必ず役に立つインコ類飼育術コミュのコザクラ繁盛記　我が家の特製栄養補助食

３０年ほど前、近所の犬が栄養失調で動けなくなった。飼い主はやもめの中年男性で
億万長者だったがしみったれだった。

犬は獣医にかけてもらい、戻ってきた。飼い主いわく、「獣医ってのは高いものですねえ。
それで、仕方ないから週に５０ｇばかり鶏の皮を餌に混ぜてやることになったんですよ。
犬も贅沢になったものですねえ…」

週に５０ｇの鶏の皮…ではこの犬は栄養失調になって伸びてしまうまで毎日なにを食べていたの
だろうか？飼い主の話では「ちゃんと味噌汁の残りに白い飯を混ぜてやってましたよ。何が
いけなかったって言うんでしょうねえ…」だ。

オマエがいけない！！と言いたかったが、その犬は真夏でも炎天下、玄関脇につながれている
哀れな犬だった。そもそも飼い主が家畜並みの思考なので犬も運が悪かったのだろう。


話がのっけから大幅にずれてしまったけど、うちの鳥たちの食生活について書きたい。

基本は４種混合。粟、ヒエ、カナリーシード、黍。赤いものが多い。
そこにヒマワリ、蕎麦の実、燕麦、サフラワーが入る。４種が６に対して他のものが１，５という
割合で入る。最近は麻の実が暴騰したので買えない。

これらが皮つきシードとしての基本食。

それ以外には一日おきに１５ｇのフルーツペレットを与えていた。
今もそれは適当に皮つき餌のバケツに混ぜ込んで与えているが、ペレットの内容は
結局、穀物を粉状にしたものにビタミンやミネラルを混ぜ込んだだけの手抜き完全食な
わけで、ドッグフードと変わらない。

皮つき餌は蒔けば芽が出て育つ生命力のあるものだけど、ペレットを蒔いても芽は出ない。
最初から死んだ食べ物だから。生きる力というのは栄養だけではないと私は思う。
野生の鳥はペレットなど食べていない。

アメリカの鳥文化が先に入ってきてしまったためにペレット崇拝が激しく、１００％完全食
みたいに宣伝されてたけど、実際はアメリカ人の気質に合わせて、部屋を汚さず、面倒の
かからない栄養十分な餌というだけだろうと思う。病気の鳥には低カロりーとか減塩とか
役にたつものもあるだろうけど、そもそも鳥は病気になったら落ちるものなのでそれすらも
人間の発想でしかないと個人的には思う。

我が家ではペレットがちょっとだけ混ざった皮つき餌のほかになにを栄養補助として使うか？

スプーンに乗ってる黄色っぽいのがうちの栄養食品。

色々な国を訪ね、さまざまなエッグフードやペレット、フォーミュラを試し、結果として入手
しやすいという点でウィットモーレン社のエッグフードをバケツ入りで買って、そこに色々な
栄養素を混ぜて与えている。

ここでひとつ理解してほしいことがある。

「うちは発情させたくないのでエッグフードは与えません」という人が多い。

エッグフードという名称からそう考えるのだろうけど、実際はほとんどビスケットだ。
イタリアのパン屋が鳥用のエッグフード専門店になったという会社があって、そこの
息子と話したら、上等な卵、人間にとっても上等な粉を使ってパンやビスケットを焼く
要領で焼いたものを砕いて、そこに必用な栄養を混ぜて売っているという。

それがエッグフードで、ヨーロッパ版ペレットということになる。ヨーロッパではペレットを使う人
は少ない。多分アメリカでエッグフードを見かけないのも同じ理由だろう。

ペレットは主食、エッグフードは栄養補助食品ということだろうか。鳥に合わせて必用なものを
混ぜて与えるようにできている。

２年くらい前だったか、ヨーロッパ最大のバードショウで、企業ブースを散策していたとき、
エッグフード専門店の店員が使い方を教えてくれた。
日本ではウィットモーレンくらいしかないからまず誰も知らないのではないかと思う。

エッグフードはそもそも栄養食なので栄養がつく。体力もつく。だからそこで発情してしまうという
発想になるのだろうけど、鳥が発情するのは健康で自然な証拠なので、発情を悪事のように
忌み嫌う飼い主の身勝手にはここでは言及しない。

人間は文字によって歴史を残すことができるが、他の動物は子孫を残すことでしか自分が
生きた意味を残せないのだと思いやってほしい。自分の都合に合わないだけで発情を病気か
悪い事みたいに忌み嫌うのは間違いだ。
<strong>
<span class="large">更に言えば、エッグフードは発情食ではない。</span>
</strong>

業者の説明によると鳥によって必要なエッグフードが違い、小桜の場合はこれ…と教えてくれ、
さらに細かく分類された栄養食品を扱う業者からは「エッグフードに混ぜて与える」と説明される。
例えば人参の粉とか海藻の粉とか、ビーポレン、カルシウム、卵白粉、卵黄粉、グリーンピースの粉、ニンニクの粉、他にはなぜかイースト菌の塊などもある。ドライアップルのクラッシュしたやつやフルーツのクラッシュ、色々ある。それらをエッグフードに混ぜ、３日に１度とか週に１度、
皿に入れて与える

