ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ぶひっこ倶楽部コミュの「普通の女の子に戻りたい。」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ぶひぶひ ろこちゃ (女性)H.N.〓ろこぶひ〓様の
掲載許可を受けて彼女の名作の一つ「普通の女の子に
戻りたい。」をアップいたします。

まだ、ろこぶひ様のミク友になっていない方は
彼女の作品を読むことが出来ないと思いますが、
本人のご許可を受けて当コミュニティでは幾つかの
作品を読むことが出来ます。
お楽しみください。



(ろ⌒∇⌒)ノぶひっす♪


さぁ、今回も飛びっきり長いぞ!!!
「今日は早寝しよう。」とか思ってる貴兄は読まないほうが吉。


そして、今日のお題はキャンディーズだ!!!



ランちゃん・スーちゃん・ミキちゃんからなる女性3人組のキャンディーズは1970年ごろからご存知「スクールメイツ」で踊っていた。

なぬ? 
スクールメイツを知らない? なんてこったいオリーブ!
スクールメイツと言うのは、歌謡曲全盛の時期、スター・アイドルのバックで、アメリカのチア・ガール風の衣装を身にまとい、ポンポンとかを持って踊っていたナベプロの女の子軍団だ。
って・・・・・過去形っぽく書いてはいけない。 なんてったってナベプロが設立した東京音楽学院のスター養成コースとして、現在でもなお、その活動を精力的に続けているのだ。

しかも!
「女の子軍団」と書くのは実は語弊がある。
確かにスクールメイツとしての活動は上に述べた通りメイン歌手の後ろで踊る事なのだが、正確に言えばあくまでも「スター養成コース」なのであり、女の子には限らないのだ。 ぜんぜん男の子でもオッケーなのだ。
驚くなかれ、ちゅか絶対驚くと思うぞ。
スクールメイツ出身者を聞いたら。。。

まあ、ズラズラ列記しても面白くないのでクイズ形式にしよう。


【問題】
次の歌手・グループの内、
スクールメイツ出身者は誰か。(複数回答可)

1.キャンディーズ 
2.高橋真梨子 
3.太田裕美 
4.石川ひとみ
5.森口博子 
6.笑福亭笑瓶 
7.森進一 
8.野口五郎 
9.布施明
10.川島なおみ  


うははははは^^ さすがに「6」以降は怪しいですな^^
どう考えたって大御所・森進一さんや笑瓶ちゃんがスクールメイツ出身のわけないって^^; 「実はあの川島なおみがスクールメイツ出身だった!」くらいが関の山ですな^^

と、思うでしょ?! 



正解はナント「1〜10全員」である。



ちなみにスクールメイツ出身でなくても東京音楽学院の各コースは驚愕すべき人たちを輩出しているからスゴイ。 ちょっくら有名どころを並べてみると。。。木の実ナナ、天地真理、渡辺美里、ザ・タイガース、篠原ともえ、マルシア、沢田研二! 山口百恵!! 小柳ルミ子!!! 中尾ミエ〜〜〜〜っ!!!
と言う、とんでもない「学校」なのであった。


脱線・・・してないっすよね??
別に「スクールメイツ時代の笑瓶ちゃん」について書いているワケでもないし。 本当は書きたくてウズウズしてるんですけどねっ!(爆)

と、本当に脱線しそうになってるので本題に戻そう。
これを専門用語で「閑話休題」と言う。

え? 「閑話休題」の意味が逆だって? いや、これでいいのだ。 「字の感じ」から「ちょっと一休みして他の話題でも・・・・」みたいな感じがするだろうが、本来は「無駄話はこのへんにして、そろそろ本題に戻しますよ?」と言う意味だ。
まあ、こう言う、意味を取り違えてしまいそうな慣用句と言うのは多いものである。 「情けは人の為ならず」なんて典型的な例ではないだろうか。 これもまた「字づら」から「ヘンに情(じょう)をかけるのは、その人の為にはならないよ!」みたいな感じに思えないだろうか。 ちゅか実際にそうやって使っている人をよく見かける。
これの本来の意味は、「情を他人にかけることは単にその人の為ではない。それが巡り巡って、いつか自分にも良い報いとして戻ってくるものだよ。だから人には親切にしなさいね。」と言う意味なのだ。

