わたくしこと、ペンネームかまへんライダーは昭和５０年頃からの自転車大好き人間でありまして、まさに自転車趣味人生一直線のいい年をしたおっさん(ジイサン？)ですが、昨年の暮れ、通勤途中にて大転倒、長期入院を体験致しました。
同時代からの自転車仲間にも、この骨身にしみた痛恨の体験と、そこから生まれたあるご提案をするつもりで、今回の投稿に思い立った次第であります。
いささか、長すぎる文章となりましたが、わたくしの半世紀近くにも及ぼうかとゆう長い自転車観を一変させた重大事件でありまして、今回の熱い思いをすこしでもつまびらかにお伝えしたいと思うあまりにこのような長文となってしまいました。
当初はサイクル誌などに投稿し、発表するつもりで読者にインパクトのある表現を心掛けましたので、悪ふさげだと思われます部分もあるかと存じますが、どうかご容赦くださいませ。今回のアイディアも実施していただける協力者などが見つかれば無上の喜びです。
・・・・・ 記 ・・・・・
立つな、歩くな、寝返るな、風呂も入れずトイレも行けず、気が狂いそうな病院生活の中で考えた事は「なんで、こんなことになったんやろ」とゆう反省と後悔と家族と仕事仲間への申し訳ない気持ちでした。
原因は短い青信号に猛ダッシュするも、間に合わず、息切れ、両手離しにて深呼吸中、ちょっとした路面のくぼみにバランスを崩しての単独転倒事故なのですが、これまでの人生で最も大きな怪我を体験する事となりました。（脳挫傷、骨盤臼骨折、鎖骨骨折）
自慢する気はさらさらないのですが、これまでの二輪人生では重量７Kgのチタンロードから280KgのBMW-K100LT（ドイツ製大型ツアラー車）まで、二輪車ならなんでもござれと乗って来ました。 しかし、まさか、転倒経験の一番少ない自転車で、一番速度の遅い自転車で２ヶ月もの入院生活になるとはこれっぽっちも考えておりませなんだ。 「なんで、こんなことになったんやろ」が「なんで、こんなことも防げなかったんやろ」となり、「なんかもっといい方法がありゃせんのか」とゆうことばかり考えて、病院のベッドの上で悶々とした時間が過ぎていくうちに、自分の頭の中はいつまでたっても昭和脳のままで、平成の時代の流れにまったく取り残されていたのだ。
このような事実を認めざるを得なかった、とゆう自己批判を同時代のご同輩諸氏にご報告する次第であります。 ではまずは、その自己批判から。
会社の後輩達や自分の息子には「ええか、二輪車とゆうものは必ず転ける乗り物なんやで。ベルナール・イノーだろうがマイケル・ドゥーハンだろうが(古っ！) 転けずに世界一になった奴なんか絶対におらんのや。 転ける準備をしてるか、せめて心がけがあるか、ないかがチャンピオンになれるか、なれないかの違いなんや！首から上をやられたらそれでおしまいや、ヘルメットは大事やで！」
我ながら今、思い出しても噴飯もののセリフである
幸いにも、脳挫傷は二週間程の監察期間で問題がなくなり、外科処理なしで治療は終了したのだが、要治療期間４ヶ月の骨盤臼骨折よりも入院当初はそちらの方が深刻な問題だったらしい。(治療終了後の医師との面談)
足腰の骨折と頭蓋骨の骨折とでは比較にならないぐらいの危険性の違いがあり。当初、担当医が家内に説明するには、最悪の場合には、言語障害とか、記憶障害など、どうなるかわからない危険性を覚悟するべきだとまで言われていたらしい。
わたくしらぐらいの年齢層になると内出血固着した血液はなかなか溶けずにそのまま脳血栓になる場合が多いらしいのですが、関西人のくせに毎日食べていた納豆と刻み玉ねぎのおかげだったのか、非常にレアなケースで短期間の間で溶解消滅したので外科処理なしで完治出来たとの事でした。
ああ〜！ ありがたや、ありがたや。
退院してから、ソッコーで伊勢神宮に御礼参りに行きましたがな！！
「天照大御神様！ 厚く、あつ〜く、御礼を申し上げ奉ります」
昭和５０年から５９年の９年間ぐらいは（１９７５年〜１９８４年 あれ！９年？）高校〜大学の自転車大好き学生で、生活のすべては自転車中心の生活をしておりました。
当時、サイクリングと言えば市街地を３０キロも離れれば
「ああ、９人で競争する競輪の事やろ、あれは、楽しいもんな〜！あんたの自転車もドロップハンドルやな、知っとる知っとる！」などと農作業中のおっちゃん達によく言われたもんです。
そんな時代に自転車を個人の趣味としてやり続ける者の矜持として「俺達は職業として金を儲ける為に自転車に乗っているのではない。金を使ってエンジョイしているのだから、他人と競争はしない。したがって、原則危険な事はしないからプロの様にヘルメットはしないのだ」
そんな理論でいたもんですから、ヘルメットを着けるなど、危険な乗り方を自己制御出来ない愚か者のスタイルである。
そして、サイクリングとゆう崇高なレジャーを啓蒙活動する為には自分たちがオピニオンリーダーとなる為に、あんなカッコ悪いオカマ(ヘルメットの蔑称でした)なんか意地でも着けんぞ！ 本当にあった怖い話です。
自分は特別なレジャーリーダーで自分以外の後輩や息子たちは無謀な乗り方をしがちな未熟者である。とゆうむちゃくちゃな論理をしていた事になります。
これがまさしく、わたくしの言う昭和脳であります。
自民党元総裁の谷垣貞一やアメリカ国防長官ジョン・ケリーなどが転倒して大怪我をしたとゆうニュースを聞いた時も 「ああ、あんなヘルメットをしてるぐらいだから、どうせ最近になって乗り始めた連中やな。仲間と競争になってスピード自慢したかったに決まってるわ」
