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SFシネクラシックスコミュの『ドラキュリアン』(『The Monster Squad』1987)

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 オタク監督フレッド・デッカー自らの企画・脚本によるこの作品、上手くユニバーサルの古典的モンスターたちを取り込んで実にマニアに受ける映画になっております。もー、その手の映画が好きな私のような人間にはこたえられませんよ、コレ。

「この物語が始まる百年前、西ルーマニアのトランシルバニアは暗黒の時代だった。 バン・ヘルシング博士と自由戦士の軍団は吸血鬼などのモンスターの世界を一掃し、人類を永遠の悪から救おうと企てた…でも大失敗だった」このテロップが流れて始まるはドラキュラ城に乗り込み驕敵ドラキュラ伯爵を倒さんとするヴァン・ヘルシング博士とその一党であります。博士は台座に埋め込まれた宝石のようなものを発見、「急げ、処女を連れてこい、時間がないぞ」部下が若い女性を連れてきます。博士は彼女に巻物を押し付け「さあ、はよう、呪文を読むのじゃ」

 どうやらこれはドラキュラたちを一掃するための儀式のようです。城の地下で蝙蝠から変身するドラキュラ伯爵、彼は儀式を阻止せんとゾンビたちを操って大攻撃。女性はなんとか呪文を唱え終わって宝石から地獄へ通ずる通路が開いたのですが、放り込まれたのはドラキュラではなくヴァン・ヘルシング博士のほうだったという・・・。なるほど、これが大失敗の顛末という訳ですね。

 かくして悪は滅ぶことなく舞台は現代のアメリカへ移ります。ここで登場するのが本作の主役たるガキ共(笑)。小学校で理科の授業中に怪物イラストを書いていたのがばれて先生に怒られているショーン(アンドリュー・ゴワー)、パトリック(ロビー・キーガー)、デブでいじめられっ子のホレス(ブレント・シャーレム)、ショーンの妹フィービー(アシュレイ・バンク)が主なところ。

 ホレスはこの日も悪ガキ二人にいじめられていたのですが、なんと、この日に限って中学生のルディ(ライアン・ランバート)が助けてくれたのです。皮ジャン・ルーゼントのカッコいい(笑)彼は悪ガキに「こいつは俺の友達だ、いじめるのなら俺が相手になってやる」と言って追い払ったのでした。これで感激したホレス、ショーンたちと結成している怪物クラブに彼を入れようと提案するのでした。ショーンはちょっと難しい顔をして「ウウーム、加入には怪物テストに合格することが必要だ」

 ショーン、ホレス、パトリックはぶらぶらと小学校から下校するのですが途中通りかかったのは大きなお屋敷。近所の子供たちはこの屋敷に住んでいる陰気なドイツ人男性を訳もなく怖がり「恐怖のドイツ人」と呼んでいます。

 さて、場面ががらっと変わりまして飛んでいるのがB-25爆撃機。戦争終了であまった爆撃機で死体運びをしているという・・・。そしてその死体だけしか入っていないはずの爆弾倉からなぜかがたんという怪しい音が聞こえてきまして、パイロットの一人が様子を見に行きます。爆弾倉の中に「フランケンシュタイン」と書かれた棺桶がおいてあるのがおかしい。いきなりちゅーちゅーと蝙蝠が飛んできて立ちすくむパイロット、その背後には、おお、いるよ、いるよ、ドラキュラ伯爵が!ようやく気付いたパイロット、そのまま伯爵にチューチュー血を吸われてしまうのかと思ったのですが、さにあらず、彼はとっさに爆弾投下レバーを操作、爆弾倉を開いたのです。

 ドラキュラはとっさに蝙蝠に変身したので良かったのですが、彼のお目当てらしいフランケンシュタインの棺桶は地上目掛けてまっさかさま。ドラキュラ、後を追います。そして沼にじゃぼーんと落ちる棺桶。

 翌日、ショーンたちはアジトのツリーハウスでさっそくルディに「怪物テスト」を実施。「ドラキュラの退治方法は」「胸に杭を打ち込むこと」「狼男の退治方法は」「銀の弾丸を使う」「見越し入道から逃げる方法は?」「知らないよ、そんなの」「ぶー、残念でした、見越し入道、見越したって叫べばいいんだ」しょうもないテストでございます(笑)。これが終わって自宅に戻ったショーン、ママからガレージセールで買ってきたという本をプレゼントされます。その本の作者というのがなんと「ヴァン・ヘルシング」だったという。大喜びのショーンですがドイツ語なので内容が分かりません。

