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SFシネクラシックスコミュの『In Hot Pursuit』(『Polk County Pot Plane』 1977)

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 『In Hot Pursuit』(『Polk County Pot Plane』 1977)

やけにコミカルなオープニングの音楽でコメディの映画と思ったらあにはからんや、麻薬の取引を失敗してひたすら警察から逃げ回るというつまらない映画でございました(笑)。登場人物の名前がオーシュ(ドン・ワトソン)、ブーシュ(ボビー・ワトソン)、機長(ベン・フィールド)とやけにカンタンなのも私の不安を掻き立てます。劇中登場の飛行機DC-4はN67038が演ずるというクレジットによるギャグもつまらない。

 さて、映画が始まりましてぶんぶん飛んでいるDC-4。機長は眼下の空き地にキャンピングカーが止まっているのを見つけて「よし、着陸するぞ」見事な腕でDC-4を着陸させます。キャンピングカーに乗っていたのはオーシュ、ドーシュと他名前の分からぬ二名。これはもちろんマリファナの取引です。金と交換にキャンピングカーに麻薬の袋がどかどかと積み込まれていくのです。ところがこれを警官隊が見張っていた。彼らはなぜか「取引終了して飛行機が離陸しようとするまで待って」から現場に突入。機長、慌ててDC-4を離陸させようとします。前方をパトカーに塞がれたのですが必死の思いで機首を持ち上げなんとか離陸に成功。

 積み込みやっている時点で踏み込んでいれば飛行機もラクに捕まえられたのにね。

 一方、そんなことがあったとは夢にも知らず暢気にキャンピングカーを走らせるオーシュとブーシュ。いや、タイミングから言って絶対気がついてない筈はないのですが(笑)。オーシュとブーシュ、ようやくパトカーに追われていることに気がつきまして、「こら、やばか、飛ばすバイ!」ここから延々続くカーチェイス。オーシュは何とかパトカー群を振り切ろうと二度も三度もわき道に入るのですが、パトカーはやすやすと後をついてくる。わき道に入るたびに道路事情が悪くなって最後はまるでけもの道ですよ(笑)。そして再び幹線道路へ出たキャンピングカー。ブーシュはショットガンを取り出すと「きさん、死ね、死ね」とパトカーに乱射します。対するパトカーは体当たりでこれに応えるという妙に迫力タップリのアクションシーンでありますな。

 さて何時までも続くかと思われたこのカーチェイスですが終わりは唐突にやってきました。対向車線を走ってきたブルドーザーを積載した大型トラックがキャンピングカーに衝突、その屋根を削いでしまったのです。この時おじさんが運転していた乗用車も巻き込まれてクラッシュ。キャンピングカーはふらふらと横道に入って、ついに林の中でパトカーに包囲されてしまったのでした。オーシュ、ブーシュ、他二人は会えなく逮捕。手錠をかけられ裁判も何もなしでクレイトン郡刑務所へ送られてしまったのです。

 追突したトラック、スピードを緩めもしないでそのまま走り去ってしまいます。いや、ぶつかったんだから止まれよ(笑)。そしてこの事故に巻き込まれてぐしゃぐしゃになったおじさんの車がとぼとぼ自宅に戻ってきて奥さんに「ンマー、車がぼろぼろばい、あんた何したとね」と怒られるつまらないギャグもあってサービス満点。

 さて、刑務所に入れられたオーシュとブーシュと他二人、オーシュだかブーシュだか(見分けつかないの、この二人)は恋人のデニース(ウィロナ、ミリーズ)に電話を掛けて「おいたち、4人捕まったとばい。クレイトン郡刑務所におるけん、キングピン(ボス)に知らせちゃらんね」さっそくデニースが叔父であるキングピンに連絡します。キングピンは麻薬組織の幹部を自宅に呼び寄せて打ち合わせ。「とにかく4人ば脱走させようや」ということになりました。連絡係りとなったのはデニース。彼女はさっそく刑務所へいってオーシュだか、ブーシュだかに面会。「明日の午前11時にヘリコプター飛ばしてくれるごと頼んでくれんね。おいたちはそれで脱走するけん」ということになりました。