そして、

ここで本当に「脱線」しました♪ うふっ♪



歌唱力があり、ルックスに優れていた「ラン・スー・ミキ」の3人は、1973年にシングル「あなたに夢中」でデビューする。 作曲は森田公一氏である。 「青春時代の〜〜夢なんて〜〜胸にトゲ刺す〜〜ことばかり〜〜♪」の森田公一氏である。 「星雲〜それは〜君が〜見た光〜〜〜ボクが〜三田〜〜寛子〜〜♪」の森田公一氏である。

ここ、笑うところですよ。
ここで笑わないと、もう笑うところないですよ。
(By酒井くにお・とおる→トォ〜ルちゃんっ!)


・・・・・・。


「あなたに夢中」は余り売れず、2ndシングル「そよ風のくちづけ」も更にダメ、3作目の「危ない土曜日」は、個人的にはパーカッシヴでイイと思うのだが売れ行きはイマイチ。
4作目の「なみだの季節」も悪くないが、あくまでも“悪くない”程度なので売れ行きダメ。どっちかと言うとこの頃のキャンディーズは、「8時だヨ!全員集合!」などにおける出演で、今で言う所の“バラドル”的な存在としての認知度のほうが遥かに高かった。
仲本工事氏の笛に合わせて、体操着を着た「ラン・スー・ミキ」がでんぐり返しをする。 そう言うイメージが強い3人組だったのだ。


そしてやってきました5作目♪

そう、ご存知「年下の男の子」である!
早速だが「ろこ的音楽分析」を始めよう!
さあ、イントロから全て思い出せ!
思い出せない人はレコードを買え!(無茶)

(ダッタダッタン!)チャ〜〜〜チャラチャチャ〜〜〜〜チャラチャチャ〜〜〜〜チャラチャチャ〜〜〜〜チャ〜チャ〜チャ♪(ケッコ〜ロ クェ〜ケロッケ〜ロ ク〜ワック〜ワッキョ♪)

これがイントロだ。
もう最初のスネアドラムの「ダッタダッタン!」から名曲の予感! こう言うところで名曲を聞き分けられる様になるとラクだ。 なにしろ最初なんだから。
また、ブラスセクションのアレンジがなかなかお洒落で、今までのキャンディーズとは違うのよ! ちょいと気合入ってるわよ! と思わせる。
最後のカッコ内のクリーンな音のギターが誠に小粋(こいき)だ。 ちょっとスチールギターっぽいサウンドとフレーズがイイ! 誰なんだ? このギターは!!

♪ 真〜っ赤なリンゴを頬張るぅ 
♪ ネ〜イビーブルーのTシャツぅ
♪ ア〜イツはアイツは可愛いぃ〜っ 
♪ 年しぃ〜たの男の子ぅ

語尾の「ぅ」は伸ばさない。 ちょっと「捨て気味」に歌うところが可愛いし、そうでなくてはいけない。 この語尾の長音を使わないのは、この曲の最後まで一貫している。
「可愛いぃ〜っ」、ここはアイドル路線の王道、語尾をキュッと上げる歌唱法だ。 如何にこの「語尾上げ」を可愛く出来るかがアイドル歌手としての資質を諮る上でも重要なのだ。 松田聖子氏は「語尾上げ回数世界一」としてギネスに認定されている。 嘘だと思うなら調べてみれば良い。 嘘だから。

また、歌の部分に入っても、クリーンな音色のギター・カッティングと、単音弾きっぽいギターのオブリガートが2トラックに分かれて録音されている。 低音弦を若干ビビらせ気味に、尚且つミュートした音が何とも堪らない。

正直言って、「年下の男の子」の主役はこのギターである。(キャンディーズじゃねーのか?!) 実に的を得ている、と言うか、手馴れている、と言うか、ぴったしハマッているのだ。