ママにもドイツ語は読めない筈なのにどうしてこれがショーン向けの本だと分かったのでしょう(笑)。

 そしてその夜怪奇な事件が連続して起こります。まずは刑事であるショーンのパパ(ステファン・マチット)の警察署に「自分は狼男である。今夜は満月であるから危険がアブナイ、ただちに自分を捕縛、監禁せよ」と主張する男が現れました。警官たちが相手にしないでいる間にうっかり窓から満月を見てしまった男、暴れ始めます。物凄い力を出したので取り押さえようとしてもどうにもならず、結局銃殺されてしまいます。さらに博物館から2000年前のミイラが盗まれる事件も発生。呼ばれたショーンのパパ、侵入者がないという話を聞いて「なんだ、だったらミイラが一人で歩き出したっていうのか!」

 次の瞬間、道路をよろよろ歩いているミイラが映るというマコトに洒落たギャグ。

 射殺された男は救急車に乗せられて病院へ向うのですが、死んでいた筈の男が動き出した。そしてその腕にみるみるうちに毛むくじゃらになって爪が鋭く尖り・・・「ウォーでがんす、ウォーでがんす!」変身した狼男、救急車の運転手を殺害して逃げ出します。

 そしてフランケンシュタインの棺が落ちた沼地にドラキュラ、狼男、ミイラ男が集合。満足げに頷いたドラキュラ、沼に向けてステッキを突き出します。すると沼の水がざわざわと波立って現れたのがフランケンシュタインの棺抱えた半魚人!ドラキュラは棺の蓋を開けるとステッキから電線を繋いで横たわっているフランケンシュタインの怪物に接続。便利なステッキですな。「さあ、今こそお前は蘇るのだ」天空に向けたステッキに雷がずどどんがしゃーん。この電流が怪物に流れてさあ、復活だ。怪物、眼を開けるとドラキュラに向って恭しく「お久しゅうございます、ご主人様」

 フランケンシュタインの怪物が喋るのには物凄い違和感ありますけどね。

 ショーンは自宅の台所で冷蔵庫に「アルカード(Alucard)さんより電話あり」というメモが張ってあったのに気がつきます。モンスターマニアであるショーンはこれがドラキュラ(Dracula)の変名であると考えて、我が家は何故だか知らないけれどもドラキュラに狙われていると確信したのです。同じころ怪物クラブのメンバーである少年ユージーン(マイケル・フォスティーノ)が寝ているパパを叩き起こして「僕の部屋のクローゼットにモンスターがいるよ!」寝ぼけ眼のパパ、どうせ悪い夢でも見たのだろうと考え部屋に入ってクローゼットのドアをぱっと開けるなりユージーンに向き直って「ぱぱーん、ほら、パパがモンスターたちを追っ払ったからもう大丈夫だぞ」その奥にはミイラ男が潜んでいたのですがユージーンの方を向いているパパは気がつかなかったのです。「じゃあ、パパは寝るからな、おやすみ」パパ戻ってしまいました。残されたユージーンが酷いことをされるのではないかと思ったのですがミイラ男はそのまま窓から出て行ったのであります。

 この後沼地の屋敷に居を構えたドラキュラ、フランケンシュタインの怪物に命令します。「子供たちがヘルシングの本を持っている。取り返すのだ。子供たちを皆殺しにしてもかまわんぞ」怪物は頷いて「ふんがー」出動します。

 翌日例のツリーハウスで開かれた怪物クラブの緊急会議。ショーンは「町にモンスターがいる。狼男、ミイラ男、ドラキュラもいるぞ。奴らは何かを企んでいるんだ。だから僕達はモンスター討伐隊を作って戦わなければならない。その武器はママが買ってきてくれたヴァン・ヘルシング博士の本だ」でもドイツ語だから内容が分からない、近所でドイツ語が出来る人と言えば・・・そう、「恐怖のドイツ人」だ。そこで彼らはおそるおそる恐怖のドイツ人を訪ねるのですが、あにはからんや、このドイツ人は実はとっても良い人で、ショーンたちにパイをご馳走しながら本の内容を噛んで含めるように説明してくれたのであります。