この思考に至ってはまさしく近藤正彦(マッチ)の「愚か者の墓場」でありましょうか。(またまた古っ！)
就職して、小金を持ち始めた頃は毎日が日曜日の学生時代とは違い、少ない休日時間を有効に使う為にオートバイや車に注がれ、自転車は床の間に飾って酒の肴でイメージトレーニングする比率が９８%ぐらいの乗り物になっていました。
当然、体重は５７�圓�ら７７�圓悗箸屬茲屬茲伴鯊世蝓�危機感により４０歳を過ぎた頃から趣味と実益を兼ねた自転車通勤を初めました。
当然、もう時代は平成へと変わってしまっていた訳であります。
共に日本中を走り回った、愛するランドナーは既に絶滅。
マウンテンだの、レーサーだの、どれもこれも競技思考全開で、ヘルメット装着は当たり前田のクラッカー(古すぎ！)
初心者の皆さん！まずは、ヘルメット、ゴーグルとプロテクターから決めましょう。みたいなガイドブックを見た瞬間には目眩を感じた程でした。
それでも危険な走りはしないからヘルメットなんか要らないとゆう、昭和脳の発する信念だけは、今回の転倒まで少しも揺らぐ事がありませんでした。
しかし、よくよく考えますと、頭の中は２０代でも、身体は三回目の成人式に向かって最終コーナーを回りきる頃ですので、ひょっとしたら自転車に乗るとゆう行為自体が危険だったのかも知れません。
加えて、乗っている自転車の作りも、ヘッドアングル７６とかリアタイヤとシートチューブが引っ付きそうなバックフォークやら、ショック吸収無視のストレートフォークやら、４０年前の農作業のおっちゃん達が言ってたドロップハンドルのスケルトンよりも、さらに過激なレーサーが当たり前になってはいないでしょうか。
ちはやぶる伊勢の大神様がいみじくもわたくしに与えた啓示は以下の事でした。
脳を守るのは脳(考え方)
「過ちを、知りて、これを改めず、これを過ちと言う」
我が、人生における「大禍の改新」であります。
１８０度の転換であります。
もっとおおげさに言いたいところですが、決して３６０度ではありませんよ。
かくして、オートバイ用のヘルメットが４人家族にも関わらず６個もある我が家にソッコーでBell（米国製老舗ヘルメットメーカー）のサイクルメットが神棚の近くに鎮座しております。
したがって、転倒した時の自転車はまだ良く見てないのですが、転けた側の右ペダルの先に少し擦り傷が見当たるぐらいで、ほとんどダメージが見当たらないのです。
これは、一体何を意味しているのか？？？
転倒した瞬間はいまだにはっきりとした記憶が戻らないのですが、おそらくはギリギリのところまでリーンアウトバンクをつけて回避しようとしていたのではないかと推測しています。
しかし、この回避方々は自転車の様な軽い車体(比大型バイク)ではあまり適切な転倒回避処置だったとは言えなかったのでは？？
もっと早く車体を見限って、自身の転倒を防げなかったのか？
そんな後悔は先に立たずである。
大型二輪免許をお持ちの方ならわかると思いますが、車体重量が２００�圓鯆兇┐襪茲Δ砲覆襪函∋�速４０�勸幣紊�らの急制動や坂道発進などはそれほど難しい難易度ではなく、波状路や一本橋、スラロームなどの低速度での安定走行が最も難しい課題であるのをよくご存知だと思います。
低速であったり、路面状況が低μな場合の安定走行にはリーンアウトとゆう、体を車体の中心線よりも外側にずらしてバランスをとるのが有効であります。
乗り手の体重がたとえ８０�圓任△蹐Δ函�大型バイクの重量はその３倍近くとなると、これはもう人力でどうにかなるとゆうものではありません。
リーンアウトで少しでもキャスター角を稼ぎ、アクセル、ブレーキワークで姿勢を制御する方法が最も効果的なのです。
翻って自転車の場合ですと、軽いものなら８�圓鮴擇襪里�珍しくない平成のドロップハンドル達は、人によっては自分の体重の１０分の１程度であり、しかも前述のようにタイヤと引っ付きそうなシートチューブですので、当然ＢＢハイトは地面に近づきます。重量の中心はＢＢのあたりなのは容易に想像できますので、あるいは体重比１０分の１以下になるやも知れません。
これではもう制御とかバランスなどと言うよりも自分自身の姿勢や防御を優先するべきでしょう。
つまり、自転車の走行ではリーンイン、リーンウィズ、リーンアウトなどの乗車姿勢は、あくまで、安定走行中における補助的な制御姿勢であり、走行中に不安定な状態に陥った場合の姿勢制御は、あくまで乗り手自身のバランス感覚と反射神経に100％近く委ねられているのです。
もうダメだ！と判断した瞬間に右ペダルから足を外して体重を支えようと反応したはずですし、学生時代に走り回った頃ならシュープレートなしのスニーカーならすぐにトゥークリップ、ストラップから足を外す事が出来たはずです。
わたくしが高校生だったある日、登校時間ぎりぎりに滑り込んだある朝、門番をしていた、悪名高いスパルタ教師に、そのトゥークリップ、ストラップを見つけられ、「そんな、ペダルやったらすぐに足が外れんからあぶないやないかぁ！」
と怒鳴られました。
心の中では「ヤバい！トークリップ、ストラップの禁止校則の発令ピンチや！」っと思いましたが、ここは勝負所だ！とも同時に思いました。
