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盤鬼 西条卓夫 『名曲この一枚』コミュのドヴォルザーク 交響曲第9番

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◆ドヴォルザークの有名な交響曲第9番だが、『名曲この一枚』の時代には、交響曲第5番「新世界」と呼んでいた。
 この曲について、西条卓夫はヴァツラフ・タリヒ指揮チェコ・フィルハーモニック管絃楽団(ドヴォルザーク+スメタナのモルダウ)を推選し、こう書いている。

「ドヴォルザークは、ややスケールを欠くが、いかにも本場ものらしく、自然の域にまで洗練されている。特に、渋くくすんだ郷土色の好ましさが目立つ。白眉の第二楽章が最も良い。由来チェコの演奏芸術は、小型なりに質実素朴で慎み深くまとまりのよいのが特徴だが、これはその代表的なものといえよう。
 スメタナの『モルダウ』も前者に勝るとも劣らぬ見事な出来だ。主旋律の歌わせ方など堂に入っている。
 ドヴォルザークの『ピアノ五重奏曲』はパネンカとスメタナ奏団が良い。」

 また、藝術新潮の「日本版LP新譜抄」欄でも取り上げられている。

◆そこでも、ターリヒ=チェコ・フィルを推選し「これはターリヒだ。やや小型だが、郷土色豊かで渋く、自然の域にまで洗練されている」とあって、一貫している。

◆ついでながら「藝術新潮」の記事に、同じ作曲家の「ピアノ三重奏曲第4番」も取り上げられていて、スメタナ三重奏団の演奏(ビクター)について、「同曲LP中の上位におけよう。」と推選されている。演奏内容については「仕上げは意外によい。多少堅く粘り気味だが、骨太で彫りが深く、内燃的で明確緻密だ。切り札は、お国ものならではの異常に濃密なコクか。スタッフも、大体粒がそろっている。」と、西条卓夫にしては、手放しに近い褒めようだ。


※写真は1941年〜54年の録音。
   

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