このギターを弾いているのは、名手「水谷公生」氏である。
GS出身のギタリストで、数多くのミュージシャンのレコーディング、ライブでサポートをしており、ろこ的に印象深いのが南こうせつのライブでの仕事だ。
南こうせつ・石川鷹彦・水谷公生にパーカッション(失念。ごめんなさい。)を加えたユニットは、実に表情豊かなアコースティック・ライヴを演出した。
水谷公生は主にエレキ・ギターを弾いたが、南と石川のアコースティック・ギターを邪魔することなく、ここでもまったく手馴れた感じでギター・ソロ、オブリガートをかましていた。 しかも心憎いのは、ギター・ソロの随所で、洋楽の名曲からフレーズを引用して来ることだった。
何食わぬ顔で馴染み深いフレーズを混ぜられて、マニアックな聞き手は「ニヤッ」とさせられた。 まったく憎いギタリストだ。 ニクイよコノォ!ど根性ガエル! じゃなくて水谷公生っ!


やばい・・・・・「年下の男の子」が進まない・・・・。


♪ 淋しがり屋で(はう♪)生意気っでぇ〜(はう♪)イジワルだけど(はう♪)好きなのぉん♪

ソロボーカルは、5作目の「年下の男の子」で、初めてランちゃんがとった。 それまでのメインボーカル、つまりは3人の中心に位置していたのは「スーちゃん」であった。 もちろん「スーさん」ではない。 これは釣りバカ日誌ではないのだ。 念のため。
スーちゃんは当時のアイドル路線バッチシのアイドル顔で当然のように人気が高かったのだが、どっこい二重まぶたがちょっとオネムそうで優しい感じのランちゃんも相当の人気を誇っていた。
って・・・・・ミキちゃんは? いいのっ! ミキちゃんはスーちゃんランちゃんの親友なんだから!(フォローになってない)
前4作はスーちゃんがメインだったが、イマイチの売上だったのは既に述べた通り。 石野真子チャンや榊原郁恵チャンのように「ポッチャリ系」が全盛だった当時としては賢明な選択も、3人並ぶと「ポッチャリ系」が「ちょっと太め系?」に見えてしまったのかどうか、そんなん知らん!(爆)

あ〜〜〜ちなみに「○○チャン」とカタカナで「チャン」と書くとアイドルっぽさが表現できるので要注意! なんか自分が「平凡」とか「明星」のライターになった気になるから試しにやってみそ?

って話を戻すと、
確実にこの「ラン中心路線」はヒットで、この後キャンディーズはこの路線でひた走る。1曲だけ「わな」で例外的にミキちゃんがメインを務めたことがあったが、これに触れてしまうと、すっごい憶測の嵐に見舞われ、取り返しのつかないレビューになりそうなので割愛だ! 高橋割愛だ! ギャグ冴えないなぁ。。

そして問題(?)の「はう♪」。
水谷公生氏のギターは確かに主役級だし、
ブラスセクションが無かったらじぇんじぇん話にならん。
しかし、しかしですよ!
もしも「はう♪」が無かったらどうよ? 「年下の男の子」になる? 「年下の男の子」と言えるの? どう?! 昔を懐かしんで「年下の男の子」をカラオケで歌う酔っ払いのオジサンがいたとしようよ。 そしたらどんなに若い、そうね19歳くらいのホステスさんだって「はう♪」を自然に歌うんだぞ?? 「年下の男の子」は1975年、昭和50年よ? 29年前の歌なのに19歳でも「はう♪」なんだぞ? しかも店のママはツワモノだから、「はう♪」の下のパートの「はう♪(ミファ♪)」を歌ってハモるんだぞ? 「はう♪」さえ聞いちゃえば、他のどの部分を省略したって「あ!年下の男の子だ!」ってわかるぞ! それだけこの「はう♪」には底知れぬパワーがあるんだぞ? わかったか! まいったか! もう「年下の男の子」の主役は「はう♪」に決定だろ!! (早くも前言撤回???)


