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♡ ATT♡コミュのATTバトルロワイアル 第六十五話【決めろ!キン肉バスターの巻】

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お互いに睨みあっているジュニアとはやち。

ジュニアは自分の腹をポンっと叩いて挑戦的な笑みを浮かべている。







はやち「・・・・貫通していないだと」








ジュニアの叩いた腹部に目をやったはやちはそう呟いた。

エスカリボルグの棘をモロに喰らったジュニアの腹は多少のアザが出来ているだけで大したダメージは無い。

先ほどまで余裕の表情であったはやちが多少表情を変えた。

その様子を見て今度はジュニアが口を開く。








ジュニア「サッカーで鍛えた腹筋だ、そう簡単に貫けねーよアンダイン」








攻守逆転か。

彼の姿に彼の英雄「キン肉マン」の勇姿が重なって見える。

彼はゆっくりとはやちに向かってファイティングポーズを取った。

その様子を二人の睨みあっている現場から数メートル離れたところで見守っていた二人が興奮気味に声を上げた。









かわしゅん「・・・これは勝てるかもしれない!!」







塩澤「・・・立場・・・同等・・・否・・・其以上・・・」







期待の眼差しがジュニアに注がれる。

ジュニアは横目に二人の視線に気が付いた、やや自嘲気味な笑みを浮かべる。

その様子を見ていたはやち。

今まで完全に勝ちペースだった彼にとってこの目だけのやりとりが少し鼻に付いた。

はやちの眼光が鋭くなる。







はやち「・・・・この俺にバトルアニメで勝てるとでも?」








そう言うと同時に彼の身体からオーラが立ち昇った。

ジュニアも彼の心境の変化に対し本気の構えを見せる。









ジュニア「・・・火事場のクソ力、見せてやろうか?」









二人の本気の視線がぶつかり合った。

突如緊迫した空気に、見守っていたかわしゅんの背中に冷たいものが流れていく。








かわしゅん「・・・・始まる」









かわしゅんのこの言葉を皮切りに、はやちが動いた。

右手に持ったエスカリボルグを自分の前にゆっくりと構える。









はやち「・・・ジュニアさん、・・・アンタの舞台で戦ってやるよ。」










そう言ったはやちはエスカリボルグを逆手に持ち替えた。

一瞬ニヤリと彼は笑った。

そして次の瞬間。











ズボッ!!!!!!











ジュニア「・・・・・・・ッ!?」










一瞬の出来事だった。

その場にいた誰もが状況を把握できなかった。








はやちの起こした行動。

なんと彼は持っていた武器を自分の腹に貫通させたのだ。









かわしゅん「ゲェーッ!!!自分の身体を!!」








悲鳴に近い声を上げるかわしゅん。

彼の視線の先に口と腹から血を噴き出しているはやちの姿があった。

そんなはやちが得意気に口を開く。










はやち「・・・・ゴフッ・・・エスカリボルグは俺にかかればこんな使い方も出来る!!」









次の瞬間、はやちに刺さっていた金棒が溶け出すように彼の体内に吸収されていった。

そして、それとほぼ同時に彼の頭部から2本の巨大な角が生えてくる。

その姿にジュニアは見覚えがあった。
















ジュニア「・・・・・!!・・・バッファローマンッ!?」










満身創痍に見えたはやちの身体が修復されていく。

むしろエスカリボルグが彼の身体に馴染んでいったと言う方が正しいだろうか。

彼の変化が完全に終わった時にはもう垂れ流しになっていた流血は全て止まっていた。

そして彼の表情が一気に戦闘モードに切り替わり、寒気すら感じる声と共に大きく体勢を踏み込んだ。














はやち「・・・フッフッフ・・・・いくぞ・・・・・ハリケーンミキサァァァァァァー!!!!!」












次の瞬間、一瞬で間合いに踏み込んだはやちの2本の角がジュニアに向かって襲い掛かった。

はやちの笑い声が彼の動いたスピードに追いつけず後から付いていったように聞こえる。

余りの速さに対応できていないジュニア。










ジュニア「・・・・速いッ!?」








何とか身体を捻ってかわそうとする。

しかし。











ドゴォォォォォォォォッ!!!!!!












