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ROギルド「KillTime」コミュの小説 本トピ

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こちらに小説書いていく方向で。もう一つのトピは設定やらを話合うとこにしましょー

コメント(49)

『ふぁぁ…っ』

プロンテラ南平原の水辺に1人寝転んでいる、なんともやる気のないアコライトが1人…。

『…、眠い…』

そう呟けばまた一つ大きな欠伸をする。
そして、ムクッと起き上がりポケットからタバコを取り出し、火をつけゆっくり立ち上がり服についた砂埃を払いある場所へと歩きだしたのだ。

『…たまには顔ださなきゃなぁ…』

タバコを吸い伸びをしながら、そのアコライトはプロンテラ南平原にある、KILL TIMEの溜まり場へと向かい始めた。

ー数分後ー

『誰かいるー…?』
無事に溜まり場へとつきひょこっと顔を覗かせるが、タイミングが悪くみんな出払っていた。

『…、ちぇ…だれもいないし〜…暇だなぁ…かといってあたしだけで討伐いけないし〜………早くプリになりたいな…』

独り言をブツブツいいながらぺたんとすわり、再びタバコに火をつけぷかりぷかりと紫煙をはきだしていく。

『…白!?』

しばらくそのまま空を仰いでいれば、隣から声が聞こえ目線を変え声の主を探し始めた。

『…マスタ?』
そこにいたのは、KILL TIMEのギルドマスター、アルマスとアミノ、みかんがいた。
アルマスはズンズンと近寄ってきて一瞬ニヤリと笑い、腕を組み見下ろしてくる。

『白、脱げ』
『やだ。』
『ぇ〜…』
『なんでマスタはいつも脱げ脱げいうんすか〜…』
『なんとなくw』

がっくりと肩を落とし、タバコを消し、ゆっくりみんなの顔を見つめた。
『これから討伐ですか?』
『そ。ゲフェが今不穏な動き見せてるみたいでな。召集かけてる。』
隣にドカッと腰を下ろしながら、アルマスははなしだした。
『なんでも、またB'z☆Cafeのやつらもいくみたいでな…』
『B'z☆Cafe…ですか…』
『あぁ…白…プリまだぁ?』
『副業が忙しいんです。まぁ、頑張って下さい。じゃ、あたしはこれからまた副業なんで…』

スッと立ち上がり、ぺこりと頭を下げ、街中へとはいっていった。



一応黒姫登場させときました。大丈夫ですかね?
〜時空戦士かなたん〜(だいぶ違う


「はぁー。どうしてこううまくいかないかな。」
シュエルは悩んでいた。
強すぎる自分の力ゆえに求められるものの大きさとプレッシャー。

「強すぎる力は自身を滅ぼす。」
師匠である彼方の一言が頭の中で繰り返される。
ずっと、強さだけを求めきた。
誰よりも強く、誰よりも速く。
ピクミンと馬鹿にされ続けたアサシン時代。
「あー、アサシンなんて耐えられないし殲滅弱いから来なくていいよ」
「ごめん、取り巻きに囲まれたら正直邪魔だからついてこないでくれる?」
うるさい。
「経験地あげるの勿体ないからついてくんな。」
「アサシンなんて格好だけでしょ?」
「なにきどってんの、仕方なくつれてきてるのに。」
うるさい。
「いいからいいから、アサはソロでもやってろばーか。」
「避けれるだけの能無しじゃねぇか。」
「いいよ、こんなの相手にしなくてぇ」
うるさあああああああああい。
「ハァハァ・・・・・・。やっぱりそう簡単には記憶は消えないわね。」
気づくと額に玉のような脂汗が滲んでいた。
ふう・・・。
周りが砂漠なのも影響してか漆黒のレオタードもうっすらと湿ってるみたい。
空は、雲ひとつない青空。太陽の日差しがまぶしい。
「もう少し休んだら、いつもの鍛錬に戻るかな。」
そして、いつもの笑顔の絶えない私に。
みんなに心配かけたくないから、誰にも言ってない過去。
あの頃の私とは違う。
いまの私には仲間がいるもの。
「ヨシッ」
自分の両頬に活をいれて勢いよく立ち上がった。
よし、鍛錬に行こうと思った矢先に。
ん?
ふと違和感を感じた。
さっきまではなかったなのに、今は確かにある気配。

「まだまだ、甘いようだな」
ばっと後ろを振り返った瞬間にはもう時すでにおそし。
背後をたられた上に、クビにナイフがあたっている。
気配にきづいてから0・3秒
とてもじゃないが人間が対応できる速さじゃない。
いや、正確に言うと人間ではありえない速さで動けたということだ。

「アサシンクロスとしての心得第7条
いついかなるときであっても鍛錬を怠ってはならない。」
聞きなれた低く冷たい声。
アサシンギルドNo.1の実力をもつエースの中のエース。
そして私の師匠でもある
「師匠相手じゃいくら修練積んでも話にならないですよぅ〜。
だって反応できるのは、時間軸を戻した後なんですから(汗。」

そう、『銀髪の隼』の2つ名をもつ弓削 彼方は時間軸を自在に操ることができるのだ。
通常時間軸とは、変えることができないものなのだが彼は対象が自分であれば一時的に未来や過去に自分を
転移させることができるのである。
なぜ、そんなことができるのかは本人もわからないらしい。
前に聞いてみたら、「常に生と死の、狭間にいたら自然にできるようになった。」とか。
まぁ、このことを知ってるのは上層部の一部と私くらいなのですが。

「だいたい、毎度毎度その登場の仕方やめてもらえませんかぁ?
 そんなだから私以外師匠と話せる人がいないんですよぅ〜。」
私が必死に、自分の権利を主張していると
「あぁ、お前が1人前になったらな」
と一言で打ち砕かれた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それで、今日はなんの用なんですか?」
この人が用もないのに、訪ねてくるわけがないと確信している私は
当然のようにその疑問をぶつけてみた。

師匠は5秒くらいの沈黙の後、
「あぁ、実はお前に頼みたいことがあってな。」
「頼みたいこと?」
喉が渇いたので水を口に含んだところ
「他でもない、ローグギルドとの全面戦争を俺と2人で阻止してほしいんだ。」

ぶぅっ!!!!思わず吐き出してしまった。
「えぇっ!!?いつそんなことが決まったんですか。」
ローグギルドとアサシンギルドの関係が思わしくないことはわかっていたが
全面戦争とまでは聞いていない。
そもそも、そんな大変なことをたった2人で行くなんて。
正気の沙汰じゃあない。

「一応、本部からの正式な通達だがお前の意思を尊重しておこうと思ってな。
 お前は昔っから根性なしだったからな〜。今回も家でめそめそ泣いてる姿
 が目にうかぶぞ。まぁ、俺一人でもなんとかなるから無理して着いてこな
 くてもいいぞ。」

カチン。
私の中で、なにかの撃鉄が降りた。
「いいわよ、やってやろうじゃないの。
 そこまで言われたら私だって黙ってられないわよ。」
師匠の目をキッと睨んで大声で答えた。

「そうか、それなら2日後に例の酒場で落ち合おう。
 お前ならきっとそういってくれると思ってたよ。」
そういってニヤリと笑うと音もなく消えた。

そのまま、しばらく方針状態だったのだが冷静になって考えてみると
はめられたことに気づいた。言いたいことも言えずにもやもやとしたまま
砂を蹴り飛ばした。あたりは夕暮れどき。まもなく暗殺者達が夜に紛れて動き出す
時間である。

「あっ」
そういえば、今日の鍛錬やってないや。

HP更新中にふっと書きたくなったのでアップ〜。
オチが微妙かも。
お互い、伝説の…(ぁ

穏やかな風の吹くいつもどうりの一日になるはずだった。
そしてその日を境に私の人生の一つは終わった事になる。
そう私は「死んだ」のだ。


プロンテラ騎士団中庭。見知ったプリーストの雛姫がベンチに座って桜を眺めている。
「今日もいい日和だね」
「あ、ココさん。えぇ、いい日和ね」
雛姫がこちらを向いて笑いかける。
花壇には色とりどりのヒナレの花が咲いていおり、周りに咲く桜は満開に近く
一部散り始めたものもある。
「ねぇ、ココさんはどうしてクルセイダーになったの?」
急な質問に少し驚く。
「唐突だなぁ。うーん…、私兄弟が多いんだ。騎士団って命の危険は多いけど
その分お給金がいいし…家族とかにも保障つくしね」
「現実的だねーそっか兄弟多いんだぁ」
「私一応長女だしね。家は聖職者の家系なんだけど…向いてなかったみたい」
兄弟はほとんど教会に世話になっている。基本的に聖職者は奉仕活動ばかりで
貧しい生活な事がほとんどだ。
「あははは〜そうなんだぁ」
「そういう雛さんこそ何でプリーストになったの?」
「えっとね…やっぱり守りたい…からかなぁ」
「うちの隊長?」
「…うん。何だかんだいってスグに無茶するから…」
「確かに…雛さんがいなかったら隊長はすでに死んでるかもねぇ」
彼女は我が騎士団の中でも1位2位を争う凄腕プリーストだ。
その彼女の旦那は私の属する騎士団特殊任務隊隊長タケベイという。
特殊任務隊とは王国諜報員だったり、表舞台よりも裏舞台で活躍することの方が多い部署だ。
その為アサシンギルドやローグギルドなども関わってくることが多い。

ザァァ……

風が吹いて桜の花びらが舞う。二人でしばらく黙って桜を見ていた。

カツカツカツ…

庁舎の方から見慣れない騎士が小走りに駆けてくる。
「申し上げます!タケベイ隊長が至急お二人を呼ぶようにと申しております。
執務室までご足労願えますか?」
顔を見合わせる。
「わかりました。すぐ行くと伝えてください」
騎士は頷くとまた小走りで戻って行った。
「なんだろう…」
私は少し嫌な予感がした。

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執務室に入ると特殊任務隊のほぼ全員が集まっていた。
全員いないのは諜報任務に行っているものもいるからだろう。
しかし何だろうこの緊迫した空気は…。
「揃ったか……本題に入ろう。…先ほどグラストヘイムの封印が完全に解かれた。」
「!!!」
部屋にいる全員が硬直するのがわかる。
「この情報はまだ一般市民には知らされていない。しかし広まるのは時間の問題だ。
そこで我々に内密処理するようにと国王命令が下された。」
「我々だけでですか!!」
「そんな…普通の小隊より数もいないのに…!!」
口々に不満の声があがる。
……この前の事件のせいか……
いきなり封印が解かれると云う事は何か意図的なものを感じる…。
先日、騎士団始まって以来の不祥事があった。
彼一人の責任ではないのは騎士団の誰もが知っている。
しかしそれを快く思わない上層部の差し金である事は容易に想像がつく。
つまり彼に責任を押し付けるという事なのだろう。 
「名誉の死」という事にして。
なんとも涙の出る話だ。
グラストヘイム。昔は大きな城と城壁、更には卓越した騎士達の集う騎士団が
あった事で難攻不落の要塞とも言われた街。しかし聖戦の戦地になったことで
今は見るも無残な姿に変わり果ててしまった。
魔物との終戦間際人間は魔物をグラストヘイムに封印し今まで難を逃れていた。
しかし時と共に封印も弱まり、無謀な冒険者達が次々と封印の抜け穴から
出入りするようになってから、封印が徐々に弱まってしまった。
「…無理に来いとは言わない。皆家族もあるだろう。
何コレくらい俺だけで何とかなるさ。」
「……」
皆何も言えなかった。無言で部屋を出で行く者もいた。
泣きながら隊長に謝って出て行くものもいた。
残ったのは…私と見慣れないアサシンと雛さんと隊長だった。
「雛、ココ、ビア…いいのか?多分生きては…」
タケベイが俯きながら言う。
「何言ってるんですか!この隊に所属した時点で覚悟は出来てますって!」
私は精一杯虚勢を張って笑った。本当は怖くて仕方がない。
「何とかなりますよ、隊長」
ビアと呼ばれたアサシンが強張った笑顔で慰める。
…こいつ誰だ…
「私も何を言われてもついていきますから」
いつもの笑顔で雛さんが笑う。
彼女の笑顔を見ると、なんとかなる気がしてくる。
「すまない…皆……。全員で生きて帰るぞ…絶対!」
「勿論!」

迫る緊迫の次回に期待!!(あるのか
漆黒の活躍にも期待( ゚ー゚)b
〜〜 (KILLTIME小話)ナンパとは 〜〜


ここはおなじみプロンテラ。繁華街のほぼ中央に位置する「BAR京」。
この街で一番大きな飲み屋であり、裏の個室では個人依頼のやりとりを行う場所でもある。

店名にもなっている、飲み屋の女主人「京」いつも穏やかで笑顔を絶やさない。
酒や依頼のためだけでなく、この女主人を目当てで現れる男も多い。
・・・謎が多く、飲み屋を始める前のことは誰も知らない。何故個人依頼のやりとりを
行えるのか・・・プロンテラ公認なのだろうか。誰も知らないことである。

飲み屋の中央にはプロンテラ騎士団の騎士、どーとヤスがいつも居座っている。
この人たちは働く気があるのかないのか・・・それはまぁさておき、
今日もカワイコちゃんを求めて一人のローグが現れた。

「あら、今日は一人?天照さんは一緒じゃないの?」
「いやあ〜あいつ最近疲れ果ててましてw それに一人じゃないとナンパしにくいs」

おっと、口が滑った。飲み屋なのに女目当てで来られたら困るのが道理。
やっばーとアミノの顔が変わる。
「w まぁあんまり無理せず頑張ってくださいねw」

・・・できた女主人である。

アミノのナンパは今に始まったことではない。といっても成功しているところを見たこともないが。
それでもこれだけ頑張れるというのは、他の女が出来ずに悩んでいる男らに爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだ。
むしろ顔は不細工ではない。ここまでナンパ成功できないのはその性格にあるのはよく分かる。本人以外は。

さて物色、物色っと・・・流石BAR京、沢山の女がきてる・・・うーむどうしようか。
ローグが獲物を狩る目つきに変わっている。はたから見たら滑稽そのものだ。南無。

ふと外を見ると雨が降り出していたが、アミノには目に入らない。今アミノの目には、一人物陰に隠れるように飲んでいる
女チェイサーしか見えていなかった。
おー・・・何かカッコいい女性(ひと)だなー
よし今夜はこの女性だ!!
アミノはその女性に近づいた。

「こんばんわ。彼女、ひとり?」
にっこりと笑いかける。チェイサーは驚いたように顔を上げた。
「・・・あんたナンパ?今そういう気分じゃないの。あっち行ってちょうだい。」
どうやらご機嫌斜めのようだ。しかしここで諦めるアミノではない。そのままテーブルを挟んで椅子に座る。
「・・・ちょっと。あなた日本語分からないの?」
「まーいいじゃないっすかー。一緒に飲みましょーよーw」

チェイサーの顔が曇る。
「あんたがここに座るなら私は向こうで飲むとするわ。」
「チョwwwwwwマッwwwwwwwww」
アミノもしつこい。狙った獲物は逃さないっと言わんばかりに。

こんなやりとりが幾度か行われ、チェイサーみかんもかなり頭にきているようだ。
「あー!もーうざい!!帰るわ!!!」
「ウェwwwwチョwwwwwマッwwwwww」
アミノが帰ろうとするみかんの腕を背後から掴んだ。
その瞬間。アミノは宙を舞い、脳天から床に叩きつけられた。
「あ・・・やっちゃった・・・おーいきみ、生きてる〜?」
返事がない。ただのしかb(ry

「しゃーない。マスタんとこつれてこ・・・」

ところ変わってここはKILLTIMEのアジト。アジトとはいってもB'z Cafeのような砦ではない。ごく普通の屋敷だ。
 敷地はとてつもなく広いが。これもKILLTIMEをよく表しているからだろう。砦に興味がなく、人数が多いので自然とこういった形になったのだ。

屋敷の中には外を憎憎しげに睨むアルマスの姿があった。
「これじゃ溜まり場いけねーじゃねーか。あーぁ・・・」

後ろにはソファーでまったりと過ごしている、というかうたた寝している雛姫の姿があった。
「ひなー、コーヒーくれー。 ひーーなーーー」
寝ぼけ眼で雛姫が起きた。
「あぃー・・・ぎゃあああああ」どがしゃーーーn
・・・またやった。やっぱ自分でコーヒー入れるか・・・
天然娘、HIプリーストの雛姫、アルマスの妻である。

しかし暇だ。何かねーかな。コーヒーを結局自分でいれ、窓を眺める。と

どーーーーーん!!「ぐぁあああ!」

後ろから何かがぶつかってきた。チェイサーといえど家の中だ。油断していたのだろう。
後ろからぶつかってきた「何か」が話し出した。
「マスター、暇そうね!私とあそびましょーw」
「てんめぇ黒姫ぇええ 突然帰ってきて何しやがる!!」
「暇なんだもーーんw」
「ごるぁあああ!脱げ!きさま!むしろ脱がす!!」
「きゃーーーーw」
こちらも天然。アコの黒姫。突然現れては突然いなくなる。今のアルマスには暇つぶしにはなるだろう。

「アルマス、みかんちゃんが何か持ってきたよ。」
「へ?あいつ今日狩りに行ったっけ?」
「見てくるー。」

雛とみかんに抱えられ、ローグがベッドに寝かされた。
「だーれ、このローグ。顔に落書きしてもいい?」
「・・・またえらいもの狩ってきたな。」
「んなわけないわっ!」
「あ・・・この人!」
「雛、知ってるのか?」
「んー、知らない。」
・・・・・


うーん・・・俺は一体・・・ここはどこだ?
「気づいたようね。」
アミノはその声ではっと飛び起きた。
そこには椅子に座ってこちらを見ている4人の姿があった。

「おいお前、どうやらみかんに酷い目にあったようだなw。」
ニヤニヤ笑っている男チェイサー。どうやら今までの話は全て話されたらしい。
「いや・・・まぁその・・・」苦笑するしかない。
「すいません、帰ります・・・」
「いや、こんな面白いやつを帰すわけには行くまい。」
「はぁ!?」声を上げたのはアミノと雛だ。
みかんは何かを考えている。
「マスタ、やっぱこいつは私が一から鍛えなおすわ。こんなのがローグの後輩にいるのが嫌すぎる。」
え?ええ?
「うむ。そうかそうか。俺は面白そうだからいいぞ。アミノとか言ったな。」
ええと、何がなんだか・・・
「お前、今日からKILLTIMEな。」
「えええええええええ!?」
「覚悟しろ、性根から叩きなおしてやる。」みかんが怖い。
「いい遊び道具が出来たなw」「ねーっw」アルマス、黒姫。
「・・・・^^;」。



ナンパとは、時に人生の道を決めてしまうことがある。 〜 アミノ(泣 〜


アミノの設定、いじりやすいんだよね。
〜〜 (KILLTIME小話) 出会い 〜〜

ここはプロンテラ騎士団養成学校。
見事騎士団に合格したものはここで日々鍛錬を行い、
その成績をもってして配属される。
ここでの成績次第ではのし上がれる制度だ。
といっても家系、血筋の影響が大きいのは今もあることで、
いわゆる「エリート」が「平民」を見下しているのはどこでも一緒かもしれない。

騎士になりたてのどーは昼寝の真っ最中だった。
「なんだどーさんここにいたのか。」
「うむ。暇なのでな。」

そこに現れたのはヤス。二人は騎士団に入る前からの知り合いだ。

「暇って・・・午後の講義は?」
「つまらん。」
「まぁなぁー 俺もさぼるか〜」
ヤスも隣に寝転がった。

今日は日差しも心地よく、空は晴れわたっている。雲が少しずつ、少しずつ、風に流されて動いていく。
二人は無言で雲を見つめていた。

「なぁヤス。俺たちは今後どうなるんだろうな。」
「ん〜?」
「このまま普通に配属されて、普通に年を取って、普通に死ぬんだろうな。普通に。」
「・・・・・」

二人はエリート、というわけではないが、それなりに道が約束されている身。それがどーには苦痛らしい。
ヤスもそれは感じていた。だがどうなろうと流れに身を任せるのも悪くないと思っていた。

どれくらい時間が経っただろう。二人は罵声で目を覚ました。

「なんだ〜?」

「お前ローグのくせになんで騎士団うろちょろしてんだ!邪魔だなんだよ!」
「それにお前もWIZだったらゲフェンからでてくるんじゃーよ!!」

見れば数人に囲まれてローグとWIZが罵声を浴びせられている。
二人はそれが誰なのかすぐに分かった。まがりなりにも同部屋の同僚だ。
といってもどーとヤスが部屋にいることは珍しく、話したこともないのだが。