進まねーよ。。。先に進まねー。。。。


♪ L O V E 投〜〜げ〜〜キ〜ッス(チャチャ♪)
私のこと(チャチャ♪)好きかしら(チャチャ♪)は〜っきり聞かせて〜〜〜♪

この「チャチャ♪」は余りにキャッチーなブラスアレンジで、思わず歌詞そっちのけになる。 このブラスと水谷のギターが無かったら、とてもじゃないけど「年下の男の子」じゃねーyp! 間違って「よ!」を「yp!」って入力しちゃったけど、面白いからそのまま行くぜ! 力石! ダァァァァァ!!!(Byあおい)

そして、このフレーズの間中、ずーっとスネア・ドラムの「刻み」が入っている。 タカタカスカタカツッタンスカタカタカタカツカタンツカタンタカタカスカタカツカタカタンタカカタスカタカスカタカタカトコトコタカタカパシャーン!!!みたいな。 通(つう)はココを聴け!と言いたい。 文字で書くと「タカタカスカタカツッタン」に過ぎないが、実際聴いてみると粒立ちキレイで抑揚がステキで、何とも堪らないのだ。 このスネアを聞いてるだけで思わず歌詞そっちのけ、ってまた歌詞そっちのけかyp!(←)
しかも最後のクラッシュシンバルの「パシャーン!」が、歌詞の「ボ〜タンの・・・」の「〜」に当たる(つまりボーカルは弱起)ため、浮き立つように響いてと〜っても気持ちイイのだ。
バンドをやった経験のある人なら特に分かると思うが、ドンピシャで来るシンバルの気持ち良さは、ノリを維持継続、更に良いものにして行く上では絶対必要条件なので、「良い演奏だぁ!」と感じる録音にはどうしても一言触れたくなっちゃうんだもんっ! もんっ! パシャーン!


まあ「年下の男の子」を語るのに、アレに触れなきゃいけませんわね♪
そうなのだ。 「年下の男の子」と言えば、例の「振り付け」である。
よし! 本邦初の試み! 振り付けを文字で表現するコーナー!!

「ア〜イツは(右前方に指差し)アイツは(左前方に指差し)かわいい(左手の親指を立てその上に右手の手のひらをかざす)〜(右手手のひらを水平に回し始める)年し〜ったの(両手を約15cmほど下げ、可愛くちょこっとヒザを曲げる)男の(右手を右肩辺りで「d(゚∇^*) グッ!」)子ぅ♪(正面を小悪魔的に可愛く見つつそのまま右手を左肩のほうへクロスさせもっかい「d(゚∇^*) グッ!」)」
            


_| ̄|○ ぜんぜんダメだよ。 


まあ、これは音楽レビューだもん。 振り付けレビューじゃないもん。 きっとみんなもわかってくれるさ。 みんながわかってくれたその時にゃ、その時ゃ泣こうぜ〜〜、嬉し泣き〜〜〜♪ (問題:何の歌でしょう。)

って、もうすっかり「年下の男の子」を忘れてしまったかも知れないが、2番が終わり、サビを繰り返し、 もっかい最後のフレーズを繰り返し、更にしつこく最後のフレーズを繰り返す。 そして、ここはキャンディーズのお決まりのパターン。 3人のハモりによるロングトーンだ! コレがなきゃキャンディーズ聴いた感じしないっすよね! まるで、クリープを入れないコーh(略)。

この「年下の男の子」は、キャンディーズで初めて、ベストテンのシングルチャート(6位)までヒットした。


ちなみに、
この曲には「もうひとつのテイク」があると言われる。
ギターはもちろん水谷公生。 ドラムスは村上“ポン太”秀一、ベースは岡沢章と言う豪華布陣。 余計なブラスセクションなどはなく、シンプルな構成の「年下の女の子」は、ついに日の目を見なかった。 村上&岡沢と言うスーパータイトなリズムセクションに、水谷のギターは200%の冴えを見せた。 タイトなのだが機械的ではない。 ファンキーそのもの、そして溢れ出るグルーヴィーなノリ。 「こいつぁスゲエ!」 誰が聴いてもそのカッコ良さに痺れてしまうようなセッション・テイクだった。

