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THE かなさし庸子コミュの第6話 ニューヨーク?物語

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第6話

猛暑日続きで脳ミソも溶け出し、ただでさえ少ない私の脳ミソがもうほとんどゼロ状態!
この状態でこのニューヨーク?物語のタイトルなんて思いつくわけもなく・・・
もう面倒なので「ニューヨーク?物語」にしちゃおっと!!

前回までに、間抜けなアメリカ人のまったく役にたたないダメ先生のお話を少しさせていただきましたが、今回は教え方が上手で、とても勉強になった先生のお話。
良質の先生との出会いというのは、なかなか難しいもので、自分との相性も大きいと思いますし、縁だと思います。
いくらレッスン代が高くてもダメ先生はいっぱいいるし、安くても素晴らしい先生もいる。
ただ、素晴らしい先生の絶対数は少ない。
この世にイケメンが少ないのと同じことなのでしょう。

さて、どの先生からお話していこうかな。
レッスンを受けているときには、こんなに後で役に立つとは思わなかったというのが、英語の発音の個人レッスン。
ミリアム・グリーン先生、ユダヤ人の60代くらいの女性、元舞台女優だったらしい。
彼女の素晴らしさは、辛抱強いこと、最終的には私が一人で学べるよう指導してくれたこと。
生まれながらに英語をしゃべる人達の前で歌うときには、やはり英語の発音がとても気になるだろうな〜と予想した私は、かなり早い時期から英語の発音だけを個人レッスンで習い始めたのです。
ミリアムは、アメリカの役者さんやアナウンサーにカツゼツや標準的英語の発音を教えているような方。
確か彼女の宣伝はバックステージという新聞で見つけたように記憶しています。
発音記号を一つずつ、全て耳と筋肉で覚えこませる。なので、私は現在発音記号を見れば正しく発音できるのです!!自慢してます!!
日本の学校でも発音記号の勉強はするけれど、発音記号と正しい発音が結ばれてなければまったく意味ないと思うんだけれど・・・・
1回1時間のレッスンで、一つの発音記号だけをやるの。
一つの音だけを追求する。でも、私はそんなに素晴らしい耳を持っているわけではないので、その場でできないこともある。
レッスンは週1で受けていたので、次のレッスンまで1週間ひたすらその一つの音だけを口と筋肉に覚えこませる。テレビのニュースのアナウンサーの発音などを参考に、とにかくしつこい、できるまでやめない。出来るまでやっていればいつかできる日が来る。これが私の必勝法!!
とにかくできるまで次へ進みたくない、私の性格に彼女はよく合わせてくれた。
初めの頃はどのように発音を習得していくのかよくわからなかったけど、ちょっとして要領がつかめちゃうと、後はレッスンは私のペースで進めさせてくれた。「庸子は何が必要かよくわかっているから、あなたのやりたいようにレッスンを進めましょう!」必要なものが何かわっているけど、それを得るために何が必要なのかはわからないので、彼女がそれを教えてくれる。
無駄がなくて私にはピッタリの先生。

でも、この頃の私は毎晩遊び歩いていて、朝帰りの日々だったのです。なのに、彼女のレッスンを午前中に入れていて、10時からのレッスンだっていうのに、目が覚めたら10時ということが何度かあって、電話で正直に寝坊したと謝ったら「あなたはまだ若いから遊びたいのよね!理解できるわ」とサラッと言われてしまって、オトナじゃ〜〜〜ん。
これは、今、私が自分の生徒さんに同じように感じることがあって、本当にやる気があんのかよ〜〜〜とムカつくけれど、そのたびに彼女に言われたこの言葉を思い出す。
この面でもミリアムからはよいことを学んだと思っているのです。
ただ、自分で言うのもなんですが、私はものすごい真面目な良い生徒だったのです。次のレッスンまでには前回学んだことをしっかりマスターして行っているのです。進歩と疑問を持たずに次のレッスンを受けることに意味はないからです。
私の努力を彼女は知っているので朝寝坊も許してくれたんだと思っています。
もう一つ彼女が私に言ったことで忘れられないことがある。
「あなたはいつまで歌を続けるの?」この言葉はかなり衝撃的だったし理解できなかった。でも、最近ほんの少し理解できちゃう自分がいる・・・・・