「うっせーな。雑魚はどいてろよ。俺らは特別生なんだよ。ここに証明書もある。」
ローグが周りに証明書を見せびらかしている。
周りが黙り込んだ。自分より下だと思っていた者が上にいることが信じられないようで、
怒りの空気がひしひしと伝わってくる。

「まずいな・・・あのローグ・・・喧嘩になるぞ。」
「うむ。」
二人には他人事だ。

頭巾WIZが場の空気を読み取ってか、ローグの見せびらかしを制した。
「やめろってw こいつらに見せても理解できねーってww」

「ぶっw」
どーとヤスは噴出した。

「きさまらぁ!! 体力ない風情がなにをいうN」ばきっ!
ここまで届くような音で取り巻きの一人が吹き飛んだ。

「ごちゃごちゃうるせぇえええ!てめぇら騎士だからって意気がってんじゃねええええ!!!」
流石にローグだけあってか(?)先制の一撃が入ったようだ。

「きっさまぁ!!」
「かかってこいやぁ!」

2対数人。しかも実際体力で劣るローグとWIZだ。WIZなんぞ詠唱に入らせなければ・・・その思いは誰もがあるはずだ。

ばっきぃ!
・・・WIZが騎士を殴り倒している。
「てめぇらごとき魔法使うまでもねぇ!魔法が腐るわっ!」

「・・・あいつらいい根性してなぁw」
「うむ」
・・・どーさん・・・


しかし多勢に無勢、二人では無理がある。段々と劣勢になっていくのが見てとれた。

「ヤス、いくぞ。」
「え?え?」

どーが飛び出した。
ヤスが戸惑いながらも続く。
「加勢する!」
「! どっちにだ!」
「うむ。そりゃー面白い方に決まってる。」
「意義なしっw!」
二人は土煙の中に姿を消していった。
・・・面白いものを見つけた。二人の中で何かが変わった。いや変わろうとしていた。
・
・
・
・
・
・
「なーんでこっちに加勢したんだよ。お前ら騎士だろうが。」
ローグが青あざを撫でながら二人に話しかけた。
「暇だったのでな。それにちゃんと名前がある。俺はどーだ。」
「俺はヤス。俺らお前らの同部屋だぞ。」
「見たことねぇよ。」
「うむ。」
・・・


「俺はアルマス、いずれ隊長になる男だ。」
およそ自信があるのだろう、この男。騎士団には騎士、クルセイダー部門・ウィザード部門・プリースト部門と別れているが、
それ以外に特別階級クラスがある。このクラスに職種は関係ない。といっても上に上げた4部門の優等生が収集されるのが常で、
シーフ系はその職種柄、隠密活動を行うことが多い。正に稀な存在なのだ。

「俺はじんど。氷雷WIZ。以後よろしゅうに〜」
アルマスより痛々しい顔で笑いながら話しかける。話すのも痛いようですぐ苦悶の表情になったが。
頭にはWIZには珍しく頭巾。これがトレードマークらしい。外見も珍しいが、中身も珍しい。
火系はWIZでも基本のスキルだ。そのスキルを一切覚えていないらしい。
「うむ。以後よろしく」
「よろしくー」


「っお前たち!反省の色がないようだな!!罰としてもう二時間廊下にたっとれ!!!」

「・・・ウェーーーイ」
怒りの寮長の前に、4人の初めてのご挨拶は終わり、時間は深夜になるのだった。


この後、4人は一人のハイプリーストとPTを組むことになる。
それはまた今度の話。


ヤッさんのキャラがうまく描けられんわい
「見てみろよアミノ」
「ん?なになに?」
「あれだよ、あれ。ア・ネ・ゴ」

彼方が顎で示したほうを見る。KILLTIMEのアジトにある談話室。その片隅にある3人掛けのソファーに座る姉御こと、みかんとアルマス。普段は常に何かを警戒しているような鋭い雰囲気を出しているみかんが、とても優しい雰囲気に包まれている。

「へぇ…。アネゴってああいう顔するんだぁ。綺麗じゃん」
アミノの顔が赤い。
「元々アネゴって美人だからなぁ。彼女にできたら自慢できるレベルだと思うしな。しかし…普段張りつめた空気出しすぎなんだよ」
彼方が腕を組んでうんうんと頷く。
「んでもよ、俺の前じゃあんな顔してくれないぞ?」
アミノの質問に彼方がクスっと笑う。
「そりゃお前、アネゴはマスターに惚れてるってぇことだろう」
「え?」
彼方の言葉に一瞬言葉が詰まるアミノ。
「ええええ!?アネゴがマスターを!?」
ゴツ!
「声がでけぇ!」
彼方の鉄拳がアミノの脳天に炸裂する。
「いてて…。でもさ…マスターと雛さんの関係って、全員が知ってることだろ?アネゴだって例外じゃないだろうし。やっぱそれはないよー」
「ふふん。だからアミノはお子様なのだ」
「なんだと!」
「この《恋愛の魔術師》彼方が言ってるんだから間違いない!」
ビシッとアミノを指差す。
「…」
「…」
しばしの沈黙のあと、申し訳なさそうにアミノがきりだす。
「彼方…。一昨日フラれたよね?」
彼方の眉毛がピクッと動く。
「…さ、猿も木から落ちるってことさ」
「…」
「…」
「先月もフラれてたよね…?」
「…!」
「先々月も…」
「もう何も言うなアミノ…」
「…」
「…」
「飲もうぜ友よ…」
「ありがとうアミノ…」
彼方の目に光るものがあった。


「なーにやってんだあいつら・・・?」
「さぁ?」
彼方とアミノのやりとりを眺めていたアルマスが呟く。
「仲がいいってことじゃない?」
みかんがクスクスと笑う。

「まぁいいや。そうだ、頼まれてたやつできたぞ」
「え?本当?」
「おう。これでいいだろ?」
そう言ってアルマスが取り出したのは指輪だった。銀でできたシンプルなデザインの指輪。中央には「KT」と掘り込まれている。手先が器用なアルマスは、たまにギルドメンバーのアクセサリーを作ることがある。
「こんなんでよかったのか?もちっといいデザインの指輪、できないこともないぞ?」
「ううん、これがいいの。ありがとう」
アルマスから指輪を受け取ると早速薬指にはめて眺める。
「えへへへへ」
「な、なんだよ、きもちわりぃな・・・」
指輪とアルマスを交互に見ながらみかんがニヤニヤと笑う。
「なんでもないの!えへへ」
「ふーん。変なやつー」
つられてアルマスも笑う。

「っと急用思いだした。俺ちょっとゲフェンに言ってくるわ」
「はーい。いってらっしゃーい」

アルマスが立ち去った後も、みかんは指輪の余韻に浸っていた。
(やった。マスターとお揃いの指輪だー)
心の底からわきあがる感情を抑えきれない様子で、飽きもせずに薬指にはめられた指輪を眺めている。


みかそがアルマスに惚れているという設定の元書き始めてみましたが、先の展開に困ってしまいましたのであえてオチまで書きませんでした。導入部分として使ってみてくだしあ(うあ投げたよこの人!
■ある教祖の平凡な日常■

さわやかな朝日が窓から差込み、小鳥のさえずりが
心地よい朝を演出する。
「ん〜〜・・・」
窓を開け、新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んで伸びをする。
いつもより少しだけ早起きした朝。

「あ、おはようラミおねぇちゃん」
ピンク色の可愛らしいエプロンを着けた三女ルピナが朝食を食卓に並べている。
「おはよう〜あら、今日の朝食当番はルリじゃなかった?」
「ルリおねぇちゃん全然起きないんだもん・・・」
「あらあら、まったくしょうがない子ね〜」
ルピナの頭を撫で席につく、よく焼いたトーストの香ばしい香りが食欲をそそる。

「う〜・・・おはよぉ・・・」
ルピナと二人で朝食を食べていると、ようやく次女ルリエルが食卓にやってきた。
「わっ、ルリおねぇちゃん!ちゃんと顔洗って服着てからじゃないと駄目だよ!」
眠い目を擦りながら下着姿のルリがトーストをくわえる。
「きゃあっ、ルリおねぇちゃんそれはお醤油!」
そんな賑やかないつもの食事を終え、わたしは日課である教会への礼拝に向かう身支度を整える。

「いってらっしゃい〜」
「ふぁぁ〜、いってらぁ」
妹達に見送られ、わたしはプロンテラの郊外にある小さな教会へと向かった。
道行く人と挨拶をかわしながら、30分ほど歩いたところでようやく到着する。
ギギギィ・・・
少し錆び付いた扉が軋んだ音を立てて開く。
薄暗い礼拝堂に朝の眩しい光が差し込み、ステンドグラスがキラキラと輝く。
わたしは真っ直ぐ祭壇へと向かった。
そこには神の姿をかたどった小さな石像が鎮座している。
そのまえでひざまずき、わたしは祈りをささげ・・・
るわけではない。
その石像の頭を掴む。そして一気に180度ひねる。
ガコンッ!ゴゴゴゴゴゴ・・・
地響きを立て、祭壇が横にスライドしその下には地下へ続く階段が現れた。

カツンカツン
わたしの足音が暗い通路に反響する。
薄暗い階段を降りる。
「ふぅ〜」
いくつもの扉の並ぶ通路に出た。その中の一つの扉を開け小さなため息をついた。
壁にかけてある黒いマントをとり、身につけ部屋を出る。
「っと、いけないいけない」
大切なものを忘れていたことに気づき、慌てて部屋に戻り、
その大切な仮面を身につけた。

『おぉぉぉぉぉぉっ!!』
広間はけして狭いわけではないが、たくさんの信者でひしめき合っていた。わたしが姿を現すとおおきな歓声があがる。
こほん。
わたしは小さく咳払いをし、右手を天に掲げ・・・
「それじゃいつものいきますわよー!」
『おぉぉぉぉぉ!』
「声が小さいですわよ!」
『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』
広間が一気に熱気に包まれる。
「世界に笑顔とー」
『混沌をぉぉぉぉぉっ!!』
わが主、スマイル神を称えるいつもの賛美歌の合唱が始まった。

そして、わたしの演説が始まったときのことである。
ドォォォン
遠くで爆発音が響く、かすかな振動が広間を揺らす。
「たっ・・・たいへんです!」
「何事です〜?」
血相を変えて駆け込んできた信者A。
「あの八墓教団の奴らが攻めてきましたぁ!!」
ざわざわっ
その言葉に広間がざわめきだつ。
「みなさん、今こそ立ち上がる時です!邪教徒どもを皆殺・・・もとい、我ら教団の正義を示す時ですっ!!」
マントをひるがえし、わたしは叫んだ。
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』

太陽が真上に昇るころ、聖戦の火蓋は切っておとされた。
数で攻めてくる八墓教団。
「テンプルナイト隊を前へっ!」
こちらは少数精鋭部隊で対抗する。
いくら数を集めたところで烏合の衆、徐々に侵攻を押し返して
いく。
「圧倒的ですね、我が教団は〜」
戦況を見てわたしはつぶやいた。
そのとき。

「スマイル教団教祖、その首もらったぁ!」
暗殺者姿の男3人が一気に駆け込んできた。
そして男の短剣がわたしめがけて振り下ろされる。
無駄。
キィィィィン
澄んだ音を立てて短剣はわたしの防御結界に阻まれる。
「くっ・・・!?」
慌てて間合いを離し身構える3人。
「よく、ここまでこれましたね〜」
わたしは敵ながらここまでやってきたことに敬意を込めて、仮面をとりニコリと微笑んだ。
「ひっ・・・うっ、うわぁぁぁぁ!!」
すると、まるで恐ろしいものでも見たかのように一人が恐怖に顔を引きつらせ悲鳴を上げた。
「うわぁっ!俺奴の目を見ちまったぁぁぁっ!魂を抜かれるぅ・・た、助けてくれ・・・」
「ばっ、馬鹿野郎!!あれほど気をつけろと!!」
勝手に怯え、恐怖する三人。
「あの・・・魂を抜くって・・・」
「ぎゃあああ、俺も見ちまったぁぁぁ!!」
「ひぃぃ、にっ・・・逃げろぉ!!」
「あの・・・」
わたしの問いかけの声がむなしく響く。
そして再び広間は静寂が訪れる。
いったいどんなわたしの噂が流れているのかと想像すると
少し背すじが寒くなるのを感じた。
時間にしてわずか30分、短い聖戦は終結を迎えていた。

「これでよしっと・・・♪」
その夜わたしは机に向かい地図の一部に×印を書き足した。
そこは八墓教団の本部のあった場所。
地図にはすでに無数の×印が書き込まれていた。
「うふふ、今日も平和な一日でした♪」
ベットに潜り込みながら平穏な一日を振り返る。
「明日も平和でありますように〜」
わたしは祈りを捧げ、安らかな眠りについていった。


スマイル教団教祖の知られざる日常を書いてみました〜
えっと・・・KILL関係ないけど外伝ということで!
ルイン伝説その1

カキィン!

乾いた金属音が響き、弾かれた剣が宙を舞う。キリモミしながら落下してきた剣は一緒に弾かれ尻餅をついたヤスの足元に深々と刺さる。我に返りとっさに剣に手を掛けるが、首筋に鎗先を押し当てられ身動きがとれなくなる。

「まだやる?」
対戦相手のロードナイトが微笑む。

「それまで!」

「おおお!」
「すげぇ…」
「やっぱ俺達とはモノが違うよなぁ」
教官の言葉を合図にギャラリーから一斉に歓声が上がる。称賛を受けるのは鎗を収め「どうも、どうも」と笑う女ロードナイト。

「ドンマイ。よくやったほうだろ?」
ヤスはどーの言葉に苦笑いをするしかなかった。
「よくやった…、か。30秒くらいしかもたなかったぜ」
「他の連中なんか2〜3合で終わってたぞ?30秒も戦えれば十分だ」
優しい笑みでヤスを励ます。



「なんだよ。もう終わりかよ」
屋上から一部始終を眺めていたjindがつまらなそうに呟く。
「それにしても…」
視線をヤスから女ロードナイトに移す。
「なんだあのロードナイト。特別講師にしちゃ強すぎだろう…」

「うーっす。ヤスの試合どうだー?」
「ばっか、遅ぇよ。もう試合終わったぜ?」
後ろから声を掛けてきた男―アルマス―が不思議そうな顔をする。
「あれ?お前からwisもらってすぐきたんだけどな」
「それがよ、特別講師の女ロードナイトが滅茶苦茶強くてな。30秒くらいであっさりやられちまった」
「へぇ。ヤスをあっさり片付けるなんてすごい奴がいるもんだな」
「まぁ見てみろよ。あの中央にいる奴だよ」
そう言って闘技場を指差す。
「どれどれ…。ふーん、アイツかぁ。…………って!アイツは!?」
「知ってるのか?」
「金色の弾丸って聞いたことないか?」
「あぁ有名どころかロードナイトの頂点に立つ奴だろ?名前は確か……」

「ルイン=ワークス。名門ワークス家の長女にして、元プロンテラ騎士団近衛兵長」

jindの顔から驚きが見て取れる。
「金色の弾丸って女だったのか。弾丸って二つ名だから男だと思ってたぜ」
「そっちに驚くな」
「で、あれがそのルインなわけだ?」
「うむ。間違いない」
「なんにせよ、ルインが相手じゃヤスの試合時間も納得いくな。逆によく30秒ももったもんだ」
「まったくだ」
二人で顔を見合わせクスクス笑う。


闘技場では次の対戦相手の名乗りを待っていた。ヤスとの戦闘を目の当たりにしたギャラリーからは全く反応が返ってこなかった。

「名乗りを上げる者はおらんのか!」

教官のイライラした言葉が場内に響く。
「いないのなら仕方ありませんねー。私はこれで」
笑顔を浮かべながらルインがギャラリーに背を向け、出口へと歩き始めた。

「まった」
ギャラリーの中から一人の男が立ち上がった。
「申し訳ない。頭の中で作戦を立てていた。よろしければお相手願いたい」
そう言って深々と頭を下げたのはどーだった。
「よろしいですよ」
歩みを止め、中央へと引き返すルイン。

「おいアルマス。どーが戦うみたいだぜ?」
「お、近くで見てみるか」
二人は闘技場へと駆け出した。
■きるたいむ・ばとる・ふぇすてぃばる■


アルベルタ港からの船で丸一日、そんな辺境の地に
あるコンロン。
そのコンロンにある闘技場が一年に一度開催される祭典、
キルタイム・バトル・フェスティバルの会場である。
雲ひとつない快晴の中、今年も最も熱い一日が始まろうと
していた。

「みんな精一杯がんばってくれよ、熱い戦いを期待してるゼ!」
主催者であるアルマスの短い開催の挨拶が終わる。
「それじゃ、さっそく第一試合いってみようか!!」

  第一試合  MAST VS ルイン

「実況はこのアルマス、そして解説は」
「京屋です、呼んでいただきありがとうございます〜♪」
パチパチ、拍手が巻き起こる中二人の騎士が闘技台に上がる。
「おっと、これはいきなりすごい対決だぜぇ」
「無敵(イージス)の盾と金色の弾丸、注目の一戦ですね〜」
軽い準備運動をするルイン、目を閉じ集中力を高めるMAST
「へへ、手加減しないからね」
槍をバトンのように回しながらルインが言う。
「無論手加減は無用だ」
ブゥゥン、ブゥゥン
槍を頭上で豪快に回すMAST。
「俺の魔槍が・・・ぶっ!?」
ゴスッ。
何かを言いかけたが、豪快に回しすぎた槍がMASTの後頭部に直撃した。
そのまま顔からうつ伏せに倒れる。
騒がしかった会場がシーンと静まりかえった。
「えっと・・・大丈夫?」
対戦相手のルインがオロオロと駆け寄る。
「くっ・・・ふふっ、ハンデはこれくらいでいいか?」
槍を杖代わりに身を起こしMASTが言った。
「は、ハンデです!どうやら今のは女性であるルインに対するハンデだったようです!」
アルマスの言葉に会場から拍手が巻き起こる。

そして試合開始のゴングが鳴る。
「いくよっ!はぁぁぁっ!」
大地を蹴り一気にルインが間合いを詰める。
「なんのっ!」
ガキィィィィン
槍と槍がぶつかり火花を散らす。
「せいっ!」
槍を押し返しそのまま斬り付けるMAST。
「うわっと・・・!」
紙一重でそれを避けすぐさま反撃に移るルイン。
ハイレベルな攻防に会場は固唾を飲んだ。
「どうした、その程度か?」
「まだまだ、これからだよっ!」
フェイントを混ぜつつルインがすばやい連続攻撃を繰り出す。
その攻撃を槍と盾を使い巧みに防ぐ。
そんな一進一退の攻防がしばらく続いた。
「息をもつかせぬ攻防にすっかり実況も忘れていましたが、まさに互角の勝負です!」
アルマスの叫びに静まりかえっていた会場は再び歓声の
嵐に包まれた。

永遠に続くかと思われた攻防は突如終焉を迎えようとしていた。
「あっ、見てくださいルインさんが!」
「おっと、この構えはっ!!」
槍を両手で構え力を溜めるルイン
「これで終わりだよっ、たぁぁぁっ!!」
「くっ・・・!?」
槍に回転を加え一気に突き放つその一撃をMASTは盾で
受け止め・・・
「何ッ・・・ぐぁぁぁっ!!!」
ガシャン
はるか後ろで吹き飛ばされた盾が地に落ちる。
倒れたままMASTは微動だにしない。
「マ・・・MAST選手ダウン!カウントを・・・」
「無駄だよ、この一撃を受けて立ち上がった者はいない。」
肩で息をしながらルインが言う。

(俺は・・・負けたのか?)
薄れ行く意識、もはや体の痛みさえ感じない。
(しかたないな、あいつは強い・・・)
そのまま意識は闇の中へ落ちようとしていた、しかし。
(あきらめたらそこで試合終了じゃよ。)
かつての剣の師の言葉が脳裏をよぎる。
(ザイ・・・アン老師)
まだMASTが駆け出しの剣士だったころの記憶が鮮明に
蘇る。
(ザイアン老師・・・バッシュがしたいです・・・!)
血の滲むような努力でバッシュを習得したっけ。
あのころの苦しくも楽しい記憶がMASTの心に再び
闘志の火を灯した。
(そうだ、俺は負けられない!)