しかし、このセッションは、実際のレコードには採用されなかった。
“不採用”の理由もまたスーパー級である。
「これ・・・・・“伴奏”超えちゃってるじゃん・・・・。」
まだまだ未熟なキャンディーズがどんなに頑張っても、伴奏のパワーに負けてしまうと言うのだ。 まるで漫画「美味しんぼ」の中に出てくるセリフのようではないか。 この「キャンディーズ殺し」のテイクは何処かに秘蔵され、関係者のコレクターズ・アイテムになっていると言う。


聴きてえぇぇぇぇぇぇぇぇえええええщ(゚◇、゚щ)


「年下の男の子」にはもう一つ逸話がある。
3人揃ってレコーディングを終えたキャンディーズだったが、帰宅したランちゃんに一本の電話が入った。 時計はもう楽勝で0時を回っている。 「なあ、もっかい録ろうよ。」 ビックリしたランちゃんではあったが、スタッフの熱意に押されて再びスタジオに戻った。 もう一度録音したいのは「私のことスキかしら、はっきり聞かせて?」の部分だと言う。 ランちゃんは眠い目をこすり、しかしもう一度テンションを上げてマイクに向かった。 「相手は年下の男の子なんだ。 年上の女性とフツーの少女の間の“もどかしさ”を表現して!」 難しい注文だったがランちゃんはそれに応えた。 数度の録り直しを経て、現在我々が聴ける「年下の男の子」は完成した。


これ以降、キャンディーズはいわゆるヒット曲の「量産体制」に入る。

76年の「春一番」、ここで取り上げたいけどスペースの都合で我慢! これもギターのシンプルなカッティングが妙に耳に残る曲だ。
ハモりも如何にもキャンディーズっぽくて良く、振り付けも例の「手のひら2段スライド方式」で印象的。 しかしこの名曲ですら、ベストテンでトップになれなかった。 正確には調べてないけど、年度的に「泳げ!たいやきくん」に阻まれたような気がする。

そしてこの76年、例の2人組が鮮烈なデビューを果たす。
ビューティ・ペアだ!!!!
違います違います違います違います!!!!
「ピンクレディー」である。


キャンディーズにとってピンクレディーは強敵であり、77年、吉田拓郎作曲の「やさしい悪魔」を擁してもベストテン3位にとどまった。
「暑中お見舞い申し上げます」も、実に完成度の高い名曲だと思うのだが、いくらランちゃんが可愛く「んんっん〜♪」と歌っても4位までしか上がらなかった。 「まぶたにくちづけ んんっん〜♪」でっせ? 1位にしてやれよ! よぉ! (←誰?)
拓郎はこのあとにまたも「アン・ドゥ・トロワ」を手掛けているが、これも5位で失速。 次に何とミキちゃんをメインに据えた奇策を用いた「わな」をリリース。 ミキちゃんの、今までの鬱憤を晴らすかのような(?)素晴らしい歌唱を以ってしても、「ウゥ〜〜〜〜WANTED!」とか凄まれて(爆)2位に甘んじる。

次々と楽勝で1位をゲットしてゆくピンクレディー。
一方どうしてもどうしてもどうしても、
1位を獲得できないキャンディーズ。

そして運命の日がやってきてしまう。


1977年の夏の日、日比谷の「野音」で
キャンディーズは衝撃的な宣言を行う。

「普通の女の子に戻りたい。。。。」


思ってもみなかった解散宣言であった。
なにしろ、
スタッフすらキャンディーズが解散宣言を行う事を知らなかった。

本当に仲の良い3人の女の子が、初めて自分たちで決めたことだった。 それまで、お笑い番組だろうが何だろうがイヤな顔ひとつせず頑張ってきた3人が、初めて「主張」したのだ。 「お世話になった人たちのためにも、お仕事の選り好みはしない。 でも、辞める時だけは自分達で決めよう。」 以前からの彼女達の間での決め事だった。