発声は私が最も悩んでいた問題。
なかなか声が前に出ない、大きな声が出ない、キレイな声が出ない・・・・・声の正しい出し方がわからない!
とてもコンプレックスで何とかしたいと思っていたのです。
で、とある日本人の歌を勉強している女性から、宮崎千里奈先生をご紹介いただきました。
アメリカでちょい活躍していたソプラノ歌手です。
体の使い方や、響かせ方、発声の基本を丁寧に教えていただきました。何が良かったかって、彼女は褒める、褒めるのがうまい!よい音が出ると「それよ〜〜〜それそれ!」ってはっきり言って教えてくれる。それに実際彼女は歌が上手かった。
ソプラノでも技巧派といわれるコロコロ声を転がすタイプのソプラノ,コロラトゥーラ。
教えるのも上手いし実際に彼女の歌を聞くと、納得、この人に付いて行こうとお思っちゃう。
どのくらいの期間レッスンを受けていたかはっきりとは覚えていませんが、2〜3年でしょうか。
帰国後ニューヨークに尋ねた時もご挨拶に行きました。
残念なことは、彼女は予想外の妊娠をしてしまい、その後の活動を聞かなくなってしまったことです。
コンクールの面接で歌よりダンナを選ぶと言ってしまうような人。やはり歌より子育てを選んだのでしょうか・・・残念です。
日本でブレイクするかもという直前の妊娠だったのです。
彼女からの教えは今の私の声の基本になっているのと、私が生徒さんに教える基本にもなっていると思います。
基本は褒める!!あっ、でもこれは相手を見てやらないと、褒められると調子に乗るだけでダメになる人もいるから!!


そして、最も影響を受けたのは、あの、偉大なる伝説のシンガー、ジミー・スコットでしょう。
もちろん他にも何人か影響を受けた人はいますが、ジャズ・ヴォーカルという括りの中では、ジミーの影響は最大です。
彼と出会えたことは縁だと思っています。あと、私の嗅覚の良さかな〜〜〜〜
やはり人間勘が大切だと思うんです。
動物的勘がもっとも正しい方向へ連れて行ってくれるように思います。
私は頭を使わず、基本的に勘で動く人間なので、そして、いつもその結果に自分では納得いっているのです。たまに頭を使って行動すると大失敗する!!

ニューヨークではかなり有名なミュージシャンの演奏も安く手軽に聴くことが出来る。
いろんなライブを聴きにいって感じたこととジミーちゃんとの出会い、そして、もっとも影響された人といえばやはりあの偉大なる大野和雄大先生。
大野先生との出会いもニューヨークなのです!!
次回はこの辺のお話をさせていただきます。

リクエストが多い私の男漁りのお話は・・・・・父の許可が下りたらさせていただきますね。

コメント(16)


力作ありがとうございます。

先生は、本当にカツゼツについて指摘されます。こういうバックグランドがあったのですね。
英語の歌なんだから、英語の発音は確かに大切なのは、確かに当然です。肝に銘じて励みます
ミリアム・グリーン先生のレッスンは、帰国を以て終了だったのですか?発音記号・・・読み方さえも怪しいワタシです。
赤鬼さんはアメリカへ行く前から英語が得意(好き)だったのですか?
人に言われてやるのは、きつそうで実は楽な事かもしれないですね。自分で自分の時間を組み立てるのは、結構難しいと自分は感じています。
あん様

歌の勉強を始めたころは、絶対にやめる時などこないと何の疑いもなく信じていたけれど、
最近はやめてもいいかも〜〜〜〜、
やめてみたい〜〜〜〜、
やめるときが来るかもしれない〜〜〜と思う時があります。
往々にして疲れてくるとこのように思います。
ただ、私の場合歌をやめても他にできることはないし、することもないので、やめたくてもやめることは出来ない運命にあるようですが・・・・