「まだだ・・・まだおわらんよ・・・!」
ふらつきながらも立ち上がるMASTに会場が沸く。
「まさか、この技を受けて立ち上がるなんてね」
背を向け闘技台を降りようとしていたルインが足を止め
振り返る。
その顔にはもはや余裕の表情はない。
「さすがねっ、でもこれで終わりよ!」
「俺は・・・負けんっ!!」
『はぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
二人が同時に駆ける。
キィィィィン
闘技台の中央で交差したまま二人は動きを止めた
一瞬とも、永遠とも思える静寂の時が流れる。

どさっ
MASTが膝をつくように倒れる。
鮮血が地を濡らす。
「あたしの勝ちね、でもいい試合だったわ」
ルインが安堵の息を吐き振り返る。
「ふっ・・・くくくっ」
「な・・・何がおかしいの?」
MASTの不気味な笑みにルインが再び身構える。
「・・・白か」
「白ってなにが・・・あぁっ!?」
ルインは気がついた、MASTの視線の先に。
足元にはMASTの一撃で見事に二つに裂かれたスカートが
落ちていた。
「きっ・・・きゃぁぁぁぁぁぁ!!」
まさに金色の弾丸と化しルインが闘技台を走り去ってく。
「もはや悔いなし・・・。」
ちょっぴり幸せそうな笑顔で倒れるMAST。
こうして第一回戦は幕を閉じた。

「熱い試合を見せてくれた二人に温かい拍手を!」
「とてもすばらしい試合でした♪」
「それじゃ第二回戦もこの調子でいってみようぜ!!」
アルマスの声に会場は一際大きな歓声に包まれた。

第一試合結果:△MAST(判定)△ルイン
先に場外に出たルインとダメージ量比較により引き分けb 

アルマスさんの小説と少しネタかぶりになっちゃいましたね〜
さぁ、第二試合以降を書くのです!
ルイン伝説 第2話「槍男どー」

「それでは、これよりルイン講師VSどーの模擬戦を行う。両者中央へ」

 闘技場中央で並び立つ二人。ミッドガル大陸でその名を知らぬ者がいないほど高名なロードナイトと、騎士団養成学校の名も無き騎士。何も知らない人間がこの組み合わせを見ればどちらが勝つかはわかりきったものだと答えるだろう。しかし、ギャラリーとして周りを囲んでいる人間達にはある種の期待感があった。どーならあるいは・・・。

「君がこの学校のナンバー1かな?」
「模擬戦での結果、という意味では」
「そっか。楽しめそうだねw」
「お互い様かと」
にこやかな両者ではあったが、その間では確実に火花が散っていた。 
「まずは各自武器を選びたまえ」
教官の言葉に迷うことなく槍を手にするどー。その動きを見てルインも槍を選択する。何度か素振りを行い、いよいよ二人は臨戦態勢に入る。

「勝敗は相手の参った・戦闘不能の二つとする。プリーストを待機させているから思う存分戦うがいい」
頷く両者。
「それでは・・・・模擬戦はじめ!」
いよいよ戦いの火蓋が気って落とされた。


「はっ!」

 最初に仕掛けたのはルインだった。あっという間に間合いを詰めると頭上から槍を振り下ろす。どーが体を半身移動させ槍をかわすと続けざまに薙ぎ払い。
これもどーは下がってかわす。
「おりゃ!」
「おっと!」
反撃の突きを受け流し再び距離を詰める。
「ち!」
後方へ下がるどーを追いかけ連続して突きを繰り出すが上体を軽く反らして全てかわしていく。
「やるね!」
フェイントをかけどーの側面へと移動し回転しながら薙ぎ払う。
「ふん!」
カキィン!
慌てることなくその槍を受け止めるどー。
「これでどぉ!?」
タンッと地面を蹴り上空から再び振り下ろしを行うルイン。
「!」
刹那、目の前のどーの槍が赤く輝いているのが見えた。

「くらえ!マグナムブレイク!」

ドーン!

轟音と共にどーの周辺に爆発が起きる。体内に溜めた気を武器に乗せ爆発エネルギーに変える技。通常ならこの爆発に巻き込まれ、大ダメージを食らう。しかしルインは咄嗟に地面に槍を突き刺し反動を利用してどーの後方へと着地していた。

「ふう・・・そこでマグナムブレイクなんてね。やるね君w」
「そちらこそ、今のをかわすなんて思いもしなかった」
互いにニヤっと笑う。

ギャラリー達が沸き返る。
「うおおおお!なんだこのハイレベルな攻防は!」
「どーってあんなにすばやい防御できたのか!?」
「というか、あの状態でMBかわすか普通!?」
今まで目にしたことのない試合内容に皆が興奮していた。


「よ!ヤスお疲れ!」
屋上から降りてきたアルマスがヤスを見つけポンと肩を叩く。
「お、アルマス・・・jindもかw」
「うむ、どーとルインの試合。さすがに興味がある」
二人はヤスの隣に腰を降ろした。
「しっかしどーってあんなにすごかったのかー。ルインの攻撃見切ってるよ・・・」
ヤスがため息をつく。
「そりゃそうだろヤス」
クスクスと笑うアルマス。
「どーは槍のスペシャリストだぜ?槍の距離感を完璧に物にしてる。いくら早くても距離感に狂いがなけりゃ当たらんよ、ってことだろ?」
「そそw」
jindの解説にうんうんと頷くアルマス。
「ってこたー・・・勝てるかも!」
ヤスの目がキラーンと輝く。
「槍、ならな」


 闘技場では相変わらずルインの一方的な攻撃が続いていた。ロードナイトの頂点を極める者の攻撃速度はそのへんの騎士達とは明らかに違い、槍の距離を体で覚えたどーでさえ数発の被弾をしていた。がしかし、そのどれもが致命傷にはならずどーの反撃のにルインが後方へ弾かれるという図式ができあがっていた。
「はっ・・・はっ・・・」
肩で息をしだすルイン。
(私の攻撃をここまでしのぐなんてね。うふふ。ワクワクしてきたーw)
思わず笑みを浮かべるルイン。再び攻撃の姿勢に入ろうとしたとき

「ルイン殿。失礼を承知で言いたい。貴殿の獲物を両手剣に変えてはいただけないだろうか?」
「え?」
「貴殿は槍の扱いにまだ慣れていないとお見受けした。こちらは槍の修練を1から終えている。バカにしているわけではないが、貴殿の攻撃では勝負にならないかと」

「な、なにを失礼なことを言っている!正騎士にもなっていない貴様g・・・!」
「まって」
興奮する教官をルインが制す。
「やっぱりバレてたかーw」
「うむ」
「槍はロードナイトになってから使い始めたのよね。やっぱりまだスペシャリストには適わないかー」
そう言って槍を地面に置き、場外にかかっている両手剣へと向かう。

「それからー」
「ん?」
「是非全力でやっていただきたい。ロードナイトの力をこの体で体験してみたいのです」
どーの申し出に困惑するルイン。
「全力って・・・。危ないよ・・・?」
「それでも是非!」
「うーん・・・」
数秒悩んだルインだが、結局この申し出を受けることにした。必ず防具をつけることを条件に。
「それじゃ更衣室に置いてある自分の武器を持ってくるね。それまでに準備しておいてーw」
更衣室へと向かうルインの背中に深く礼をするどー。

「感謝いたします」



次回 第3話「ヴァルキリーの化身ルイン」
たぶん・・・すぐ書く(;´Д`)
■きるたいむ・ばとる・ふぇすてぃばる第二章■


一回戦目の興奮の余韻に包まれる会場は第二試合の
開始を待ちわびている。
「それじゃ、第二試合はー」
実況のアルマスがマイクを片手に宣言する。
「俺が戦おう。」
予想外な発言に会場がざわめくが、すぐに歓声へと変わった。
「京屋さん、後を頼むぜ」
「はいな、がんばってくださいね♪」
闘技台へ上がったアルマスは会場を見回す。
「この雰囲気いいねぇ、久々に暴れるとするか」
そして観客席でくつろいでいた一人の少女を指差す。
「よしシュエル、お前が俺の相手だ」
「ふぇ!?」
いきなり名前を呼ばれ間の抜けた声をあげるシュエル。
「ほら、さっさと上がって来いよ!」
「え・・・ええええ!?」
皆に促されるまま立ち上がったアサシンクロスの少女は
事態を理解しないまま闘技台へと上った。


  第二試合 アルマス VS シュエル

「それでは、第二試合アルマスさん対シュエルさんの試合を行います〜」
「ちょっ、ちょっと待ってよ・・・」
シュエルの声は試合開始のゴングで打ち消された。
「ほら、かかってこいよ」
アルマスが腕を組んだまま不敵に笑う。
「あ、あたしこういうの苦手で・・・」
震えた声で言うシュエルはすっかり緊張し固まったままだ。
「ちっ、こないなら俺からいくぜッ」
一瞬にしてシュエルの視界から消えるアルマス。
「・・・ッ!」
いきなり背後に現れた気配に、反射的に手刀を振るう。
「なかなかいい反応じゃないか」
攻撃をかわし余裕の笑みさえ浮かべるアルマスの手には
シュエルが頭につけていたリボンが握られていた。

アルマスの一方的な試合が続く。
防戦一方のシュエルは動きが硬く、アルマスの軽い足払いで
しりもちをついた。
「いたた・・・」
「おいおい、これじゃ相手にならないぜ」
お尻をさすり涙目のシュエルの前にしゃがみ込みアルマス
は手を打ち言った。
「よし、俺が勝ったら恥ずかしいことしてもらうからな!」
「やっ、やだよっ!」
いろいろな想像をし、思わず顔を赤くしたシュエルが短剣を
構え飛び起きる。
「みんな、聞いての通りだ期待していてくれよな!」
アルマスの言葉に会場を揺るがすほどの歓声が響く。

「このっ!!」
シュエルの短剣がむなしく空を斬る。
「ようやくやる気でてきたな、だが」
再び斬りかかるシュエルの右手をがしっと掴む。
「くっ!?」
あいた左手で斬りつけるがそれも掴まれる。
握った手に少し力を加える。
「あうっ・・・」
シュエルの両手から短剣がこぼれ落ちた。
「降参したらどうだ?恥ずかしいことはしてもらうがな!」
「ぜ・・・絶対やだよっ!」
必死の蹴りを後ろに飛びかわすアルマス。
動揺し、力の入りすぎた攻撃をかわすことなど造作もなかった。すべてアルマスの計画通りである。

(さてと、そろそろ終わりにしてやるか)
一気に間合いを詰めたアルマスが再びシュエルの目の前で
姿を消す。
「これで終わりだな!」
背後にまわり、力を溜めた手のひらをその背に叩きつける。
これでシュエルは意識を失う・・・はずであった。
しかし、二度目の背後からの攻撃にシュエルの反応が予想以上に早かった。
アルマスの攻撃より一瞬早く振り返る。
ぽふっ
やわらかい感触。
背を撃つはずだった一撃は、シュエルの胸を掴む形となった。
しばらく状況が理解できずに固まる二人。
「あっ・・・わりぃわざとじゃないんだ」
慌てて手を引き、思わず後ずさりするアルマス。
「・・・・。」
ゴゴゴゴゴ・・・
漫画ならそんな効果音がついていたであろう。
うつむいていたシュエルがゆっくりと顔をあげる。
その表情は冷酷な暗殺者のものとなっていた。
「まっ、まてって今のはわざとじゃないって!」
凄まじい殺気に二歩、三歩とさらに下がるアルマス。
「・・・・。」
獲物を狙う獣のように目を細めたシュエルが手刀を構えた。

バシュゥゥゥゥ!
手刀が空を薙ぐ、目に見えない力がアルマスに襲いかかる。
「うおわっ!」
思わずしゃがみこむアルマス、その頭上を何かが通りすぎるのを感じた。
ドカァァァァン
アルマスの後ろにあった柱の一本が切断され、すぐさま魔力の衝撃波が粉砕した。
「おいおい、洒落にならないって・・・」
無残に消し飛んだ柱を見たアルマスの頬に冷や汗が伝う。
「・・・・。」
再び手刀を構え魔力を込めるシュエル。
静寂した会場に緊張が走る。
「ちっ、勝負だシュエル!」
まっすぐ突進するアルマス。
バシュゥゥゥゥ!
再び魂すら砕くと言われる一撃が放たれた。
「うぉぉっ!」
体をひねり見えない真空の刃をかわす。
頬が切れ血が流れた。
次に襲いくる魔力の衝撃波。
「ぐぅっ・・・!」
体が砕かれそうな衝撃波を気力で耐える。
そして、耐え切った!
「今度こそ・・・終わりだ」
力を出し切り、無防備になっているシュエルの背後に立ち
背に一撃をあびせた。

「うっ・・・う〜ん」
しばらくして、気を失っていたシュエルが意識を取り戻す。
「やっとお目覚めかい?」
アルマスがやさしく微笑む。
「あれ・・・あたし・・・」
「いい試合だったぜ、俺が勝つのはわかっていたけどな!」
傷だらけのアルマスが横に座り言う。
「約束・・・覚えているよな?」
意地悪く笑うアルマス。
顔を赤らめうつむくシュエル。
「ほらよっ」
その頭にウサギの耳をかたどったヘアバンドが着けられる。
「へっ?」
顔を上げ頭につけられたものを触る。
「これをこうしてっと」
シュエルの頭に着けていたリボンを首元で蝶結びにする。
「よし、それじゃその格好で審判たのむぜ!」
「ええええっ!?そっ、そんなぁ・・・」
バニーガールのような格好をさせられたシュエルに
会場から声援があがる。
「言ったろう?恥ずかしいことさせるって」
笑いながらアルマスは言った。

「すばらしい試合でした〜お二人ともお疲れ様でした♪」
京屋の言葉で第二試合も幕を下ろした。
「やっぱこの祭り最高だぜ」
歓声に包まれるなか空を見上げアルマスはつぶやいた。

第二試合結果:○アルマス(バックスタブ)×シュエル

アルマスさんの日ごろの行動からなんとなく思いついたのでb
ミッドガルド首都プロンテラ。
夕暮れ時になると狩りから戻った人で大賑わいになる。
そして狩りで疲れた体を「BAR 京」で癒すのがほとんどの人の日課だ。

「いらっしゃいませ〜^^」
酒場のマスター京屋が声をかける。
中を見てみると今日も大繁盛のようだ。
この酒場をよく利用している4大勢力がいる。
・Kill Time
・B`z cafe
・プロンテラ王国騎士団
・スマイル教団
の4つである。

今日はどうやらその4大勢力の人たちで席が埋まっている。
なにか大きな仕事でも終えたのだろう。皆どんちゃん騒ぎだ。
もっともKillの人たちとB`zの人たちは互いに接してはいないようだが。
KillとB`zの仲の悪さは評判だ。それこそミッドガルド全陸に行き届くほどの。

そして騒いでいる皆にマスターである京屋が声をかけた。
「そうそう、皆さん知ってますか?」
ん?と皆の視線が集まる
「プロンテラ大聖堂主催のアレをまたやるらしいですよ〜^^」
「!!」
皆が一斉に驚く。アレとはなんだろう。自分も話に入ることにした。

聖職者の祭典「セイント☆ガーディアン」
どうやら話を聞くに
聖職者の人がガーディアン役の人とペアを組み最強のペアを決めるというお祭りらしい。
今回は2回目らしく前回の優勝者はKillのマスター「アルマス」とその妻「雛姫」だったそうだ。
しかしアルマスはその時の怪我で戦えない身体となり今は得意のグラフィティを生かし画家として働いている。
優勝者には幻の神器「オーディンの聖杯」が与えられるとか。
どんな願いでも叶うという漫画みたいなアイテムだが
オーディンはこのミッドガルド世界の神だ、あながち嘘ではないかもしれない。
前回はどんな願いをしたのか聞いてみるか。
「う〜ん、実は大したお願いじゃなかったの、でも願いは叶ったよ。」
内容までは聞けなかったがどうやら嘘じゃないらしい。興味が沸いてきた。

「雛さん今回はどうするの?」「俺たちも出場申し込んでみるか〜。」「抽選きびしいぞ〜w」
がやがやと騒いでいるとある人が雛姫の下へとやってきた。
「前回はやられましたが、今回こそは私達が勝たせていただきますよ。」
B`zのマスター「プレデター」
どうやら今回もKillとB`zの激突があるようだ。
「あはっ、頑張ってくださいね〜。」
しかし、雛姫はスルー。
・・さすが天然で有名なだけある・・宣戦布告に気づかなかったのか・・・。
「でも優勝すればマスターの怪我も治せるんじゃない?」
Killの誰かが言ったその言葉に反応する雛姫。
「なるほど・・ごめんなさい、プレさん。やっぱり勝つのは私達ですっ!」
Killも宣戦布告をする。
「ふふっ、じゃあ勝負ね・・・それじゃまた当日に。」
B`zの面々が帰っていく。

「雛さん、でも誰と組む気?マスターは無理でしょ?」
「知り合いにでも声かけてみようかと。皆さんはどうするんですか?」
「気が向いたらかな〜w」
「そうだ、雛さん。姐さんと出てみたらどう〜?」
「わ、私っ!?」
姐さんと言われた人「みかん」が驚いている。
ちなみにこの人もツンデレということで有名だ。
「姉御はカブさんと出るでしょうから私とは無理じゃないかな〜w」
「ちょっ!なんで私がカブさんと!!」
「姉御・・・(´・ω・`)」
そのカブさんがショボーンとしているがみかんさん本人はまんざらでもないって顔だ。
うん、どうみてもツンデレです。本当に(ry

「俺たちはどうするよ?」
こちらはプロンテラ王国騎士団の面々だ。
「俺たち騎士だからな〜聖職者がいねぇw」
「jindさんは?ハイプリさんと一緒にどう?」
「忙しいから無理かな、仕事が溜まってて・・。」
jind。騎士団の団長を務める人だ。それなのに騎士じゃなくハイウィズなのは謎だ。
出場すれば優勝候補だろうが団長がそんなお祭りに出てる暇はないだろう。
「じゃあ無理か・・あー聖杯でお酒飲んでみてぇなぁ!」
さすがに聖職者のお祭りじゃ騎士系の出番はなさそうだ・・南無い。
しかし治安を守る騎士団にあってはならない言葉を聞いたような気がしたが気のせいだろう。

「私達も参加しましょうか〜。」
そしてこちらはスマイル教団。
教祖のラミットがそう言い出す。
「じゃあ誰で組む?ラミ様とマス?が妥当かな?」
こちらはnaroku。スマイル教の参謀と言われるが詳しいことは不明。
「その日は近所に蕎麦を配らないと・・・。」
マス?、もといMAST。スマイル教の黒騎士。元は騎士団にいたらしい。
今はフェイヨンで蕎麦屋を営んでいるとか。味は絶品。
「組み合わせについてはちょっと考えがあるんですよ、うふふっ」
ラミットが怪しく微笑む。

そして「セイント☆ガーディアン」当日を迎えた。


なんか電波飛んできました(;´Д`)
小説なんて書いたことないのでかなりグダグダになると思います(;´Д`)ノ
面白みの欠片もないんで放置で(;´Д`)人
いつも通りの町並み。
いつも通りの露店。
そんな日常の中で一箇所だけ普段よりも賑やかな場所があった。
プロンテラ大聖堂。
いつもなら迷える子羊で賑わっているが今日は違う。
周りにいる人の目はぎらついている、子羊どころか狼だ。
その理由。
それは本日はプロンテラ大聖堂主催のお祭り「セイント☆ガーディアン」の日だからだ。
ここの人たちは皆それが目当てなのだろう。
そして大聖堂から大司教が現れた。

「本日は我らプロンテラ大聖堂主催のお祭りによく集まった!
長ッたるい挨拶は抜きだっ、富、名誉、強さ、金・・、
欲しいものは己が実力を証明せよ!頂点に立ったとき、その望みは叶う!
セイント☆ガーディアン!開催するっ!!」

プロンテラ大聖堂の大司教はそう告げた瞬間、
「うおぉぉぉぉぉ!!!」「わぁぁぁぁぁぁ!!」「きゃぁぁぁぁぁ!!」
会場は一気にヒートアップ。
優勝者にはどんな望みも叶うというオーディンの聖杯が与えられるというこのお祭り。
皆のテンションが上がるのも無理はない。

「さて、ここでこの大会についてのルールを説明する。」
大司教が言葉を告げる。瞬間あれだけの雑音がピタリとやむ。

「開催MAPは特別MAPで行う。一見普通のMAPだが参加者だけの貸切となっている。
相方の聖職者以外、出会ったものは全て敵だ!皆殺しにせよ!!
加えてMAPの広さだが・・アルデバランからアルベルタまでミッドガルド大陸全般だ!
いってみれば専用サーバー。怪我する一般人などいない、思い切り暴れるがよい!」

さらに盛り上がる会場。テンションも最高潮だ。
「それと・・」
大司教の言葉が続くとまたもピタリとやむ雑音。洗脳されてる?