 キングピンはすぐにヘリコプターを手配。このヘリコプターが約束の午前11時に飛んできますってぇとオーシュとブーシュと他二人が警備員一人という厳重な警戒の中、屋根の修理をしております。ヘリコプターに気がついた4人、わっと警備員に襲い掛かってやっつけると、ヘリコプターに乗り込むのです。ただ、このヘリコプターの定員は4人。余る二人はヘリコプターのスキッドに捕まって逃げ出すというこれまた迫力たっぷりのスタントであります。下から警官たちがばんばん拳銃やらショットガンを撃ってきたけれどもなんとかヘリコプターは脱出に成功。郊外に下りて迎えの車に4人を引き渡したのです。

 この時4人が囚人服を脱ぎ捨てると下に着ていたのがカーチェイスやっていたときと同じGパン、シャツだったという・・・。もうあまりのいい加減さに私、言葉がありませんよ(笑)。

 さて、キングピンの自宅にやってきた4人・・・って3人しかいないじゃないか。オーシュ、ブーシュと他一人になっているぞ。さらにこの他一人が「きさん、へまばかりしてからくさ、死にやい!」とキングピンに射殺されてしまうという・・・。キングピン、オーシュとブーシュも血祭りにと思いきや、金を渡して「名誉挽回のチャンスばやる。この金でジョン・グラージという男にあってまたマリファナば買ってきやい。グラージは18輪トラックで待機しとうけん、すぐ分かるぜ」そんな目立つ乗り物使ったら警察にもすぐ分かってしまうと思うけれども(笑)。

 で、冒頭と同じ麻薬取引が繰り返される訳です。麻薬運んでくる飛行機も同じ、降りるところも同じ、違いはキャンピングカーが18輪大型トラックになっているだけ。今度は無事取引終了と思われていたのですが、やっぱり警察に緊急配備をかけられてしまって、またまたパトカー対18輪トラックのカーチェイス。もういい加減にしろよ、お前ら(大笑い)。

 これで延々とカーチェイスが続きます。そしてわざとらしく家を丸ごと運ぼうとしている業者が登場。お察しの通りパトカーに追われたオーシュ、ブーシュの大型トラックがこれに突っ込む訳です。この時なぜか移動中の家の中で寝ていた男が残骸の中から出てきてびっくりするというつまらないギャグ第二弾もあり。パトカー群はこの残骸に阻まれてトラックを追うことができません。

 見事パトカー群を振り切った18輪トラック。森の中にある秘密倉庫に到着して任務完了。ほくほくしながら家へってもう誰の家か分からないの(笑)に戻っていきます。そしてボスに作戦成功を電話で知らせるのですが、その返事は「きさんら、このまえ逮捕されてマリファナ警察に押収されたろうが。それに見合う金ば奪ってこんね」それでオーシュとブーシュは今度は現金輸送車を襲うという・・・。彼らは自家用車のカマロで現金輸送車を尾行。彼らが金の積み込みのために銀行に立ち寄ったところを追い越して罠を仕掛けます。わき道に入ってチェーンソーで木を倒し道を塞いだのです。そんなこととは露知らず金を満載した現金輸送車は走ります。もう延々走ります。この間にあの脇道に他の車入ってきたらどうするつもりなんでしょ(笑)。

 まあ、延々待たされた挙句ようやく強盗計画が発動。オーシュ、ブーシュの仲間二人が二台の18輪トラックを使って現金輸送車を追い立てたのであります。取り囲むようにしてわき道に押し込みます。現金輸送車はついにあの倒された木に行く手を阻まれてストップするのでした。オーシュ、ブーシュたち4人は拳銃・ショットガンを乱射。しかしこの時現金輸送車の警備員の反撃によって仲間二人が射殺されてしまったのです。怒ったオーシュ、ダイナマイトに火をつけて現金輸送車に投げ込みちゅどどどーん。警備員たちを吹き飛ばしてしまいました。