「ああ、先生！ たぶん知らないと思いますけどね、これは、サイクリング専用のやつでしてね、これを付けることにより障害物は飛び越えることもできるし、何と言ってもサイクリング専用ですからね〜、より安全に走れます。 しかも、簡単に外れるんですよ〜」と、わざとらしく笑いながらブロックを飛び越えたり、その場でスタンディングをしたまま、両足の靴を２〜３回外しては入れ、外しては入れを繰返しますと、そのスパルタ教師は目をパチクリとさせて、「とにかく、危ない事はするなよ〜！！」と納得したのか、怒っているのか良く分からないセリフと表情を残し、その場を立ち去って行った懐かしい思い出があります。
高校生時代の３年間、当時自転車通学の時に学生服を着た者で、トゥークリップ、ストラップを付けたサイクリング車に乗っているのは、５０万人程度のかなりな地方都市にもかかわらず、私以外は一人も見た事がありませんでした。
ことほど左様に、トゥークリップ、ストラップに対応出来ていた学生時代の反射神経も、その過信が仇になったのではと、今は反省するのみです。
そして、その過信と大型バイクの回避対応がミックスされて、不制御右リーンアウト状態のまま横倒し。 今回の悲惨な転倒に繋がってしまったのではと事故(自己)分析することに到りました。
以上、「なんで、こんなことになったんやろ」をそろそろ終了いたします。
これからは、地獄のベッドの上でうつらうつらと考えた、「なんかもっと良い方法はありゃせんのか」とゆう事で、世の自転車仲間にご提案したいとゆうテーマに移りたいと思います。 脳を守るのは脳、ならば身体を守るのは何か？
すなわちヘルメット装着が脳を守る最後の砦であるのならば、手足腰などを守る方法はないものか？
オートバイの世界ではロング皮ブーツに皮手袋は常識ですし、ちょっとしたツーリングでも夏に皮ジャンパーくらいは着込むのが常識となっております。
自転車の世界で言うロードレーサーにあたります所の、レーサーレプリカモデルやフルカウルレーサーとか呼ばれるモデルですと、エルボーパッドやニーパッド、脊髄パッドなどが装備された、もはや宇宙服か潜水服なみの重装備の皮ツナギが当然のスタイルもあります。
しかし自転車でここまでの重装備をするわけにもいかないでしょう。
皮ツナギに皮ブーツ、フルフェイスヘルメットなどを全部合わせると、自転車より重い７�圓歪兇┐襪里任呂覆い任靴腓Δ�？
いくら、骨折入院はいやだからと言っても、これでは自転車に乗ること自体が嫌になってしまいます。
第一、人間の首から下の体は自転車の場合、オートバイで言うところのエンジンであり、ラジエーターであり、吸気、排気、ピストンロッドでもあり、要するにここをプロテクターやパッド類で密閉してしまえば、冷却水とオイルを冷やすラジエーターやオイルパンなしでレッドゾーンまで全開走行をするようなものです。
体重を２０�垳採未靴燭ぐ戮世韻覆蕁∧未北詰�して自転車にこだわる必要はありません。 フィットネスクラブみたいな所に通ってマシンを回してもいいでしょうし、プールで歩くのもいいでしょうし。
プロボクサーみたいにレインコートを着込んで減量シャドウ・ランニングなんかもいいでしょう。
でも、それではただの健康オタクみたいなもんで、サイクリストとゆう崇高なレジャーリーダーを目指す者が選ぶ選択肢とは言えないのです。
いくら、他人と駆けっこみたいな競争をしなくても、いくら、安全第一で危険な乗り方をしないからといっても、やはり颯爽とカッコよく走りたいとゆう点だけは譲るわけにはいきません。
ただ、唯一、人体の勘所である脳はヘルメットで最終防御する以外にはないはずですので、少々カッコ悪かろうが、蒸れて髪の毛が抜けようが「平成、大禍の改新」によって新しい時代が到来したのです。 我慢してでも装着するしかないのです。
そして、転倒の危機に際してその脳を二段構えで守るためにも手足の自由を奪っている昭和、平成のドロップハンドル自転車は、もっともっと改善の余地はないのだろうか？ つまり、最近のクリートペダルやトークリップストラップの「固定式ペダル機構」に疑問を持ち始めたのがきっかけでした。 あの時ペダルから靴を外せないまま、中途半端なリーンアウトの姿勢をとっていたので、一旦崩れたバランスは、もはや修正もできずに、そのまま体全体で地面と激突したと推察しています。
「もしも、あの一瞬、せめて右足だけでもトークリップ、ストラップから学生時代の様に一瞬で解放できていたら、こんな悲惨な目には遭わなかったはずだ」
しかし、４０年前には笑いながらできたことも、今となっては出来ないことを認めざるをえません。 では、トークリップ、ストラップなしの一般的両面踏みペダルにすれば良かったのか？
「とんでもない！！！」である。
わたくしにとってトークリップ、ストラップはサイクリングとゆう崇高なレジャーを表現する、サイクリング車の一丁目一番地だったのです。
「ええか、一流のサイクリング車にはトークリップ、ストラップちゅうもんが付いてあってな、足をペダルと固定して走るものなんや。 上級者はペダルを踏むものではなく、ペダルを回すものなんやで。 ヨーロッパにアンクティルとゆう途方もないサイクリングの神様みたいなのがおってな、特に「アンクリング」って、踏むのと同時に反対側の足を引き上げる時に大きな力が出せるのや。 けど、これは簡単にはペダルを外せられんようになってるから、あんたらみたいな中学生には危なすぎるから、全部は売る訳にはいかん。 まあ、普通の靴程度やったらストラップを緩めにしとけばなんとかなるかもな、練習次第やけどな。 せめて高校生ぐらいになって、バンクを走れるぐらいに
