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癒しの森コミュの癒しの森植物園-(11)-ひょうたん

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 ひさしぶりの「癒しの森植物園」です-(11)は-ひょうたん-を選びました。子供の頃、縁日の夜店で「七味唐辛子」がちいさな瓢箪にいれられて売っていたのがほしくてたまらなかった思出があります。
■ヒョウタン=瓢箪 bottle gourd  ■Lagenaria siceraria Standley var. gourda Makino。ウリ科の一年生つる草。ユウガオの一変種。
ユウガオの果肉には苦味がない。夏、葉腋(ようえき)に長い柄のある白色の単性花を開く。雌雄異花で、夕方に開花し翌朝しぼむ。果実が成熟すると、果皮は非常に堅くなるので、酒や水の容器として利用される。私の子供の時の生活環境では「へちま」がぶらさがっている光景はよく見たが、ひょうたんは、容器とか置物としてしか目にしなかったのです。
 センナリビョウタンは、ヒョウタンより小形の果実が数多くなる。豊臣(とよとみ)秀吉が馬印に用いたことで知られているし、関西人の私にとってはセンナリビョウタンのイメージが一番強かったものです。
 果実が大きいオオヒョウタン、野球のバット状に長いナガヒョウタンなどがある。これらは果実が未熟なうちに縄などを巻くと人工的な造形も可能で、果実の首の部分がとくに細長く伸びるツルクビヒョウタンとよばれる品種は、二つ割りにすると柄杓(ひしやく)ができる。
 春、苗床に種子を播(ま)いて苗を育て、定植する。普通は垣根や日よけ棚などにはわせて栽培し、風流を楽しんでいた。