関係者は慰留した。
キャンディーズはそれを呑み、
半年間、1978年3月まで解散を延期することに決めた。

その78年、解散まで1ヶ月になった2月末、キャンディーズはシングル「微笑がえし」を発表。 キャンディーズが出したシングルレコードの歌詞を散りばめた、まさに“お別れの曲”だった。 作詞は阿木燿子。(宇崎竜童夫人) 当時もっとも輝いていた作詞家であった。
熱狂的なキャンディーズファンは願った。 
「なんとかしてベストワンを獲らせてあげたい!」
横浜のレコード店近くにある小さな神社には、キャンディーズの1位ゲットを願うファンで長蛇の列が出来たと言う噂すらある。
そして、
ファンの、そしてキャンディーズ自身の願いは叶い、
遂に「微笑がえし」はトップを獲得した。


1977年、4月4日。

夕刻の後楽園スタジアムには、
50000人のキャンディーズファンが押し寄せた。

5時過ぎ、この巨大なコンサートはスタートした。
汗びっしょりで歌い続ける3人、ちぎれんばかりに手を振り、声を嗄らせて応援するファン。その一人一人に応えようと、必死に歌い、必死に手を振る3人。

4時間にも及ぶコンサート、その間に3人の歌った曲は52曲にものぼった。 最後の曲「つばさ」を、見事に歌い切った3人は、ファンの絶叫と熱気の中でこう叫んだ。

「わたしたちは幸せでした!!」


キャンディーズ以降、

多くの歌手・グループがヒット曲を飛ばし、そして引退してきた。


その中の多くが、衝撃的な「解散宣言」を行い、

解散当日までに大きなセールスを記録し、

最後のコンサートでは沢山のファンをスタジアム級の舞台に呼び、

そしてインパクトある「さよならの言葉」を残してステージを去った。


これらは紛れも無く「キャンディーズが踏み固めた道」である。

この功績を抜きに、キャンディーズは語れないだろう。


最後にもう一つ。


キャンディーズの実質的なラスト・シングルは前述の「微笑がえし」である。

ラン・スー・ミキの3人は、このレコーディングを前に話し合い、ひとつの結論を導き出した。

「最後の歌を、しんみりしたものにしたくない。 

 キャンディーズらしく、明るく楽しい歌にしよう!」


それを実現するために彼女達がとった方法、それは。。。

この曲を「初見」で歌うことだった。

先入観のないフレッシュな気持ちで、

爽やかに歌い切ろうと3人は約束し合った。


ある意味、これは「賭け」であった。

ともすれば、最後の曲なのにもかかわらず、

完成度の低いものになってしまう。


しかし、

3人はこの「賭け」に見事勝ったのだった。


「微笑がえし」を聴いてみて欲しい。

とても一介のアイドル・グループが

「初見」って歌ったテイクとは思えない出来映えである。


3人が録り終えたマスター・テープを聴きながら、

ミキサーが思わずこう呟いた。


「本当に成長したなぁ。 よほど努力して来たんだな。。」




アイドル・グループから、実力派コーラス・グループへ。



キャンディーズは新たなる領域へ飛び立った瞬間に、



普通の女の子に戻ったのだ。





※ アイドル・スターの衝撃的宣言って言うのはいっぱいありますね。 キャンディーズの「普通の女の子に戻りたい」に対して、都はるみの「フツーのオバサンに戻りたい」。 百恵ちゃんの「私の好きな人は三浦友和さんです。」も衝撃的。 何人のファンが卒倒したんだろ^^; 秋吉久美子さんの妊娠会見「卵で産みたい」もインパクトじゅうぶん^^ でもこれは前々から考えていたとか^^ まあ、本文にも書いたとおり、どのくらいまで「狙い」が入っているかは別として、キャンディーズの解散劇は、その後の芸能界に「確固たるスタイル」を作ったことは間違いないですね。