なったら全部売ってやってもええんやけどな。」
自称、元競輪選手だったとゆう、当時としてはすごくしゃれた感じの自転車屋のおやじのセリフが、その後のわたくしの人生を決定的なものにしたのであります。
ハーフクリップとゆうストラップなしのタイプを強く勧められましたが、「絶対に無茶な乗り方はしないからトークリップ、ストラップで売ってください」とそのおやじに頼み込み、かくして崇高なる一流サイクリング車の入口に立つことができたのです。
以来、両面踏みペダルの自転車を一般車と呼び「俺のサイクリング車は一般のとは別物の、レベルの高い自転車なんや！」
「若年性昭和脳」の完成した瞬間でありました。
そして、今回の「大禍の改新」によって、４０年間とゆう幾星霜、微塵もゆるがなかった固定ペダルに疑問を持ち始めたのであります。
オフロードオートバイレースなんかでは、イン側のステップを地面に擦りそうになるほどリーンアウトの姿勢をしながらマシンコントロールしている姿を見た事はないでしょうか。 その時のイン側の足はとゆうと、完全にフリーの状態です。
ある意味、その足はバランサーの役目を果たし、転倒した場合のセーフティガードの役目も果たしているのでもあります。
しかし、自転車の場合にはオートバイの様にステップの代わりにペダルを踏むだけなら、それはただの一般車にすぎません。
一流のサイクリング車なら引き足とまではいかないにしても、「ペダルを回す」あの快感がなければ、一流とは言えないのではないか？
「ええか、ペダルは回すものなんや」 ←→ 「〜安全ですし、しかも簡単に外れるんですよ」 どうすりゃいいのさ？
この大命題に対して悶々と寝たきり地獄の修行に悩むうち、もしも誰でも、たとえ初めて装着した人であっても、簡単にあの悪名スパルタ教師を黙らせるようなペダルがあれば良いのにな、と思いはじめ、毎日が暗闇のなかで鬱々としているうちに、ある日アメノウズメノミコトが暗闇の中から降臨して、裸踊りを始められたのであります。
勿論、Nice Bodyであった事は言うまでもありません。
すると、な〜んとゆうことでしょう！（ビフォーアフターの声）
真っ暗な世界に天の岩戸が開きだし、たちまち闇夜を照らす画期的な方法を思いついた次第であります。
この発明、三上の知恵で、天照大御神様からの授かり物と思っております。
「三上の知恵」とは、すばらしいアイディアや発見などは、すなわち、三つの上から生まれるとの故事です。 「馬上」「枕上」「厠上」
馬とはすなわち、現代における二輪車であり、あるいは、移動中の時の事でもあるはずです。枕は５５日間もの間の病院のそれであり、厠は３０日の間、枕の１メートルすぐ下にあったものですから、むしろわたしにとっては三種の神器と言っても良かったのかも知れません。
かのノーベル賞物理学者、湯川秀樹博士も、台風でよく眠れないある日に、枕の上で中間子理論を思いついたとゆう話はあまりにも有名であります。
今回のわたくしの発明の骨子も、要約いたしますと「レース専門用ほど強力固定ではなく、一般車ほどフリーでもない。 いわば、プラスでもないマイナスでもない中間子のような特性を持ったペダル」だと考えております。
しかも、このペダルの特性上、歩行時の妨げになる障害物を靴底には一切設置いたしませんので、歩行と乗車とゆう二つの素粒子をつなぐ役割も持っております。
シクロクロスなどの新型ウェポンとして、また、山歩き、街歩きのアプローチ用サイクルなどにも面白いのではないでしょうか？
「原子物理学と自転車のペダルを同じレベルで言うな！」
たとえ、そんな罵声を浴びたとしても、正直なところ、わたしにとっては難解ホークスの物理学よりも、安全、快適、一流サイクリング車の方が重要なテーマなのです。
わたしにとっては今までの４０年間、原子物理学などよりも、自転車で「おもしろ、おかしく」したいと、いろいろなことを考えてきた自信だけはあります。
以上が、今回、皆々様、自転車同志にご提案したいとゆう、この投稿の「なんかもっと良い方法はありゃせんのか」であります。
長々とわたくしの体験、反省談、ご提案にお付き合いしていただいた感謝の証と言っては僭越ですが、我ながらなかなか、このアイディアは秀逸ものではないかと自我自賛しておりまして、これはもう、広く全国の自転車同志の皆様に公開し、ご意見などもいただけたらな、などとも思い、投稿の次第となったのであります。
私事ですが、酒の肴で９８％ぐらいのイメージトレーニングに移行したころより、私は別のインドアホビーとして、自転車以外の案件も含め、過去３件ほど特許の出願なども経験してきました。
しかしながら、今回のテーマは何よりも大切な安全と快適に直結しているテーマに違いない。
そして、天照大御神よりの天啓を世の為、自転車人の為に強力、かつ迅速に問う為には、パテントコンテストなどでチマチマ発表するよりも、手っ取り早くウェブに乗せるとゆう、これほど心強い発信力のある協力者募集方法はないと、投稿する決意に至った訳であります。
皆々様の為に、新しい平成維新ペダルとしてご提案をさせていただきます。（別添資料をご覧ください 特願2016-46275）
特に、製造メーカーの方々などにご協力、製品化していただけたら無上の喜びであります。