「その場所では自動回復などというものはない!
限られたHP、SPでうまく戦ってみせよ!
もちろん回復アイテムなども使用不可能だ!
さらにニューマ、SWといった完全防御スキルも禁止だ!
それと弓を使うものには矢は無限となるようになっておる!」

これはかなり厳しそうだ。SPが回復しない以上必要以上にスキルが使えないということになる。
「最後に参加者だが・・」
皆の目付きが変わる。それはそうだろう。
参加できなければ聖杯はもらえない、望みも叶わないということなのだから。

「参加者は厳正な抽選で決定した!が、まだ言わぬ!
敵が判ってしまっては有利不利等うまれるのでな。
そのものの足元には会場へと続くポタを配置しておいた!戦場であいまみえよ!」

周りの人たちも覚悟を決めたような目となる。
一体誰が参加者で誰が優勝するのだろうか・・。
大司教が詠唱を始める・・そして

「サーバーポータル!!」

参加者に選ばれた人たちが専用MAPへと飛んでいった・・・。


続き書けと言われたので書いてはみましたが・・
なんか駄作(;´Д`)起承転結の全てが下手でごめんなさい。
かなり読みにくいと思いますが勘弁してください(ノ∀T)
大司教のモデルは某有名VNIをイメージしてみましたw
だって大司教だしね!
〜一時の安らぎ〜【番外編】


「くぅう〜!!やっぱ仕事のあとの酒はうまいっ!!」

「うむ。そうだな」


BAR京...


毎夜、仕事を終えた役人や狩人たちが、一時の安らぎを求めて集まってくる。

「白さん、そろそろお願いしますね」

「…はぁ〜い」

店の奥でマスター京屋ともう一人、若い女の声が聞こえると京屋は微笑み音楽を換え始めた。

〜♪〜♪〜〜♪


「さぁさ、皆さん、ショータイムの時間ですよw」

曲はサービスフォーユー。

踊り子は白姫.である。

最近ではよくあちこちで吟遊詩人の魔眼使いとともに、戦の手伝いをしている…らしい。

白姫の素性を知るものは数少なく、唯一全てを知っているのは…

KILLTIMEマスター、アルマスとBAR京マスター、京屋のみである。


ショータイムが終わると白姫はカウンターに座り、店内を見回す。



「(…戦だ、狩りだって……なにが楽しいんだろ。殺し合って憎しみあって…。)…つまんないの…。」

ボソッと呟けば、カウンターへと突っ伏し、マスターを見上げる。


「どうしたの?白さん。」

「…京屋さんは戦うの好き?」
「ん〜…、好き…といえば嘘になるかな。かといって嫌いでもないよ。」

「ふ〜…ん…」


しばらく2人の間に沈黙が流れ、先に口をひらいたのは……

「さーってと!!じゃあ帰りますね♪着替えしてきますっ!!!」


微笑み音楽を口ずさみながら裏へと姿を消していったのである。




うっあ…駄文だw

なんか白の裏をかきたかったんで書いちゃいましたv
☆熊野さん家の朝☆


ここはゲフェンの南の外れにあるとある一軒家。
作りはありふれた煉瓦建築デザイン性はほぼない。
あまり大きな作りではないが一家族が住むには十分な大きさだ。
この家からは毎朝、決まった声が聞こえてくる。

「…ねぇ…ん…おねえ…ん!おねえちゃん!いい加減起きなよ!」
「んぁ…?」
寝ぼけ眼で生返事をするのは熊野小鳥(プロンテラ騎士団勤務)
この家の次女だ。
「ぬにゅー…むにゃむにゃ…」
「…まったく毎朝毎朝……。
はぁっ〜、仕方ない今日もぉ〜いっきまぁっす!!」
と気合を入れると、三女の熊野美晴(アルケミスト)は
ご自慢の斧を頭上高く振り上げた。

「メマーナイトオオオオオオオオオオオォォォォ!!!」

どっごーーーーん

ゲフェン中に響き渡るメマーナイト、お金のおと。

「あら〜熊野さんのとこ今日も派手にやってるわねぇ〜」
「ホントだわぁ、美晴ちゃんも毎日大変よねぇ」
「そうねぇ、あらやだってことはもうお洗濯の時間だわぁ」
などとご近所にも周知の事実らしい。


と、いうわけで。
見事に小鳥の寝ていたベットの頭上1cmギリギリで斧が突き刺さった。
しかし今ベットの上に小鳥はいない。
どうやら咄嗟に逃げたらしい。
壁際で顔面蒼白になりながらベットと美晴見比べていた。

「…ぬぁわわわ、み、美晴さん、お、おはよ!」
「おはよう、おねえちゃん。兄さんがご飯作って待ってるよ」
「う、うん、着替えてすぐ行くわ!」
「いい加減一人で起きれるようになってよね。毎日タダじゃないんだから。」
と頭から湯気でも出そうな勢いでまくし立てると
部屋からいなくなった。
「…ふぅー。またベット修理にださなきゃだわ」


着替えも済んで仕事に行く用意も済ませ、
階段を下りるとバターを塗ったトーストの香しい匂いがしてきた。
とたんお腹が鳴る。
キッチンに行くと既に長男、熊野獅子丸(教会勤務)
が朝食の用意をしていた。

「小鳥おはようぅ〜」
「おはよう〜、あれ美晴は?」
「何かベットの修理がどうこう言いながら出てったよ〜」
「あ、そう…」
「で、トースト、イチゴ?マーマレード?」
「いちご。」
「はいはい〜」
そう言って獅子丸はイチゴのジャムを戸棚から出そうと
椅子の上に立った。
「うぅーんどれだぁ?」
獅子丸は極度に目が悪く常に瓶底のようなメガネをかけているのだ。
「あったあった〜はい小鳥…っつうゎああっ!!」
椅子の上から小鳥に渡そうとしてバランスを崩して落ちた。
しかも、顔面から。
「ちょ、兄さん大丈夫?」
「アタター…うん、大丈夫大丈夫」
とか言っているが額から滅茶苦茶血出てますが?
「あ〜メガネ割れちゃったなぁ…とほー」
メガネを取った獅子丸は笑顔三割り増し位で
その辺の女子は皆ついてきちゃうくらいの顔立ちなのだが…
いかんせんメガネが瓶底なので仕方が無い。

「…まぁ、丁度いいから兄さんメガネ変えたら?」
ジャムトーストを食べながら小鳥の提案。
どうやらこれも日常茶飯事のようだ。
「えぇ〜ぅ〜んまぁそろそろ買い替えどきとは思ってたんだけどね〜」
「じゃあ私今日帰りに露天て新しいメガネ探してみるわ」
「そうだね、僕も探してみるよ〜。しかし今日は一日メガネ無しかぁ困ったな。」
メガネのことより、とりあえず額から流れる血を何とかしたほうがいいと思った熊野元八であった。


「うゎあ!ぽんちゃんいつからそこにっ」



語り部 熊野元八でお送りしました。
熊野家の一部始終とキャラ設定が分かったね!(何
(;´Д`)人今は反省している
 闘技場を降りたどーが黙々と準備をする。ヘルム、シールド、プレート、マントと愛用の防具を装備していく。
「しっかし、どーさんがここまで強いなんてなー」
ヤスが感動のまなざしを送るが、全く目に入っていない。精神を集中するように、ゆっくりゆっくりと準備を進める。

「ヤス、しばらくほっといてやれー」
見かねたjindがヤスを手招きする。渋々どーの元を離れたヤスがアルマス達の元へと戻ってくる。
「なぁなぁアルマス!どーさん勝てるかなぁ!?」
興奮の収まらないヤスは今度はアルマスに絡む。
「ん?あー、どうかな」
どーの槍騎士としての腕前が相当高いことはわかっている。愛用の武器・防具を装備したどーが普通の相手に負けることは考えにくい。が、相手はあのルインだ。ミッドガル大陸で生きる伝説と化す相手。勝負に絶対はないと言っても、やはりこの勝負はルインの勝ちだろう。
「まぁ・・・。正直厳しいと思うぞ?」
ヤスの期待感を壊さないようそれらしい返事をする。
「そうかー・・・。でもどーさんならなにかやってくれそうな気がするだ俺は!」
ヤスはどーの勝利を信じて疑わない。
「俺は」
「ん?」
二人のやりとりにjindが口を挟む。
「一つものすごく気になることがある。勝敗よりもだ」
意味深な言葉にヤスが眉をひそめて尋ねる。
「一体なんだ??」
「それは」
「それは・・・?」
「ルインの下着だ」
「はぁ!?」
あっけに取られるヤス。
「それは俺も気になってたぞ。色とかな」
そう言ってjindとがっしり握手するアルマス。二人の目がキュピーンと輝いた。
「あんたらこんなときに・・・アホだろ・・・」


 準備を終えたどーが闘技場の上でスタンバイをする。目を閉じ、じっとルインを待つ。金色の弾丸ルインと本気のバトル。こんな機会はめ
ったにない。自分の力がどれだけ通用するか。抑えきれない気持ちをぐっと我慢するように深く深呼吸をする。

「おまたせー」
正面からルインの声が聞こえるゆっくりと目を開けると入り口から歩いてくるルイン。ギャラリーから『おぉ・・』という溜め息混じりの歓声があがる。ロードナイトの証である銀色に輝く鎧と真紅のマント。天使の羽を想像させる中段装備。腰には日本刀と思われる刀を挿す。そして頭にはヴァルキリーに認められた者だけが与えられる天使の兜。
「ちょっと準備に手間取っちゃって。ごめんね」
ペロっと下をだし手を合わせるルイン。
「さぁ。はじめましょうか」


「それでは両者前へ」
教官の声にうながされどーとルインが闘技場中央で再び並び立つ。まわりで見ている人間達は一言も声を発しない。模擬戦とは思えない緊

張感が闘技場内を覆っていた。
「正々堂々戦うように。では所定の位置へ」
コクッと頷き低位置へと付く二人。いよいよ戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。

「まった!」
静寂を破る一つの声。声の主が闘技場へと上がる。
「アルマス・・・?」
どーが首を傾げる。
「え・・・?アルマス!?」
ルインが驚きの声を上げる。
「よっ。おひさ」
「おひさじゃないよ!なんでこんなとこに!しかもチェイサーの服装だし!?」
「ん・・・まぁ色々あってな」
苦笑いをしながらアルマスがルインに歩みよる。
「なんだ、知り合いか?」
「ん・・・あぁ・・・古い付き合いでな」
どーの質問に深く答えずルインの前で立ち止まるとなにやら耳打ちをする。

「ルイン・・・わかってると思うけど、『あれ』だけは使うなよ?」
「『アレ』?」
「平たく言えばハイパーモードだ」
「あぁ。わかってるよー」
「そか。ならいいんだ」

「わりぃ。邪魔したな。続けてくれー」
そう言って再びギャラリーの中へと戻っていくアルマス。

「それでは、気を取り直して。・・・・はじめ!!!!!」

「それじゃ君が望むように、本気でいくよ!」
ルインは腰袋から一つの小瓶を取り出した。蓋を開けグイっと一飲みにするとルインの体を一瞬真っ赤な光が覆った。
「これがバーサクポーション」
ミッドガルの冒険者の必需品となっている攻撃速度増幅の薬品。スピードアップポーション、ハイスピードポーション、バーサクポーションの3種類が現在開発されているが、バーサクポーションを飲むことができるのは高レベルの限られた人間だけである。レベルの低い人間がこれを飲むと力を抑えきれずに暴走してしまう。バーサクポーションの力を100%使いこなせてこそ、一流の冒険者と認められるのである。

「次に・・・」
深く息を吐き集中するルイン。カッ!と目を見開くとルインの体を薄い光が覆っていた。


「ありゃコンセントレイションだな」
ボソっとつぶやくアルマス。
「ん?コンセントレイション?」
「簡単に言うと集中力を最大限に高めて、攻撃に専念するってことだ」
「防御は捨ててってことか」
「まぁそういうことになるかな。お前だって魔法力増幅ってスキル覚えてるだろ?それと似たようなもんだ」
「ふぅん」


闘技場ではルインが腰の刀に手を掛けていた。ゆっくりと抜かれた刀は濡れたように怪しく輝く。


「おいおい・・・。ありゃ正宗じゃないか・・・?」
「たぶん・・・そうだな・・・」
jindのつぶやきにアルマスが苦笑して答える。
「滅多にお目にかかれない武器だな」
「MVPボスからしか手に入らないらしいが。ルインなら持っていてもなんら不思議はないな」


抜いた刀<正宗>を立て額の前へと持っていく。次第に刃がまばゆい光で覆われていく。
「オーラブレード!」
自らの闘気を剣にこめ攻撃力を上げるロードナイトの奥義である。

「最後に・・・・」
再び深呼吸をし、目を閉じるルイン。集中をし、言い放つ。
「ツーハンドクイッケン!!!!!!」
キュピーン!という音とともにルインの体が金色の光で包まれる。


「金色の弾丸ルインの完成ってわけか」
「まじで本気なんだな」
妙に落ち着いたアルマスとjindの横ではヤスが唖然としていた。
「す・・・すげぇ・・・」


「お待たせ。じゃあ・・・・いくよ!」


        −続くー


さんざん待たせたあげくさらに続く・・・。
申し訳ない(;´Д`)キャプテン翼みたいなもんだよ!ゴールからゴールまで1週間みたいな!
「貸切MAPとは静かなものだな・・・。」
ここはフェイヨンとアルベルタの中間にある森の中。
普段ならモンスターの唸り声や初心者達が狩りをしていてそこそこな賑わいがある場所だが
今いるのはたったの二人だけだった。
「ふぇぇぇぇ、ご主人様〜待ってください〜。」
声のするほうに振り返るとプリーストが追いかけてきている。
「すまない、すこし速かったか?」
そう答えるのは屈強な鷹を連れたスナイパー、プレデターである。
「いえ〜、大丈夫ですよぅ。ちょっと疲れちゃっただけですから〜。」
そしてプリーストのほうはプレデターの相方、リサである。
「・・少し休もうか。どうせここは他に人もいないしな。」
「はぁい。ねぇねぇ、ご主人様〜。他の出場者ってどんな人がいるのかなぁ?」
出場者。ここはプロンテラ大聖堂主催のお祭り「セイント☆ガーディアン」の専用MAP。
出場者ペアによるバトルロイヤルを現在行っている。
「選手は知らされてないからなぁ・・出会うまで判らないさ。」
知らざる相手とのサバイバル。それは精神的に相当きついはずだが二人はそうは見えない。
「でもでもっ、ご主人様なら誰が相手でも勝っちゃいますよね〜!」
「そうだな・・。どんなに強い相手でもリサとなら負ける気はしないね。」
のどかな二人の時間が過ぎていった・・・。


風が、吹いた。
ピクンッ、と何かを感じたようにプレデターは立ち上がる。
「・・・誰?」
専用MAPに自分達以外の誰かがいる。それはすなわち敵を意味している。
即座に臨戦態勢を取る二人。
刹那、森の隙間から一陣の矢がこちらに撃ちだされていた。
プレデターの鷹が矢を弾く。
「・・・同職系か・・!」
目視できない位置からの正確な射撃。恐ろしいまでのDEXだ。
相手の姿が見えない以上、こちらからは攻撃の手立てがない。
「リサッ!一旦退くよっ!!」
視界の広い場所まで移動する二人。その間も矢は次々と飛んでくるが鷹が全て弾いていく。
通常の鷹ならとっくに射られて死んでいるだろう。それでも防ぎ続けるこの鷹の鍛え方がよく判る。

「・・っ、よし、ここならっ!」
アルベルタの西にある小さな神殿跡地。小さいが森よりは全然視界は広い。
「姿を見せたらどうだ?これだけの視界なら隠れて撃っても当たらんぞ。」
しばしの沈黙の後、その姿が現れた。
「・・・・・。」
「・・・・・。」
こちらと同じ、スナイパーとプリーストのペアだった。
だが相手スナイパーの発する気配をプレデターは感じていた。
(強い・・な・・。幾度となく格上の相手と戦い勝ち続けてる修羅の者・・か?)
「そうだっ、戦う前に互いに名を名乗りませんか〜?」
リサが問いかける。
「・・・・タケ。」
「あや、と言います。」
二人は素直に答える。
「そ、そんなっ!大変ですよぉ、ご主人様ぁ〜。」
リサは二人のことを知っているようだ。
「タケさんとあやさんと言えば、たった二人で砦を落としたとか、ソロであの亀将軍を倒したとかいう逸話がある人たちですよぅ!」
「そしてついた呼び名が[勇者]!!ど、どうしましょう〜ご主人様〜。」
慌てるリサ。
なるほど、それほどの実力の持ち主ならあの射撃の腕も納得がいく。だがっ
「心配するな。私達二人なら勝てない相手などいない!」
その声に落ち着くリサ。
「我が名はプレデター!ギルド"B`z cafe"のギルドマスターをやっている!そしてこちらは相方のリサだ!」
高々と名を上げるプレデター。勇者と呼ばれる相手にも全く気圧されたりしない。
「・・・知って・・いる・・。」
タケが口を開く。
「ほぅ、勇者様に知られていようとは光栄な事だ。」
「・・最強スナイパーと言われている存在・・・その称号も・・・今日からはこちらのものだ・・。」
「っ!!」
一瞬の間に放たれる矢。
それを避けるプレデター。
「ブリッツビート!!」
プレデターの反撃。
鷹の爪がタケを切り裂く。
「どうした?まさか勇者様がこの程度なわけないだろう?」
「・・・・。」
己の血を眺めるタケ。そしてあやに目配せすると
「了解、です・・。ヒール!ブレッシング!!速度増加!!!」
傷が消え、戦闘モードとなるタケが不敵に笑う。
このサバイバル中はSPの自動回復というものはない。
故に支援に使うSPはできれば温存したいものだが・・!
「リサッ!支援を!!」
温存して勝てる相手ではない。
「は、はいぃ!ブレッシング!速度増加!!グロリアァ!!!」
互いに全力を出した真剣勝負が始まった。


ネット環境切れて暇なので続きを書いてみる。
初戦はプレさんとタケさんのスナイパ対決!
実はこれ何度か書いてみたかったんだよねw
いやぁでも・・皆の口調がさっぱり判らなくて書けなかったんだよねw
プレさんの口調はりささんの本をモデルにしたけど合ってるかなぁ?
りささんの口調はまぁ・・なんとなく?wラブラブっぷり出せてないね!
勇者コンビは某姐御からタケさんは無口キャラと聞いたので('ハ'
気がつけば無口コンビになってましたw
ところで他の人の続きまだー?(・∀・)
■きるたいむ・ばとる・ふぇすてぃばる第三章■


「くっ・・・こんなのありえない」
肩で息をしながら姉御こと、みかんが額の汗を拭い呟いた。
ありえない、絶対に。
悪夢のような今の状況を必死に否定する。
「アミノに負けるはずなんかない・・・っ!」
その悪夢を断ち切るかのように、地に突き刺さった短剣を
引き抜くと、地を蹴り疾風の如く駆ける。
「姉御もうやめようぜ」
そんなみかんを哀れむような表情で見つめながら
アミノが右手の短剣を軽く振るう。
キィィィィン
澄んだ金属音を立て、みかんの短剣が再びキラキラと宙を舞った。

