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エドガー・ケイシー占星術研究会コミュの眠れる賢人の占星術を探求するーエドガー・ケイシー占星術の黎明ー[1]

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(今年の6月に発行されたNPO法人日本エドガー・ケイシーセンターの機関誌ONENESS第49号に掲載された僕のレポートを転載いたします。)

1.エドガー・ケイシーと占星術―その背景―

 エドガー・ケイシーはしばしば「眠れる賢人」と呼ばれました。彼は催眠に似たトランス状態になると、宇宙のありとあらゆる知識に通じただけでなく、すべてを見通す千里眼となって、その観点から様々な質問に答えたからです。

 その才能が発見された1901年から1923年まではほとんどが病気に苦しむ人々に対する原因や治療法について口述するフィジカルリーディングでしたが、1923年以降、アーサー・ラマーズとの出会いが発端となり人生の諸問題に前世からの情報を透視して回答を与えるライフリーディングが語られるようになりました。

 フィジカルリーディングが依頼者の体の状態を驚くほどの正確さで透視していたことを考えると、検証の難しい前世情報を含むライフリーディングにも同等に高い信頼性があると見るべきでしょう。そしてライフリーディングには依頼者の前世の情報に加えてそのほとんどに惑星の占星学的影響についての言及が含まれているのです。フィジカルリーディングで医学の専門的知識に通じ覚醒時には知るはずもない医学の専門用語を駆使していた眠れる賢人は当然ライフリーディングを語る時にも占星術の専門的知識に通じていました。

 エドガー・ケイシーの伝記を読むと彼と占星術との出会いがライフリーディングの発端となる1923年より5年前に遡ることがわかります。1918年末、テキサス州クレバーンの新聞編集者から、エドガー・ケイシーに一通の手紙が送られてきました。その手紙は医療リーディングを求めるものでしたが、内容が緊急を要するものではなかったため、当時リーディングを本当に必要な人にのみ与えていたケイシーは、その旨を手紙に書いて送りました。

 しかしその後彼(新聞編集者)とケイシーは文通するようになり、彼が占星学の熱烈な支持者であることがわかりました。彼は文通によりケイシーの正確な誕生日時を知り、世界各地の21人の占星術師にケイシーのホロスコープを作成させました。その鑑定はほとんどが一致しており、ケイシーの性格等もピタリと当たっていたので、それまで占星学を信じていなかったケイシーを驚嘆させました。

 鑑定の中で占星術師はそろって1つのことを書いていました。それは「1919年3月19日午後8時半から11時までの間に起こる惑星の短いコンジャンクションによって、エドガー・ケイシーの生涯で最も重要なリーディングが与えられるだろう。」という助言です。この日のリーディングでケイシーは、彼自身の様々な問題を用意していますが、その中には占星学についての質問もありました。以下はその引用です。

質問 : 「惑星群は人間の運命の支配に関係があるでしょうか?」

解答 : 「関係がある。人間の傾向は、その人の生まれた時の惑星の位置によって決まる。従って人間の運命は惑星群の行動範囲のうちにある。個々人の誕生時に太陽系がどのように位置していたかを見れば、人間の意志力を度外視してその人の傾向や行動が判定できる。」

 リーディングはこのように占星学を肯定しましたが、敬虔なクリスチャンであったケイシーは、彼の信仰を揺るがすこの思想を心の片隅にしまい込んでしまいました。そして1923年10月、アーサー・ラマースによって後にライフリーディングと呼ばれるケイシーの才能の新領域が、輪廻転生という更に驚くべき事実とともに開示されるまでの数年間、彼の叡智が占星学について語ることはありませんでした。

 その時のリーディングからその後のライフリーディングに至るまで占星術に対するケイシーの視点には生涯に渡って首尾一貫した思想があることがわかります。特に興味深いのは一般的な占星術にはない魂の惑星間滞在という思想です。

 宇宙は魂の住居として、やがては神と一つになる魂がそれを成就するために創造されました。太陽系には私たちが惑星として知っているものに象徴される8つの意識段階としての次元が存在します。地球は創造の一小部分であり第3の次元を占有しています。そこでは魂はそれ自身を物質に投影するのです。