ご清聴ありがとうございました。
同時代からの自転車仲間にも、この骨身にしみた痛恨の体験と、そこから生まれたあるご提案をするつもりで、今回の投稿に思い立った次第であります。
いささか、長すぎる文章となりましたが、わたくしの半世紀近くにも及ぼうかとゆう長い自転車観を一変させた重大事件でありまして、今回の熱い思いをすこしでもつまびらかにお伝えしたいと思うあまりにこのような長文となってしまいました。
当初はサイクル誌などに投稿し、発表するつもりで読者にインパクトのある表現を心掛けましたので、悪ふさげだと思われます部分もあるかと存じますが、どうかご容赦くださいませ。今回のアイディアも実施していただける協力者などが見つかれば無上の喜びです。
・・・・・ 記 ・・・・・
立つな、歩くな、寝返るな、風呂も入れずトイレも行けず、気が狂いそうな病院生活の中で考えた事は「なんで、こんなことになったんやろ」とゆう反省と後悔と家族と仕事仲間への申し訳ない気持ちでした。
原因は短い青信号に猛ダッシュするも、間に合わず、息切れ、両手離しにて深呼吸中、ちょっとした路面のくぼみにバランスを崩しての単独転倒事故なのですが、これまでの人生で最も大きな怪我を体験する事となりました。（脳挫傷、骨盤臼骨折、鎖骨骨折）
自慢する気はさらさらないのですが、これまでの二輪人生では重量７Kgのチタンロードから280KgのBMW-K100LT（ドイツ製大型ツアラー車）まで、二輪車ならなんでもござれと乗って来ました。 しかし、まさか、転倒経験の一番少ない自転車で、一番速度の遅い自転車で２ヶ月もの入院生活になるとはこれっぽっちも考えておりませなんだ。 「なんで、こんなことになったんやろ」が「なんで、こんなことも防げなかったんやろ」となり、「なんかもっといい方法がありゃせんのか」とゆうことばかり考えて、病院のベッドの上で悶々とした時間が過ぎていくうちに、自分の頭の中はいつまでたっても昭和脳のままで、平成の時代の流れにまったく取り残されていたのだ。
このような事実を認めざるを得なかった、とゆう自己批判を同時代のご同輩諸氏にご報告する次第であります。 ではまずは、その自己批判から。
会社の後輩達や自分の息子には「ええか、二輪車とゆうものは必ず転ける乗り物なんやで。ベルナール・イノーだろうがマイケル・ドゥーハンだろうが(古っ！) 転けずに世界一になった奴なんか絶対におらんのや。 転ける準備をしてるか、せめて心がけがあるか、ないかがチャンピオンになれるか、なれないかの違いなんや！首から上をやられたらそれでおしまいや、ヘルメットは大事やで！」
我ながら今、思い出しても噴飯もののセリフである
幸いにも、脳挫傷は二週間程の監察期間で問題がなくなり、外科処理なしで治療は終了したのだが、要治療期間４ヶ月の骨盤臼骨折よりも入院当初はそちらの方が深刻な問題だったらしい。(治療終了後の医師との面談)
足腰の骨折と頭蓋骨の骨折とでは比較にならないぐらいの危険性の違いがあり。当初、担当医が家内に説明するには、最悪の場合には、言語障害とか、記憶障害など、どうなるかわからない危険性を覚悟するべきだとまで言われていたらしい。
わたくしらぐらいの年齢層になると内出血固着した血液はなかなか溶けずにそのまま脳血栓になる場合が多いらしいのですが、関西人のくせに毎日食べていた納豆と刻み玉ねぎのおかげだったのか、非常にレアなケースで短期間の間で溶解消滅したので外科処理なしで完治出来たとの事でした。
ああ〜！ ありがたや、ありがたや。
退院してから、ソッコーで伊勢神宮に御礼参りに行きましたがな！！
「天照大御神様！ 厚く、あつ〜く、御礼を申し上げ奉ります」
昭和５０年から５９年の９年間ぐらいは（１９７５年〜１９８４年 あれ！９年？）高校〜大学の自転車大好き学生で、生活のすべては自転車中心の生活をしておりました。
当時、サイクリングと言えば市街地を３０キロも離れれば
「ああ、９人で競争する競輪の事やろ、あれは、楽しいもんな〜！あんたの自転車もドロップハンドルやな、知っとる知っとる！」などと農作業中のおっちゃん達によく言われたもんです。
そんな時代に自転車を個人の趣味としてやり続ける者の矜持として「俺達は職業として金を儲ける為に自転車に乗っているのではない。金を使ってエンジョイしているのだから、他人と競争はしない。したがって、原則危険な事はしないからプロの様にヘルメットはしないのだ」
そんな理論でいたもんですから、ヘルメットを着けるなど、危険な乗り方を自己制御出来ない愚か者のスタイルである。
そして、サイクリングとゆう崇高なレジャーを啓蒙活動する為には自分たちがオピニオンリーダーとなる為に、あんなカッコ悪いオカマ(ヘルメットの蔑称でした)なんか意地でも着けんぞ！ 本当にあった怖い話です。
自分は特別なレジャーリーダーで自分以外の後輩や息子たちは無謀な乗り方をしがちな未熟者である。とゆうむちゃくちゃな論理をしていた事になります。
これがまさしく、わたくしの言う昭和脳であります。
自民党元総裁の谷垣貞一やアメリカ国防長官ジョン・ケリーなどが転倒して大怪我をしたとゆうニュースを聞いた時も 「ああ、あんなヘルメットをしてるぐらいだから、どうせ最近になって乗り始めた連中やな。仲間と競争になってスピード自慢したかったに決まってるわ」