※ SM○Pと言う男性グループをご存知だろうか。 良い楽曲を提供され、大ヒットを連発する彼らだが、どう贔屓目に見てもレコード文化に名前を刻むような存在でないことは確かである。 理由は「下手だし、歌に賭ける意気込みがないから」である。 彼らがレコーディングに臨むときは、カラオケに別の歌い手が歌ったデモ・テープを事前に渡しておき、しばらくしてからスタジオに入る、と言う方法をとる。 しかし、忙しさが洋服を着て歩いているような彼ら、移動中の車の中でデモ・テープを聴こうにも、睡眠のほうに時間をとられてほとんどウロ覚えでスタジオに入ることになる。 初見ではないが、耳がちょっとだけ覚えたメロディを歌っているだけだからあんなにみっともないレコードが出来上がってしまうのだ。 正直聴くに耐えない。 「下手ウマ」と言えるのかわからないが、それにも限度と言うモノがある。 素人っぽいところが良い、と言う声も聞こえるが、素人の歌にカネ出す程こちとら腐っちゃいねーんだよ! と、軽くキレてみましたが、こう言う音楽が大手(おおで)を振って、しかも「今度のSM○Pいいよね〜。」等と言われてしまうのが、まさに日本の音楽業界で、日本の大衆音楽文化なのだ。 ろこはナイショで最近の曲も聴くが、「これはいいなぁ。。」としみじみ思える歌唱に出会うことは稀だ。 好んで古い曲を聴いている側面もあるが、裏を返せば「新しいものに良いものがない」に他ならない。 楽曲そのものは「おぉ。。イイじゃん。。」と思えることはあるのだが、歌い手がダメなことが多過ぎる。 作り手も悪ければリスナーも悪い。 「ガラガラヘビ」は許しても「野猿」は許すな! 行く末は限りなく暗いと思わざるを得ない。  いい曲は売れて欲しいが、売れる曲は必ずしもイイ曲ではない。 この場合、逆は真ではないのだ。 そう言う意味でもキャンディーズはプロであり、「カネを取れる」グループだったのだ。

※ あまり知られたないことだと思うのだが、キャンディーズ、もしかしたら「女2人・男1人」のユニットになってたかも知れなかった。 「スー・ラン・ミキ」の3人ではなく、「スー・ミキ・インド系の少年」の3人だったかも知れないのだ! う〜〜〜ん。。 インドはなんか奥深さを持ってるようで好きな国だけど。。。 やっぱしキャンディーズが「スー・ラン・ミキ」じゃなかったらイヤですマジでぇぇぇぇぇ! しかし。。。 もしもそのインド系の少年が入っていたら。。。。。 やっぱし名前は「キャンディーズ」じゃなくて、「ガラムマサラ」とかだったのかなぁ(爆)

※ さすがキャンディーズ。 引退宣言について新たな情報がある。 例の「普通の女の子に戻りたい」なのだが、ろこは「誰も知らなかった」と表記した。 が、実際にはマネージャーの耳には入っていたと言うのだ。 マネージャーは何とか彼女達に引退宣言をさせまいとして、バンドにこう指示をしたそうだ。 「音を出せ!音を途切れさせるな!あの子達に喋らせちゃダメだ!」」 つまり、曲をどんどん繋ぐことで、彼女達に何かを言わせる「間」を与えない作戦に出たのだ。 しかし、その作戦も功を奏さず、「普通の女の子に戻りたい」発言は飛び出たのである。 その時のマネージャーの気持ちはどんなものだったのだろう。 「あ〜〜くそ〜〜!言っちまったか!」と思いきり落胆しただろうか。 いや、ろこはこう思うのだ。 「あぁ。。言っちゃったね。。。」 淋しさもさることながら、どこかに安堵の気持ちがあるような、そんな呟きでなかったか。
 

コメント(2)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ぶひっこ倶楽部 更新情報

ぶひっこ倶楽部のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。