      第三試合 みかんVSアミノ

会場にいる誰もがみかんの圧勝を予想していた。
「・・・うそだろ?」
司会のアルマスまでもが思わずつぶやく。
しかし現状はアミノがみかんを圧倒していた。
これは普段の二人を知る者であれば間違いなく目を疑う
光景であろう。
「俺姉御のこと傷つけたくないんだ、降参してくれないか?」
「なっ・・・」
アミノの台詞は逆にみかんの怒りに火をつける。
「ふざけるなッ!!」
渾身の力をこめて放った拳が顔面をとらえた。
さらに二発、三発・・・
しかしアミノはまったく避けなかった。
「・・・・。」
「これで気が済んだかい?」
爽やかに言うアミノの口の端から少しだけ血が
流れていた、ただそれだけだ。
全力で放った攻撃さえ通用しない・・・
そんな絶望感と無力感についにみかんは心が折れた。
「・・・・まいった。」
ボソリと一言だけ言い放つ。
短剣を拾うと、振り返らずそのまま闘技台を後にした。
「しょっ・・・勝者アミノさんですっ!」
間をおいてようやく状況を理解したジャッジのシュエルが
アミノの勝利を宣言する。
ワァァァァァァァァ!
「すげぇなアミノ、見直したぜ!」
「アミノ君素敵〜!」
一斉に会場から拍手や黄色い声援が飛び交う。
「たまたま今日は調子が良かっただけさ」
片手を上げ声援にこたえるアミノはまさに英雄(ヒーロー)であった。

薄暗い部屋、あたりには薬品の匂いが充満している。
水道の蛇口から水の滴る音だけが響く。
突然その部屋の戸が開かれ、元気な声が飛び込んできた。
「おい、大丈夫か〜?」
声の主は花束を抱えたみかんだった。
「うん大丈夫だよヒールしたし、今ぐっすり寝てるねー」
みかんの問いに看護帽をかぶり、腕には救護班の腕章をつけた
雛姫が答える。
ここは会場内にある医務室、ベットには包帯が痛々しいアミノが寝かされていた。
「いやー・・・正直やりすぎたと思って心配して見に来たんだが」
「あのパンチ、すごかったもんね♪」
「あっはっは、アミノに負けるなんてありえないね」
楽しそうに試合の様子を語る二人と同様に、アミノもまた
勝利の余韻に酔いしれていた。

夢のなかで・・・。

第三試合結果:○みかん(右ストレート)×アミノ 

なんだかありきたりな話に(汗
本物のアミノさんは強いのであしからず・・・w
          ― 家政婦は見た 前編 ―

ここはアルベルタにある高級住宅街、その中にある一軒の豪邸。
この屋敷のひたすら広い廊下を、あたしはモップとバケツを持って走る。

「シュエルさん、そっちが終わったらこっちもね」
「はいはーい」
「返事は一回でよろしくってよっ」
「はーい」
メイド長であるグリシェーラさんがツリ目をさらに吊り上げて睨むが
それを笑顔で返す。
「まだ仕事は山ほどありますからねっ!」
眼鏡を指で押し上げながら、そう言い残し彼女は去っていく。
その姿が見えなくなった所であたしは廊下に座り込んだ。
「はぁ〜・・・なんでこんなことしてるんだろ」
ここに来て何度目かの台詞が自然とこぼれた、そして大きなため息をつく。

察しの通りあたしは今この屋敷のメイドとして働いている、
その理由はまだいえないけど。
慣れないこの仕事は無駄に広い屋敷の掃除にもウンザリだけど、何よりあたしを
ウンザリさせるものにこの制服(メイド服)がある。
膝上までの短いスカートに、やたらとフリルのついたエプロン、その上
胸を強調するようなデザインで屋敷の主人の趣味全開の代物だ。
可愛いものは大好きだけど、これはちょっと違うと思う・・・。
「うぅー・・・もう帰りたいよ・・・」
そう言いつつもあたしは渋々廊下の掃除を再開した。

「廊下掃除終わりましたー」
広い廊下の掃除がようやく終わり、メイド長に報告したときにはお昼をすぎていた。
「遅かったわね、それじゃ次の仕事はこっちよ」
仕事はまったくつきる気配がない。
次に向かった先は厨房であった、どうやら先客がいるようだ。
「グリシェ―ラさんやっぱりこんなに無理ですよぅ・・・」
厨房の隅でひたすらジャガイモの皮を剥いているメイドが今にも泣きそうな
声で訴える。
この屋敷にきて最初に友達になったナタリィさんだ。
腰まで伸びた長髪が綺麗な美人さんなんだけど、
ちょっぴり気が弱くて他のメイド達から虐められてるみたい。
「シュエルさん、見ての通りだからあなたも協力して早く終わらせてくださいね」
「わかりましたー」
とは言ったものの、ジャガイモの数はバケツいっぱいに入ったものがざっと見渡して
十杯はありそうだ。
「シュエルちゃん、どうしよぉ・・・」
ウルウルと、すがるような目で見つめてくるナタリィさん。
その様子は、とてもあたしより年上のおねーさんには見えない。
「それじゃ頼みましたよ。」
そう言って部屋を後にするメイド長の表情には悪意ある笑みが浮かんでいるかのように見えた。

グリシェーラさんが部屋を出たのを確認し、あたしは包丁を両手に持つ。
「それじゃーさっさと終わらせちゃおうね」
「シュエルちゃん?どうするの?」
「そのジャガイモ一個こっちに投げて、ゆっくりね〜」
不思議そうに首をかしげながらナタリィさんが、ジャガイモを一つ放り投げる。
シュンッ!
彼女の目には、ジャガイモの周りを一瞬光が通ったようにしか見えなかったかもしれない。
「ええっ?・・・ど、どうやったの!?」
足元に置いたバケツの中に入ったジャガイモを見て予想通りの反応を見せてくれる。
そのジャガイモはすっかり皮がむけていた、ちょっとイビツだけどそれはご愛嬌で。
「ん、それはひみつ♪」
料理は苦手だけど、ナイフの扱いならこれくらい造作もない。
「うーん、でもやっぱり慣れたやつのほうがいいや」
包丁を置き、隠し持っていた愛用の短剣を二本取り出す。
「えっ、えっ!?」
どうみても料理用とは思えない短剣とあたしの顔を見比べ戸惑うナタリィさん。
「細かいことは気にしないで、ほらどんどん投げてよー」
ニコリと微笑むあたしにコクンと頷き再びジャガイモを投げ始めた、素直でよろしい。
今度は愛用の得物だけあって、さっきよりずいぶん綺麗に仕上がったみたいだ。

「よし、これでラストだねっ!」
最後のジャガイモの皮を剥き終え、あたしは短剣をクルクル回し再び服の中にしまう。
「すっごーい、本当に全部終わっちゃったねぇ」
目をパチクリさせながら、ナタリィさんがジャガイモの皮を片付けていく。
ふいにその手を止め、あたしをジッと見つめてくる。
「あのぉ、シュエルちゃんってもしかして・・・」
ギクリ・・・さすがにちょっと調子に乗りすぎたかもしれない、わたしの『本職』は秘密に
しておきたかったんだけど・・・。
「ここに来る前はお料理の先生だったでしょ?」
思い切り的の外れた推理に思わずふきだしそうになるのを必死でこらえながら
「う、うんまぁ・・・そんな感じかなー?」
曖昧に誤魔化す、ナタリィさんが天然な人であったことに感謝。

談笑しながら後かだつけをしていると、予想通りほらやってきた。
「ちょっと二人ともそんな仕事もまだ終わ・・・ってる!?」
綺麗に皮をむかれたジャガイモの山を見て信じられないという表情をするメイド長。
まさか30分ですべて終わっているとは思わなかっただろう。
「今片付けも終わりますのでもう少し待ってくださいねー」
「えっ・・・ええ、お昼休みが終わったら午後からもその調子で頼みますよ」
何か納得のいかない表情を見せながらも、そそくさと退散するグリシェーラさん。
その様子を見て、あたしはナタリィさんと顔を見合わせクスクスと笑った。
 

グリシェーラ=セシリア
ナタリィ=アリン なイメージで読もうねb
はじめてのおつかい その1

プロンテラ大聖堂。
この地方の首都であるプロンテラの城下町のなかでも
一際目立つ豪華で大きな建物である。
この大聖堂ではプリーストやアコライトが毎日欠かさず礼拝を行い、
日々神の教えを民に伝えている。
これは、この大聖堂で神事に従事する
あるプリーストの修行時代の物語である───

朝。日が昇ってからすでに一時間ほどたっている。
大聖堂では週に一度の礼拝が行われていた。
「では、今日の礼拝はこれまで。皆様に神のご加護がありますように・・・」
今日の礼拝を担当していたプリーストが礼拝の終わりを告げる。
それと同時に静まり返っていた大聖堂にざわざわと活気が戻り始める。
「ふぅ、今日はけっこう長かったなぁ・・・」
若きアコライト、天宮カイは肩をおもむろに叩きながらつぶやいた。

アコライトとしてこの大聖堂にきてはや四ヶ月がすぎた。
日々修行が続いてはいるが、真面目に取り組む姿勢は大聖堂でも
そこそこの評判を受けている。
ただ、ひとつの問題を除いては───。

「さて、礼拝も終わったし、裏の墓地の掃除でもしようかな。」
そうつぶやいて、大聖堂を去ろうとしたその時だった。
「カイ君、ちょっといいかしら〜?」
あるプリーステスが彼を呼び止める。彼の教育係であるリサの姿がそこにあった。
「あっ、お師匠様!」
彼の表情が明るくなる。リサはカイの素質を見抜き、アコライトにした人物である。
「今日もがんばってるのね。カイ君はいい子なので私も鼻が高いのですよ〜」
そういうとリサはカイの頭をなでる。リサがカイをほめる時のお約束的行動だ。
カイも頭をなでられるのはまんざらでもなく、苦笑いしつつも嬉しそうである。

「ところで、カイ君にちょっとお願いがあるのですよ」
リサがおもむろに切り出す。いつも笑顔を絶やさず接することで街の人々からも
評判の高い彼女が、めずらしく真面目な顔をしている。
「お願い・・・なんでしょうか?」
「ちょっとフェイヨンまでお使いを頼みたいのですが、大丈夫かしら?」
どうやらお願いというのは巡礼のことらしい。
「別に構いませんよ。次の礼拝までは街を見回ったりするくらいですから。ただ・・・」
カイはすこしだけ躊躇している。フェイヨンはカイの故郷でもあるのだが、実は
修行に出るまでカイはフェイヨンの外を出たことがなかった。
プロンテラへ赴く際もリサのワープポータルに乗せられてきたため、プロンテラから
フェイヨンまでの道を全く知らないのである。
「大丈夫ですよ〜。地図もありますし、旅に必要な道具も大聖堂にきちんとありますから」
リサは笑顔でカイを見つめる。リサの笑顔はある種の魔法である。
大概の男連中は彼女に笑顔で見つめられると大抵断れない。それはカイも例外ではない。
「うぅ・・・わかりましたよ。行きます。」
渋々ながらカイはリサの"お願い"に応じた。・・・まぁ、ある意味命令に近いのだが。
「では早速、支度をしてください。準備が整い次第お使いにいってもらいますよ〜。」
そういうとリサはそそくさと大聖堂から出て行った。
「はぁ・・・なんだか面倒なことになったなぁ・・・」
お師匠様のお願いっていつもロクな目に合わないんだよなぁ。
そう思いながらも、カイは支度をするため、部屋へと戻っていった。

昼。太陽が最も高い位置に昇る頃、カイは支度を整え巡礼へ向かうことになった。
「それじゃ、行ってきます。」
地図といくつかの食料とわずかな資金、そして護身用のメイスを手に、カイはフェイヨンへ向かっていった。
「気をつけていってくるのですよ〜」
リサはカイの姿が遠くなるまで笑顔で手を振り続けていた。
そして、カイの姿が見えなくなると、視線を落としすこしだけ憂いていた。

「これで・・・よかったんでしょうか・・・?」
隣のプリーストに問いかける。
「まぁ、仕方ないだろ。これも修行だ。」
赤い髪を風にゆらしながら、男のプリーストはリサの問いに答える。
「でも・・・フェイヨンにいくには"あの場所"を通らないと・・・」
「確かにな。あそこは少々危険だな・・・仕方ない、俺がこっそり後をつけてやるよ」
「お願いできますか、マスター?」
マスター、とよばれたそのプリーストはにやりと笑いながら、
「なぁに、このアルマス様に任せておけ。ついでにあの坊やを鍛えてやるよ」
そういうとアルマスは地図を広げ、カイの進むルートを確認する。
「あの地図どおりに行くと途中でイズルードに立ち寄ることになるか・・・」
「そうですね。ただイズルードを出てからフェイヨンまでは長い道のりになりますわ」
リサも心配そうな顔を浮かべながら、地図を覗く。
「イズルードから船でアルベルタまで行けば安全なのですけどね・・・」
「おいおい、それじゃ修行にならんだろ。それに今回はあの坊やに・・・」
「わかっています。でもあの子は・・・」
「知ってるよ。目の前で魔物に両親を殺されたって言うんだろ。
だからってこのまま魔物と戦わせないわけにはいかんだろう。」
「でも・・・」
「安心しろ。何かあったら俺があの坊やを守ってやるさ。だから心配するなよ。な?」
「・・・はい。お願いしますね、マスター。」
リサはいまだ不安そうな表情を浮かべたまま、アルマスにカイを委ねることにした。
「あぁ、任せてくれ。それじゃ行ってくる」
そういうと彼は小さな青い石を手に掲げ、叫んだ。
「ワープポータル!」
ワープポータル。聖職者のみが扱える転移呪文である。
唱えることで発生する魔方陣に足を踏み入れると目的地まで転移できる、といった魔法だ。
「さて、それじゃイズルードで待ち伏せだな」
そういうと彼は魔方陣に足を踏み入れ、光の中へ消えた。
「・・・気をつけるのですよ、カイ君・・・」
そうつぶやくと、リサは地平線を見続けていた・・・

つづく
なんか長くなりそう(;´д`)
 対峙するルインとどーの間を風が吹き抜けていく。風に吹かれて数枚の木の葉がひらひらと舞落ちてくる。闘技場の周りで見ていたギャラリー達の意識が一瞬だけその木の葉に向けられた。突然音もなく全ての木の葉が真っ二つになり、その数が増えたような錯覚を覚えた。
「え?」
慌てて二人に目を戻すとルインの姿がなかった。

ガン!!!!!

「ぐあ!!」

吹飛ばされるどー。あの一瞬で背後に回ったルインに強烈なタックルをブチかまされたのだ。

「っく・・・!」

落下直前になんとか手を着き必死に体勢を戻すどー。振り向き武器を構えるとすでに目の前にルインがいた。

「バッシュ!!!」
ガキィン!!

力を溜めたルインの一撃を辛うじて盾で防ぐ。バッシュを放ったあとは必ず隙ができる。今度はこちらの番とばかりに槍を構えようとするが、すでに次の攻撃がどーを襲っていた。

「くそ・・・!」

手数で圧倒されるどー。まさに防戦一方であった。的確にどーを捉えるルインの攻撃は一向に止む気配がなく、サンドバッグのように打たれ続けるしかなかった。右かと思えば左から。前かと思えば後ろから。神速騎士の名に恥じない高速連打。

「うりゃ!」

防御手段の盾を狙ったルインの打ち上げ攻撃に、どーの盾がついに弾かれる。

「しまっ・・・・!」
「もらったぁ!バッシュ!!!!!」
「ちぃ!ピアース!!」

玉砕覚悟で放ったどーのピアースがルインにヒットした。
・・・ように見えた。目の前にあったのはゆっくりと消えていくルインの姿であった。

「残像・・・!?」

2HQによりルインが体にまとった光が、高速の動きについていけずその場にとどまる。金色の弾丸の真骨頂である高速移動が可能にする奥義である。ゆっくりと主人のもとに帰るように消える残像。

「上だよ!」

見上げた先にルインがいた。咄嗟にバックステップをし、頭上から振り下ろされる剣を慌てて避ける。ドーン!という音とともに闘技場の床が砕け、破片が舞い上がる。

「よく避けたね。でも・・・」

砕けた破片達が互いに衝突を繰り返し、どーを襲った。

「ボーリングバッシュ・・・!?うわ!!」
ドガガガガガガガガッ!!!!

凶器となって、どーを襲う破片。必死の思いで盾で体を覆いなんとか防ぐ。

「チェックメイト。だね」

気づくとルインに背後を取られていた。獲物をどーの首筋に当て、微笑みながら、しかし驚くほど冷たく言い放った。

「まだまだぁ!」
言い放つと槍を自分の足元へと突き刺す。

「マグナムブレイク!!!!!」
「えっ!自分ごと!!!!?」
ドンッ!!!!

突き刺さった槍から爆発が起こる。爆風に乗って上空へと打ち出されたどーが向きを変え槍を回転させる。

「くらえ!ブランディッシュ・・・!・・・・何!?」

目標であるルインがいるはずの場所にいない。自分を打ち出すために放ったマグナムブレイク。ルインを吹き飛ばすほどの爆風ではなかっ
たはずだ。ならば一体どこに?

「ここだよーん」

声の主が頭上から強烈な肘打ちを放つ。

「ぐあ!」

なすすべなく地面に叩きつけられる。追い討ちをかけるように空中から刀を振り下ろしながら落ちてくる。瞬時に体を起こしたどーはこのタイミングを見逃さなかった。

「さっきのパターン!スピアブーメラン!!!!」

轟音を立てルイン目掛けて槍が放たれた。

「直撃ィ!!!!!」
「ざーんねーん」
「!?」

槍は落ちてくるルインをすり抜ける。同時にどーの体は闘技場の場外へと吹っ飛んでいた。






ガラガラ・・・
「あら?まだやるの?」

 砕けた闘技場の破片の中からどーが立ち上がってくる。しかし身にまとった鎧はあちこちが破損し、愛用の武器も遥か後方に突き刺さったままだった。

「ま・・・まだまだぁ・・・」

息も絶え絶えにどーがつぶやく。

「そお。じゃあ続きいっくよー」

 まさに防戦一方。いや、やられ放題と言ったほうがいいだろうか。ルインの攻撃に対し、もはやなす術もなく、ただされるがままのどー。防御姿勢をとるものの盾を構える力すらない。しかし、それでもどーは倒れない。「意地」。もはやどーを支えているものはそれだけだっ

た。


「おいアルマス・・・。止めないとヤバイんじゃないか・・・?」
「うむ・・・。絶対にどーは参ったしないだろうからな・・・」
「死んじまう」
「俺らも・・・な」
「え?」
「見てみろjind。ルインの顔」
「?」

 攻撃を続けるルインの顔が恍惚に満ちた表情へと変わっていた。まるで戦いを楽しむように。
「いいよ君!!もっと楽しませてよ!」


「やばいぞありゃ。ハイパーモードになりかけてる」
「ハイパーモード?」
「手数を増やすにゃ速度重視の鍛錬をしないといけない。しかしそれでは攻撃力を上げるための鍛錬が足りなくなる」
「ふむ。道理だよな」
「攻撃+速度。それを可能にする技・・・というかテンションをルインは持ってるんだよ」
「反則じゃねぇか・・・!」
「なりふりかまってられねぇ。jind、ルインの動きを止めてくれ」
「お、おう」

言うなり立ち上がり闘技場へと走り出すアルマス。その後方でjindが凍結魔法『フロストダイバー』の詠唱を始める。

「氷原の狼よ!その牙をもって全てを凍らせろ!フロストダイ・・・」

詠唱が終わろうとした瞬間、ルインの体が今までにない赤い光で包まれた。

「かまわん!撃て!!!」
アルマスの叫びに反応し魔力を解放つ。
「フロストダイバー!!!!!」
jindの手から放たれた冷気が地面を走りルインを襲う。


そしてまた続く・・と。すまねぇ長い(;´Д`)人 なんかもうむちゃくちゃだわw
はじめてのおつかい その2

「ふぅ・・・ここがイズルードかぁ・・・」
日も沈みかけ、空が紅く染まる頃、カイは衛星都市イズルードに到着した。
イズルードは港町アルベルタをはじめとした大陸各地との貿易のために作られた
比較的新しい都市である。首都プロンテラに近いのもあって、
これからの街の発展が期待されている都市である。
「さて、宿屋は・・・ここか」
宿屋でチェックを済ませ、部屋に入ったカイは一息つく。
「ふぅ、プロンテラからけっこう歩いたなぁ。地図でみるよりも
だいぶ距離があったような気がする・・・」
実際、何時間も歩き続けていた。足が棒のよう、とはよくいったものだ。
(ゆっくりしたいところだけど、食料とか調達しないとなぁ・・・)
本当はこのまま横になりたいところを、重い腰を上げて再び街中へ行くことにした。

イズルードの街中はプロンテラに比べるとさすがに大人しいものの、
やはり活気に満ち溢れていた。
新しい都市だからだろうか、街の人々もどこか輝いて見えた。
街の中心に食材屋がありそのまわりを取り囲むように露店商が軒を連ねる。
どこの街でも露店商が街の活気を作り出しているようだ。

