ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

FEBIAN REZA PANEコミュのライヴのお知らせ。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
皆さんこんにちは
このたびパネさんから、チラシをいただいたので、ブログと重複しますが、
お知らせいたします。

○2012年10月5日(金)柏WUU 夜7:30開始 4000円
金子飛鳥さんとのDUO
過日、金子飛鳥さん名義で発売された「STILL」が中心となるでしょう。
発売記念コンサートを聞き逃した方は、是非お出かけください。


○2012年10月6日(土)柏WUU 夜7:30開始 4000円
SOLO+北村聡さんとのDUO
この二人がいかに素晴しい音楽を紡ぎだすか。
昨年のDUOがいかに凄かったかについては、下記の拙文を参考にしていただければ幸いです。

○2012年10月13日(土)大塚GRECO 夜7:00開始 3500円
宮野弘紀さんとのDUO+伊藤ノリコさん
旧友との再会といったところ、伊藤さんが入ればボサノバでしょうか。同じボサノバでも中村善郎さんとのDUO(これも江古田であります)とはまた違う面が見れるかもしれません。
追記
2012年10月14日(日)
コシミハルさんとのDUOは、満員御礼、だそうです、残念。



フェビアン・レザ・パネさんと北村聡さんとのDUO報告2011
2011年9月11日夜、STUDIO WUU 柏にて、お二人のDUOを聞いた。アメリカ9.11事件から丁度10年目を迎えるこの日にパネさんはソロライヴを企画していたのだが、それに最近他の演奏会でご一緒する機会がある北村聡さんが客演したものだが、内容はDUO+ソロという感じだった。
第一部のパネさんのソロが4曲終わった段階で、北村さん登場。僕は浅学にして北村さんを知らなかったが若い方で多分30代。デビューして10余年だが、すでにピラソラ系統の音楽家からもオファーがある実力派だとパネさんはいう、DUOが始まるやそれはすぐにわかった。バンドネオンという楽器はレコードでしか聞いたことがない。タンゴには必要不可欠な楽器だと知ってはいたが、パネさんのような精神の自由さを表現する音楽には旧式な楽器であり適しているとは考えていなかった。ボタンの配列がいい加減、押すときと引くときとでは音が変わる、ボタンを押すときにノイズが出るなどなど、前近代的な楽器だからこそもう生産はされず、現存楽器をドイツで修理を繰り返しながら細々と命脈を保っているがもうじきなくなる楽器、そんな理解だった。
それがこんなに魅力的な音、音楽を奏でるのか。北村さんが奏でるバンドネオンは多彩な音が出る、右手でメロディ、左手で和音が基本のようだが、蛇腹の膨らまし方、縮め方、蛇腹を右足一本に乗せたり、グーンと体全体でひっぱったり、フッと空気を抜いて縮ませたり、蛇腹の扱いでいろいろな表現をしてみせる。

結論を言ってしまおう。このDUOはとてつもなく素晴しい。どこが素晴しいのか。
パネさんのDUOとしては過去、中村善郎さんとのDUO,金子飛鳥さんとのDUOを聴いてきたが、客演扱いの中村DUOは置いておいて、あの素晴しい飛鳥さんとのDUO(2010年10月18日の豊田B太記事参照)と比較しても、勝るとも劣らないDUOだと思う。飛鳥DUOはいわばパネさんとの双頭バンドだ、二人とも作曲をするのでお互いの曲を取り上げる、ゆえに自然と自分の曲を演奏するときにはその人がイニシアチブをとることになる。飛鳥DUOではMCを取るのが元気溌剌な飛鳥さんで、取り上げる曲も飛鳥さんの曲が多いようだ。必然として飛鳥色が強くなる。二人ともに常に新しい音楽を模索するREAL FRIEND、その音楽家同志としての心地よいぶつかり合いが、良い意味で緊張感を生むDUOだ。

このパネ北村DUOは違う。北村さんはほとんど作曲をしないようだ。したがってここで演奏された曲はすべてパネさんによるものだ。パネさんがイニシアチブを取ることになる。パネさんはいろいろな曲を書くが、雄大な曲調のものが多い。その作曲家パネさんの書いた曲の演奏は、演奏家パネさんのソロピアノで行なわれることがほとんどだ。確かに、ピアノは一人オーケストラと呼ばれるほどその表現力の守備範囲は広い、しかしソロの必然として、基本的に一人でリズムとメロディを奏でなければならない、その制約はどうしてもある。ただソロでのパネさんはその制約をかいくぐって、メロディを強めたり、リズムを刻んだり、予定調和を覆す毅然とした単音を弾いて見せたりする。それでもソロには表現の制約があったのだと、今夜のパネ北村DUOを聞いて思った。低音から高音までをカバーできるバンドネオンを頼りに、低音を刻み、高音に遊ぶ、時にはリズムのみを、時にはメロディのみ、時には装飾音をと、嬉々としてピアノで遊ぶパネさんを僕は初めてみた。

今宵行なわれたライヴのクライマックスは、第一部のこのDUOのために書かれた曲と、第二部の9.11関連の3曲だ。パネさんは自分以外の楽器例えば弦楽四重奏のアレンジもできるのと同様に、すでにバンドネオンという楽器の特質を捉えてしまったようだ。ピアノは打楽器的要素があるから弾いた瞬間から音が減衰していくが、バンドネオンはパイプオルガンのように音を引き延ばせる、ピアノに準じる多彩な表現力、独特な音色、楽器は違うがまるでパネさんが二人居るようなこのDUO演奏は、1+1が3にも4にも魅力を倍加してみせた。パネさんの雄大な曲調を僕は「交響詩」と呼びたいが、それをピアノとバンドネオンはまるで二人オーケストラのように演奏をする。それほどにこのDUOは演奏力があり演奏表現の幅が広いのだ。このパネさん二人オーケストラは今日が初日だが、会場からは思わず“ブラボー”の声がかかるほど、そこにいた誰をも魅了する優れた演奏が繰広げられた。

北村さんほどの演奏力があるのなら、自分の音楽スタイルがあってもいいだろう。だが、ここではパネさんに最大の尊敬を置いている。譜面はあるが、ところどころ暗譜していてまるで自分が作曲したように感情移入をして弾いている。したがって、作曲家パネさんがこのオーケストラの指揮をし、ピアノとバンドネオンの楽器がその指揮に呼応して演奏しているように聞こえる。だから音楽の表現にピシッと筋が通る。これは飛鳥DUOには無かった新しい魅力だ。パネさんの演奏はLPの時代からたくさん聴いてきたが、僕はパネさんの何を知っていたのだろう。そう嘆かなくてはいけないほど、この日のパネさんは音楽家としてのスケールの大きさを示してくれた。

先日パネさんが今度のDUOはいいと思うんだ、といってポストカードを置いていってくれた。いつもは穏やかなパネさんがかなりの自信を秘めているように感じられた。
パネさん、パネさんの作り手として手ごたえ通りに、受け手の僕らは今日至福の時間を受け取りましたよ。
今後もこのDUOは続けられるそうだから、音楽を愛するすべての方に聴いて欲しいと願っています。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

FEBIAN REZA PANE 更新情報

FEBIAN REZA PANEのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。