 私たちは地球での滞在の中間期に惑星群によって支配されている個々の環境の中で意識の段階に相応した形態で滞在し、その霊的成長を継続します。これら惑星滞在の中で達成される発達は、個人の精神的な側面に影響を与えています。感情的な発達は過去生での経験と深く関わっています。つまり魂は前世から今生に至る中間世で太陽系の惑星学校で学び、地球における転生の経験を通しても学ぶことを交互に繰り返しているというのです。

 誕生時に天頂か上昇点に最も接近した惑星は、現在の経験の為に地球の圏内に侵入する以前に魂がそこに滞在していた一番最後の意識界であり、それは生活に多大な影響を及ぼします。そして太陽系がどのように位置していたかを見れば、人生における傾向や行動が判定できるとリーディングは語っています。つまり占星術におけるホロスコープ(出生天宮図)を観ることで、その人の性格や人生の傾向を判断できることを眠れる賢人の叡智がはっきり肯定しているのです。

 しかしそれは自由意志を度外視しての話です。意志力こそが人間を永遠に進歩へと導く変わらぬ指導要因なのです。どうすれば意志力が惑星の力を克服できるのかを理解するのはすべての魂にとって避けて通ることが出来ないレッスンなのです。私たちは躓きの石として支配されるよりは、むしろ人生において布石として活用することができるほどに惑星の力を克服すべきなのです。

 リーディングによると現在行われている占星学にはある程度の真理が含まれているが、それはただ真理に近いというだけであって完全な正確さに欠けているということです。その理由は第一に輪廻を考慮に入れていないという点、第二に占星学的影響が人間の腺組織を通じ、又、他の領域でのそれ以前の経験を通してどう人間に作用しているかを充分に理解していないという点を上げています。リーディングでは太陽系の各惑星が身体と魂との接点である内分泌腺とも対応していることも説明されています。

2.ケイシー占星術の探求方法

 眠れる賢人はわたしたちが想像もできない程様々な視点からの知識と知恵に通じていました。占星術に関しても多くを知っていましたがそのすべてを語ったわけではありません。ケイシーは肉体の出生時だけでなく、魂が肉体に入った瞬間の星の配置も同時に観て判断しているかもしれませんし、占星術では西洋とインドで12サインの視点が違うのですが、当然両方の視点に通じていたでしょう。更に古今東西における占星術を研究した無名の人々や将来解き明かされるであろう未知の占星術の法則にも通じていたと考えられます。

 質問に対しては応えられたものもありますが、断片的であったり、難解な表現もあり、体系化するにはその多くを推測に頼らざる終えません。例えば人が生まれる前に最後にいた惑星を探るだけでも、出生時に上昇点である東の地平線から天頂に至るまでの間に太陽系の惑星が存在しないケースは極めて多いので、リーディングが語っている情報だけでは判断がつかないのです。

 エドガー・ケイシーの占星術を探求するために必要なことは明らかに眠れる賢人が持っていた視点に限りなく接近することです。そのために筆者は複数の真摯な研究者による2つの視点からの探究方法を提唱します。

 第1の方法はケイシーリーディングで語られている内容を詳しく吟味して文字通り眠れる賢人が何を語っているのかを推測して分析体系化することです。この場合一般的な占星術の知識と眠れる賢人の占星術が必ずしも一致するかどうかはわかりませんので、ケイシーには詳しくても占星術の知識が比較的少ない研究家と占星術を永年研究してきた専門家の双方向からの探求が必要だと思います。専門的な知識が逆に大切な気付きを見落としてしまうこともありうるからです。筆者の場合は占星術の専門家になるでしょうからその視点で取り組んでいきたいと思いますが、今後の優れた研究者の登場にも期待しています。

 第2の方法は、ケイシーの占星術についての言及をひとまず脇に置いて、一般的な占星術を霊的哲学の視点から捉えなおすことです。リーディングを読むとそれがフィジカル、ライフ、あるいはその他のリーディングであっても眠れる賢人が生涯に渡って首尾一貫した霊的哲学を持って語っていたことがわかります。ジナ・サーミナラ女史がその著書「転生の秘密」の中で処世哲学として発表しているものも眠れる賢人の首尾一貫した思想から導き出されたものにほかなりません。

 賢人が知っていても語らなかったり、取捨選択したりする判断の基準は霊的哲学にあると考えるのが妥当です。これまでの数年間、筆者は占星術に示された法則を霊的哲学の視点に立って捉えなおしてきました。この方法で眠れる賢人の占星術を探求してきて非常に興味深い示唆を何度も得る事が出来ました。(続く)

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