 ここで場面が変わって兄さんたちに仲間はずれにされたフィービーが寂しそうに池の辺でひとり遊び。そこに近づいてきたのはもちろん、フランケンシュタインの怪物です。こういうオリジナルからの引用は嬉しい限り。でもオリジナルどおりだとこの後フィービーは池に投げ込まれてしまうことになるのですが(笑)。

 ドイツ人が説明してくれた本の内容は手っ取り早く言うと「悪と善の戦い」に関するものでした。100年に一度だけ善と悪の力のバランスが取れる。そのときにあるお守りに呪文を唱えれば地獄へ通じる穴が開いて悪しき者共を始末してくれる。ただし、その呪文を唱えるのは処女でなければならない、またこのお守りを悪の手に奪われれば最早望みはなし。悪を退治する方法は永久に失われるというのです。これを聞いてショーンが「ルディ、君、処女の友達いるかい」と尋ねるのがオカシイ。

 これでドラキュラたちとの戦い方が分かった。あとは彼らより先にお守りを見つけなければならないと決心する怪物クラブの面々。と、その時彼らの前に現れたフィービー、「お友達を紹介するわよ」なんて言います。そのオトモダチというのがなんと、フランケンシュタインの怪物でした。震え上がる少年たち。

フィービーは「みんな怖がらなくってもいいのよ、このフランケンシュタインはとっても優しいわ!」かくしてフランケンシュタインの怪物とフィービーが怪物クラブに加わったのです。てっきりヘルシング博士の本奪回を命じられたフランケンシュタインが何らかの企みをもって少年たちの仲間になったと思ったのですが、これがそんなことは全然なかった。本当に友達になっちゃったんです。あろうことか少年たちはフランケンシュタインの怪物に「おーい、フランキー」と気安く呼びかけている。フランケンシュタインの怪物、「フランキー、フランキーッテ、ソンナ人ヲ堺ミタイニ」と思ったとか、思わなかったとか。

このギャグ、分かりにくいと思うのでちょっと説明。この堺というのはフランキー・堺のこと。フランキーと呼ばれた怪物が「そんな人を気安くフランキー・堺みたいに呼ぶな」とボヤいたというギャグでございます。

 そんなこととは露知らず、ドラキュラは狼男を連れて屋敷内を探索中。「ヘルシングめ、きっとお守りを見つけてやるぞ」と呟いておりますので、ここは100年前はヘルシングの屋敷だったのかな。ドラキュラ、耳に壁をあてて拳骨でこつこつ叩いて秘密の通路や部屋を探しております。そんなマメなドラキュラ、僕達の知っているドラキュラと違う(笑)。ついにうつろな音が響く箇所を見つけたドラキュラ、歓声を上げて“ツルハシ”使って壁を壊します。だからこんなドラキュラ、僕達の知っているドラキュラじゃないって言ってんだろ!

 壁の向こうに秘密の部屋があって、その中央できらきら光るものが。ドラキュラは「おお、あれがお守りだ、ついに見つけた。これで私の世界征服はなったも同然!」と叫ぶのでした。

 もうえらいことになっているのですが、そんなことを知らないモンスター討伐隊の面々は暢気なもの。フランケンシュタインの怪物と遊ぶフィービー、小学校で授業を受けるショーンとパトリック。陸軍へ「モンスターがいます。助けてください」と手紙を送るユージーン。唯一、ルディだけが母親の銀食器を溶かして銀の弾丸作ったり、武器になる弓矢を盗み出すなどして対決の準備に余念がありません。

 さて、いよいよ問題の夜がやってきました。ドラキュラは人間に戻ってしまった狼男を監禁します。そして三人の人間の女を夕食として頂いて、さあ、準備万端、これから世界を征服しに出かけようってなものですよ。でも、ドラキュラ、ある大事なことをすっかり忘れています。そう、ヘルシング博士の本を探しにやったフランケンシュタインの怪物のことを。おまけに椅子に縛り付けられていた狼男がロープを切って逃走。公衆電話で警察に通報したのです。これを受けたショーンのパパ、「奴はお前の息子を殺す」と言われて詳しい事情を聞こうとしたのですが、その前に狼男が変身してしまったのです。「ウォーでがんす、ウォーでがんす!」これを聞いたパパ、呆れて、「またこんなのが出たよ」だって。