またまた頑張って書きますのでぜひ読んでくださいませ。
くわまん様

力作?誰の名前ですかって感じですね!
こちらこそ、ありがとうございます。

日本で歌う限り英語の発音をそんなに気にしなくてもいいのかな〜〜と思わないでもないのですが、私は基本的に美しいものが好きなだけなのです。

練習頑張ってください。
のーねーむ様

ミリアムには、帰国後ニューヨークに遊びに行った時にレッスンを受けていたりしましたが、今はコンタクトを取っていません。
もしかしてもう亡くなっているかも知れません。
日本では、在日40年以上という日本語ペラペラの変なオッサンに時々チェックをしてもらいます。

アメリカに行く前から英語は多少しゃべっていました。
というよりも、日本語を話していなかったといった方が正しいかも・・・・


>自分で自分の時間を組み立てるのは、結構難しいと自分は感じています。
これは向き不向きがあると思っています。
私は基本的に人から指示されるのは苦手。なんでも自分で決めないと嫌な人。でも、中には人に決めてもらうのが好きな人もいるし、自分に合った生き方ができると楽でいいんだと思うのですが?
>動物的勘がもっとも正しい方向へ連れて行ってくれるように思います。

これ確かに!
いろんな場面で、本能的に行動していますが、結構、満足した結果になっています。
>この状態でこのニューヨーク?物語のタイトルなんて思いつくわけもなく

?「ニューヨーク鬼ケ島物語」はどう?
かわいい桃のような女の子が鬼ケ島で赤鬼に変身して猿犬キジならぬ猫をつれて帰ってくるお話。

”マイフェアレディ”のように、発音からの修行、すごいですね。そのままミュージカルになりそうなネタです。この物語はぜひ出版して、売れたらミュージカルにしてもらいたい! 前回のいろいろな先生たちとの出会いなど、アメリカの世相とか、韓国の人との微妙な関係など、社会的な問題も自然に現れているし。ますます今後の展開を期待しています。

>ひたすらその一つの音だけを口と筋肉に覚えこませる。〜出来るまでやっていればいつかできる日が来る。これが私の必勝法!!

?このやり方をどのような経験から導き出したのですか?

>私は頭を使わず、基本的に勘で動く人間なので、そして、いつもその結果に自分では納得いっているのです。たまに頭を使って行動すると大失敗する!!

?直感力が優れているのですね。潜在意識で行動していると自分のコア(核)と結びついているので納得できるのでしょう。損得やら周りのことなどいろいろ考えると、その思考自体(顕在意識)は自分のコアから離れるので、何かそのギャップがしっくりいかず「大失敗」と感じてしまうのかな。(本当は大失敗でなかったとしても)



森有正というフランス哲学者が

「平凡に見えても、自分がいままで心をこめてきたことをさらに続けてそれを深める。そうすれば経験がおのずから成熟していく。その経験こそが、自分だけが責任を持てる、そして他人がどうすることもできない、きびしい世界なのである」

と書いているんですが

「あなたはいつまで歌を続けるの?」

の部分でこれを思い出しました。
この「きびしい世界」から、人それぞれの「表現」が生まれてくるのではないかと思います。

そして

>私の場合歌をやめても他にできることはないし、することもないので、やめたくてもやめることは出来ない運命にあるようですが・・・・

謹聴謹聴。
わたしもわたしの道の上でがんばりますです……ハイ。
過去のこととはいえ、いつも読んでは“お疲れ様です!”“がんばってください!”と声をかけたくなります。

どんなことがあっても前をみて進む姿が魅力的ですね。





rico様

いつもありがとうございます。

本能的に行動される族ですね!!
女性には多いようですね。
自分で決めて行ったことなら後悔のしようもないし、ダメでも自分を恨めばいいので気楽です。
他人を恨んで暮らすのは最低の人生だと思うんです!!
あんか様

いつもありがとうございます。

>?「ニューヨーク鬼ケ島物語」はどう?
う〜〜〜ん、ここからヒントを得て、「ニューヨーク赤鬼物語」はどうかしら?