二人の身体がぶつかると同時にジュニアだけが大きく空へと舞い上がっていた。












ジュニア「・・・・・・ぐあ!!」











彼の胸部を角が切り裂いていった。

何とか直撃ではなかったものの血を噴き出しながら大空へ吹き飛ばされるジュニア。









かわしゅん「うわ!!・・・な・・・・なんて高さだ!!・・・あんな所から落ちたらひとたまりもないぞ!!」









かわしゅんの状況説明的ミート君ポジションのセリフがこだまする。








そしてはやちはその飛び散る鮮血を目で追いかけるように顔を空に向けると直ぐに追い討ちの体勢に入った。










はやち「まだまだぁ!!!」










彼の両足が大地を蹴る。

その足元が大きく変形し砂煙を巻き上げた。

まるでロケットの発射台を見ているかのような光景である。

一気に彼の身体が空を舞うジュニアに向かって飛び立っていった。











はやち「フハハハハハ!!!追い討ちじゃぁぁぁぁ!!!!」











鋭く光る2本の角が、ジュニアの身体に向かって一直線に突き立てられた。

まさに絶体絶命。

彼の胴体をその角が貫こうとした次の瞬間。

















ジュニア「・・・・・これが48の殺人技」













小声でそう呟くと、明後日の方向を見ていたジュニアの視線が突如はやちの方向を向いた。

そして身体を反転させ、彼の両角を自らの両腕で掴み握りこむ。










はやち「・・・・・・・何!?」









突然動き出したジュニアとハリケーンミキサーを受け止められた事実にはやちは一瞬困惑の表情を見せた。

そして次の瞬間には自分の身体が大きく逆さまになるのを感じていた。













ジュニア「ハッハッハ!!このタイミングを待っていた!!高さ、状況、全てにおいて申し分ない!!これを一度はやってみたかったんだぁぁぁぁ!!」










空中でこう叫んだジュニアは両角を掴むとそのままはやちの身体を肩に担ぐ体勢を作った。












かわしゅん「あ!・・・まさか、あの体制は!!!!」










かわしゅんの瞳の中に伝説の体勢をとったジュニアの姿がはっきりを映し出されていた。

そしてジュニアの今日一番の叫び声が鳳来の地にこだました。

















ジュニア「喰らえはやち!!!キン肉バスタァァァァァァーーーーー!!!!!」











かわしゅん「キタァァーーーーーーー!!!」











叫び声と同時にもの凄いスピードで地面に向かって落下していく二人。

ジュニアのキン肉バスターは完璧にキマっていた。

風を切り裂きながら勝利の瞬間を待つのみであった。















ヒュゥゥゥゥゥゥゥ!!!!












落下の途中にジュニアは地面で待つかわしゅんと塩澤の笑顔を確認した。

これが先輩と後輩の確定的な力の差だと見せ付けんばかりの優越感にジュニアは少し得意気に唇を持ち上げて見せた。

後はあいつらと勝利の余韻を味わうだけだった。















だが。










彼の勝利を遠ざける事件は落下を待つ空中で起こった。










ジュニアは自分の耳元で一つの言葉を聞いた。











自信に満ち溢れた小声ながらはっきりと聞こえる声で。











その言葉は・・・・。

















はやち「・・・・・6をひっくり返すと・・・・9・・・。」













【残り 34名】

続く

コメント(9)

まさかぁぁぁぁexclamation ×2
1000万パワーがなせる技exclamation ×2
首ですかexclamation & question首なんですねexclamation & question
> 三國志演義LOVE

…どん。まい。
じゃ。適当にマン喫はいって続編を。笑
さぶ
続編の構想はもう出来てはいるけども・・・休み無し?

でむ
俺も好き。
さぶ
富樫状態!!・・・また彼復帰するらしいけどね。

ナッシー
フ・・・、酔狂な事を言う。
どんな真面目で気品のある英国紳士でもセクロスをするというのに。

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