業者の話では、若いうちにどんどん与えなくてはいけない。すると栄養がいきわたり、羽艶のいい
ガタイのしっかりした若鳥に育つので、それをよく飛ばすことで立派な鳥になるという。

最初に書いた犬の話ではないけど、最低限の栄養ではなく、ちゃんとしたものを与えて育てれば
健康でいい鳥に育つという説明だった。
私はそこでペレットを減らしてエッグフード基本の我が家の栄養食を考案した。

２枚目のサプリメント類は
これは１２月末に届いたアメリカ製の人間用サプリメント。
左からガーデンライフ社のパーフェクトフード２種、花粉（ビーポレン）、山羊の粉ミルク（鳥が
下痢しない）、レイシ（一時ブームになったきのこ）。

◆パーフェクトフード◆

４５種類の食品と１２種類のスプラウトで構成されている粉。３０年前から売られているけど
改良されてはいるはず。

内容は

大麦草汁、アルファルファ汁、小麦草汁、燕麦草汁

スピルリナ、ライスブラン、クロレラ、石灰化された紅藻、ケルプのブレンド

大麦草、燕麦草、小麦草、アルファルファ草、フラックスシードの芽、アマランサスの芽、
チアシードの芽、ひよこ豆の芽、ゴマの芽、キヌアの芽、蕎麦の芽、粟の芽、ひまわりの芽、
小豆の芽、カボチャの芽、レンズ豆の芽

アセロラチェリーエキス　

アルファルファ草、ビーツ（根）、人参（根）ブロッコリ（花と茎）、トマト（果実）
きゅうり（実）、ケール（葉）、ほうれん草（葉）、パセリ（葉）、グリーンキャベツ（葉）
セロリ（茎）、カリフラワー（花と茎）、ベルペッパー（実）、アスパラガス（花と茎）、
芽キャベツ（葉）、玉ねぎ（球）、ニンニク（球）、ショウガ（根）

１０種類の乳酸菌とビフィズス菌

これは人間用だけど、とりあえず鳥に害のあるようなアボカドとかチョコレート類は入って
いないので大丈夫。玉ねぎもニンニクも生で与えなければ問題なし。
実際、人間用としても高いものだけど、これだけのものをペレットで補うのは不可能。
エッグフードもヨーロッパが主軸だからアメリカのサプリメント文化にはかなわない。
ということでこれを購入してます。
野菜不足に最適でしょう？

ビーポレンは様々な花の花粉で、花粉症のものとは関係ありません。おもに免疫力を
上げて鳥がウィルスや病気と闘えるようにしてくれる。
実はわたしもこのビーポレンの錠剤を３０年飲んでます。そのせいか花粉症もないし
アレルギー検査では「アレルギーになる可能性はほとんどない体質」と褒められた。
ヨーロッパではプロポリスよりポピュラーな健康補助食品。どこででも売っています。

◆霊芝◆

レイシですね。２０年くらい前か、日本で一大ブームになったきのこ。
wikiによると
「霊芝の有用性[編集]
「免疫力を高める」「高血圧・低血圧を改善する」「ガンを予防および抑制」など様々な効能を謳った健康補助食品が販売されているがヒトでの有効性については信頼性のおける十分なデータが見当たらない[3]。しかし、中国や日本では霊芝には幅広い薬能があるものと信じられ、さまざまな目的に用いられてきた。その効能を裏付けようとさまざまな基礎研究が世界で行われており、培養細胞や実験動物を用いた研究では抗癌作用、免疫賦活作用、血小板抗凝固作用などが報告されている[要出典]。
日本においては臨床試験は進んでいないが、中国では各種の霊芝製剤が作られており、認証を得るためにもヒトへの臨床試験が行われ、効果が確認されている。たとえば、不眠に対しては、顆粒剤を4週間服用させたところ、96％に改善効果が見られ、これにともなって食欲、記憶の向上や疲労感、動悸、軟便などの軽減がみられた[5]。神経衰弱に対しては、錠剤を2週間服用させたところ、88％に改善効果がみられた[6]。慢性気管支炎に対しては、1〜2週間の服用で咳、痰の改善がみられ、特に喘息には大きな改善効果がみられた[7]。また、霊芝内服液をマウスに与えてCoγ放射線治療の副作用低減効果を調べた研究[8]では、五色霊芝内服液を服用させたグループでは、対照グループに見られた脱毛や死亡がなく、脾臓リンパ球転化とインターロイキン-2分泌促進作用が認められ、白血球の減少も少なく、かつ回復も早かったとの報告がある。」
とのこと。

日本で買うと高すぎるのでアメリカから。

これら以外にも他の国のフルーツエッグフードやナッツのエッグフード、色々その時その時
手に入るものを混ぜ込んで与えてます。

酸化しやすいから与える時は皮つき餌にスプーン１杯を乗せて与えるだけ。三日に一度でも
週１度でも。

他はできるだけ生の青野菜（ほうれん草、キャベツは除く）。玉ねぎ、にんにく、ニラはダメ。
アボカドは死ぬ可能性大なので×。

結構鳥たちにも受けがいいので近いうちに５０ｇ単位で小分けにして販売しようかと
考えてますが。うちは大量に使うけど、普通の家なら少量でいいだろうし、少量だと
手に入れられないだろうし。
欲しい方は私のメッセージ宛てにご連絡下さい。

また今年、ヨーロッパに行ったらあれこれ買えるだけ買ってくる予定。