発音のレッスンはとても面白かったです。
今まで聞こえなかった音が聞こえるようになる。音の世界が広がるんです。
発声も面白い。
声の世界は無限大に広がるんです。
それと、重箱の隅をつつくような細かいことをするのが好きな私です!!
アメリカは人種の問題、多様な文化のぶつかり合いなど、日本とはまったく違った問題を多く抱えていて、向こうに暮らすと否応なしにその中に自分も入れられるわけで、勉強になります。
日本を外側から見ることもできるようになると思います。

>?このやり方をどのような経験から導き出したのですか?
発音の習得の仕方はミリアムから教わりました。
出来るまでやる必勝法は、私の性格です。
欲しいものは必ず手に入れる、何が何でも自分のものにする。しつこく諦めない。自分の手にするまでは絶対に諦めない。手に入れられると自分を信じ続けること。自分を信じ続けられること。やっぱり性格ですね。


直観力意外に頼るものはなしといった感じで生きていますので、直感で答えがでない時は辛い!!
基本的に私は、「後悔のない人生を送ろう」をテーマにしています。
物事を決める時はけっこう人の話も聞くけれど最終的には自分で決める。自分で責任をもつために絶対に自分で決める。後で人のせいにするのはイヤだし、人を恨むのも嫌!!
自分のする失敗は二度繰り返さなければいいわけだから!!


またまた頑張って書きますのでぜひ読んでくださいませ〜〜〜
あきやん様

ありがとうございます。

経験、これに勝るものなし!!
人は経験から学びますね。
日々の精進&経験。これしかありませんね。

私は「きびしい世界」とは思っていません。
音楽や芸術なんてクソの役にも立たないことして、きびしいなんて言ったら、まっとうに生きている方たちにぶん殴られます!!
音楽家や芸術家なんて下の下です!!
偉そうなことを言ってはいけない存在なのです。
皆さんのおこぼれを貰って生きていく存在だと思っています。
小説家も同じですが、なんかインテリぶって偉そうにしてる人が多いですよね〜〜


あきやん様も頑張ってくださいね。
芸人は謙虚という言葉を忘れてはいけないと思います。
春様

ありがとうございます。

春様にならおわかりになると思いますが、自分の好きなことをしているのでそんなに苦労ではないし大変でもないのです。
ヘトヘトになるまで頑張るのが好きな体質です!!

なにがあっても前を向いて前進あるのみ!
時には後ろも見ろって思うこともあるんですけどね〜〜〜〜
頑張ります!!



ニューヨーク赤鬼物語もいいのですが、
ニューヨーク〜赤鬼ぴよぴよ物語〜って言うのでどうでしょうか?
赤鬼様が発声で悩まれた時があったなんて・・・
びっくりしました。
最初からあのステキな声がじゃんじゃか出ていたのかと思いました。
発声の指導が的確なのは努力のうえのことだったのですね。
赤鬼様の努力して培ったものの恩恵にあずかれることを、
ありがたいとつくづく思います。(涙、涙)
いつまで歌うのと聞かれて、どうお答えになったのかが気になるところですが、いつまでも聞いていたいと思うのですが・・・。
赤鬼様が妊娠したあかつきには、私が子育てのお手伝いをしますので、安心して、歌ってくださいませ!!!
何ちゃって!!!
ジャスミン様

いつもありがとうございます。

>ニューヨーク〜赤鬼ぴよぴよ物語〜
可愛すぎませんか?
ぴよぴよって、確かにひよこの私なのですが、そんなに可愛いもんじゃなかったような気が・・・・・

発声にはとてもコンプレックスがあったので今に至るという感じです。
私が学んできたことは全て皆さんにお伝えできればと思っています。
そういうところはケチじゃないの!!

いつまで歌うのか聞かれて、なんでそんなこと聞くのか聞き返しました。私には質問の意味が理解できないといったように記憶しています。

妊娠は歌よりも難しそうです。
だって、一人じゃできないものね〜
優秀な種を探さなければ!!

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