「さて、大体こんなものかな」
食材屋で食料を適当に見繕って差し出す。とはいっても芋やにんじん、バナナを
無造作に手に取っただけなのだが。
そして買い物を終えて店を出ると夕暮れだというのに露店商の賑わいは
さらにエスカレートしている。
(・・・たまには、露店巡りも悪くないかな)
あまり人ごみを好まない性分ではあるのだが、自然と露店へと足を向けていた。

「・・・うーん・・・・・・」
カイは露店商が並ぶ手前のベンチに腰掛けている。
本当は買い物でもしようと思ったのだが、手の届かない金額のものばかりだった。
「せめて、掘り出し物のひとつくらいあればいいんだけどなぁ」
あれば、あの人にプレゼントしようと思ったのに。
はぁ、とため息をつき、宿屋に戻ろうとしたその時である。
露店の中がざわめきだした。今までの雰囲気とは違うざわつきだ。
見ると、露店を出していた商人と買い物客だろうか、言い争いが起こっていた。

「ちょっと、ヘンな言いがかりはやめてよ!」
「ぁん?おめーこそ誰の許可得てここに店出してんだよ、えぇ?」
「ここらのシマは俺らのナワバリなんだよ。店開きたきゃそれなりのもんをよこせってんだよ!」
「なんですって!」
少々気の強そうな女性の商人とガラの悪い男二人が口論していた。
男はでかいのとチビの二人組でいかにもチンピラ、といった風貌だ。
「・・・・・・」
周りの商人たちはなんとも気まずそうに見ている。
逆らったりして彼女のように因縁を吹っかけられては困るのだろう。
周りの買い物客も被害をこうむらないようにその周辺を避けている。
カイはその様子をただベンチから眺めていたのだが、
「おらっどけよ小娘!」
とチビのほうが女性を突き飛ばす。
「きゃっ!」
女性商人はすこし後ろに飛ばされ、しりもちをついた。
それと同時にでかいほうが露店の商品を払いのける。おいてあったポーションがいくつか割れた。
「や、やめてっ!お願いだから・・・っ!!」
女性商人は二人に懇願していた。目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
「・・・ッ!!」
カイの表情が一瞬険しくなる。カイはフェミニストの傾向があるのか、
女性に対してあのような行動を取る輩を極端に嫌う。
「・・・黙って見過ごすわけにも行かないか。お師匠様もきっと・・・」
こうするだろうな、と思いながら男達に近づいていった。

「ちょっと、いくらなんでもそれはひどいんじゃないですか」
カイは努めて冷静に男達に問いかける。本当は怒鳴りたいくらいなのだが、
感情的になってはいけないと思い、グッとこらえている。
「なんだと小僧!てめーも痛い目に会いたいのか!?」
チビのほうが怒鳴り散らすが、カイはあっさりと無視していた。
「彼女に謝りなさい。さもないと神罰が下りますよ」
柄にもないことを言ってるな、と思いながらも一応聖職者としての
説得を試みては見る。だがもちろん、この手の相手に理解されるはずはなく。
「うるせい!ガキは引っ込んでな!!」
とでかいほうが言った次の瞬間カイは宙に浮き、さらに次の瞬間には地面に叩きつけられていた。
「くっ・・・」
全身が一気に痛みを覚える。でかいだけに力は相当あるらしくカイも立つのがやっとだった。
「くっくっく、見せしめだ。俺達に逆らうとどうなるか思い知るんだな!」
カイの目の前に立ちはだかったでかい男の手は短剣を握っていた。
───まずい、やられる。そう思った次の瞬間だった。

今度は男達が、宙に浮いていた。

つづく。
*********
というわけでまだ続きます(;´д`)人
なんかえらく長くなりそうなんですけど・・・!w
*姉御とアミノ*
アミノは書き易いなぁ!

「いやーまさかあんなことになるなんて誰が思ったか…。」


ってよく皆言うけど、俺、今、真にそんな感じ。

ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

それは1週間前位の出来事だった。
いつも通りに街で日課(ナンパ)をこなしているときだったか
突然ローグギルドの使いとか名乗る奴が現れた。
そして"推薦状"なるものを渡された。

何だかよくわからないままそれを受け取ったわけだが…
え?決して同業の方が素敵な女性だったから
ついうっかり内容も確認しないで受け取ったとか
そういうわけではないですよ?

と、まぁ一応受け取っただけだし
そのまま無視しちゃってもよかったんだけど
内容がちょーっと気になった。
なんせ直々に俺に使いを寄越すなんて滅多にないしなぁ。
これは姉御に相談したほうがいいかな?
とか思って相談してみた。


「あーそれな、私んとこにも来たよ。うちらだけじゃなく他のヤツらもほぼ何らかの形で
 "推薦状"とやらが渡されてるみたいだね」
ってな具合に姉御もどうやら推薦状を渡されたらしい。
しかも他の職業にも来てる……?
「姉御は依頼の内容知ってるんスカ?」
「んにゃ、知らないねぇ…まぁ同職ギルドから直々に推薦状が届くなんて滅多にないし…気になると言えば気になるが…」
最後のほうは言葉を濁す。
「何か気になる事でも?」
「あぁ、何でこんなに人を集めてるのかと思ってな……」
そう言って黙りこくってしまった。
何かひっかかるものでもあるのだろうか。
「んで、姉御は受けるんですか?この依頼」
「そうね…どっちでもいいんだけど…アンタはどうする?」
「ぶっちゃけ俺は興味ないっすけど!」
めっさ笑顔めっさ親指立てて返答してやった。

「…あっそ。」
あぁ、その心に突き刺さるような絶対零度の眼差しっ
たまらねぇクセになるわ〜!
「ま、あんたは興味なくても私は受けようかと思ってるから。」
とかめっさ笑顔めっさ親指下にむけて返答してきやがった。
「…わかっております。」
そうなのだ。姉御が行くと言ったら俺も行くのだ。
これ、鉄則。いくら腑に落ちなくても絶対服従なのだ。
「そこまで酷くねぇよ。」
ゴッ
殴られた。グーで。なんて事だ!心を読まれた!流石エスパー姉御だ!
「いや、口に出してるし。」
「なんだtt」
しまった、思った事をつい口に出してしまう癖が…。

「まぁ取り合えずモロクで詳しい話聞けるみたいだから行ってみよう。」
「うぇーい。」

カプラサービスの空間転送にてモロクに移動。
お約束どおりカプラたんにハァハァしたり、
ヒュッケたんにハァハァしたり、
ハァハァするたび姉御に殴られたり。

「ここね。」
ある一軒の店についた。どうやら酒場のようだ。
「…つかタダの酒場じゃないっすか。も〜姉御ったらす〜ぐガソリン切れちゃうんだからー燃費悪いっすよ!」
「…ウダウダ言ってるとバラして砂漠狼の餌にすんぞ。」
にっこり笑顔で刃物出すのやめてください。
ワァコロサレルカモ。
「…スイマセンデシタ」

とぼとぼと姉御の後ろに着いて歩く。
にしてもずいぶん地下に作られた酒場だなぁ。
階段なげーし。

階段を下りきると異様に薄暗い店内が視界に入った。
ロマンティックな暗さではなく陰気な暗さだ。
なーんか湿っぽいし。
人数は…暗くてよくわからないが、割と賑わっている。
気付くと姉御は既にカウンターにいるバーテンダーと話していた。
相変わらずやる事はえぇ。

「あれ?アミくん?」
ふと横を見るとこちらに話しかけてくる人物がいた。
ギルドメンバーのシャム。ちっこい為りしてこれでも立派なアサシンだ。
しかし、いつ見ても…幼女だな。胸なんてぺたんこだし。
ぜんっぜん、萌ねぇ。
「シャムじゃん。何でこんなとこいんだ、オマエ」
「え?ふつーにお酒飲んでたんだけど?」
「なにぃー!幼女のくせに酒なんて飲むとはけしからんな!」
「幼女じゃないもん!背が小さいだけですぅ!」
両頬をふくらませて顔を真っ赤にして怒っている。

ゴッ

「ちょっとアンタね…視線集めすぎ。」
殴られた。頭上のタンコブができた。何か煙とか出てる気がする!
「ちょ、何で俺だけ…シャムが話し掛けるからじゃん…」
「シャムはいいのよ。かわいいから。」
真顔で言われた。
…あーハイハイ。そうですね。
「わーい姉御やっほー」
にこにこしながらシャムが姉御に話しかけている。
「シャムも元気そうでなによりだわ。」
シャムにつられてか、姉御も若干顔が緩んでいる。
ちょっと、何ですかこの態度の差は。
つまらん。ひじょーにつまらん。

「…んで姉御、依頼の話はどうなったん……!?」
最後まで言うことなく姉御に口元を塞がれた。
「その話は一旦外に出てからするわ。ここでは絶対に言わない。わかった?」
コクコクと頷く。
姉御の眼光が臨戦態勢のそれに変わっている。
シャムも事情を察したのか姿さえ見えない。
周りの空気もいささか殺気立ってるように感じる。

「取り合えずこの店から一旦出る。」
そういって姉御は足音すら立てずに店から出て行った。
俺も慌てて後に続く。

しかし長い階段だな…。
姉御はもう結構上の方までいってしまったようだ。
急いで駆け上がる。

ふと上を見ると階段の踊り場に女が苦しそうに座り込んでいる。

「だ、大丈夫ですか?よかったら上まで肩かしましょうか?」
声をかける。別にやましい気持ちがあったわけじゃないんだからねっ!
ほんとなんだから!
「え、えぇ…すみません。」
顔を上げる女。苦しそうにしてるのかと思ったのに。

笑って。

「馬鹿な子」

そう言って俺の腹めがけてナイフを突き立てた。

「チッ!!!馬鹿!!」

思ったら凄い勢いで突き飛ばされた。
勢いで階段から転げ落ちてしたたかに背中を打った。
「ってぇ!…!?」
上を見ると姉御がさっき女と対峙していた。

「あらお嬢さんどこに隠れていたのかしら。」
「ふん、気付いてたくせによく言う……!?クッ…毒か…!」
「流石ね。まぁ放っておいても、あなたはスグ死ぬわ。
そっちの坊やは、まぁ放っておいても害はなさそうだし。」
クスクスと笑う。
そして女の周りの世界が歪んだ。ぐにゃり。
「じゃあね。さようなら…よいゆめを。」
そういって闇に消えた。
「ま、待ちな…さいっ!」
姉御の放った短剣はむなしく壁に突き刺さる。
「…ッハァ…ッ」
ガクっと姉御が崩れおちた。

「姉御!!」
急いで階段を駆け上がる。
足が、ガクガクする。何が怖いっていうんだ。
もつれて四つん這いになって階段を上がる。
姉御は踊り場の角にもたれ掛かって苦しそうにしていた。
肩から背中にかけて斬りつけられたような傷跡があった。
傷口は…紫色に変色している。
「ア…ミノ?無事…?」
俺の顔を見た姉御はホッとしたような顔をした。
「姉御なんで…!」
「デカイ声…出すなよ…馬…鹿」
苦しそうに喋る。
「一応、解毒…してみたんだ…けど…これアサシン…グッ…ウゥ…」
「姉御無理して喋んないほうがいいっす。取り合えずプロまで俺、運びますから。」
そうは言ったけど…。
手は震えてる。足にも力が入らない。
悔しい。

姉御を背中に背負ってカプラサービスまで走った。



さあ!どうなる姉御!どうなるアミノ!
「モロクの魔王 前編」でした!
はじめてのおつかい その3

「ぬあああああっ!」
巨体が思い切り地面にたたきつけられた。
だがやはり体がでかい分、鍛え方が違うらしい。すぐに立ち上がってきた。
「な、なにしやがるっ!」
男の視線の先には───アルマスがいた。
「いやぁ、"たまたま"通りがかったら子悪党が弱いものいじめしてたんでな。懲らしめにきたのさ・・・」
「けっ若造がっ!てめえもやられてぇのか!」
「ふっ、やられるのは・・・どっちかな!!」
シュタッ!!アルマスが男の目の前から消えた。そして、
「ど、どこへ消えやが・・・っ!!・・・・・・げふっ」
一瞬だった。ドスン、とでかい男は白目をむいて前に倒れた。
倒れていく男の後ろにはアルマスの姿があった。
「やれやれ、ガタイはよくてもそんなトロい動きじゃ俺は捕まえられないぜ?」

「な・・・な・・・?」
カイは目の前で何が起こっているのか少々理解できなかった。
(誰だこの人・・・何がどうなってるんだ?)
「あ、相棒!ちきしょう、やりやがったな!!」
チビの男がアルマスに突撃をかける。そしてこの男はある言葉を放った。
「くたばりやがれ!インベナム!!」
インベナム。時折シーフが使う毒薬を用いた戦法の1つである。
毒霧であったり刃物に直接塗りつけるなど、少々えげつない。
「チッ、こいつシーフだったのか・・・だが・・・っ!!」
シーフの放った毒を間一髪でかわす。しかしシーフの目的はそこにあった。
アルマスがたっていたその先にはカイがいた。シーフの狙いはカイだったのだ。
「くたばれ小僧っ!!」
「しまった・・・っ!逃げろぉぉぉっ!!」

アルマスはカイに向かって叫ぶ。カイもその声を合図に交わそうとした。が、動けなかった。
「痛ぅ・・・っ」
左足が動かない。どうやら先ほどたたきつけられた時に痛めたらしい。
「ひゃーっはっはっはっ・・・しねぇっ!」
シーフは狂気的な笑いを浮かべ、カイを襲う。距離はどんどん詰まっていく。
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
カイが叫び声をあげた。その刹那、叫び声が聞こえた
「伏せてぇぇぇぇっ!」
その声のとおりカイは咄嗟にその場に伏せる。頭の上を何かが通過していき、すぐに悲鳴が聞こえた。
「ひ、ひぃぃぃっ!!」
カイが恐る恐る前を向くと、シーフは下半身を氷付けにされていた。
「い、痛い、冷たいっ!誰か助けてくれぇ・・・」
シーフはさっきの狂気染みた顔とうってかわって情けない顔をしていた。
「残念だけど助けてはあげられないわね。また暴れられたら困るしね」
「え・・・?」

カイが横を振り向くと金髪の女ハンターがいた。風に綺麗なブロンドヘアがたなびいている。
「エミリア!お前なんでこんなところに!?」
アルマスが少々驚いた声でエミリアに話しかける。どうやらアルマスとは知り合いらしい。
「あら、アルマスさんじゃない。なにしてんの?」
「いや、ちょっとそこの坊やを助けてやろうと思ってな・・・」
「その割にはちょっと油断しすぎたんじゃない?私がいなかったらどうなってたかしらねぇ・・・」
「う、うるさいなぁ!お前こそ何でこんなところをうろついてんだよ」
「あら、それはねぇ・・・」
と二人が雑談モードに入ろうとした時、

「おまえらぁぁぁっ!俺を放置するなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
・・・下半身を氷付けにされたまま、シーフが叫ぶ。
「あ、ごめんねぇ。それフリージングトラップっていって、氷結魔法の効果が切れるまで戻らないのよ」
「な、なんだとっ!ガキのくせにそんなもん使っていいとおもってるのか!」
ガキ、の一言を聞いてエミリアの笑顔が一瞬ひきつり、一瞬の静寂の後・・・表情が一変した。
「うぁ・・・アイツ、かわいそうに・・・」
アルマスがシーフを哀れむように見つめている。どうやらあの状態のエミリアがどれだけ怖いか知ってるらしい。
「だ・れ・がガキですってぇぇぇぇぇぇっ!!」
エミリアは叫ぶと瞬時に弓を構えて放った。放たれた矢はものすごい速さでシーフの頬をかすめ、
はるか後ろにあった露店のリンゴを射抜いた。それをみた観衆から歓声が沸きあがる。
シーフの頬からは血が滴り落ちている。シーフからは冷や汗も出ていた。
「悪いけど、私はれっきとしたレディーよ!間違えないでくれる!?」
エミリアはすごい剣幕でシーフをにらみつける。シーフは完全に縮み上がっていた。
「す、すいません!アタクシが悪かったです、ハイ!」
「よろしい。ちなみにこんなもの使ってといったけど、子供相手に毒使ったあなたもあなたじゃないかしら?」
「そ、そのとおりです。もうしわけありませんでしたっ!」
「じゃ、あとは牢屋で反省してねん♪」
「・・・へ・・・?」

シーフの後ろにはすでにイズルード自警団がいた。・・・これだけの騒ぎになれば出動するのは当然である。
「貴様、指名手配中の盗賊モッチョ・デ・ポンジョじゃないか!ずいぶんと逃げ回ってくれたな、大人しく縛につけ!」
・・・どうやらかなりの大物だったらしい。その割には名前がコソドロというか、ショボいというか。
「お、おたすけぇぇぇぇ・・・」
こうして、盗賊モッチョ・デ・ポンジョとその相棒は連れ去られていった。
ちなみに相棒のでかい男はまだ気を失っていた・・・。

「・・・・・・はぁ・・・・・・」
一部始終をカイは呆然と見ていた。とりあえず助かったようだ。
「あ、そうだそうだカミソリシュート。キミ、大丈夫?ケガとかない?」
エミリアに具合を聞かれたが彼女からでた謎の言葉に困惑する。
「え、えぇまぁ・・・ちょっと足が痛みますけど・・・(カミソリシュートって何・・・?)」
「あの・・・よかったら私に手当てさせてもらえませんか?」
モッチョ(長いので略)に露店を荒らされた商人の少女だった。

「いたたたっ」
「ご、ごめんなさいっ」
カイのケガはいくつかの擦り傷、そしてたたきつけられたときに足を捻っただけで軽症ですんだ。
「・・・本当にありがとね。キミが助けてくれなかったら・・・」
「いや、別にいいですよ。それに結果的には僕も助けられた側ですし・・・あれ?」
チラッとアルマスとエミリアを見る・・・が二人はすでにその場にいなかった。
(名前、聞き忘れちゃったな・・・お礼も出来なかった・・・)
そしてその二人はというと建物の影からカイと少女を覗いていた。
「んっふっふ、なかなかいい雰囲気じゃない、もう♪」
エミリアは嬉々としてカイ達をみている。アルマスはその姿に呆れながら
「あまりこんなデバガメみたいなことはしたかないんだがなぁ・・・やれやれ」
とつぶやいていた。いつの時代でも女性はこういう話題が好みのようだ。

「でも、キミが助けようとしてくれようとしてくれてうれしかったよ。まるで正義の味方だったわ」
少女が屈託のない笑顔をカイにむける。あの人に似ている───カイはすこしだけ、顔を紅くさせていた。
「本当は何かお礼をしたいんだけど・・・そうだ、これをあげる」
少女はカバンの中に手を入れると、少々変わった仮面をとりだした。
「これ・・・よかったら。スマイルマスクっていうんだけど。私のお姉ちゃんがね、人々がいつも笑顔ならきっと世界も平和になるって言ってこのマスクを作って人に渡してるの。」
「そ、そう・・・なんだ・・・」
カイはスマイルマスクをみて苦笑いする。正直このデザインは趣味ではなかったが
せっかくの好意を無駄にしてはいけないと思い、このマスクをもらうことにした。

「それじゃ私、いくね。露店も片付けたことし」
「えぇ。それじゃお気をつけて。良い旅を。」
「うん。・・・ところで、あなたの名前聞いてなかったね・・・私はプリム。あなたは?」
「僕ですか・・・?・・・カイ。天宮カイです。」
「カイ君・・・覚えておくわ。縁があったらまた会いましょう。その時は商品サービスするわね」
「えぇ、楽しみにしていますよ」
「それじゃ、"またね"、カイ君!」
こうして日が落ち、夜に包まれ始めた街の街灯の下で少年と少女は別れを告げた。
後に本当に再び出会うことになるとは知らずに・・・。
「さて、僕も宿屋に戻るか・・・」
少し肌寒い夜の風に吹かれ、さっきの出来事を思い返しながらカイは宿へ戻っていった。

「えっ、相部屋・・・ですか?」
「えぇ、部屋が一杯になっちゃってねぇ・・・急で、しかも事後で申し訳ないんだけどねぇ」
女将さんが申し訳なさそうに言う。本当に急な出来事だったらしい。
「まぁ・・・別に構いませんけど」
「そうかい?すまないねぇ・・・多分今部屋にいるだろうから挨拶くらいしておいでよ」
「えぇ、そうします。」
そういうとカイは部屋へと戻っていく。そしてカイが扉を開けた先には───

