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■写真展備忘録(仮)コミュの◎鈴木理策×青木淳(建築家)トーク 「建築と写真のあいだに−青森県立美術館をめぐって」 7/23 @青山ブックセンター

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「建築と写真のあいだに−青森県立美術館をめぐって 青木淳×鈴木理策」

http://www.aoyamabc.co.jp/events.html
http://www.aokijun.com/

日 時:2006年7月23日(日)14時〜16時(13時半受付)
場 所:青山ブックセンター本店内カルチャーサロン
定 員:120名
参加費:500円

要予約:予約開始 6月23日(金)10時〜TELにて受付
T E L :03-5485-5511

内 容:
7/13にオープンする青森県立美術館を設計した建築家青木淳の作品集第2弾「JUN AOKI COMPLETE WORKS |2| AOMORI MUSEUM OF ART」がINAX出版からオープンに合わせて刊行されます。その刊行記念トークショーです。
今回の青木淳作品集は「鈴木理策氏撮りおろしの119枚の写真を堪能できる写真作品集」です

作品集について
2000年のコンペ時から注目を集め、新しい美術館建築として今夏の開館が待たれる青森県立美術館の全貌と魅力を、写真家鈴木理策の撮り下ろしにより、従来の建築作品集の枠を越えて紹介するものです。読者の方々にあたかも現地の空間を巡るかのような感覚をもたらす写真構成になっています。
青木淳作品集 執筆:椹木野衣、中山英之、青木淳
写真:鈴木理策
デザイン:秋山伸
刊行:2006年7月14日
定価:3,675円 (本体:3,500円)
頁数:240頁(カラー132頁) 写真119点
版型:234mm×234mm 上製
ISBN:4-87275-136-1
編集・刊行:INAX出版

コメント(1)

行ってきました。とりあえず前半の起こし。

■青森県立美術館のについて(青木)

青森 → もともといくつかの藩があった
 ・下北(太平洋側)・・・荒い自然
 ・白神(日本海側)・・・ブナ林=抱擁的

幅広い青森の中心に三内丸山遺跡があり、その発掘跡地を美術館にできないだろうか

<美術館の左右断面図のスライド>・・・地面と建物が色分けされている

建物と発掘跡の凸凹の間に出来る空間も展示室として利用

 ・発掘跡の凸凹
 ・建物(内部)  → 空間 ・・・ ホワイトキューブ
 ・それらの隙間 → 空間 ・・・ 壁と床が土の空間

<美術館の鳥瞰図のスライド>・・・ホワイトキューブと土の展示室が色分けされている

平面としては展示室が市松模様のようになるよう交互に組み合わせた
「隙間」というものが結果としてできたのでなく、どちらも存在して補い合うような関係
市松模様 → どちらが表裏/主客でもない

■出版の経緯(青木)

設計した建築物の記録写真を、いわゆる「建築写真」とは違う形で写真家に自由に撮影してもらってきた・・・杉浦邦恵、ホンマタカシ、米田知子、蜷川実花など
→COMPLETE WORKS 1(以後CW)所収

今回、全集の第2巻(CW2)として青森県立美術館を取り上げることになり、誰にするか

建物の特徴=迷いやすい(意図的に設計)

アレコ(シャガールの巨大な壁画を常設展示する大きな部屋20W×20H×19H)が中心
この空間を目印に建物内を移動してもらえる
→ 建物内広場としての働き = 屋内的な「町」
例:サン・マルコ広場…周りに迷路のようなベネチアの町が広がる
迷路→迷うことの楽しさ、面白さ

(補注)
目印を設けておくことで、迷路も迷いながら楽しめるだろうという建物の意図があり、
経験する建築、あるいは不思議な空間を経験することの面白さ、がどこまで可能かとい
うことが、青木を始めとする建築業界の最先端のテーマである。

迷いながらも楽しめる建築 → 行かないと分からない → 経験を伝えられる作家

鈴木理策という作家
:ロードムービー的に写真を1枚ではなくまとまりとして制作し、空気感を伝え、体験していく作品を作る
「KUMANO」(皇居〜飛行機〜熊野(日常)〜熊野(祭り:非日常))、「PILES OF TIME」(恐山と熊野)、「セントビクトワール山」など。

<作品集に掲載されている写真(115枚くらい)を順序通りにスライドショー>

■作品集の写真について(鈴木)

「建築写真」…目的があり、1枚の中に建物の情報や機能を詰め込む
・建物よりも写真が建築家のために残る(現実と写真の誤差)
・写真では建築物の情報のすべては伝わらない(諦め)
 →それらの誤差や諦めを認めた上で、利用していく方向性

今回の話は幅のある依頼(自由度が高い=枚数の制約や撮影箇所の指定がほとんどない)

建物の印象
:自分がどこにいるのか分かりにくい、通路や展示室の境があいまい
→動線を決めて、それに沿って歩きながら撮影

青木の要望のあった場所については、撮影しながらも「感じる」場所が多かった
→ 音のなさ、距離感、歩いていてシーンとして登場する場面

■制作方法〜撮影の感想

基本の時間軸に追加して完成させる
・撮影した写真のベタをカード状にしてコマとして見る
・それに追加して撮影したものなどを加えていく

写真集という見せ方について
ページ・本という形式…現れては消えていき、記憶のあり方に近い
1枚でなく、続けて見せていくことによって伝えていくイメージ

今回の建物は、形ではなく経験がウリだったので依頼がもらえた

かつて、モダニズム建築の写真展を美術館(確か芦屋市立)で行った際に、専門の建築写真家にロケハン写真だと笑われたことがあるそうな

今回の建築物について
知れば知るほど手ごわい(青木「それが経験したということだと思う」)

引いて全体を撮る、目の動きに合わせたフォーカス移動、ディテール(質感)のパターン

見る…意外と必要なものしか見てない、記憶も後で都合に応じて構成しているにすぎない、そのいい加減さを利用していきたい

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