 モンスター討伐隊はルディとパトリックを除いて沼地へ集合。彼らは例の屋敷でお守りを探そうというのです。この場にいないルディとパトリックは「処女調達隊」(笑)、パトリックのお姉さんをツリーハウスに連れ込んで二人でもじもじしながら、「あのう、そのう、姉さん、あれかい」「あれって何よ」「あれってば、ほら、男としていないってというか、まあ、そういうことなんだけど」「何言っているのか全然分からないわ」呆れたルディがついに「だから、君はヴァージンかって聞きたいんだよ」こういう騒ぎは楽しいですね。これでお姉さんが処女ということが判明しまして、他の仲間とは午後10時に町のハンバーガーショップで落ち合うことになります。

 そしてショーンたちは屋敷に潜入。その直前にユージーンが沼から顔を出した半魚人にびっくりするというギャグが入りますが、これはあまり面白くないのでソッコー、忘れてくださって結構です。

 ところがこの時偶然にもドラキュラがダイナマイトでお守りのある部屋との壁を破壊しようとしていました。マッチをすってダイナマイトに火をつけるドラキュラって、やっぱり僕達の好きなドラキュラと違う(笑)。これでどかーんと大爆発。このショックで入り口の天井が崩れ少年たちを庇ったフランケンシュタインが埋もれてしまったのです。さらにドラキュラの犠牲になった三人の女、狼男、そしてドラキュラ伯爵その人が現れて少年たちは挟み撃ちにされてしまったのでした。ショーン、あせって「きっとこんな屋敷には秘密の通路があるんだ、それを見つければ」と言って壁を叩いたりしています。するといきなり床がぱかっと割れて少年たちは下へ落ちてしまいました。その落ちた先が偶然にもあのお守りが置いてあった部屋だったのですって、この屋敷、一体どんな構造になっているんだ(笑)。

 ショーン、お守りを奪って逃げ出そうとしたのですが、ドラキュラが登場。「小僧、そうはさせんぞ」しかし、ここでホレスが食べ残しをポケットにしまってあったにんにく入りピザを思い出します。それをドラキュラの顔面に押し付けるとさすが、にんにく入り、じゅーと顔面を焼かれて悲鳴を上げるドラキュラ。その隙に少年たちは逃げ出します。

 なんとか屋敷の外へ脱出したショーンたち、と、ここへ車で恐怖のドイツ人とフィービーがやってきます。仲間たちが約束の時刻に来ないことを心配したルディたちも自転車で合流。「よし、さっそく儀式をやるのだ。場所はそうだ、教会がいい、教会へ行こう」みんなドイツ人の車に乗り込んで教会へGO!午前12時まであと20分、まさにぎりぎりのタイミングです。しかしここでミイラ男が車に飛びついてきた。しかし、ルディ、慌てず騒がずミイラ男の包帯の端を矢に結んで木に打ち込みます。これで包帯がほどけてミイラ男の体がばらばらと砕けてしまいます。残ったのはガイコツだけでした。

 怒り狂ったドラキュラは特製の霊柩車リムジンで出撃(笑)。狼男からの電話がやっぱり気になったパパも同僚を乗せてパトカーで出撃。この二台が偶然にもすれ違うのであります。パパは「あ、あの霊柩車は救急車の事故の時に目撃された奴に違いない」パトカーをUターンさせて追跡します。この霊柩車がどこへ向ったのかというとこれがショーンの家。リムジンから降り立ったドラキュラ、またダイナマイトにマッチで火をつけてツリーハウスに投げ込んで爆破。びっくりしたパパ、パトカーから降りて「何をするんだ、この野郎、手を挙げろ」ドラキュラはにやにやするばかり。「このヘンなマント着やがって、この○○○○め、死ね」パパ、ピストル乱射しますが当然ながら効果なし。逆にドラキュラ、またダイナマイトに火をつけてパトカーにぽい。どかーん、パトカー、乗っていたパパの同僚もろともこなごなになってしまいます。そしてドラキュラ、「お前の息子を殺してやる」と叫ぶなり蝙蝠へ変身、飛び去ってしまうのです。

 ショーンとフィービーがアブナイ。パパはショーンの部屋にあったトランシーバーで彼に呼びかけます。するとショーンが「パパ、僕らは教会へ向ってる、助けて!」パパも教会へ向います。

 さてモンスター討伐隊の面々はようやく教会へ到着。でも扉に鍵がかかってました(笑)。仕方ないので教会の前で儀式を始めようということになり、早速ドイツ人がパトリックのお姉さんにドイツ語の読み方をレクチャー。「えー、なに、」それー、わたし、超分からない」ってうるさいよ、このお姉さん、人類の未来がアンタにかかっているんだからもっと真面目におやんなさい!

