川辺　ゆかコミュの【ウタ便り/schoklandの歌・オランダ】

数日前、オランダ＆ベルギーでのパフォーマンスを終え帰宅しました、ただいまー！

いつものようにオランダ在住の美術家・渡部睦子さんの招待でオランダへ10日、そしてその2週間後のチベット文化際で歌うためにベルギーへ。

今回はフィールドワークよりも演奏の機会が多く、まわりの方の温かさに励まされて、おかげで集中し演奏することができ幸せ。夢のようでした。この経験がこれからのいい起動力となればと思います。

（写真：middlebuurt/schokland にて、渡部睦子が撮影）

【Shockland の歌 /オランダ】

Shockland スホックランドは、オランダ・フレヴォラント州の北東ポルダーにある、もとはゾイデル海に浮かぶ島であった場所です。
アムステルダムの東北60kmにあり、15Ｃ後半までは半島でした。
かつては漁業を営む小さな島で、住民は独自の文化を育んでいましたが、高潮で危険であるとして19世紀に放棄されました。
1942年にはゾイデル海開発の一環となる北東ポルダー干拓工事によって陸続きとなり、島でなくなりました。
しかし低い干拓地の中にすこし盛り上がった場所があり、以前は島であったことがうかがえます。また「Middelbuurt」と呼ばれる集落のあった場所には、水際の擁壁の一部が昔のまま残っています。そこは緑が豊かで、鳥たちが毎朝のびのびと池で泳いだり、羽音をたてて空を渡っていきます。

1995年には、オランダで初めて世界遺産に登録されました。
http://www.schokland.nl/pageid=23/EN.

そのシュホクランドで歌われていたうたを二つ、
7年前、お父さんがシュホクランドで漁師をしていた、ヤニーさんという女性に習いました。
今回はその曲とともにフィルミングしたり、シュホッカーのミーティングに参加したりしました。撮影された映像はチカさんの展覧会で公開されるでしょう。
でも、あれからもう7年か。。。。あの時の撮影では唇を蜂に刺されたなー、、、
今回は（も）、Almere市にある、パビリヨンという名前の美術館の招聘で再訪することができました。
ありがとうございました☆

「Kindje Met Je Mooie Oogjes　～美しい目をした子供～」

　小さな美しい目をした子供よ

　無垢で可愛くて純粋な

　私は自分に問いかけるのよ

　あなたの未来はどうなるのかしらと

　幸運の後には、恐れや心配事がやってくるもの

　あなたの未来に祈るわ

　運命はときに難題を突きつける

　あなたには、それに向かうだけの強さがある？

　世界の大海には、何千もの命が沈んでいる

　小さなたったひとつの間違えが導くもの

　そして時には、人生や幸福を決断する瞬間が来る

　この世は痛みで満ちています

　それでも、私を覚えていてくれる？

　もし傍にいなくなっていたとしても

◆シュホクランドを離れ、カンペンという土地に多くのシュホッカー（シュホックランド出身者）たちが移住しました。
下は、望郷の歌です。

　「wanneer ik in den vreemde ～いつ外国にいても」

　いつ外国にいても、鐘のなる音を聴けば

　かつて離れた私の島を思い出す

　防水壁や堤防、南のミドルビュート

　塔と水、漁師と獲物

　外国にいて、鐘が鳴る音を聴けば

　かつて離れた私の島を思い出す

　昼も夜も思い出すのは遠く離れた小さな島よ

　いつだって、この心はあなたのために鼓動してるよ