「ヨッ、坊や。さっきぶり・・・だな」
「ハァイ。元気してたかな?」

・・・さっきの二人組、アルマスとエミリアがくつろいでいた・・・。

つづく

***************************************
ギャースまだかなり続きます(;´д`)
ちなみに盗賊の名前はその時頭に浮かんだ架空の名前ですw
多分ROにそんな名前のキャラいませんw
スマイルマスクは重要アイテム(謎
カミソリシュートは・・・きにしたら負けだっ!m9(゜Å゜)
           ― 家政婦は見た 中編 ―


ついさっきまで晴れていた空は黒い雲で覆われ、今にも雨が降ってきそうだ。
「それにしてもすごい量だねー・・・」
庭に大量に干された洗濯物をナタリィさんと一緒にとりこんでいく。
「雨が降る前に終わらせ・・・ひゃっ!?」
突然の突風に洗濯物がいくつか空へと舞い上がる。
「わっ、大変!」
あたしは手に持った洗濯物をナタリィさんに預けると、それを追いかけ走る。
洗濯物はぐんぐんと高く舞い上がっていく。
間に合うかな・・・!?
あたしは屋敷の壁を蹴り、その反動で隣の大樹の枝に飛び移り、
枝のしなりを利用しておもいきりジャンプする。
そして空中で無事に洗濯物をキャッチ、翻るスカートを手で押さえながら着地。
「ふぅ、なんとか間に合ったよー」
しかし手を振るあたしに彼女の反応はない。
しまったぁ〜〜〜またやっちゃったよ・・・。
慌てて何とか誤魔化そうと、あたふたしていると
「シュエルちゃんって・・・」
固まっていたナタリィさんがようやく口を開く。
「サーカスで働いていたこともあるのねぇ!」
・・・・・・天然万歳!!
「あは、あはははは・・・。」
目をキラキラ輝かせ言うナタリィさんに、笑って誤魔化すしかなかった。


そして夕食の時間、厨房で作った料理を運ぶのがあたしの仕事だ。
もちろん、あたしたちメイドの夕食ではない。
「おなかすいたなぁ〜・・・」
グ〜っとおなかが鳴る。
食べたこともないような豪華な料理に食欲をそそる香り、おもわずつまみ食い
したくなるけど我慢・・・。
「おまたせしましたぁ〜」
部屋につき、あたしがテーブルいっぱいに料理を並べていく様子を
退屈そうに眺めているのはこの屋敷の主人の長男で名はニックという。
豪華な夕食ではあるけれど、一人で食べる夕食なんてちょっぴり可哀想だなぁ〜
なんて考えていたら―
「おい、なんだこれは」
突然ニックがあたしを睨みながら叫ぶ。
彼が指差すものはポテトを使った野菜のサラダだった。
「えっと、ポテトのサラダだと思いますけど〜?」
「そんなことは分かっている、ボクの嫌いなサラダがなんであるのか聞いているんだ!」このお子様は・・・ちょっぴり殺意をいだきつつもあたしは子供を叱る
母親のように言った。
「こ〜ら、好き嫌いはダメだぞぉ〜?」
「五月蝿い、メイドふぜいが!こんなもの食えるかっ!!」
パシン!
お皿をひっくり返そうとするニックよりも早くあたしの平手が飛んだ、
もちろん手加減してだけど。
「ぶっ・・・ぶったなっ!パパにもぶたれたことなかったのにっ!!」
涙を目に浮かべ非難するニック。
「いいから、食べなさい」
ひとかけらのパンの為に必死に働く子供たちをあたしはたくさん見てきた、
だから食べ物を粗末にする行為は許せなかった。
「わっ・・・わかったよ、食べればいいんだろ?」
あたしの威圧感におされてか、彼は震える手でサラダを口に運ぶ。
「あれ・・・」
もう一口、さらにもう一口。
「美味しいや」
思ったとおりただの食べず嫌いだったみたい。
「ね、そうでしょ♪」
今度はとびきりの笑顔でニックの頭を撫でると彼は恥ずかしそうにうつむいた。


長かった一日の仕事が終わるころには、すでに深夜になっていた。
今すぐベットに入り眠りたいところだけど、ここからがあたしの『本当』の仕事。
すでに屋敷の住人は寝静まり、吹き荒れる強風が窓をガタガタと
揺する音だけが響く。
あたしは屋敷の主人の部屋の前で足を止め、小さく深呼吸をした。
カチャ。
鍵はかかっていない、部屋の中に気配がないことを確認しすばやく中に入る。
主人が今日帰宅しないことはすでに調査済みだ。
「うっ・・・趣味悪ぅ」
部屋の中を見て思わずつぶやく、いたるところに金の装飾品が飾られていて
いかにも成金趣味な部屋。
「これもまたお約束どおりだね・・・。」
本棚を探ると隠しスイッチを見つけた、スイッチを押すと本棚がスライドし
その後ろから鉄製の金庫が現れるのも見慣れた光景だ。
「ま、おかげで簡単でいいけど。」
愛用の開錠ツールを鍵穴に差し込むと、あっけないほど簡単に開く。
金庫の中にはいくつかの宝石、そして帳簿の束が入っていた。
「ふぅ〜、任務完了。」
その中の帳簿をとり、懐にしまうとあたしは安堵の息を吐いた、そのとき―


「ようやく尻尾を出したようね、泥棒猫さん」
背後に今までなかった気配が突然現れた、瞬時に横に飛び間合いを離す。
「グリシェーラ・・・さん」
窓から差し込む稲光で、冷たい氷のような目であたしを見つめるメイド長の
姿が浮かびあがった。
その身のこなしから、おそらく彼女もまた『同業者』なのであろう。
「へぇ〜、いつから気がついていたの?」
動揺を悟られぬよう、あたしは笑顔で尋ねる。
「はぁー・・・あなたそれでも『普通のメイド』装ってたつもり?」
呆れ顔で答えるメイド長、うわーメイドの仕事ぶりしっかり見られてたのね!
「さぁ、今盗んだものを素直に返せば一生この屋敷で働かせてあげるわ」
「いやだ・・・と言ったら?」
顔のすぐ横を風が通り抜けた、後ろの壁にナイフが突き刺さる。
まぁ、どちらにしろ屋敷から出す気はないみたい。
「そう、よーくわかったよ」
答えのかわりにあたしは短剣を構える、それを見て彼女はニヤリと笑った。



(;´∀)長っ・・・。
アミノと姉御 中編

心機一転シリアスムード漂いますが。
所詮アミノさんでs
------------------------------------
何とかプロまで辿り着いた。
姉御の顔色はモロクにいた時のそれより更に青白く、
苦痛に顔を歪め自分の背で苦しそうに息をしている。
俺はプロの人混みをかきわけ
溜り場にしている酒場まで急いだ。
「姉御?もう少し我慢してくださいね。」
……返事はない。よっぽど苦しいのだろう。
今も背中から異常な熱を感じる。
酒場が見えてきた。
店内に入り辺りを見回す。
丁度、店のカウンターでアルマスと雛姫、ナロクとシュエルが
京さんを交えながら雑談をしている所だった。
京さんがこちらに気付くと他の全員も俺の異常を察したのか
神妙な顔つきに変わった。
背中の人物を確認する。
全員、驚きを隠せない。
「アミノさん奥のベットを使って下さい。」
京さんが奥の扉へと促す。
「アミノ。教会に行って
熊谷獅子丸ってプリーストを連れて来い。急げ。」
マスターは俺に背を向けたままそう言った。
姉御をベットに寝かせる。
すんません姉御…俺が不甲斐ないばっかりに…。

逸早くシュエルが動いた。
ベットの傍らで膝をたてると長い針のような物を取り出し
姉御の腕を少し刺す。
腕からプクっと血が溢れ、すうっと零れた。
何の毒か、調べているのか?
「アミノ!急げって言ってんだろうが!」
マスターはこちらに顔すら向けない。
…そりゃそうだよな…
俺は、死にもの狂いで教会まで走った。



教会に入って彼の居場所を聞くとすぐ教えてくれた。

なんと言うか…特徴的な風貌をしていたのですぐ見付かった。
机に向かって作業はしているが…。
瓶底眼鏡にヨレヨレの聖服。
オデコ全開の無造作ヘアには寝癖のあと。
極め付けに、女物のチューリップのヘアピンときたもんだ!
……先生、変な人がいます。
とか言うと姉御に、「お前が言うな!」とか言われそうだな。
……とりあえず事情を説明してる時間も惜しい。
「あのすいません、熊谷獅子丸さんですよね?
急で悪いんですけどちょっと一緒に来て貰えますか?」
彼が顔をあげる。ずり落ちたメガネを直す。
頭の上に?マークが見えるかのようだ。
「おやぁ?どちら様で〜?」
見た目も中々だが、中身も中々そうですね。
「あぁもう!今は説明してる暇無いんすよ!兎に角一緒に!」
「はぁ…まぁ急用ってことですね〜?」
…何かイライラするなこのしゃべり方。
むかついたので有無を言わさず襟を掴んで引きずってやった。


取り合えずソイツを引きずりながら、顛末を説明している。
ソイツは引きずられながらも説明を大人しく聞いてた。
マスターと姉御の名前を出した時少し驚いていたみたいだったな…
もしかして知り合いなのか?


中編…とりあえずここまで(;´Д`)人
アミノさんをシリアスキャラにするのむずいよ?
アミノと姉御 

続・中編
多分えっらいながいっす(;´Д`)人
当分終わらないヨ。SSじゃねぇな…。

-------------------

ソイツを引きずったまま酒場に戻る。
さっきは急いでいたし慌てていたので良く観察していなかったが、
店内はまだ営業準備中だったようだ。
所々椅子が机の上に乗せられ、雑巾とバケツ、モップも置いてある。
ふと店の奥が気になる。

そこはフロアよりも若干位置が高くなっていて
天蓋の様な、蚊帳の様な、カーテンが束ねられて架かっている。
まぁいわゆるステージってやつだ。
営業時間にになるとあそこで踊りや歌、
手品など、日によってまちまちだが何かしら催しがある。
今日は何か違和感を感じた。
あぁそうか、いつも上がってるカーテンが下がっている。
しかしまぁ違和感はそれだけではないのだが…。
人が、いるような気配…。
獅子丸の襟から手を離す。
獅子丸も何かを感じ取ったようで俺の背後で大人しく
…と、思ったら俺の横をすり抜けて
つかつかとステージに近付いていきやがった。
止めようと声を出すより早く、カーテンがひらいた。
そこには……



シャムが健やかな寝息を立てて横になっていた。



「ちょ、…もう、ビビらせんなよぉ…。」
何故か、獅子丸は興味深そうに黙ってシャムを見ている。
俺は屈んでシャムの頬をペシペシと叩くついでに
むにっと両頬をつねる。
すると渦中の人物がうっすらと目を開けた。
「ぁぅ…れ?」
どうやら気付いたようだ。
「むぁ〜…アミくんおはよぉ??」
…ぐしぐしと目を擦りながらむくっと起き上がった。
シャムは改めて辺りを見回す。
みるみる顔がしかめっ面になってゆく。
「…もしかして私また変な所で寝ちゃったのかなぁ…」
とか何とかボソボソと呟いた。
そうなのだ、この幼女(体型)は
眠くなると何処ででも寝てしまう困ったちゃんなのだ。
「何でこんな所で寝てんだよ、お前は…」
「う〜ん酒場から帰ってきて、京さんに掃除頼まれて…」
思い出すように喋る。
なるほど、あの出しっぱなしの掃除用具はそういう事ね。
って遊んでる場合じゃない。
早く獅子丸を姉御の所に連れて行かなければ。
振り替えると、獅子丸は既に居なかった。
とりあえず今度はシャムを引っ張りながら、
奥の部屋へ急いだ。


既に獅子丸は姉御を診ていた。
周りの面子は皆神妙な面持ちで事の次第を見守っている。
シャムは驚いているようだ。
「ぇ、姉御どうしたの…?」
心底心配そうに聞いてきた。
「毒が…な」
シャムはッハっとしたような顔をして、姉御の方をを見た。
俺もシャムや皆の視線の先、姉御を見る。
顔はまだ青白いが、運んで来た時ほど酷く辛そうではない。
傍らの獅子丸が呪文の詠唱を始める。
左手にはロザリオ。傷口に右手を翳し

「……Slow Poison」

そう唱えた。
傷口に変化は見られないが、姉御の顔が若干だか
赤みをさして来たように思えた。
「これで、少しは痛みと毒の進行を抑えられたと思います〜」
ずり落ちたメガネを直す。
「中々特殊な毒のようなので…シーフの皆さんの解毒でも
毒は抜けないのではないかと〜…」
決まり悪そうに言う。
するとシュエルが
「これは多分アサシンクロスだけが扱える特別な毒だと思います。
普通の毒なら時間をおけば抜けていくんですけど…
この毒は、命を奪うまでじわじわと進行していく厄介なヤツです。
しかも毒に相当精通してる人物が作ったみたいで、
特別厄介ですね…。何で作られたかは大体把握したので
解毒方法はないわけじゃないんですけど…」
皆の視線がシュエルに集まる。俺とて例外ではない。
「ただ…その、解毒剤を作ればいいんですけど、材料がぁ…」
言葉の歯切れが悪い。
どんな材料なんだろうか?
すると俺の言葉を代弁するかのようにマスターが聞いた。
「その材料って?」
「えーと、非常に言いにくいんですけど、
まずミストレスの蜂蜜に、データルザウルスの舌。
イグドラシルの雫、バフォメットの角、堕天使の羽…です。後他の材料は私が大体持ってますので。」
シュエルが1つづつ言うたびに皆の眉間に皺が寄る。
若干の沈黙がその場を支配した。


「…ここで黙ってても仕方ないと思うけど。」
そう言ったのはナロクだ。
「そう、だな。集めるしかないだろう。」
マスターがそう言うと皆決意を固めたような顔になる。
俺も、いや本来なら俺が一人でやらなきゃいけない事だと思う。
「しかしまぁ、なんというか凄い材料だな…」
マスターが頭を掻く。
「取り合えず手分けをして取りに行ける物は取りに行こう。
まぁ…厳しい材料についてはもってそうなヤツに声をかけてみるけど
無かった時は、戦うことになるだろうから準備しといてくれ。」
全員頷く。
「そうだな…まずー…」



続・中編ここまで…(;´Д`)人
あーもうね、終わる気しないんですけど?
ていうかNAGEEEEE
〜〜暗殺者シュエル物語〜〜〜

死者の街を一人の少女が疾走していました。
そこは、見渡す限り墓場だらけで、1本の草花も生えていませんでした。
木は、枯れた木が少ししかありません。
空には、星が雲で隠れている中月の光だけがぼんやりと辺りを照らしていました。
その少女は、辺りの静かなな雰囲気とは裏腹に10人に聞いたら10人が何かいいことあった?
と聞きそうな笑顔で小躍りしています。
いまなら、大抵のことなら笑って許してくれるようなそんな顔でした。
1日中太陽が照らすことのないためか、ひんやりとした冷たい空気が周囲を支配していました。
街を疾走している少女も、冷たい空気のためか白い息を淡々と吐いています。
「今日も、ちょろいもんだったわね♪」
鮮やかな手並みで、何の落ち度もないさっきの自分の仕事ぶりを思い返しています。
「それにしても、こんなに簡単なら何で私に頼んだのかしら」
思えば何から何まで、不思議な依頼だった。



いつものようになにか仕事でもないかなぁと、アサシンギルドに寄ったところ背後から知らない老人に呼び止められた。
「えっ!」
私は思わず声をだして、ばっと振り返った。
「ちょっと頼まれごとをしてくれんかね?」
70代後半くらいの顔つきで、ところどころ白髪が混じっている。
鋭く光る眼光、老人には見えないほど綺麗な背筋をしている。
肩にはシーフクロースを羽織り、レザーブーツと手袋で身を固めていた。
だが、問題なのは背後をとられたという事実。
暗殺者にとって背後をとられるということは、そのまま死を意味する。
そのために、背後だけはとられないように相当な鍛錬を積んでいるのだが・・・・・・。
その老人の気配は、全くきづかなかった。
いや、きづかなかったというよりは気配がなかっというべきなのか。
突然のことで驚いたシュエルだったが、なんとか言葉を紡いだ。
「でも、どうして私に?」
額に冷や汗を浮かべながら、老人に投げかけた。
「黒服の意味を知るもの、では不服ですかな?」
黒服。
暗殺者の中でもごく選ばれたものしか着ることができないエリートの中のエリートのみが着ることが許されたレオタード。
厳しい鍛錬の末、主神オーディンの使い戦乙女ヴァルキリーに洗礼を受けたもののみの称号。
普通のアサシンでは使えない、様々な力をもつものの総称。
どうして、この老人がその意味を知っているのかは謎だが。
「いいわ、話だけは聞いてあげる。」
怪しげな老人の話に耳を傾ける。
老人は、淡々の依頼の説明を始めた。
「世界樹ユグドラシルはご存知ですかな?」
「えぇ、人並みには。」
「そのユグドラシルの更なる先、死者の街ニブルヘイムに赴いてもらいたい」
老人の鋭い眼光が更に光った気がした。
「と、いうのは?」
あくまでも冷静にシュエルが答える。
「実は、あの街を支配する魔女にわしの大事なものをとられていまいましてな。
それを取り戻していただきたい」
「具体的には?」
「形は壷の柄が左右対称についた真っ赤な箱のようなものじゃ。
中身は教えることができんが、手にいれてくれた暁には見せてやろう」
シュエルは腕を組みながら聞いていたが、どうにもふに落ちないとこがあった。
「わかった、中身は詮索しない。けど一つ聞かせて」
「なんじゃね?」
「あなたは、人間なの?」
老人は、一瞬キョトンとしたがその後くっくっと笑い出した。
「いや、そなたは面白い!
仕事を達成してくれた後にはすべてを語るとしよう。」
「いいわ、報酬次第では乗ってあげる。」
アサシンギルドに来るほとんどの依頼が怪しいものばかりだし、いちいち中身を選んで仕事してたらキリがない。
依頼主が誰であろうと仕事をこなしてお金をもらう。
それ以上でもそれ以下でもないのだから。
いつもはそうだった。ただ、今回は違っていただけ。
そのことにもっと早く気づいていれば、最悪の結末は防げたかもしれないのに。



ってかもうすごく長くなりそうだから一旦切り(;´Д`)
           ― 家政婦は見た 後編 ―


ピカッ!
稲光が暗い部屋を一瞬真昼のように明るく照らす。
あたしとメイド長はお互いの隙をうかがいつつ、ゆっくりと間合いを詰める。
すごく緊迫した場面のはずなんだけど、二人ともメイドの格好をしている
せいでどこか異様で滑稽な感じ。
おもむろに、どこからともなく取り出したモップを構えるメイド長。
「それじゃそろそろ本気でいくわよッ!」
・・・いやいや、いくらメイドの格好だからってあんまりかと。
ふざけた格好とは裏腹に、本気を出したメイド長は予想よりも遥かに強かった。
「はぁっ!!」
なっ・・・早っ!?
鋭いモップによる突きを体をひねってなんとか避ける。
かわりに後ろにあった趣味の悪い石像が粉々に粉砕された。
「このぉ・・・ッ!!」
あたしはバランスを崩しながらも短剣に魔力を溜め、それを衝撃波として解き放つ。
手加減はしたけれど、この距離で直撃を食らえばひとたまりもないはず。
衝撃波はメイド長を飲み込み―
「えぇっ・・・うっそぉー!?」
次の瞬間驚愕の叫びをあげたのはあたしのほうだった。
彼女は白い煙のあがるモップを構えたまま悠然とたたずんでいた。
斬っちゃったよこの人、衝撃波をモップで・・・!
剣で斬るにしてもかなりの修練が必要なのに・・・。
「ふぅん、なかなかやるわね」
再び間合いを離したメイド長が眼鏡を指で押し上げながら言う。
「あなたの実力からしてシルバー・・・いやゴールドメイドクラスかしらね」
「ゴールドメイド?」
聞きなれないことばにあたしは首をかしげた、そのとき―