■文化史=ひょうたんは、最古の栽培植物の一つだそうで、ぺルーのアヤクチョの洞窟(どうくつ)から紀元前1万3000〜前1万1000年、メキシコのオカンポ洞窟から前7000年ころ、中国の河姆渡(かぼと)遺跡から6500年前、日本の鳥浜貝塚(福井県三方(みかた)町)から8500年前のヒョウタンの果皮や種子が出土しているとか。原産地は、野生種の存在、種子の形の多様性からアフリカとみられるとのこと。それが旧石器時代すでに南アメリカに渡来していた点については、大西洋漂流説があるそうです。
 用途は、水入れのほか、酒、牛乳、香辛料、石灰、塩、炭入れ、食器、酒杯、柄杓、薬壺(くすりつぼ)、矢筒、花器、茶器、虫籠(かご)など多様な容器、種播(ま)き器や箕(み)、種子入れなどの農具、浮きや魚籃(びく)としての漁具、喫煙器具、帽子、服飾品、装飾品、仮面、御守り、呪術(じゆじゆつ)や祭事用品、シンボル、食料、薬用、楽器とさまざまな分野にわたり、100を超えるとか。楽器としては、東南アジアの笙(しよう)、インドのシタール、ビーナ、コプラ笛、タイのピンナムタオ、アフリカのコラ、マリンバ(バラフォン)、サンザ、太鼓、アメリカのマラカス、メキシコのギロ、タバサ、ハワイのフラダンスの太鼓など多様な民族楽器がある。弓と組み合わせた弓琴(きゆうきん)はもっとも古い楽器の一つで、現在もガボンのムベット、ブラジルのビリンバウなどに残る。
 苦味のあるヒョウタンは、古来中国では薬とされ、『神農本草経(しんのうほんぞうきよう)』には浮腫(ふしゆ)に効くとされ、現代の中国でも糖尿病治療薬に研究されているそうです。
 ヒョウタンは中国の兄妹始祖型洪水伝説、イースター島のマケマケ神話など人類誕生の神話や伝説にかかわる。
 子供にとっては世界や日本の昔話によく瓢箪がでてくるので、不思議な興味ある植物にみえましたね。
 中国では、ヒョウタンの中に別世界があり、道教の八仙の1人鉄拐(てつかい)仙人は、その霊気で不老長寿を保つとされた。そんなところから、漢方医のシンボルに使われ、かつて魔除(まよ)けや御守りにされたのも、その思想によるそうです。孫悟空(そんごくう)がヒョウタンの中に吸い込まれたり、「ヒョウタンから駒(こま)が出る」という日本の諺(ことわざ)も、ヒョウタンの中に別世界があるとの考えに基づくし。NHKTVの連続人形劇「ひょっこりひょうたん島」を本当に毎日観たものです。なお、「ヒョウタンから駒」の諺は、ヒョウタンから米が出る『宇治拾遺(うじしゆうい)物語』のスズメの恩返しや、『今昔(こんじやく)物語』の僧の実力競べが基になった「ヒョウタンからコメ」から派出したとの見方もあるそうです。ヒョウタンの名は、『和漢朗詠集』の「瓢箪屡空(しばしばくう)」から広がったとされるとか。これは『論語』で、顔回(がんかい)の清貧を表す「一瓢の飲」「一箪の食」の瓢と箪(飯盛り器)を、誤って瓢箪と重ねたことによる。
 世界各地で土器に先だつ歴史があり、生活に深く結び付き、神話・伝説に登場し、儀式や儀礼、呪術などにもかかわり、ヒョウタンは文化に値する意義をもつといえますね。
 末広がりの形をしたひょうたんは、古来よりとても縁起の良いものとされ、除災招福のお守りや魔除けとして広く用いられてきたようです。3つ揃えば三拍(瓢)子揃って縁起がよい。6つ揃った「六瓢箪」」は、無病(六瓢)息災のお守りになるとされます。
 また、蔓が伸びて果実が鈴なりになる様子から、家運興隆・子孫繁栄のシンボルともされます。
 ひょうたんに絡むキーワードは、「水(水神)」「生命」「健康」です。
●花言葉もあるようで=繁栄、利得、夢 、円満
 ヒョウタンは山棲み(やまずみ)の山民が山苞(やまづと)の一つとして交易で里にもたらす神聖な呪具とされ,ヒョウタンをつけた者は常人とは違うことを表していたのであろう。このため,ヒョウタンは酒の容器だけでなく,昔話では宝物を生み出すふしぎな容器とされたり,また桑,ナンテン,ツバキなどで作ったヒョウタンの作り物を子どもの腰にさげて,麻疹や災難よけのお守り
ともされたそうです。ヒョウタンの神聖さの基本は神霊の容器ということであり,このためにヒョウタンを栽培するのを忌む地方もあるそうですが,遠野市では新仏は3年間は家に戻れないので,代りに墓にヒョウタンを置いて新仏を迎えてくる風習がみられるとか,また、山口県ではかつて五月節供に牛をつかった者は,ヒョウタン送りといって雨乞いの際にヒョウタンを背負わせて村境まで送り,村に住むことを禁じる風習があったそうです。
〈ひょうたんと風水〉
 ひょうたんは、持ち主の健康を促進し、家の気を旺盛にすると共に、よくない気を減じる「化殺」の効果があるとされます。
 五行の元素では「金」になり、八卦では兌宮(西)と乾宮(北西)に属します。
●医療のシンボル=ひょうたんは昔から薬入れなどに用いられたこともあり、医療の象徴とされてきました。
子供が病気がちで心配な場合は、ひょうたんを枕元に置くという風水術があります。男の子なら枕元の左側に、女の子なら右側に置くようにします。これは大人の場合も同じです。
●化殺効果=化殺とは、よくない気を減じること。
 たとえば、玄関や窓辺にひょうたんを下げると、邪気を内部空洞に吸収するとされます。ひょうたんはそのくびれた形から「入るのは容易だが出るのは困難」とされ、いったん吸い込んだ邪気を外に出さないとされます。
 また、ひょうたんの丸い表面が尖角の放射を和らげるとされます。「尖角の放射」とは、物の尖った部分から放たれる殺気のことです。お隣の家の角がこちらに向いていたり、大きな家具の角の延長線上や、太い柱や天井の梁の下に長時間いると、健康によくないとされます。解決法としては、風水の鏡で放射を反射させたり、柱や梁なら角の部分にひょうたんや鈴、丸いクリスタルををぶらさげます。
●家運・財運興隆=末広がりのひょうたんは、気を貯める道具として使われ、財運をもたらすとされます。西(金運)や東北(財運)の方位に置いたり、金庫・通帳と一緒にしておくと良いでしょう。また、玄関や床の間の飾り物としても重宝されます。
 商売をなさっている方でしたら、入口に置いておけば、通り過ぎようとする「財運の気」を、ひょうたんが吸い込んで逃さないという暗示にもなります。
〈神話に登場するひょうたん〉