この思考に至ってはまさしく近藤正彦(マッチ)の「愚か者の墓場」でありましょうか。(またまた古っ！)
就職して、小金を持ち始めた頃は毎日が日曜日の学生時代とは違い、少ない休日時間を有効に使う為にオートバイや車に注がれ、自転車は床の間に飾って酒の肴でイメージトレーニングする比率が９８%ぐらいの乗り物になっていました。
当然、体重は５７�圓�ら７７�圓悗箸屬茲屬茲伴鯊世蝓�危機感により４０歳を過ぎた頃から趣味と実益を兼ねた自転車通勤を初めました。
当然、もう時代は平成へと変わってしまっていた訳であります。
共に日本中を走り回った、愛するランドナーは既に絶滅。
マウンテンだの、レーサーだの、どれもこれも競技思考全開で、ヘルメット装着は当たり前田のクラッカー(古すぎ！)
初心者の皆さん！まずは、ヘルメット、ゴーグルとプロテクターから決めましょう。みたいなガイドブックを見た瞬間には目眩を感じた程でした。
それでも危険な走りはしないからヘルメットなんか要らないとゆう、昭和脳の発する信念だけは、今回の転倒まで少しも揺らぐ事がありませんでした。
しかし、よくよく考えますと、頭の中は２０代でも、身体は三回目の成人式に向かって最終コーナーを回りきる頃ですので、ひょっとしたら自転車に乗るとゆう行為自体が危険だったのかも知れません。
加えて、乗っている自転車の作りも、ヘッドアングル７６とかリアタイヤとシートチューブが引っ付きそうなバックフォークやら、ショック吸収無視のストレートフォークやら、４０年前の農作業のおっちゃん達が言ってたドロップハンドルのスケルトンよりも、さらに過激なレーサーが当たり前になってはいないでしょうか。
ちはやぶる伊勢の大神様がいみじくもわたくしに与えた啓示は以下の事でした。
脳を守るのは脳(考え方)
「過ちを、知りて、これを改めず、これを過ちと言う」
我が、人生における「大禍の改新」であります。
１８０度の転換であります。
もっとおおげさに言いたいところですが、決して３６０度ではありませんよ。
かくして、オートバイ用のヘルメットが４人家族にも関わらず６個もある我が家にソッコーでBell（米国製老舗ヘルメットメーカー）のサイクルメットが神棚の近くに鎮座しております。
したがって、転倒した時の自転車はまだ良く見てないのですが、転けた側の右ペダルの先に少し擦り傷が見当たるぐらいで、ほとんどダメージが見当たらないのです。
これは、一体何を意味しているのか？？？
転倒した瞬間はいまだにはっきりとした記憶が戻らないのですが、おそらくはギリギリのところまでリーンアウトバンクをつけて回避しようとしていたのではないかと推測しています。
しかし、この回避方々は自転車の様な軽い車体(比大型バイク)ではあまり適切な転倒回避処置だったとは言えなかったのでは？？
もっと早く車体を見限って、自身の転倒を防げなかったのか？
そんな後悔は先に立たずである。
大型二輪免許をお持ちの方ならわかると思いますが、車体重量が２００�圓鯆兇┐襪茲Δ砲覆襪函∋�速４０�勸幣紊�らの急制動や坂道発進などはそれほど難しい難易度ではなく、波状路や一本橋、スラロームなどの低速度での安定走行が最も難しい課題であるのをよくご存知だと思います。
低速であったり、路面状況が低μな場合の安定走行にはリーンアウトとゆう、体を車体の中心線よりも外側にずらしてバランスをとるのが有効であります。
乗り手の体重がたとえ８０�圓任△蹐Δ函�大型バイクの重量はその３倍近くとなると、これはもう人力でどうにかなるとゆうものではありません。
リーンアウトで少しでもキャスター角を稼ぎ、アクセル、ブレーキワークで姿勢を制御する方法が最も効果的なのです。
翻って自転車の場合ですと、軽いものなら８�圓鮴擇襪里�珍しくない平成のドロップハンドル達は、人によっては自分の体重の１０分の１程度であり、しかも前述のようにタイヤと引っ付きそうなシートチューブですので、当然ＢＢハイトは地面に近づきます。重量の中心はＢＢのあたりなのは容易に想像できますので、あるいは体重比１０分の１以下になるやも知れません。
これではもう制御とかバランスなどと言うよりも自分自身の姿勢や防御を優先するべきでしょう。
つまり、自転車の走行ではリーンイン、リーンウィズ、リーンアウトなどの乗車姿勢は、あくまで、安定走行中における補助的な制御姿勢であり、走行中に不安定な状態に陥った場合の姿勢制御は、あくまで乗り手自身のバランス感覚と反射神経に100％近く委ねられているのです。
もうダメだ！と判断した瞬間に右ペダルから足を外して体重を支えようと反応したはずですし、学生時代に走り回った頃ならシュープレートなしのスニーカーならすぐにトゥークリップ、ストラップから足を外す事が出来たはずです。
わたくしが高校生だったある日、登校時間ぎりぎりに滑り込んだある朝、門番をしていた、悪名高いスパルタ教師に、そのトゥークリップ、ストラップを見つけられ、「そんな、ペダルやったらすぐに足が外れんからあぶないやないかぁ！」
と怒鳴られました。
心の中では「ヤバい！トークリップ、ストラップの禁止校則の発令ピンチや！」っと思いましたが、ここは勝負所だ！とも同時に思いました。
