです。

 彼女の名前はドミニク(ブランカ・エストラーダ)というフランス人。ジェフ達と同じく船が難破してこの島にたどり着いたとか。ところが他に二人いた仲間が人喰い土人にやられてしまったので、彼らを驚かすためにこんな仮面をつけていたというのです。ジェフ達はせっかくのご縁ですから私の洞窟にいらっしゃらないといわれて、彼女についていくのであります。ドミニクの洞窟はさすがに女性らしいインテリア。木の枝を使って作った化粧台や岩のくぼみを利用したバスルームまである(笑)。

 さらには蓄音機まであって、これの音楽に合わせてジェフとドミニクが踊ったりするのです。しかし、こんな暢気なことをやっている間にあのアラブゲリラみたいな謎の一団がまたしても襲来。いち早く身を隠したカリフェトノフを除き、後のみんなはあっさり捕まってしまったのです。謎の一団は彼らを木に縛りつけ、そのリーダーらしき人物が「やい、お前、金のありかを言うのだ。言わないとこの女の顔を松明であぶってしまうぞ」ドミニク、これを聞いて真っ青になりまして、「ひー、ジェフ、喋って、喋って」

 ジェフは以下にも仕方ないという感じでこんなことを言い出しました。「あのダイヤは火山で見つけた。クレーターから中に入れるんだ」もちろん、これは時間稼ぎの嘘。これにまんまと引っかかったリーダー、二人の見張りを残して金探しに急行するのです。この時突然、その火山が爆発。続いてカリフェトノフがこの隙をついて見張を倒しジェフ達を助けます。彼らはそのまま洞窟へ戻り柵を直して謎の一団を迎え撃つ準備を整えるのでした。一方騙されたと知ってリーダーたちは引き返してきます。そしてさらにジェフ達が逃亡しているのを見て怒り狂い見張をドツキ倒すのでした。リーダーは叫びます。「奴らはもとの洞窟に戻ったに違いない。奴らを襲って生け捕りにするのだ」

 これから始まるのが謎の一団対ジェフ達の攻防戦。攻め寄せる一団に対してジェフ達はライフル・ピストル、あらかじめ柵に装備しておいた木の実ガトリングガン、椰子のみ投石器(石じゃないけど)などを使って彼らを翻弄します。木の実が当たってたじたじとなる一団。はっきり言ってしょぼいです(笑)。しかし、ついに木の実、椰子の実がつきて退却するジェフ達。洞窟の入り口に火薬を仕掛けて爆発させます。しかし、謎の一団ひるまずに「追え、追え、生け捕りだ」

 また洞窟の奥へ。今度は芋虫の化け物はでません。しかし後を追ってきた謎の一団。壁がきらきら光っているのを見て「これは金だ、よし、金を見つけたからには奴らは用済みだ、生け捕りなんかすることはない、撃ち殺してしまえ」ジェフは再び爆弾を仕掛けて爆発させると、はい、崖に沿ってあった道が爆破され、ようやく一団から逃れることができたのです。ジェフ達は洞窟のもう一つあった別の入り口から海岸へ逃げ出すのでした。彼らはもう一度山の中に隠れることになります。もう何回同じことを繰り返せば気が済むんだか(笑)。

 この時突然、カリフェトノフが「ジェフ、君のおじさんが来なければ我々はおしまいです」いきなり英語を喋りやがった。「え、何、どういうこと」と呆然とするジェフ、教授。カリフェトノフは二人、それに映画の観客に向って種明かしです。「私実は、あなたのおじさんに雇われたプロの役者なのです。本名をビグビーといいます。あの人喰い土人たちも役者です。付け加えていえばいろいろ出てきたモンスターも全て作り物。あなた方が使っていたライフルやピストルの弾も空砲でした。この島は人工の冒険島なのです」

 やっぱり全て作り物で仕組まれていたのですねー。だったら彼らの乗ってきた船、ドリーム号の爆沈も仕掛けだったの?それにしては随分と派手に爆発していたようですが(笑)。

 ビグビーはにっこりとして「この冒険旅行はメグさんからのプレゼントだったのですよ」

 そしてビグビーはおじさん、ピーター・カッシングとの取り決めで火山を爆発させて合図したら助けに来てくれることになっていたといいます。これを聞いた教授、「火山の爆発も作り物かい」と憮然。「でも、今だ、おじさんたちは到着していない。何かあったのでしょうか」と言ったその口が渇かぬうちに帆船ドリーム号が現れたという・・・。ジェフ達は歓声を上げて砂浜へ。そしてボートから降りてきたカッシング、メグとご対面です。硬く抱き合うジェフとメグ。教授はカッシングに「ところであの賊たちも仕込みなのでしょうか」と聞いたらカッシング、ぽかーん。「いや、何のことか分からないが」

 ここで謎の一団登場ですよ。リーダーはようやく覆面を外して素顔をあらわにします。息を飲むカッシング、「おお、お前はオークションで私と島を争ったタスキナーではないか」分かりきっていたことですけどね(笑)。しかもこの時ドミニカが懐からピストルを取り出してジェフに突きつけます。「ふふふ、あたしもタスキナー船長の仲間なのさ」

 タスキナーは「よし、カッシング、金のありかを教えるのだ、本来は私のものになっていた筈の金をな」突然、どこからともなくキューンと高い音を立てて火矢が飛来、砂浜に突き刺さります。うろたえ騒ぐタスキナー一派。このチャンスを逃がすなとばかり襲い掛かるジェフ達であります。形勢悪しと見たタスキナーが逃げて子分どもは戦意喪失。みんな捕まってしまいました。また、そのタスキナーも何故か両手を挙げて戻ってきます。その背後からピストルを突きつけていたのは誰あろう、あの密航中国人ではありませんか。

 カッシングはにこやかに説明します。「彼はセングユー、爆発の専門家だ。船の爆発も彼の手によるものだ」ははあ、あの火矢はこの人が飛ばしたのですな。何はともあれ、これで一件落着。ジェフとメグは熱いキスを交わします。教授はちょっと調子に乗って「もはや、私には怖いものなどなくなりましたぞ、私は無敵ですぞ」背後から忍び寄ったセングユーが爆竹に火をつけてぽい。爆発音に教授飛び上がって「ひやー、お助けえ」と逃げてしまいます。わはは、わははと笑う一同。エンドクレジット。

 カラー・スクイーズのワイド仕様。モノラル音声。解像度は高いけれども、その分ノイズが目だってしまいます。発色の薄さも気になるところ。音質は特に悪いところはなし。標準的なレベル。英語字幕、クローズドキャプションつき。『ゴリラの復讐』(『Gorilla at Large』 1954)とのカップリング。MGMミッドナイトムービーシリーズのDVD。

エロの冒険者
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      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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