「ここで何をしているのかね?」
メイド長に集中するあまり気が付かなかったけど、部屋の入り口にはいつのまにか
紳士風の初老の男が立っていた。
「お、おかえりなさいませ御主人様!」
あわてて頭をさげるメイド長、おもわずつられてあたしも頭を下げてしまう。
彼はこの屋敷の主人で名はボルタクール、アルベルタの商人組合の最高幹部なんだけどそれは表向き、裏では密売や偽造に人身売買など黒い噂の絶えない人物だ。
それにしても今日は帰宅しない予定のはずなんだけど・・・
「御主人様実は・・・」
メイド長が主人に耳打ちをする、主人の表情が一瞬険しくなる。
しかしすぐにあたしに向き直ると、再び笑みを浮かべゆっくりと近づいてきた。
「シュエル君・・・といったかね?」
その威圧感に押されおもわず数歩後ろに下がる。
「君の盗んだ『それ』は大切なものなのだよ、返してはくれんかね?」
あたしが手に入れたこの帳簿は、彼が裏の仕事での利益を記録したものだ。
これがあれば、『黒い噂』を実証する有力な証拠となる。
「あはは、悪いけどこれは返せないなぁ〜」
ゆっくりと後退しながら答える。
「・・・それでは仕方ないな」
主人が服の中から取り出したのは・・・拳銃!?
何度かあたしも目にしたことはあるけど、当然普通の商人が持つようなものではない。
「さよならだ。」
彼はためらいなく引き金を引いた。
パァァァンッ
屋敷の中に銃声が響いた。


床に倒れたあたしを見下ろすその顔は先ほどの紳士とは程遠い。
「ふん、生きていればそれなりの値がつきそうだったがな」
動かなくなったあたしを品定めをするかのように眺める。
「どこの手の者か知らぬが盗賊(シーフ)が舐めた真似をしてくれたものだ」
そして懐の帳簿を取り出そうと手を伸ばしてくる。
チャンス!
「これは返せないって言ったでしょ!!」
「何ッ・・・ぐはッ!!」
あたしが飛び起きると同時に放った蹴りを受けボルタクールが吹き飛んだ。
「御主人様ッ!!」
慌ててメイド長が駆け寄る。
「きっ・・・貴様何故銃弾を受けて生きている・・・!?」
メイド長の肩を借り、なんとか起き上がる主人にあたしは短剣を見せる。
「弾はほら、ここ。」
銃弾は短剣の柄の部分にめり込んでいた、さすがに銃弾を短剣で防ぐなんて
芸当はもう二度とゴメンだけど。
「それから〜あたしは盗賊(シーフ)じゃないよ、暗殺者(アサシン)だよ!」
まったく失礼しちゃうね、あたしは頬を膨らませ抗議をした。


「なっ・・・なんですってぇぇぇぇ!?」
その言葉に真っ先に声を上げたのは主人ではなく、メイド長だった。
「何故暗殺者(アサシン)がメイドの格好を!?」
この人も気がついてなかったのね・・・。
「そりゃこの屋敷にメイドとして潜入してきたからじゃ・・・?」
主人の極当然の答えに何故かちょっと安心してしまう。
「ランカーメイド並の実力ではあると目をつけておりましたけど、まさか
暗殺者(アサシン)だとは全然疑いませんでしたわね」
『疑えって。』
あたしと主人は同時にため息をついた。
そもそもランカーメイドってなんなのよ、メイド界はあたしが想像していたより
ずっと奥が深いみたい・・・。
「ま、まぁ・・・ともかくだ、今度こそお前には消えてもらおう」
気まずい表情を見せながらも、再び主人はあたしに銃口を向ける。
「あ〜、無駄だよあなたには撃てないから」
あたしは銃口を向けられたまま主人へと歩み寄る。
「何を馬鹿な、この引き金を引・・・」
主人の意思に反してその指はまったく動かない。
「なっ、何故だ・・・このっ!このっ!!」
いくらやっても無駄、なぜならあたしの帳簿を取り返そうと手をのばしたときに、
ちょっぴりその手に麻痺毒を仕込ませてもらったから。
「あらら、メイド長さんもオヤスミしちゃってるよ」
壁にもたれてかかり寝息をたてるメイド長、仕込んだ睡眠毒が効いてきたみたい。
さすがの彼女も主人に駆け寄るときは無防備だったからね。
「これでチェックメイト、だね。」
あたしはガクリと膝を落とす主人に向かって冷たく微笑んだ。


「ほんと、大変だったよ・・・」
ここはプロンテラの街中にあるBAR京、カウンターに座り今回の仕事の
依頼人である京屋さんに昨晩のことを報告をしているところだ。
「それは大変でしたねぇ〜ご苦労様♪」
今頃ボルタクールはプロンテラから派遣された調査団に連行され取調べを
受けているころだろう。数々の犯罪が明るみになるのも時間の問題だ。
「それにしても京さん」
あたしは彼女の作ってくれたホットココアを飲みながら店内を見回す。
「なんであの屋敷のメイド達がここにいるの?」
見渡せば知った顔のメイド達が大勢いた、ナタリィさんもその中の一人だ。
「彼女たちは次の仕事が見つかるまで、うちでウェイトレスを
してもらうことにしたのです〜」
にっこり笑いながら京屋さんが答える。
「せっかくなのでメイド姿のまま働いてもらったら何故か大繁盛しちゃって♪」
たしかに・・・いつも以上の賑わいでよく見たら外にまで行列ができていた。
「シュエル、おなか空いたぞ何か作れ」
突然京屋さんの隣からヒョッコリ顔を覗かせたのは、すっかりあたしになついてしまったニックだった、この子も京屋さんがしばらく面倒を見るらしい。
「もうあたしはメイドじゃないんだってば〜」
ニックの頭を小突きながら言うと京屋さんがポンと手を打つ。
「そうだ、よかったらシュエルちゃんもうちで働きません?」
悪戯っぽく言う京屋さんの言葉におもわずココアを吹き出しそうになる。
「あはは・・・もうメイドはこりごりだよ・・・。」
あたしはおもいきりブンブンと首を振るのだった。

END



ようやく完結・・・思いつきで書いてたので途中変なところも多いかと(汗
長文になっちゃったけど読んでくれた方感謝ですw
姉御とアミノ

続々・中編

まだまだ続くよ!飽きたら言ってねヾ(゚ω゚)ノ゛
-----------------------

「手始めに、イグドラシルの雫から行こうか。」
マスターがそう提案した。
「…でも…葉、実、種は割と見かけるけど雫なんてどこでどうやって手に入れるのかな?」
今まで口を開かなかった雛さんがそう言った。
視線を雛さんへと向ける。
改めて見ると目が赤い……泣いてたのかな。
姉御と雛さん特別仲いいしな…。
何だか言葉で言い表せない罪悪感が、自分の奥の方で蓄積されていく感じがした。

「…確か、」

ポツリと呟いて何かを閃いたような顔。
目線は床を見ているのか宙を仰いでいるのか焦点は定まっていない。
ふと、思い出したかのような顔で、京さんは自分にいい聞かせるように小さく呟いた。

「…うん、そう確か、ジュノーでイグドラシルの研究をしている人がいたはず…」

呟き始めた時点で既に全員の視線は京さんにあったわけだが、どうやら本人は気が付いて居なかった様子で
今になって注目されていた事に驚いた顔をした。

「えぇと、ジュノーの研究所に行ってみたらどうでしょうか?
確かイグドラシルの研究をしていたはずですよ。」
視線をあちこちに泳がせ少し照れながら言った。

…あぁちくしょう、かわいいなぁ、んもう!

今すぐにでも飛び付きたい所だが、そんな場合じゃないと珍しくキャパの少ない理性がそう言っている。
そりゃあ流石の俺でも場の空気位は読めますとも。
というか、いつもの調子で飛びかかろうものなら、ギルドから追放されるどころかこの世から抹消され兼ねん…。

んー実を言うと、姉御とか皆がいつもあぁやって
構ってくれるのが楽しいからやってるんだよなぁ……。


今まで色々とギルドを転々としてきたが、ここほど居心地のいいギルドは無かった。


このギルドは柵がない。
確かに成り行き上無理やりこのギルドに入ったようなもんだ。
だけど、抜けようと思えばいくらでも抜けれた。
来るものは拒まず、去るものは追わず。
束縛しているようで、していない。
矛盾しているかもしれないがそういうギルドなのだ。
だから結局残ってこうやって馴れ合っているのは俺個人の意思という事。

今も、この先もここで皆と楽しく過ごしたい。

ただ、それだけ。

そんな雰囲気を壊したのは俺…だよな。

姉御、みかんは師匠とまではいかないまでも、尊敬する人物の一人。
職業も一緒。このギルドに来るきっかけを作ったのも姉御だ。
男勝りで怒らせると怖い、口より手が先に出る。
だけどこの人はいつでも、誰にでも常に正面から受け止める。
回りくどいことはしない、真っ直ぐな人なんだよな。
だから言いたい事はハッキリ言う。
周りにはただ怖い人って思われる事もあるけど、そうじゃなくて
その人の事を真剣に考えてるからなんだよな。

怖いんだけど、優しいんだよなぁ…この人。

俺はもう一度姉御に視線をやる。

今は顔色も随分ましになった。
だけど、このままだと命を落としてしまう。
俺を庇ったせいで…。


俺は…姉御を絶対に助ける。
そう自分の中で決意を固めた。

「じゃあアミノ、よろしくな?」
マスタが俺の方をやっと向いて言う。
ッハっと顔をあげる。
俺がそんなこんなで考え込んで黙りこくっているうちに
何だか話は進んでいたらしい。
スイマセン、話がミエマセン。
「あ。すんません、もっかいいいすか…?」
マスタは呆れ顔で額に手を当ててため息をついた。
「はぁ…お前なぁ…まぁ、お前にも考えるとこがあったんだろうからいいけど。
とりあえずお前はジュノーに行ってその研究者の話を聞いてこい。
俺達は知り合いに材料を持って無いか聞きに回る。」
そう言って一人一人の顔を見回し
「それじゃあ、皆頼んだぞ!」
そう言った。




ぁ〜何か全然話進まないね?!
「ダブル・・ストレイフィング・・」
ミシミシ・・・ズドン・・っ!!
樹齢何百年という大樹が音を立てて倒れていく。
勇者タケの猛攻は止まらない。
容赦のない攻撃がプレデターを襲う。
「ダブルストレイフィング・・・ダブルストレイフィング・・!」
なんとか反撃をしないとこのままではプレデターは負けてしまう。
しかし反撃の隙がなくただただ後手にまわるしかなかった・・。
「速い・・っ!そのうえでこの威力か。とんでもないやつだなまったく!」
プレデターはタケの放つ矢に全神経を集中していた。そうしなければ避けることができず致命傷を負ってしまう。
「アローシャワー・・!」
「何っ!?」
(只一人を相手に範囲攻撃だと?手傷を負わせて動きを鈍らせる気か?・・・だがっ!)
プレデターが前に出る。
「致命傷にならなければ回復すれば済むことだ!いけ!ブリッツビーt」
ガチンッ!
「ぐぁ!」
プレデターの足元にはアンクルスネアが食い込んでいる。
(しまった、これが狙いか!)
「ダブルストレイ・・・フィング!」

ガチッ!
アンクルが外れた。
「よし、外れた。」
「・・く・・・味なまねを・・・!」
動けないプレデターへと撃ち込まれた矢はわずかにプレデターを避けて大樹をなぎ倒していた。
「フラッシャーなど・・いつの間に・・・。」
撃つ直前に事前に仕掛けておいたプレデターのフラッシャー。
その閃光により狙いがそれたのだった。
「私がただ逃げているだけだと思うか?最強の名は伊達じゃないんでな。」
皮肉をこめた笑みで返す。もっともまだ視力の戻っていないタケには見えていないだろうが。
「さぁ、反撃開始だ!」
鷹師プレデターだからこそできる攻撃。鷹との一斉同時攻撃。
「悪いが勝たせてもらうぜ!」
鷹と矢がタケを襲う。
その時タケの前に立ちふさがるものが。
「あや・・か・・?」
「大丈夫。守るから。私が貴方を守るから。」
そう言い、あやは攻撃をひたすら耐え続けた。
「タケに何かあったとき、私が守る。そうやって今まで勝ち続けていた。そして・・これからも。」
そして、タケの目に視力が戻り始めた・・・。
(嫌な予感がする・・タケが復活する前に勝負を決める!)
しかし全ての攻撃はあやが受けきっていた。
(ヒール連打でSPが・・・。でもタケは・・やらせない。)
ニューマの効果が無効化されているここではヒールで耐えるしかない。
しかし当然そんなことをすれば自然回復しないこの大会ではSPなどすぐに切れる。
(もう・・っ!・・・タケ・・。)

ゾクリ。
プレデターの手が止まる。
「トゥルー・・・サイト・・・。」
すさまじい殺気がプレデターに襲う。
「あや・・下がっていて・・・。」
その言葉に大人しく下がるあや。
「SP、もうない。後、よろしく。」
「あぁ・・・もう・・・遠慮はしない・・・!」
「何をする気だ・・!?」
「・・・シャープ」
ゴゴゴゴゴ
急激に天気が崩れだした。
「ご主人様・・・・耳が痛いよぉ・・・。」
「これは・・・気圧が変化してる?低気圧を呼んでいるのか!?」
戦場は激しい雷雨となる。
そして気圧はタケの矢へと集まると
「・・・・シューティング!!」
放たれた。
「っ!!」
超圧縮された気圧を含んだ矢は大地をえぐりながらプレデターへと一直線に飛んでいく。
それをすんでのところで横っ飛びし、なんとか避けたプレデター。
「あんなもの・・・当たったら致命傷どころじゃないぞ・・・!」
矢が通った後は地形が変わっていた。
「ご、ご主人様・・・。」
リサの声にハッとし、自分の避けた位置に気がつく。
「しまっっ!この位置は!」
プレデターとリサが一直線上に並んでいた。
「逃げろリサ!斜線軸上から離れるんだ!」
「は、はいぃ〜。キャッ!」
しかし転んでしまうリサ。
「・・・シャープ・・・」
第二射の詠唱が開始された・・・。
「くっ!(間に合えっ)ウインドウォーク!!」
風のような速度でリサのもとへ駆けつけるプレデター。
「シューティング・・・!!」
放たれた二射目。リサはまだ起き上がれない。
そして・・・。

「・・・惜しかった・・な・・・。」
「ご主人様ぁっ!!?」
プレデターはリサを庇い直撃を受けていた。
「・・・庇うのではなく・・・攻撃していれば勝てたものを・・・。」
「なめるな・・!」
が、プレデターは生きていた。
「大事な人一人守れずした勝利に何の意味がある・・!リサを失って得る勝利などこちらから願い下げだ・・!」
そう言うとプレデターは崩れるように倒れ、気を失った。
「ご主人様!?ご主人様!!?いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「・・・。」
「直撃、受けて、よく生きていられたね。手加減、したの?」
「・・・まさか。・・これのせい・・さ。」
「なるほど。さすがは、最強のスナイパー。」
見るとタケの弓が折れている。そして傍らにはプレデターの鷹。
「鷹が・・弓を折るとは・・な。それも・・詠唱無しのオートスペルで・・・。」
プレデターがウインドウォークでリサを守ろうとしたように
鷹も自らの意思でファルコンアサルトを使い、2人を守ろうとタケの弓を折ったのだ。
そのためタケの攻撃は中途半端な威力となりプレデターは奇跡的に生きていられたのだ。
「ここまで・・鷹と意思を通うことができた者は・・・歴史上だれもいないだろう。・・大した奴だ・・。」


「ヒール。」
あやが最後のSPを使い、プレデターを癒す。
「え、どうして・・・?」
「私達の、大会は終わり。だからもう、敵じゃないから。」
2人からはもう敵意を感じない。
「・・・ありがとうございます。」
リサも2人を敵じゃないと認識し笑顔で感謝の意を述べる。だが
「あの・・・リサ・・さん。ヒール・・し続けないと・・ほんとに死ぬよ・・・?」
「え、えっ!?わ、わわわ!ヒール!ヒール!ヒールー!!」
このあたりはやはりリサはリサだった。
そしてプレデターの顔に生気が戻っていく。
「よ、よか・・っ。ご主人様・・。」
リサは安堵のためか涙が流れ出した。
「伝言・・・いい?」
「ぇ、あっ、はいっ(ごしごし)。なんですか?」
「"最強のスナイパーの称号はまだ預けておく。今度こそ勝つ。その時まで。"と・・。」
「え、でもあなた方の勝ちなんじゃ・・・?」
ふと思った疑問を投げかける。
「・・・私達には・・武器がもうない・・。だからもう・・・ここまで・・・。勝った事には・・ならない。」

「あや・・・帰ろう・・。」
「はい。それではリサさん、また。」
2人は先に大聖堂へと戻っていった。
天気も戻り、日差しが差し込む。
「すまないな、リサ。優勝できなかったよ。」
「いいんですよご主人様。ご主人様さえいてくれれば私は満足です。」
その言葉に今ある幸せをかみ締めながらプレデターは目を閉じる。
「あぁ・・・いい天気だ・・・。少し眠るよ・・・。」
「はい・・。おやすみなさい、ご主人様・・。」
暖かい日差しを浴びながら、リサの膝枕のもとプレデターは眠りについた・・・。


プレデターコンビVS勇者コンビ

-引き分け-



というわけでプレさんとタケさん戦終了。
きりがいいしこれで完結ってダメ?w
ほら、打ち切りってことで('ハ'
私が書くより誰かさんのバトルフェスティバルのほうがワクテカだしね!
とりあえずプレさんコンビをうまく描けなかった!
勇者コンビにいたっては誰だこれw
完全に別人じゃん!
なんたるちあー!(;`Д)爻(Tヮ|ごめんなさいー。
ある一日・・・

いつもの通りBAR京屋

いつもの場所でみかんがアミノを説教している

「・・・だから、あんたは・・・」

アミノは、聞いているのかいないのか(゚∀゚ )=( ゚∀゚)とおにゃのこを探している

    話しをきけー
    ∧,,∧     _ _ グホ!
    (#`・ω・)∴・(゚Д゚ )
≡ と⌒    て)  ⊂ ⊂ )
≡   (  _____三フ   | ドカッ
≡    )  )   し⌒J
     レ'

  ( ⌒ )
   l | /
  ∧,,∧   まったくもう!
 (・ω・´#)  ∩
  U   つ⊂⌒(  _, ,_) 
   しー-J    `ヽ_つ ⊂ノ

「まあまあ、みかんさんアミノさんも分かっているからそんなに怒らなくても^^;」

京屋が見るに見かねて助け舟をだす

「でも京屋さんこいつ人の話を聞いて無いんだよ!」

まだみかんは怒っているが、後ろからアミノが

「ソーダソーダ京屋さんの言うとおりだ。怒りすぎるとシワが・・・」

と言い終わる前に

             ノ∩
           ⊂   ヽ
            /( 。A。 )っ
            U  ̄  ̄ 
         ・@;∴‥
   ∧,,∧ ∩  :: :.
  ( `□´)/  :: ::
  (つ   /  :: :'
  人⌒l ノ  :: ::
  し(_)

吹き飛んだ

そこへ桜華と雛姫がやってきた

桜「京さんただいまぁー」

京「いらっしゃーい」

雛「アミちゃ何でそこで寝てるの(・∀・?)」

ア「何でもないです(´・ω・`)」

み「ちょっと吹き飛んだだけだから」

桜(自業自得か・・・)「・・・もう直ぐ皆なココに来る頃だな」

雛「教祖さまもどーさんもそろそろだねぇ」

桜「よし!オーディン神殿の道が解明されたと聞いたし観光に行ってみるか!」

み「いいねー」

雛「でもまだ見ないモンスターがいるんじゃ・・・」

桜「気合!(`・ω・´)」

雛「あ、どーさん!」

ど「ただいまぁー」

「おかー」「いらっしゃーい」

ど「京屋さん酒щ(゚Д゚щ) チョウライ」

桜「どーさん一杯飲んだら、オーディン神殿観光いくぞ!」

ど「うむ」

グビグビグビ
ε==(・Д・ )プッハァー

ど「行こうか。」

皆「早っΣ(゚Д゚;)」

雛「準備してくるー」

桜「倉庫行ってくる」

み「私も」

ア「σ(゚∀゚ オレ!! は?」

み「あんた壁!」

ア「ガ━━━ (゚Д゚;)━━━ ン!!」

そうこうしている内に、ワラワラと人が集まってきた

桜「うっしゃー観光祭りじゃー!」

この後、どうなる結果になるかはこの時はまだ知らなかった・・・・



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文書表現力がねぇ_| ̄|○|||

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