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平直行コミュの20世紀のグレイシー柔術 

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電子書籍20世紀のグレイシー柔術 発売中

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間合いから外れれば、格闘技は意味を持たない。
だから、格闘技にはルールがある。

決まった技をお互いに繰り出す、
それを避けて間合いから外れれば反則になる。
格闘技というのは攻防を行うことで成り立っている。

ボクシングでクリンチを禁止するのは、
クリンチが認められると選手が打ち合わなくなるからだ。

パンチを避けるよりも組み付いた方が相手の攻撃は当たらない。
でも、相手の攻撃が当たらない代わりに、自分の攻撃も当たらなくなる。

何しろ両手で相手に抱きついているのだから、
自分のパンチが当たる訳はない。
組み付いたままの手では、パンチを出すことが出来ないのだから。

パンチを出せないのだから、そこにはパンチの攻防は起こり得ない。
それでは、試合は成立しない。
そういうことがないように、
きちんとした攻防を行うためのルールを前提として、
お互いに技を出し合って競い合う。
これが僕が今までやってきた格闘技だ。

普通は、相手の動きを見てそれに合わせて技をかわしたり、
繰り出したりするものだ。

それなのに、この時のホリオンのやり方は全く違っていた。
技の攻防をする気配が全く感じられなかった。
とりあえず、相手に何もさせない。

これがこの時のやり方だ。
クリンチどころか、相手のパンチを無視して
リングの外に出たようなものだ。

僕の今までの常識ではあり得ない格闘技の臭いを、
ほんの少し感じた。

この時、僕ははじめて、 彼らは何か違う。
彼らは勘違いしているだけではないのかも。
そんなことを感じ始めた。

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