「ああ、先生！ たぶん知らないと思いますけどね、これは、サイクリング専用のやつでしてね、これを付けることにより障害物は飛び越えることもできるし、何と言ってもサイクリング専用ですからね〜、より安全に走れます。 しかも、簡単に外れるんですよ〜」と、わざとらしく笑いながらブロックを飛び越えたり、その場でスタンディングをしたまま、両足の靴を２〜３回外しては入れ、外しては入れを繰返しますと、そのスパルタ教師は目をパチクリとさせて、「とにかく、危ない事はするなよ〜！！」と納得したのか、怒っているのか良く分からないセリフと表情を残し、その場を立ち去って行った懐かしい思い出があります。
高校生時代の３年間、当時自転車通学の時に学生服を着た者で、トゥークリップ、ストラップを付けたサイクリング車に乗っているのは、５０万人程度のかなりな地方都市にもかかわらず、私以外は一人も見た事がありませんでした。
ことほど左様に、トゥークリップ、ストラップに対応出来ていた学生時代の反射神経も、その過信が仇になったのではと、今は反省するのみです。
そして、その過信と大型バイクの回避対応がミックスされて、不制御右リーンアウト状態のまま横倒し。 今回の悲惨な転倒に繋がってしまったのではと事故(自己)分析することに到りました。
以上、「なんで、こんなことになったんやろ」をそろそろ終了いたします。
これからは、地獄のベッドの上でうつらうつらと考えた、「なんかもっと良い方法はありゃせんのか」とゆう事で、世の自転車仲間にご提案したいとゆうテーマに移りたいと思います。 脳を守るのは脳、ならば身体を守るのは何か？
すなわちヘルメット装着が脳を守る最後の砦であるのならば、手足腰などを守る方法はないものか？
オートバイの世界ではロング皮ブーツに皮手袋は常識ですし、ちょっとしたツーリングでも夏に皮ジャンパーくらいは着込むのが常識となっております。
自転車の世界で言うロードレーサーにあたります所の、レーサーレプリカモデルやフルカウルレーサーとか呼ばれるモデルですと、エルボーパッドやニーパッド、脊髄パッドなどが装備された、もはや宇宙服か潜水服なみの重装備の皮ツナギが当然のスタイルもあります。
しかし自転車でここまでの重装備をするわけにもいかないでしょう。
皮ツナギに皮ブーツ、フルフェイスヘルメットなどを全部合わせると、自転車より重い７�圓歪兇┐襪里任呂覆い任靴腓Δ�？
いくら、骨折入院はいやだからと言っても、これでは自転車に乗ること自体が嫌になってしまいます。
第一、人間の首から下の体は自転車の場合、オートバイで言うところのエンジンであり、ラジエーターであり、吸気、排気、ピストンロッドでもあり、要するにここをプロテクターやパッド類で密閉してしまえば、冷却水とオイルを冷やすラジエーターやオイルパンなしでレッドゾーンまで全開走行をするようなものです。
体重を２０�垳採未靴燭ぐ戮世韻覆蕁∧未北詰�して自転車にこだわる必要はありません。 フィットネスクラブみたいな所に通ってマシンを回してもいいでしょうし、プールで歩くのもいいでしょうし。
プロボクサーみたいにレインコートを着込んで減量シャドウ・ランニングなんかもいいでしょう。
でも、それではただの健康オタクみたいなもんで、サイクリストとゆう崇高なレジャーリーダーを目指す者が選ぶ選択肢とは言えないのです。
いくら、他人と駆けっこみたいな競争をしなくても、いくら、安全第一で危険な乗り方をしないからといっても、やはり颯爽とカッコよく走りたいとゆう点だけは譲るわけにはいきません。
ただ、唯一、人体の勘所である脳はヘルメットで最終防御する以外にはないはずですので、少々カッコ悪かろうが、蒸れて髪の毛が抜けようが「平成、大禍の改新」によって新しい時代が到来したのです。 我慢してでも装着するしかないのです。
そして、転倒の危機に際してその脳を二段構えで守るためにも手足の自由を奪っている昭和、平成のドロップハンドル自転車は、もっともっと改善の余地はないのだろうか？ つまり、最近のクリートペダルやトークリップストラップの「固定式ペダル機構」に疑問を持ち始めたのがきっかけでした。 あの時ペダルから靴を外せないまま、中途半端なリーンアウトの姿勢をとっていたので、一旦崩れたバランスは、もはや修正もできずに、そのまま体全体で地面と激突したと推察しています。
「もしも、あの一瞬、せめて右足だけでもトークリップ、ストラップから学生時代の様に一瞬で解放できていたら、こんな悲惨な目には遭わなかったはずだ」
しかし、４０年前には笑いながらできたことも、今となっては出来ないことを認めざるをえません。 では、トークリップ、ストラップなしの一般的両面踏みペダルにすれば良かったのか？
「とんでもない！！！」である。
わたくしにとってトークリップ、ストラップはサイクリングとゆう崇高なレジャーを表現する、サイクリング車の一丁目一番地だったのです。
「ええか、一流のサイクリング車にはトークリップ、ストラップちゅうもんが付いてあってな、足をペダルと固定して走るものなんや。 上級者はペダルを踏むものではなく、ペダルを回すものなんやで。 ヨーロッパにアンクティルとゆう途方もないサイクリングの神様みたいなのがおってな、特に「アンクリング」って、踏むのと同時に反対側の足を引き上げる時に大きな力が出せるのや。 けど、これは簡単にはペダルを外せられんようになってるから、あんたらみたいな中学生には危なすぎるから、全部は売る訳にはいかん。 まあ、普通の靴程度やったらストラップを緩めにしとけばなんとかなるかもな、練習次第やけどな。 せめて高校生ぐらいになって、バンクを走れるぐらいに