 中国では、中が空洞のひょうたん内部には精霊が宿るとか、別世界があるとされ、様々な神話や伝説に登場します。孫悟空がひょうたんに吸い込まれる話などはその典型ですね。他にも、ひょうたんと仙人、ひょうたんと水に関するエピソードは、多数残されています。一説には、ひょうたんが「宇宙」という器の象徴とされたのではないかという見方もあります。
 下記に、ひょうたんにまつわる日中の代表的な神話をひとつずつご紹介します。
●中国の「ノアの箱船」はひょうたんだった!
 大洪水によって人類が一度滅んだとする伝説は、実は世界各地にあります。中国にもノアの箱船にそっくりの神話があり、ひょうたんの舟が登場するところが東洋的です。
 ある日、男が野良仕事をしていると、遠くで雷が鳴ったので、彼は息子と娘に家に入るように命じました。そして待ち伏せして雷神を捕らえ、鉄の檻に閉じこめました。
 男は雷神を漬け物にするため、市場に香辛料を買いに出かけることにしました。息子と娘には、「雷神には水や食べ物を与えるな」と言っておいたのですが、子供たちはかわいそうになって水を与えてしまいました。すると雷神は力を取り戻し、檻をや破って出てきてしまいました。雷神は助けてくれたお礼として、自分の歯を1本、子供達に渡しました。その歯を土に埋めると、みるみる内に芽が出て花が咲き、大きな瓢箪の実を付けました。
 やがて大雨が降り始め、洪水が起こり始めました。市場から戻ってきた男は、子供達にひょうたんの中に隠れるように言い、自分は舟に乗りました。洪水はひどく、宇宙の仕組みが完全に壊されるほどでした。水かさが増し、舟が天に届くと、男は天帝を訪ね、洪水を終わらせてくれるように頼みました。天帝が水神に命じたおかげで地上の水はどんどん引いていきましたが、男の乗った舟は地面に激突し、死んでしまいました。他の人々も洪水でことごとく死滅してしまい、生き残ったのはひょうたんに入っていた二人の子供だけでした。
 この二人は、現在の人類の子孫(アダム&イブ?)となりました。 息子の方は、伏義(フッキ=ひょうたんの意)と名乗り、八卦を定めたり、人類に火種をもたらして、動物の肉を焼いて食べられるようにしたとも言われます。時代が下ると、雷神の子として、上半身が人で下半身が蛇の姿をした姿で描かれたりしました。娘の方は、女禍という名前になり、中国神話では現在の人類を作った女神とされます。中国の古地図を見ると、黄河の源流には常にひょうたんが描かれているそうです。これも何かを暗示しているようで面白いですね
●日本書紀に見るひょうたんのエピソード
 仁徳天皇の在位11年(323年頃)、淀川に日本で初めての堤防を築く工事が行われました。しかし工事はなかなかうまくいかず、特に洪水の影響で2カ所だけどうしても堤防がつながらない場所がありました。
 心配していた仁徳天皇の夢に、ある日神様が現れ、「蔵人強頸と茨田連衫子の2人を川の神に捧げれば、堤は完成するだろう」と告げました。
 この二人は探し出され、蔵人強頸は泣く泣く人柱になりました。しかし、茨田連衫子は知恵を働かせ、「もしも私を欲している川の神が真の神ならば、ひょうたんを投げ入れれば水に沈んで浮いてこないでしょう。けれど、浮いて出てくるならそれは偽りの神ですから、人柱になることはできません」と述べ、ひょうたんを川に投げ入れました。すると一瞬激しいつむじ風が起こったものの、ひょうたんは水から浮き出て下流へと流されていきました。こうして杉子は人柱になることを逃れ、堤防はその後無事完成したそうです。
 この他、ひょうたんを腰にぶらさげていると溺れないなど、ひょうたんと水に関する伝説や昔話は多数あります。
〈豊臣秀吉の馬印〉
 秀吉は合戦の馬印として千成瓢箪を使用し、天下を取りましたね。その発端は、美濃の斎藤竜興攻めだったと言います。

 織田信長が美濃攻めに本腰を入れても、堅固な秋葉山の城はびくともしませんでした。そこで、当時木下藤吉郎と名乗っていた秀吉は、城の背後(からめ手)からの奇襲作戦を思いたち、配下の蜂須賀小六ら野武士を引き連れ、秋葉山の裏山に分け入りました。その時、山気を払うため、ひょうたんをひとつ腰につけていきました。
 首尾良くからめ手から二の丸の水門に出ると、腰のひょうたんを竹の先に差し、高く上げました。これが合図となり、総攻撃が始まり、同時に秀吉達は城内に侵入して火を放ちました。これにはさすがの秋葉城も陥落。この功績により、秀吉は信長から金のひょうたんをもって馬印とすることを許されたそうです。秀吉は1勝ごとに1つ加え、もって千と成さんと、気勢を挙げたのでした。 秀吉はその後長浜に城を築き本拠地としました。今でも、長浜市の市章はひょうたんをデザインしており、瓢箪をあしらった橋の欄干なども目にすることができます。また瓢箪愛好の全国組織である全日本愛瓢会の本部も置かれているそうですよ。

調べてみて「ひょうたん」をあらためて見直してしまいました!

コメント(3)

 いつも素晴らしい記述ありがとうございました。
癒しも森に一回りゅうぞうギャラリーを開いてもらうとありがたいのですが。
 この癒しの森の登録者は今は100名余りですが、必ず1000人を超える時があると思っています。癒しの森の記述スタッフにキーマンさんから入っていただき、内容が飛躍的の充実してくると思います。
今後とも宜しくお願い致します。
ひょうたんにまつわる様々なお話、興味深く読ませていただきました。父が知人に頼まれて毎年50〜60個のひょうたんに七福神や鶴の画を描いています。その時期は家中ひょうたんだらけです。きっと家運・財運興隆として使われるものでしょうね。

ふたみさんよりご紹介いただきました「きーまん」と申します。ふたみさん、りゅうぞうさんのような奥深いメッセージは書けるはずもないことですが、記述スタッフということになり、素敵なメッセージを見つけたらここでご紹介させていただきたいと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 お父さんが瓢箪細工をなされるんですかぁ。うらやましいですね!仙人と暮らしているという風に見えますよ!
 よろしくおつきあいの程を!

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