 この儀式をやられたらみんな地獄の穴へ吸い込まれてしまう。そうはさせじと駆けつけるモンスター軍団。ショーンのパパ、警官隊もやってきて人類対モンスター軍団の壮絶な戦いが始まります。ショーンとパパは協力して狼男のシャツにダイナマイトを差込み、ばらばらにするのですがその肉片が集まって狼男復活!”「ウォーでがんす、ウォーでがんす」と警官たち相手に大暴れ。そこでルディが警官のピストルに銀の弾を込めて発射。狼男は倒れ人間の姿に戻ります。そして、「ありがとう、よくやってくれた」とルディに礼を言って息絶えるのでした。

 マンホールから半魚人出現。警官隊が蹴散らされます。しかし、ここでホレスが警官のショットガンを持ち出して見事これを撃破。偶然に目撃したいじめっ子二人が「デブ、すげえ、良くやった」と叫ぶのに「僕の名前はデブじゃない、ホレスだ」そしてショットガンを構えるカッコよさ(笑)。

 この間にようやく呪文を唱え終わったパトリックのお姉さん、しかし何も起こりません。パトリック、「お姉ちゃん、本当にバージンなの」お姉さん、決まり悪そうな顔で「いや、それが一回だけ試してみたのよ」試してみたって何やねん!結局このお姉さんでは駄目だということで、今度は正真正銘間違いのない処女であるフィービーが呪文を読むことになったのです。

 呪文をなんとか半分くらいまで読んだところでドラキュラがフィービーを捕まえます。ドイツ人を吹っ飛ばしたドラキュラ、フィービーを持ち上げると「こら、このクソガキ、なめやがって」と怒鳴りつけます。ドラキュラ、大人げありません(笑)。しかしそのドラキュラを背後から捕まえたのは誰あろう、フランケンシュタインの怪物だったのです。彼はドラキュラを投げ飛ばしてフィービーを助けます。投げられたドラキュラは尖った柵のうえに落ちてぐさ、刺し貫かれてしまったのです。

 フランケンシュタインの怪物の助けでフィービーようやく呪文を唱えることができました。今度は大成功、地獄の穴が開き怪物たちは中へ引きずり込まれていきます。往生際の悪いドラキュラ、ショーンにしがみついて耐えようとしたのですが、ショーン、落ちていた杭を拾って「いつまでもお前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んで胸にぐさっ。たまらず手を離すドラキュラ。すると彼の背後にヴァン・ヘルシング博士が現れてドラキュラを捕まえます。そして彼はショーンに向かってサムアップのサインを送り、「グッジョブ!」と叫ぶとドラキュラもろとも穴に吸い込まれたのです。

 しかし、少年達を助けたフランケンシュタインの怪物にも運命の時が迫っていました。彼は「待っていかないで」と泣き叫ぶフィービーに「サヨウナラ」と告げ、穴に吸い込まれてしまいます。

 これで全ての怪物は退治されました。と、この時戦車と兵隊たちがやってきました。ユージーンの手紙に今頃答えて出動してきたのです(笑)。司令官はえらいことになっている現場を見つめて「誰か、説明してくれるものはおらんのかね」この言葉で進み出てきたのがショーン。「僕が全てを説明します」司令官は怪訝な顔で「そういう君は一体どなたかな」「モンスター討伐隊ですよ!」

 エンドクレジット。

 いやー、ごく普通に楽しんで見ることができました。ブルーレイソフトで発売されたらきっと買ってしまうであろうくらい気に入りましたよ。

カラー・スタンダード。モノラル音声 レンタル落ちVHSソフトなので画質・音質とも評価外。日本語字幕付。

 エロの冒険者
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      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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