パリでステンドグラスがきれいな聖堂は、まずシテ島にある、サント・シャペル La Saint -Chapelleですね。高さ15mのステンドグラスに囲まれた空間には思わず息を呑みます。ここは、13世紀にフランスの王さまが手に入れた「キリストの荊の冠」を安置するために立てられました。光に聖なる輝きを与えるというゴシック様式建築の理想が見事に実現されています。
あと、ステンドグラスでお勧めは、パリ郊外にあるノートルダム・ド・ランシー教会 Notre-Dame du Raincy の聖堂です。ここは、1923年完成した教会としては新しく、RC(鉄筋コンクリート)構造の建築では初期のものです。壁の殆どがステンドグラスというのはサント・シャペル と同じですが、こちらのほうが広いので、さらに感動的です。設計は、オーギュスト・ペレ(1874-1954)で、パリにもいくつが作品が残っています。第二次世界大戦で廃墟と化したル・アーブルの再建を戦後手がけたのも彼です。現在は、世界遺産に登録されています。
RER E でサン・ ラザール駅から約20分。Le Raincy-Villemonble-Montfermeilで降りて、坂を上って約5分。