なったら全部売ってやってもええんやけどな。」
自称、元競輪選手だったとゆう、当時としてはすごくしゃれた感じの自転車屋のおやじのセリフが、その後のわたくしの人生を決定的なものにしたのであります。
ハーフクリップとゆうストラップなしのタイプを強く勧められましたが、「絶対に無茶な乗り方はしないからトークリップ、ストラップで売ってください」とそのおやじに頼み込み、かくして崇高なる一流サイクリング車の入口に立つことができたのです。
以来、両面踏みペダルの自転車を一般車と呼び「俺のサイクリング車は一般のとは別物の、レベルの高い自転車なんや！」
「若年性昭和脳」の完成した瞬間でありました。
そして、今回の「大禍の改新」によって、４０年間とゆう幾星霜、微塵もゆるがなかった固定ペダルに疑問を持ち始めたのであります。
オフロードオートバイレースなんかでは、イン側のステップを地面に擦りそうになるほどリーンアウトの姿勢をしながらマシンコントロールしている姿を見た事はないでしょうか。 その時のイン側の足はとゆうと、完全にフリーの状態です。
ある意味、その足はバランサーの役目を果たし、転倒した場合のセーフティガードの役目も果たしているのでもあります。
しかし、自転車の場合にはオートバイの様にステップの代わりにペダルを踏むだけなら、それはただの一般車にすぎません。
一流のサイクリング車なら引き足とまではいかないにしても、「ペダルを回す」あの快感がなければ、一流とは言えないのではないか？
「ええか、ペダルは回すものなんや」 ←→ 「〜安全ですし、しかも簡単に外れるんですよ」 どうすりゃいいのさ？
この大命題に対して悶々と寝たきり地獄の修行に悩むうち、もしも誰でも、たとえ初めて装着した人であっても、簡単にあの悪名スパルタ教師を黙らせるようなペダルがあれば良いのにな、と思いはじめ、毎日が暗闇のなかで鬱々としているうちに、ある日アメノウズメノミコトが暗闇の中から降臨して、裸踊りを始められたのであります。
勿論、Nice Bodyであった事は言うまでもありません。
すると、な〜んとゆうことでしょう！（ビフォーアフターの声）
真っ暗な世界に天の岩戸が開きだし、たちまち闇夜を照らす画期的な方法を思いついた次第であります。
この発明、三上の知恵で、天照大御神様からの授かり物と思っております。
「三上の知恵」とは、すばらしいアイディアや発見などは、すなわち、三つの上から生まれるとの故事です。 「馬上」「枕上」「厠上」
馬とはすなわち、現代における二輪車であり、あるいは、移動中の時の事でもあるはずです。枕は５５日間もの間の病院のそれであり、厠は３０日の間、枕の１メートルすぐ下にあったものですから、むしろわたしにとっては三種の神器と言っても良かったのかも知れません。
かのノーベル賞物理学者、湯川秀樹博士も、台風でよく眠れないある日に、枕の上で中間子理論を思いついたとゆう話はあまりにも有名であります。
今回のわたくしの発明の骨子も、要約いたしますと「レース専門用ほど強力固定ではなく、一般車ほどフリーでもない。 いわば、プラスでもないマイナスでもない中間子のような特性を持ったペダル」だと考えております。
しかも、このペダルの特性上、歩行時の妨げになる障害物を靴底には一切設置いたしませんので、歩行と乗車とゆう二つの素粒子をつなぐ役割も持っております。
シクロクロスなどの新型ウェポンとして、また、山歩き、街歩きのアプローチ用サイクルなどにも面白いのではないでしょうか？
「原子物理学と自転車のペダルを同じレベルで言うな！」
たとえ、そんな罵声を浴びたとしても、正直なところ、わたしにとっては難解ホークスの物理学よりも、安全、快適、一流サイクリング車の方が重要なテーマなのです。
わたしにとっては今までの４０年間、原子物理学などよりも、自転車で「おもしろ、おかしく」したいと、いろいろなことを考えてきた自信だけはあります。
以上が、今回、皆々様、自転車同志にご提案したいとゆう、この投稿の「なんかもっと良い方法はありゃせんのか」であります。
長々とわたくしの体験、反省談、ご提案にお付き合いしていただいた感謝の証と言っては僭越ですが、我ながらなかなか、このアイディアは秀逸ものではないかと自我自賛しておりまして、これはもう、広く全国の自転車同志の皆様に公開し、ご意見などもいただけたらな、などとも思い、投稿の次第となったのであります。
私事ですが、酒の肴で９８％ぐらいのイメージトレーニングに移行したころより、私は別のインドアホビーとして、自転車以外の案件も含め、過去３件ほど特許の出願なども経験してきました。
しかしながら、今回のテーマは何よりも大切な安全と快適に直結しているテーマに違いない。
そして、天照大御神よりの天啓を世の為、自転車人の為に強力、かつ迅速に問う為には、パテントコンテストなどでチマチマ発表するよりも、手っ取り早くウェブに乗せるとゆう、これほど心強い発信力のある協力者募集方法はないと、投稿する決意に至った訳であります。
皆々様の為に、新しい平成維新ペダルとしてご提案をさせていただきます。（別添資料をご覧ください 特願2016-46275）
特に、製造メーカーの方々などにご協力、製品化していただけたら無上の喜びであります。
ご清聴ありがとうございました。
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