 金を回収した、オーシュ、ブーシュ、仲良く並んだ仲間二人の死体に目をやって・・・、そのまま放ったらかして行ってしまいましたとさ。その後またまた繰り広げられるカマロとパトカー群のカーチェイス。もういい加減にしろと思います(笑)。オーシュとブーシュ、あるおばさんがつい先ほど買ってガレージに入れておいた新車を発見。ぼろぼろになったカマロと入れ替えてしまいました。近所の人を集めて得意げに「あたしの新車ば見てちょうだい」とガレージの扉を開いたおばさん、自分の新車がぼこぼこのカマロになっているのを見てううーん、卒倒してしまいましたとさ。オーシュ、ブーシュ、この車入れ替え作戦のおかげで無事逃走に成功します。

 強奪には成功したけれども大切な仲間を二人も失ってしまったと嘆くオーシュ、ブーシュって、そんなに大切な仲間ならちゃんと死体を持って帰れって言うんですよ(大笑い)。彼らはついにボス、サンディに「あの、引退ばさせてくれんですか」と頼むのでした。ちなみにこのボス、サンディは最初に出てきたジョー・キングとは別人。いつの間にか彼の地位を継いでいたんだそうな。90分もある映画なんだからそれくらい説明しろ、コンチクショーと思います。

本当に話の流れが良く分からない映画です。

 もっともただ引退させてくれる訳がありません。二人には最後の大仕事が課せられることとなります。あのいつもマリファナ積んで飛んでくる機長さんがじきじきにオーシュ、ブーシュを尋ねまして「1,000万ドルの大仕事だ。コロンビアからコカイン、マリファナをがば持ってくるばい(たくさん輸入するぞ)。これば四台のトラックに分けて運ぶったい。この仕事が終わればお前らフリーやけん、がんばりやい」「よっしゃ、いっちょブワーとやるばい」と張り切るオーシュ、ブーシュ。

 捜査当局の目をかいくぐるために森をブルドーザーで切り開いて滑走路を作ります。ここに機長のDC-4が着陸してオーシュ・ブーシュの指揮の下、四台のトラックに麻薬が積み込まれます。積載が終わるなり次々と出発するトラック。ところがあにはからんや、これがやっぱり警察に見つかっちゃいまして、作戦失敗。ラジオが「四台のトラック、DC-4を使った大規模な麻薬密輸作戦が警察に摘発されました。トラックは捕らわれています。しかしDC-4はもう飛びたてないので、警察はこれをどうやって運ぶのでしょうか」

 このニュースを聞いたオーシュ、ブーシュは愕然。とりあえず機長を電話で呼び出して今後の身の振り方について相談します。引退するっていっても金がなければどうしようもないですからねー。三人で相談した結果、出てきた結論はがっつり金を溜め込んでいるサンディから金奪おうやないかということでありました。

 彼らは犬を一匹購入し、車でサンディの家へ。そして「なんや、なんや、きさんら、今頃何しにきたと」と出てきた見張りの腕に手錠をがちっとはめるのです。その手錠からは鎖が伸びていて犬に繋がっていたという・・・(笑)。部下はわんわん吠える犬に「ひーっ」恐怖のあまり犬を引きずって逃げてしまったのです。この隙を突いてサンディの家から金庫を抱えて出てくるオーシュとブーシュ(笑)。車に積み込んで逃走します。

 それからどうするのかというともう離陸できなくなった筈の飛行機に、麻薬取引がばれているんだから、当然警察の監視下にある筈の飛行機に、金庫詰め込んでオーシュ、ブーシュ、機長の三人は大空に舞い上がったのでした。エンドマーク。フツー、こういう場合一人くらい警察の見張りついているんじゃないのか。

 カラースタンダード。モノラル音声。画質はともかくとして音が酷い。特に台詞がほとんど聞き取れませんでした。ですから実際の映画と違うところがあってもそれは私のミスではありません。一重にDVDの音が悪いからなのであります。みなさん、分かりましたか。12枚のディスクに50本の映画を収めたNightmare Worlds 50 Movie Pack Collection。Mill Creek EntertainmentのDVD。

           エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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